映画「マッドマックス2」あらすじ&見どころ紹介!シリーズ最凶の奇作登場!

大人気シリーズ「マッドマックス」の第二作目にして、最高傑作と名高い「マッドマックス2」。前作を遥かにしのぐ圧巻のカーアクションと独特の世界観は多くのファンから喝さいを浴び、その後の多くの作品にも影響を与えたと言われている。そんな「マッドマックス2」を紹介します。

前作を凌ぐバイオレンスアクション大作。『マッドマックス2』とは?


1979年にオーストラリアで制作され世界的に大ヒットとなった『マッドマックス』の続編として1981年に公開された。従来の「続編に傑作はない」という映画界の定説を覆し、1作目を凌ぐ大人気となった。
1作目の大ヒットのおかげで10倍もの制作予算が確保され、より巨大なオープンセットが作られ、アクションシーンの迫力も倍増した。監督のジョージ・ミラー、主演のメル・ギブソンの出世作となった。なお、アメリカでは前作の認知度が憎かったため。続編としてではなく『ロードウォーリァー』というタイトルで公開された。
 
また、荒廃した未来世界という舞台設定や凶悪な暴走族の抗争など、斬新な世界観はその後の多くのエンターテインメント作品に影響を与えたとも言われる。日本の大人気漫画「北斗の拳」もこの作品に多大なる影響を受け、「北斗の拳」の舞台設定や主人公ケンシロウや登場キャラクターの人物像はこの作品を参考にしたとされている。

『マッドマックス2』あらすじ1 【放浪の旅を続けるマックス】

前作まで


警察官であったマックス(メル・ギブソン)は、警察官を襲ったナイトライダーと呼ばれる凶悪犯を追い詰め死に至らしめる。しかしその後、ナイトライダーの仲間たちは街で暴虐の限りを尽くし、マックスも執拗に追われることとなった。遂にマックスの息子が轢き殺され、妻も襲われるマックスは復讐の鬼と化し、メンバーを一人ずつ血祭りにあげていき、リーダー格のトーカッターを私刑に処し、復讐を遂げたのだった。

荒廃した世界の中で


前作で妻子を殺された元警官のマックスは、そのショックに打ちのめされ、相棒の犬(オーストラリアンキャトルドッグ)とともに、愛車のV8インターセプターで彷徨い走り続けていた。マックスは全身を黒のレザーのスーツでかため、前作で負傷した左足には金属の補助器具が装着されていた。
世界は大国の核戦争により、文明は崩壊し荒廃した砂漠と化していた。そんな世界で、枯渇した石油を求めて人々は旅を続け、その石油を巡って凶悪な暴走族の略奪が繰り返されていた。マックスの放浪の旅はいわばそんな暴走族との闘いの日々でもあった。マックスは愛車インターセプターの燃料を狙う暴走族に狙われ、逆にそれらを返り討ちにすることで燃料を獲得し旅を続けていた。

『マッドマックス2』あらすじ2 【ジャイロ・キャプテンとの出会い】

マックスを襲うオート・ジャイロの男


旅の途中にオート・ジャイロ(一人乗りのヘリコプター)を見つけたマックスは、そこから燃料をとろうと探る。ここに現れたジャイロ・キャプテンと名乗る毒蛇と蒼穹で武装した男に急襲されるも、見るからにひ弱なジャイロ・キャプテンはあっさりとマックスに降伏する。すると、命乞いをしたジャイロ・キャプテンは近くに石油精製所があることをマックスに告げ、そこに案内することとなる。ジャイロ・キャプテンは道すがら下卑な話を延々としゃべり続けるのであった。

極悪のカリスマ・ヒューマンガス


貴重な資源である石油を求めて、残忍な略奪を繰り返す暴走族集団のリーダーのヒューマンガスは、筋骨隆々の腕っぷしのみならず、配下の仲間からはからは「君主」「ロックンローラーの伝道師」と呼ばれ暴走族のトップに君臨していた。暴力的な力のみならず、演説を得意とするカリスマ性をもち、敵対する石油精製所の面々からも一目置かれる存在であった。そんなヒューマンガスの一味もまた、マックスとジャイロ・キャプテンの目指す石油精製所を狙っていたのだった。

