【涼宮ハルヒの憂鬱】キョンを振り返る10の魅力!SOS団のツッコミ役は「普通」だけど「普通」じゃない? 

2006年にアニメ化され爆発的な人気を誇ったライトノベル「涼宮ハルヒシリーズ」。その主人公・キョンは、メインヒロインのハルヒに振り回されながらも、SOS団員その1として苦労しつつも楽しい日々を送っています。そんなキョンの魅力をご紹介していきます!

『涼宮ハルヒの憂鬱』キョンとは?


「東中出身。涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたらあたしのところに来なさい。以上」。
「涼宮ハルヒシリーズ」のメインヒロイン・涼宮ハルヒが、高校入学早々クラスでの自己紹介で言い放った台詞です。原作ライトノベルやアニメに触れたことがなかったとしても、この大変インパクトの強い台詞に聞き覚えのある方は多いのではないのでしょうか。あるいは、アニメのエンディング曲「ハレ晴れユカイ」キャラクターたちのダンスの方を知っていらっしゃる方のほうが多いかもしれませんね。


キョンとは、「涼宮ハルヒシリーズ」の主人公であり、物語の視点を担っている少年です。県立北高校に通う1年5組(後に進級して2年5組)の男子生徒で、SOS団では唯一何の特殊能力も持っていない一般人です。
SOS団とはハルヒが団長となってつくった部活で、「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団Sekai wo Ooini moriageru tameno Suzumiya haruhi の)」を略して名付けられました。「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」を活動目標としていますが、実際の活動内容はハルヒが興味を持ったものにひたすら挑んでいくようなものになっています。


同じクラスにいたハルヒに好奇心で話しかけ、気に入られてしまったキョンは完全に巻き込まれる形で入部。他にも、キョンと同学年の長門有希古泉一樹、1つ上の学年の朝比奈みくるもハルヒによって入部させられることになります。彼らはそれぞれ割とどうでもいい理由で入部させられますが、その正体はなんと長門=宇宙人、朝比奈=未来人、古泉=超能力者!
ハルヒもまた、実は(解釈は多々ありますが)自分の想像によってどんな非常識なことでも現実化してしまえるとんでもない能力の持ち主で、本人は自分にそんな力があることに気づいていません。一般人であるキョンは高校の中でそんな彼らに囲まれながら、ハルヒが無自覚で巻き起こすとんでもない事態の数々に巻き込まれていくことになるのです。

キョンの魅力1:SOS団の「緩衝材」


キョンはごく平和な日常を望んでいる普通の男子高校生です。口癖は「やれやれ」で、高校生にしてはやや老成した口調どこか斜に構えて物事を見るところもありますが、お人好しで人に対して熱くなれるような素敵なところもあります。
SOS団の宇宙人と未来人と超能力者の3人は、自分の正体をハルヒには明かしていませんが、キョンには早いうちから明かしています。ハルヒは何も知らないまま能力を発揮しようとするので、事情を把握しているキョンがそのフォローに入ることが多々あります。
能力を発揮せずとも、人に対して傍若無人な振る舞いをすることもあるので、キョンが仲裁をすることも。SOS団は団長のハルヒがいなければ始まりませんが、「緩衝材」のキョンもいないと、組織として成り立たないのです。

キョンの魅力2:本名がない?


実は、キョンの本名は明かされていません。「キョン」というのは、彼の叔母が名付けたあだ名です。彼の妹がそれを面白がって「キョンくん」と呼び始め、だんだんと広まっていきました。キョン自身はそのあだ名をあまり良いとは思っていませんが、高校ではそのあだ名で通ってしまっています。

キョンの魅力3:偽名「ジョン・スミス」


ジョン・スミスとは、「笹の葉ラプソディ」というエピソードにおいて、キョンが用いた偽名です。とある事情で3年前の過去に戻ったキョンは、中学生のハルヒに対してそう名乗るのです。この時のジョン・スミスとの交流がハルヒが北高に進学するきっかけとなっています(その後のハルヒはキョン=ジョン・スミスであるとは気がついていません)。
ジョン・スミスは、日本名でいうところの「田中太郎」みたいなもので、特にこの名前自体に特別な意味があるわけではありません。しかし、映画化もされた『涼宮ハルヒの消失』の中では、この「ジョン・スミス」重要なキーワードとして働き、困りあぐねたキョンを救うことになります。

キョンの魅力4:声優は杉田智和!


