「湯を沸かすほどの熱い愛」は感動系ホラー?ラストの意味などを徹底考察

宮沢りえさんとオダギリジョーさんの熱い演技に中盤から涙が止まらないと話題の映画「湯を沸かすほどの熱い愛」が違う意味でも話題となっているようです。
「湯を沸かすほどの熱い愛」が感動系ホラーと呼ばれている意味って?
ラストの意味を徹底的に考察しネタバレありでご紹介しています。

湯を沸かすほどの熱い愛ってどんな話?ラストまでネタバレ!


「湯を沸かすほどの熱い愛」は2016年に公開された映画です。宮沢りえさんが主人公の双葉を、オダギリジョーさんが双葉の夫・一浩を、杉崎花さんが2人の娘・安澄を演じています。ストーリーとしては、夫に家を出ていかれ家業の銭湯も営業できない中で双葉が末期ガンであることが分かり最期までやるべきことをやり生き抜くストーリーとなっています。
出演者全員の演技力の高さと、闘病ストーリーという映画のストーリーとしてはありきたりとなりがちなストーリーの中にサプライズを仕込んでいる監督のやり方にハマった人は多数のようです。登場している人物が母親に捨てられていたりいじめを受けていたりと何かと不幸なのですがそれでも強く生き抜く姿に心が奪われていきます。

「湯を沸かすほどの熱い愛」のラストがホラーって本当?

多くの人が「湯を沸かすほどの熱い愛」に感動したという感想をもっているこの映画ですが一部で囁かれているのがラストがホラーすぎるという感想です。感動とホラーが両立してしまい「感動系ホラー」という呼び名までついてしまっているこの映画ですが実は本当にラストがちょっとぞくっとするんですよね。
主人公の双葉は闘病のすえ健闘むなしく亡くなってしまう事となるのですが、その亡骸を実は双葉たちが暮らしていたあの銭湯の薪で燃やすこととなるのです。それまで涙を流しながら見ていた観客たちもこのシーンは衝撃的過ぎて涙が止まったのではないでしょうか。双葉の尽力によって新たにひとつとなった家族で家で看取るなら分かりますけど家で亡骸を燃やすってかなり衝撃的です。

ラスト以外にもちょこちょこホラーっぽいシーンがある「湯を沸かすほどの熱い愛」

ラストが衝撃的すぎる「湯を沸かすほどの熱い愛」ですが実はラスト以外にもぞくっとくるシーンがいくつかあります。それは双葉が起こすちょっと暴力的なシーンです。自分のことを昔捨てた母の居場所が分かり双葉は会いに行くのですが面会を断られてしまいます。その家には乳児がいるのですが乳児のいる部屋の窓を双葉が怒りでガシャーンと割ってしまうのです。
また娘の安澄は学校でいじめられているのですがそのいじめに立ち向かう手段として生徒がいる教室の中で下着姿になります。それまで双葉は娘がいじめられていることにはあまり触れておらず、どうやってこのいじめ問題が解決されるのかと思案しているところにまさかの安澄本人の下着姿での抗議です。現実離れしているというか少し狂気的で不安を感じるこれらのシーンは役者人の演技力の高さゆえのぞくっと感ではないでしょうか。

湯を沸かすほどの熱い愛ラストの火葬の衝撃的な噂って?

ラストでは主人公の双葉が家の銭湯の薪により火葬されることとなる「湯を沸かすほどの熱い愛」ですが正直衝撃的過ぎて家族のこうであったらいいなという妄想ではないかという意見もあります。双葉のおかげで強いきずなが生まれた家族だからこそ感謝と深い愛情をもっておくり出したい、そう家族が想うのは全く不思議ではありません。しかし銭湯の薪で火葬というのはあまりにも現実離れしすぎている、だからこそこれは家族の妄想なんじゃないかという見方がうまれたようです。
しかし火葬シーンに双葉の足が入り込んでいるという噂が飛び交いこれはいよいよ本当にホラーなのではないかとなりました。しかし実際に検証で見直してみたところ足は写りこんでいなかったのでどこで火葬したのかは見ている人に判断をゆだねるといったシーンになっているようです。

湯を沸かすほどの熱い愛ラストの赤い煙の理由は?

映画のラストシーンで主人公双葉を火葬した際の煙が赤く立ち上っていくのですが通常であれば黒色、もしくは白色のはずです。それがまさかの赤い煙ということで見ている人はここでも疑問を感じぞわっとしたのではないでしょうか。双葉の好きな色が赤色だったから本当は白色の煙だったけど家族には赤色に見えたのかもしれませんが、個人的にはこの赤い煙が一番ホラーめいていたと感じます。
赤い煙が立ち上っていく理由として考えられるのは、この作品自体のテーマカラーが赤だったというのもあると思います。表題のカラーも赤色ですし双葉の好きな色が赤など作品の中でキーポイントとなるシーンには多く赤が使われています。作品を通して印象付けてきた赤色をラストでも用いることでずっしりと心に衝撃を残そうとしたのではないでしょうか。

「湯を沸かすほどの熱い愛」ラストの意味には感動!

やられた 感動した、まじ胸熱 #映画#湯を沸かすほどの熱い愛

Yuto Matsuuraさん(@yutopic)がシェアした投稿 –

最終的に双葉を火葬した火力で銭湯のお湯を沸かし家族でそのお風呂につかる・・・そして画面に出てくる文字が「湯を沸かすほどの熱い愛」でこの映画は締めくくられます。まさしく題名が全てを語るという色んな意味で衝撃的なこの作品は多くの波紋を呼びました。しかしこのラストには双葉が家族に愛を注いだのと同様に家族が双葉に愛を表現したい事が全力で感じられとにかく泣けます。
この映画を作った中野監督は「現実と虚構のギリギリの線が成立した時に感動は生まれる」とも発言しているので、この作品のホラーめいている部分は監督の意志で作り上げたまさに現実と虚構のギリギリの線が成立している部分ということになります。監督により緻密に考えられた感動が「湯を沸かすほどの熱い愛」には多く含まれているのです。ぜひこの感動系ホラーを体感してみてくださいね。
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