【ヘルシング/HELLSING】アニメ版の魅力や評価を徹底紹介!

現在ドリフターズ連載中で話題のヒラコーが送るヒット作『HELLSING』
ヴァンパイアと人間の存亡をかけた仁義なき壮絶なバトルを描いた超人気漫画を
今はなきアニメ会社GONZOが手掛けたアニメ版の魅力と評価とともに徹底紹介!!

アニメ版ヘルシングは作者も激怒の最低評価って本当!?


この作品は20世紀末のイギリスを舞台となっており、1897年に出版された怪奇小説の古典ともいわれるブラム・ストーカーの『ドラキュラ』を元にした作品だ。この古典小説は現在にいたる様々な吸血鬼作品の元祖ともいえる作品であり、私達が何気なく思い描くドラキュラ像の基本を作り上げたホラー小説でもある。
なのでヘルシングも序盤はヴァンパイアと人間の戦いに焦点が当てられていたが、後半はその戦いにナチスドイツやヴァチカンまでくわわった大規模な戦争となっていく。また後半の方が濃いストーリーとなっているため、前半のヴァンパイアの印象はどんどん薄くなっていく。2001年にGONZOがアニメ化した際には原作漫画が進んでおらず非常に内容の薄いものとなってしまった。


ヒラコーのファンならば彼のぶっ飛んだ世界観に痺れるかも知れないが、海外に輸出及び配給を考えていたアニメ制作サイド(GONZO)は大幅な改変を作者の許可をえずに勝手に行ってしまう。(脚本が以前務めたデビルマンレディーからの流用が多々見られた)海外では日本よりもナチスドイツに対して未だにタブー視されており、また本当にナチスドイツが当時計画していたアシカ作戦を匂わせる台詞などもあることから、アニメ化どころか作品として世に出すのも難しい作品である。
そのためドイツで発売した際にあの有名な演説シーンが登場する4巻は書店も宣伝できないので奥に隠したり、アニメ版は18禁指定がされている、という徹底ぶりでもある。実際法律でもナチスドイツを連想させるものはNGという憲法まで存在するらしいので仕方がないのかも知れない。

今でこそネタにされがちで有名な「私は戦争が好きだ」の少佐の演説もナチスドイツのネタがNGとなり当然の如くカットとなり、ミレニアム含めて少佐自体も登場していない。これがなにを意味するかと言うと、あの読者の誰もが驚いたウォルターの裏切りもなかったこととされてしまったのだ。
これには原作ファンの酷評はもちろん、歯に衣着せぬ物言いで有名な作者の平野耕太も自身のサイトの日記などでアニメ制作者側に不満を述べており漫画でも「DVDをまんだらけに売った」とネタにする始末だった。ミレニアムが登場しないことになったため、オリジナルキャラクターも多数登場しており、どうにかミレニアムの穴を埋めるための苦肉の策か、円卓側とヘルシング側での確執や警察との対立など、ギャグ要素がなくなった身内の泥沼状態になっている。

ヘルシングのアニメ版と原作の違いはここ!!


前述の通り警察との対立(ヘルシングがなぜか公的機関として認められている)や味方でもある円卓側との確執なども見られる。ナチス関連は全部カットされているため、当然の如くミレニアムの登場はないのでウォルターは終始裏切ることなくヘルシング機関に属することとなる。(ワイルドギースも登場しない)またミレニアムがいないためシュレディンガー准尉の能力でアーカードが消滅したり、30年後のストーリーも登場することはなかった。
その代わり新たにオリジナルキャラクターとしてピーターやギャリスなどのヘルシング機関の戦闘員も追加され、敵としても魔界からきた謎の怪人インコグニート(画像の男性)が追加されたりしている。

ラストは衝撃すぎてついていけないファン続出!?


ヘルシング機関が公に認知されているということは、吸血鬼の存在を認めていることでもあるので人々のパニックを招きそうだが、もはや吸血鬼ですらない怪人インコグニートの登場や円卓側に裏切られ敵を倒したのにインテグラがまさかの逮捕で幕を閉じる、というヴァンパイアより人間側の方がたちが悪い印象を与えさせられたような展開だった。
しかし、ヘルシング機関の特にインテグラには原作よりも焦点が当てられており、またヘルシング機関の戦闘員などメインキャラ以外も割と活躍しているので、アニメ版が初見の視聴者ならそんなに悪い評価ではなかったのかも知れない。(しかし一部の視聴者は登場した割にはサラッと流されたキャラも多く掘り下げ不足であったなどと指摘している)
第一話でヒラコーは感激したものの三話では「野沢那智の無駄遣い」酷評し、さらに特典イラスト依頼も断ったことも表明している。結局ヴァンパイアはなんだったのか、とうやむやで終わったアニメ版は主題歌や声優陣の豪華さが際立って印象に残った。
こちらの記事もチェック!

アニメ版ヘルシングは原作をどこまで再現!?


再現度は何度も述べているが、かなり低くほとんどGONZOオリジナルと言っても過言ではない。しいて言うなら一話などは原作を再現されていると思う。しかし回が進むにつれて、原作とは違った展開を見せてくるため、基本的にはメインキャラは同じでもアニメ版と原作は別次元のストーリーであると考えた方がいいかも知れない。
原作重視のファンなら原作通りを期待すると厳しいかも知れないが、アニメ版が初見だったり原作をそこまで重視しない読者であれば、また印象が変わってくるのかも知れない。

改変さえなければヒット間違いなしだった!!