キョンの声は、声優の杉田智和が担当しています。1980年10月11日生まれ37歳(2017年11月現在)で、埼玉県出身です。『銀魂』の坂田銀時役で有名です。テレビアニメの初主演作は、『ちょびっツ』の本須和秀樹役でした。
独特の低さと厚みを持った声をしていて、アドリブに定評があります。アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』にはキョンのモノローグが多用されていますが、遊び心のある抑揚のつけ方と台詞回しのおかげで、楽しんで視聴できるようになっています。

キョンの魅力5:ハルヒを叱るキョンがカッコいい


SOS団はハルヒの発案で、みくるを主演に据えた映画を撮ることになります。いつものようにハルヒがみんなを振り回して撮影は進んでいきますが、その途中でハルヒがみくるに対してあまりにいきすぎた行動に出てしまい、さすがにそれを見過ごせなかったキョンは珍しく感情的になってハルヒのことを怒るのです。
キョンはハルヒを怒らせたらどんな事態に発展してしまうのかを重々承知しているはずです。それでもキョンは、ハルヒに「人としてやってはいけないこと」を教えるためにハルヒを叱る道を選ぶことができるのです。ある程度冷静になったあと、キョンは「自分がハルヒに怒ってしまったのは、カルシウムが不足していただけかもしれない」なんて思ったりもするのですが、人のことをきちんと叱れるキョンはやっぱりカッコいいです。

キョンの魅力6:ハルヒを励ますキョンもカッコいい


ハルヒと長門ガールズバンドの代理メンバーとして突如文化祭のステージに立つことになります。結果は大成功でガールズバンドからも感謝されますが、ハルヒはキョンの前で浮かない顔をしてしまいます。「もう少し時間があれば、もっとこの曲を上手く表現できたはず」。そう言うハルヒをキョンは励まし、人から慣れない感謝をされてなんとも言えない気持ちになっているハルヒを見守るのです。
キョンがこのときに見せるくしゃっとした笑顔は必見です! ハルヒが文化祭のステージで歌った「God knows…」「Lost my music」もとても良い曲なので、ぜひ「ライブアライブ」回を視聴することをオススメします!

キョンの魅力7:イケボのキャラクターソング


2007年2月21日に発売されたキョンのキャラクターソング「倦怠ライフ・リターンズ!」が収録されたCD。何の変哲も無い日常を望むキョンの気持ちが歌われたもので、ところどころにハルヒの声でツッコミが入ります。キョンのぼやきが多量に含まれていたり、アニメのオープニング曲「冒険でしょでしょ?」の歌詞が途中に含まれていたりして、遊び心がたくさん感じられる曲になっています。
B面にはアニメのエンディング曲「ハレ晴レユカイ」をキョンがソロで歌ったバージョンが収録されています。夕暮れの哀愁すら感じられそうな気の抜けた曲調と歌い方になっていて、思わず聞くと笑ってしまいます。ただ、とても良い声で歌っているので、キョンのラストの一言に思わずきゅんときてしまうかも?