囲まれる石油精製所


ジャイロ・キャプテンとともに石油精製所に辿り着いたが、そこはリーダー・ヒューマンガス率いる暴走族に取り囲まれていた。その暴走族の中にはマックスを執拗に襲った赤いモヒカンのウェズの姿もあった。マックスは石油精製所の中に入る方法を伺っていたところに、精製所から出て来た数台のバギーがウェズらに捕まってしまう。
マックスはジャイロ・キャプテンを放置し、男性を一人救出し精製所内に運び込んだ。マックスは正義感から救出したわけではなく、単にその男性を連れていくことでガソリンを分けて貰おうと企んでいたのだった。

『マッドマックス2』あらすじ3 【石油精製所のパッパガーロ】

パッパガーロとの取引


精製所の施設内に入ることに成功したマックスであったが、救出した男性が息を引き取ってしまったため取引が出来なくなってしまった。そして施設内のリーダーであるパッパガーロに愛車のインターセプターも差し押さえられてしまう。
パッパガーロらは、この施設から脱出し、遥か3000キロ先にあると言われる緑の土地「太陽の楽園」に辿り着くことを目指していた。そのためにも路上に放置されていたトレーラーを欲していた。しかし当然のことながら、トレーラーを取りに行くにはヒューマンガスらの襲撃を覚悟せねばならず、危険が伴っていた。

ヒューマンガスの脅し


暴走族のリーダー、ヒューマンガスがコミュニティーの住民を磔にして再び現れる。「この施設から立ち退けば命は取らない。速やかに施設を引き渡せ。」と脅しをかけながら和平案を提示していく。施設内のメンバーは石油資源を渡せない上に、ヒューマンガスの取引の保証はないために、徹底抗戦するべきか、ヒューマンガスの案を受け入れて立ち退くかで意見が分かれる。

石油精製所のメンバーとマックスを慕うフェラル・キッド


石油精製所には、リーダーであるパッパガーロのほかに、マックスに辛くあたる「女戦士」、弓矢で戦う「ビッグ・レベッカ」、穏健派の老人「カーマジャン」らがいた。中でも鉄製のブーメランを操るフェラル・キッド(野生児キッド)が、マックスに近寄ってくる。キッドは親もおらず言葉も発しないが、マックスに「誕生日の歌」を奏でるオルゴールを貰い、マックスに対し親しみと強い憧れを抱くようになる。そしてマックスといることが危険だと心配する周囲の大人をよそに、頑なにマックスと行動を共にしようとするのだった。

『マッドマックス2』あらすじ4 【トレーラー奪取】

決死のトレーラー


トレーラーを取ってくる代わりに、ガソリンを寄越せとパッパガーロと取引したマックスはトレーラー奪取に向かう。道中ではやはりヒューマンガスの暴走族に襲撃されるが、野生児キッドや、放置していたはずのジャイロ・キャプテンの助力を得ながら、トレーラーを施設まで走らせる。暴走族は施設にも襲い掛かるが、コミュニティーの反撃でなんとか暴走族を退散させ、トレーラーを奪取する作戦は成功する。そしてマックスにつらくあたっていた女戦士など製油精製所のメンバーからの信頼を得たマックスだった。

拒絶するマックス


トレーラーを施設に運び込み、脱出する際の石油の運び出しの目途がたったものの、リーダーであるパッパガーロはヒューマンガスらに応戦する際に負傷してしまう。そして、怒ったヒューマンガスは見せしめとして捕虜となっていた施設の住人を処刑してしまう。押し寄せる危険を察知したパッパガーロは今夜のうちにこの石油精製所の施設から脱出したいと考えていた。
負傷したパッパガーロは自分の代わりにトレーラーを運転してほしいとマックスに要請し、さらに楽園への逃避行に参加するように誘われる。しかしマックスは「興味がない」とこの要請を拒絶し、しつこいパッパガーロを殴り、自分を慕うフェラル・キッドにも冷たく接し、あっさりと一人でインターセプターに乗って施設を後にしてしまった。

『マッドマックス2』あらすじ5 【暴走族ヒューマンガスの襲撃】

ウェズの追撃


マックスが石油精製所から出たことを知ったヒューマンガスの手下ウェズが追ってくる。これまで再三にわたりウェズの襲撃を退けてきたマックスだったが、今回はその攻撃に抗しきれず、愛車のインターセプターは大破してしまい、同時に相棒である犬も撃ち殺されてしまう。そしてマックス自身も重傷を負ってしまった。