ただキャラも増えたためか、せっかくのメインキャラもあまり掘り下げられていなかったり、セラスが血を飲む事にあまり抵抗しない、などの設定が曖昧な点も見受けられる。再現度は低めだが、独自のストーリー展開や故人となってしまった野沢那智の名演など捨てがたい魅力があるのも確かである。
制作会社のGONZOはダークファンタジー物が得意と聞いたことがあるので、もし慎重になりすぎなければヒットしていてもおかしくはなかったかも知れないおしい作品でもある。

ヘルシングを見るならこの順番で見るべし!!


アニメ版ヘルシング(GONZO制作)は非常にオリジナル要素が強いため、漫画と併用しての視聴、または漫画より先に見てしまっても問題はないだろう。ただ流れ的には漫画を先に読破してからアニメ版、そして漫画原作を忠実に再現したOVAという流れで見るのが一般的かも知れない。
逆に漫画を集めるのが難しい読む機会がないという方は先にアニメ版を視聴し、漫画と同様の内容のOVAを視聴という流れでも良いだろう。ここまで酷評気味なアニメ版だったが、音楽や声優陣は非常に豪華でありまた原作とは違ったGONZOが作り出すオリジナルのヘルシングの世界観が楽しめる、という点では一部の間ではそんなに評価が低くないのも確かだ。

こんな意見も実はあった!?

しかしその多くが原作を知らず、当時放映中にたまたま見て気に入ったという意見が目立ったのも確かである。制作会社のGONZOはしばしば原作を壊してしまう作品が多く人気作もある一方で、非常に出来栄えにムラのある制作会社でも有名だ。しかしオリジナルに制作したアニメだとカレイドスターなどの良作が多く、ストライクウィッチーズなどでもヒットを残す確かな企業でもある。

アニメ版ヘルシングには声優好き必聴の豪華キャストが集結!

アニメ版ヘルシングは非常に豪華な声優陣がそろっている作品でもある。その証拠に原作者の平野耕太も「OVAを作るなら声優はそのままで」と希望したほどの実力派揃いだ!!
特に主要キャラのアーカード役にケロロ軍曹のギロロ伍長でも有名な低音の渋い声で定評のある中田譲二が演じており、アーカードの主人であるインテグラ役を風の谷のナウシカのクシャナ殿下で有名なベテラン声優の榊原良子、同じくインテグラに仕えるセラス役をGTOの冬月あずさでデビューした折笠富美子が元気いっぱいに演じている所にも注目していただきたい!!

さらにアンデルセン神父役は原作者の平野耕太が指名した今は亡きコブラの声優でもお馴染みの大御所声優 野沢那智が演じているので、アニメ版しか聞く事ができない当時の貴重なボイスを堪能して欲しい!!
声優が違うだけでも、役柄のイメージが変わってくることに驚くことだろう!!これは日本の声優の凄さも改めて実感させられる。特に同じ大御所のOVA版のアンデルセン神父を演じた若本規夫豪快、そして勇猛であるのに対し、野沢那智が演じるアンデルセン神父は非常に狡猾狂気的である点に注目していただきたい!!演技力はどちらも甲乙つけがたいため、最終的に好みが分かれるが故・野沢那智版のアンデルセン神父を押す声も少なくない!!

ヘルシングのファンならばアニメ版もチェック必須


当時は珍しいフルデジタルでのアニメ制作で話題になった「魂を震わせるコンテンツを制作します」をモットーに掲げる今はなきアニメ会社GONZO版のヘルシングの酷評だけでなく、魅力もお判りいただけただろうか⁉特に改変さえなければ、OVA版のようにヒット間違いなしの人気作でもあるため非常に悔やまれる作品でもある!!
しかし俺はタブーなんか気にしない、やりたいようにロンドンを火の海にし、ナチスとヴァチカンとかも含めた戦争やろうぜと言わんばかりのヒラコ―のぶっ飛んだ世界観をあの当時、フジテレビでも放映したり海外輸出を考慮しての改変は今も逆に慎重に扱って当然とも言える結果だろう。特に未だに第二次世界大戦の被害者は存命しているからこその配慮であると言っても過言ではない。(しかしミレニアムがクレイジーな敵として描かれているおかげかドイツ人は意外と気にしていなかったり、少佐の演説もクールと言っているファンも多い


その代わり、原作ファンは微妙な作画の違いシリアス重視の独自の脚本展開、お洒落でカッコイイサウンド、今は亡き野沢那智を含めた豪華声優などに注目してみてみると楽しめるかも知れない!!また原作でスポットが当てられなかった脇役も非常に目立つので真のヘルシングファンであれば、やはり1度は鑑賞をオススメしたい初期のGONZO製作品だろう!!
数多く存在するヴァンパイア作品としても上位に食い込むほどの有名で国内外問わずいまだに人気のヘルシング、ぜひ漫画とOVAも併用しつつ鑑賞してみるとヒラコ―が表現したかった作品の世界観が味わえるだろう。
こちらの記事もチェック!