映画「戦場のメリークリスマス」あらすじ&結末ネタバレ!世界的名作の全て!

ビートたけしさんが「俺のあのセリフで世界中が泣いたんだ!」と豪語していた名作「戦場のメリークリスマス」。坂本龍一さんも映画初出演で、テーマ音楽も世界的評価を受けました。映画のあらすじや、名シーンなど作品の全てを紹介!

不朽の名作『戦場のメリークリスマス』とは



1983年に公開された、日本、米国、オーストラリア、ニュージーランドの合作映画です。監督は、数々の名作を撮った故大島渚さんです。主演を務めたのは、デビッド・ボウイさん。

俳優よりもミュージシャンとしての方が有名だと思います。何と言ってもイケメンで、綺麗な顔をしています。もちろん顔だけではなくちゃんと実力もあって、「グラミー賞」も受賞しています。

そして、ビートたけしさんが俳優として登場し、見事に演じ切ったのは驚きました。このころのビートたけしさんは、”たけし軍団”をつくりお笑い芸人として君臨してました。演技がちゃんとできるのかと思いましたが、出来栄えは素晴らしく、起用した大島渚監督は見る目がありましたね。

英国アカデミー賞 作曲賞

坂本龍一さんも映画初出演です。音楽家としては超有名人だったですが、演技できるの~?と、ビートたけしさん同様に疑心暗鬼でしたが、これまた味のある演技力でした。大島渚監督ってすごい人だったと改めて納得します。

そして、 映画のテーマ曲を作曲したのも坂本龍一さんで、これは日本で初めての英国アカデミー賞の作曲賞を受賞しました。フィギュアスケートで使われたりしてますね。これを機に映画「ラストエンペラー」では、米国のアカデミー賞でも受賞したので、世界に坂本龍一在を知らしめた曲です。

映画はカンヌ国際映画祭に出品され、最有力候補といわれていましたが、おしくも逃してしまいました。

映画『戦場のメリークリスマス』 ストーリー1 ロレンスがハラ軍曹に呼び出される

1942年ジャワ島レバクセンバタにある日本軍俘虜収容所にて、英軍中佐のジョン・ロレンス(トム・コンティ)は、日本軍のハラ軍曹(ビートたけし)に呼び出されます。ロレンスは、日本語が話せるので、なにかとハラ軍曹は頼りにしているのです。

昨夜、朝鮮人軍属のカネモトが独房にいたオランダ兵のデ・ヨンを犯したというのです。戦時中、男ばっかりで結構こういった事件ってあったんですかね?日本人の性質上あまり浮上しませんが、実は心に傷をおっている人もいるかもしれませんね。

ハラ軍曹は「切腹しろ!」とカネモトにいいます。ロレンスは、この処罰が正当なものだと証明するために呼ばれたんですね。カネモトは切腹しようとしますが、所長のヨノイ大尉(坂本龍一)が報告後に処罰を決めるといいます。

映画『戦場のメリークリスマス』 ストーリー2 ヨノイ大尉がセリアズを助ける


ヨノイ大尉は、日本軍に捕らえられた英国陸軍少佐・ジャック・セリアズの裁判のために軍法会議に出席します。裁判官はすぐに極刑にすることを主張しますが、ヨノイ大尉はセリアズを俘虜すべきだといいます。

どうやら、ヨノイ大尉はセリアズが気に行ってしまったようなのです。以前から面識があった様子がないので、一目ぼれですかね。結局、セリアズは有罪となり銃殺と決まります。

セリアズは、自ら処刑場へ向かい目隠しも拒みます。ずっと無罪を主張していたので、威厳をもって死にたいという意思でしょうね。しかし、銃は空砲で銃殺したフリをしたんですね。

セリアズはレバクセンバタ俘虜収容所へ

セリアズはレバクセンバタ俘虜収容所に送られ、拷問などで衰弱しきっていたので病棟で治療をうけます。セリアズとロレンスはリビア戦線でともに戦った戦友でした。ヨノイ大尉はロレンスにセリアズのことを聞きます。

セリアズは「掃射のジャック」と呼ばれていたというのです。素晴らしい銃使いだったというわけですね。ヨノイ大尉は、セリアズの美しさに心奪われたようでしたが、銃の名人だと聞いてより一層興味を持ってしまったでしょうね。

ヨノイ大尉は、ヒックスリー俘虜長に銃に詳しい俘虜の名簿を出せと命じます。この中にセリアズの名前を入ることがわかっていたからでしょう。セリアズとお近づきになりたかったんでしょうが、ヒックスリーは名簿を出すことを拒むんですよ。

デ・ヨンも病棟で保護



ロレンスはハラ軍曹に頼んで、デ・ヨンを病棟で保護してもらいました。ロレンスとハラ軍曹の間には、友情が芽生えていることが感じ取れます。ロレンスはデ・ヨンを守ろうと病棟に泊まり込みます。

優しいんですよね、ロレンスは。ハラ軍曹は様子を伺いに夜、病棟をこっそりたずねるんです。すると、ヨノイ大尉も病棟にこっそり着ていたんです。ヨノイ大尉は絶対にセリアズが気になっていますね。

もしかしてハラ軍曹もロレンスを?と思ったのですが、どうやらこちらは純粋に友情だと思いますね。

映画『戦場のメリークリスマス』 ストーリー3 ヨノイ大尉が変貌する

セリアズが来てからというもの、ヨノイ大尉は変貌しました。毎朝行う稽古も、気合いが入りすぎて、その声を聞いた人たちは恐怖感を感じてしまうほど、凄まじいものになっていたのです。