2009年12月9日に発売されたキョンのキャラクターソングCD。1曲目の「ホモ・サピエンス・ラプソディ」は、まともな青春を望むキョンの気持ちが歌われたもの。キョンが遭遇してきた事件に関するネタが多量に含まれているので、アニメを全話視聴した後にはきっと笑えること間違いなしです。
2曲目の「だがそれだけじゃない」は、平穏な日常を望んでいるはずのキョンの気持ちが実は「それだけではなかった」ことを歌ったもの。おそらくSOS団にいる中で変わっていったキョンの気持ちが歌われたもので、『涼宮ハルヒの消失』の内容を知ると、より楽しめるかもしれません。

キョンの魅力8:名言その1「俺、実はポニーテール萌えなんだ」


無自覚のハルヒの能力によって、閉鎖空間から出られなくなってしまったキョンがハルヒに向かって言った台詞です。キョンはこの言葉と、ハルヒに対してしたとある行動によって、閉鎖空間を打ち破ることに成功します。
「涼宮ハルヒシリーズ」の中でも屈指の恋愛展開。次の日にわざわざ髪を1つに結って登校してきたハルヒと、そんなハルヒに対してキョンが投げかけた一言に思わずときめいてしまうこと間違いなしです。

キョンの魅力9:名言その2「俺の課題はまだ終わってねぇ!」


「エンドレスエイト」という「終わらない夏休み」を描いたエピソードの中でキョンが言った台詞です。ハルヒの能力によって、夏休みの8月17日から8月31日までの約2週間がループするようになってしまい、SOS団は長門以外の記憶がほぼ引き継がれないまま延々と同じ夏休みを過ごすことになります。
アニメではなんと8話連続ほぼ同じ展開が描かれるという前衛的且つ実験的な展開が試みられました。これにはさすがに視聴者から賛否両論の意見が飛び出しましたが、「この展開を全て観終わった後に劇場版を観ると、あるキャラクターの心情により強く共感できるようになる」という意見も。

キョンの魅力10:名言その3「全宇宙をひっくり返しても、必ずお前を取り戻す!」


「涼宮ハルヒシリーズ」初の劇場版作品。クリスマスの迫ったある日、キョンがいつものように教室に行くとハルヒの姿が見えません。クラスメートに尋ねると「そんな人はこのクラスにいない」という驚きの一言。焦ってSOS団の部室にいくと、そこには眼鏡をかけて戸惑った表情を浮かべる「普通の少女」長門の姿がありました。
今まで傍にいて当たり前だったハルヒが傍におらず、SOS団も結成されていないという現実。キョンは突然の世界の変化に困惑しながら、何故世界がこんな風に変わってしまったのかという謎を追っていくことになります。


この作品では、キョンのSOS団の一員としての重要な心理的変化が描かれています。普段あまり表情を変えないキョンが珍しくころころと表情を変えていくところも観られるので、キョン好きには欠かせない1作と言っていいでしょう。2時間半以上に及ぶ長尺ではありますが、映画の内容自体がとても面白いので、「気がついたら観終わっていた」なんてこともあるかもしれません。
表題は、キョンがこのエピソードの最後にある人に向かって言った言葉です。キョンが何故その人に向けてこう言ったのか。その意味がわかったとき、きっとキョンのことがもっと好きになっているに違いありません。

キョンはお人好しでカッコいい主人公!


ここまでキョンの魅力をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
キョンは特別な力のないあくまで「普通」の人間です。けれど、とんでもない力を持ったハルヒにどれだけ振り回されることになっても出来る限りの対処を続けることができ、ハルヒが人としての間違いをおかそうとしたときには全力で叱れるだけの力を持っています。「普通」の人間ではあるけれど、「普通」でない魅力を数多く有した人間。それが「涼宮ハルヒシリーズ」の主人公・キョンなのです。
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■2009年に放送された「涼宮ハルヒの憂鬱(2009年版)」、その第12話から始まったエンドレスエイト編。過密スケジュールをこなした以外には特におかしなこともなかった普通の夏休み回、ところがなぜか次の話もほとんど同じ夏休み回。曰く、8月の後半2週間が何度も繰り返されているんだとか。そういうことならきっとラストではループから脱出するんだろうと思って観ていくと、そんな気配もなくその回も終わり。しか…