石油精製所再び


瀕死の重傷を負ったマックスだったが、駆け付けたジャイロ・キャプテンに救われ、ジャイロコプターで再び石油精製所に戻ることとなった。そして、マックスは手当てを受け九死に一生を得る。この期に及んで、マックスの気持ちにも変化が現れた。

『マッドマックス2』あらすじ6 【楽園への脱出と最後の死闘】

脱出作戦


一度は断ったはずの住民の脱出行に協力することを申し出るマックス。そして作戦の肝となる燃料タンクを引くトレーラーの運転手を任されることとなり、パッパガーロやジャイロ・キャプテンらの護衛を受けながら石油精製所を出ることとなった。そしてそれを機に侵入していた暴走族のメンバーもろとも石油精製所は爆破されるのだった。

ヒューマンガスとの死闘


そして再度、一行にヒューマンガスの暴走族一味が襲い掛かる。マックスの運転する燃料タンクを牽引するトレーラーに群がる一味に必死で応戦するも、リーダーであったパッパガーロはヒューマンガスの放った槍に刺され絶命する。そして空から援護していたジャイロ・キャプテンも撃ち落され、女戦士ら他の護衛するメンバーも次々と倒れていく。マックスも負傷し、いよいよ窮地に陥る。
そしてマックスの乗るトレーラーのフロントバンパーにウェズがしがみつきマックスに迫る。しかしマックスは車をUターンさせると、ジャイロ・キャプテンの攻撃を受けて戦列から遅れをとっていたヒューマンガスのトラックに突っ込む。マックスの運転するトレーラーと正面衝突したヒューマンガスは、挟まれる形となったウェズとともに吹き飛び、遂に絶命したのだった。

脱出作戦の全容


ヒューマンガスと正面衝突したマックスのトレーラーも、横転し大破してしまう。そしてリーダーのヒューマンガスを失い、ウェズら仲間の死を見た暴走族一味も次第に立ち去って行ったのだった。なんとか助かったマックスとフェラル・キッドが横転した燃料タンクを見ると、そこからは石油ではなく乾いた土が流れ落ちていたのだった。マックスも知らされていなかったこの作戦では、大切な石油はドラム缶に小分けにされ、別ルートで脱出していたメンバーのバスに積み込まれており、マックスたちはいわば囮の陽動作戦だったのだ。

マックス再び、放浪へ


墜落したはずのオートジャイロから奇跡的に生還した自称「パートナー」のジャイロ・キャプテンと再会したマックスはやっと安どの笑みを浮かべていた。そして、リーダーであったパッパガーロの代わりにジャイロ・キャプテンが仲間たちを率いて彼らの目指す楽園へと向かうこととなった。
ジャイロ・キャプテン、フェラル・キッドらの一行と別れたマックスはしばし、荒野にたたずむのであった
そして、最後に明かされるのが、この物語の語り部。それはマックスらと一緒に戦ったあのフェラル・キッドであった。楽園を目指した一行はその後、無事に3000キロ先にあった目的地「太陽の楽園」にたどり着いていた。その石油精製所の仲間のリーダーとなっていたジャイロ・キャプテンの後を継いだのが、このフェラル・キッドであったのだった。この物語は老人となったフェラル・キッドの回想の物語。これ以後、マックスの姿を見た者はいなかった

映画史に残るアクション大作!


この映画の魅力は何といっても言葉では伝えきれない壮絶なカーアクションにある。主人公であるマックスのセリフ自体も17回しかなかったとされ、いかにアクションに重きを置いていたかがうかがえる。前作から大幅に増えた製作費のほとんどは暴走族らの乗る車両の改造費などに充てられていた。
そして、CGの技術がまだ確立されていなかった当時に、カーチェイスやクラッシュなどより迫力のある映像を撮影するために、カメラマンやスタッフが命がけで撮影が行われた。実際にベテランのスタントマンが二人撮影中に大けがを負ってしまった。そのおかげもあり、当時としては圧倒的なアクションシーンの数々が生まれたのだ。
監督のジョージ・ミラーは神話学者のジョゼフ・キャンベルの著書『千の顔を持つ英雄』を読み込み、世界各地の英雄譚を参考にし、主人公マックスにその英雄像を当てはめたと言われている。その理念はその後に続く続編にも生きている。シリーズ最高傑作とも言われるこの「マッドマックス2」を観ずにアクション映画を語れない。そんな作品である。
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