ロレンスが、その状況を伝えるとヨノイ大尉は反省するんですよ。ロレンスも俘虜の身なのに、一目置かれた存在なんですよね。実はヨノイ大尉は、2.26事件に参加できず、同志はみな処刑されているのに自分だけが生き延びていることを恥じているんですね。

あ~よかった、運が良かった~!って思わないんですね。それにしても、こんな心中を話してしまうということは、ロレンスにはなにか癒し系のような部分があるでしょうね。

「行」という名の外出禁止と断食



カネモトの切腹が決まり、大勢の立あいのもとカネモトは腹を切り、ハラ軍曹が介錯します。するとデ・ヨンが同時に舌を噛み切って自害してしまったのです。周りで立ち会った人たちは驚き、ロレンスはデ・ヨンを運びだしました。

これほんとにビックリしました。デ・ヨンは犯されたんじゃなくてカネモトが好きだったの?と理解に苦しみました。この事態に怒りをおぼえたヨノイ大尉は、「行」といって俘虜達に48時間の断食と外出禁止を言い渡します。

ところがセリアズは命令に違反して外出し、花を摘んできます。その花を俘虜たちに渡し、デ・ヨンに供えるように言います。更に花とともに食べ物まで渡したのですから、見ているこちらはハラハラしました。

映画『戦場のメリークリスマス』 ストーリー4 セリアズが脱走しようとする

病棟の様子がおかしいので偵察に行くと、逆らうようにセリアズが持っていた花を食べるんです。わざわざ波風立てて、まるで中2病ですね。敵だと思っている日本軍に屈伏するのが嫌なんでしょうね。

ヨノイ大尉は庇うことができなくなって、セリアズとロレンスを牢に入れます。夜になってセリアズを殺そうと忍びこむ人が現れるのですが、それを振り切ってそのすきに逃げようとします。

その前に立ちはだかったのは、ヨノイ大尉。ヨノイ大尉は刀を振りかざしますが、セリアズを殺せないんですよ~。刀を捨ててしまうんですね。それどこか、代わりに殺そうとしたハラ軍曹のことまで止めて、セリアズを助けてしまうんです。

無実の罪で投獄されるセリアズとロレンス



病棟で無線機が見つかり、ハラ軍曹はその犯人をセリアズとロレンスだといい処刑願いをだします。俘虜所の混乱を収めるためには二人を犠牲にするしかないと考えたんですね。ロレンスは強く抗議するものの、二人は投獄されてしまいます。

あるクリスマスの夜、ハラ軍曹はセリアズとロレンスを呼びます。ハラ軍曹は酒に酔っていてとってもご機嫌なんです。そして、自分はサンタクロースだといって二人を釈放するんですね。

「メリークリスマス、ロレンス」と満面の笑みでロレンスにいいます。ハラ軍曹は、おそらく最初からそのつもりだったんですね。

映画『戦場のメリークリスマス』 ストーリー5 セイアズが処刑される

ヒックスリー俘虜長は銃に詳しい者の名簿を拒み続けています。ヒックスリーはヨノイ大尉のセイアズに対する気持ちに気づいて、ヨノイ大尉のことを嘲笑っていたのです。怒り狂ったヨノイ大尉は、俘虜全員を連れてこさせます。

その中には病人も含まれていたので、ヒックスリーはジュネーブ協定違反だと抗議します。怒りの収まらないヨノイ大尉は、ヒックスリーを斬ろうとします。するとセリアズが二人の間に割り込み、立ちはだかったのです。

そしてあの名場面です。セリアズがヨノイ大尉の頬に自分の頬をあて、キスしたんです。ヨノイ大尉はそのまま死んでしまうかと思いましたよ。そして、本当に倒れてしまうのです。

残忍な処刑方法



新しく大尉がやってくるのですが、とうぜんセリアズを許してはおきません。収容所の真ん中に深く穴を掘らせて、セリアズの首だけを出して生き埋めにします。スゴイ残酷ですよね。

死ぬまでに何日もかかるじゃないですか?ヨノイ大尉はこっそりセリアズのものに訪れ、セリアズの遺髪をもらいました。この時既に死んでいたのでしょうね。

映画『戦場のメリークリスマス』 ストーリー6 4年後、形勢逆転

4年後、ロレンスが戦犯を収容している牢屋を訪れると、ハラ軍曹がいました。立場逆転ですね。ハラ軍曹は明日処刑されます。ヨノイ大尉からセリアズの遺髪を受け取り、セリアズの家族に届けたと話します。

ヨノイ大尉は自分のためじゃなかったんですよ。二人はあの日のクリスマスの話をして当時を懐かしみます。そしてついに名シーン、ハラ軍曹が「メリークリスマス、メリークリスマス、ミスターロレンス」と、目に涙を浮かべ笑顔で言います。

もう、大号泣です。ビートたけしさんが、「おれのあのセリフで世界中が泣いたんだ!」と言っていましたが、本当にそのとおりです。お笑い芸人から名俳優に変身しましたね。

映画終了後、会場中大拍手だった感動の映画



この映画を劇場に観にいった時のことです。今ではあまり見かけませんが、立ち見まで出るほどの混雑ぶりでした。そして、映画が終わり坂本龍一さんの名音楽が、テロップと一緒に流れ出したとき、会場が大拍手の渦だったんですよ。

ビートたけしさんの「メリークリスマス、ミスターロレンス」の後ですからね。もうみんな号泣しながら拍手をおくってました。後にも先にもこれ一度きりです。例えば嵐のファンが嵐の映画を見に行ったという状況ならわかりますが、純粋に映画の内容に感動して起こったことですからね。

子供のころに観た映画ですが、その時の感動を忘れたくないので、それ以来一度も見ていません。会場を拍手で包んだ名作映画、絶対お勧めです。

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