マーベルヒーロー:デアデビルは、コミックから映画へ。そしてTVドラマへと進出したブラックヒーローです。マーベルの中でも異色といわれている「殺さずの掟」を課したヒーローの全てをご覧ください!
目次
ドラマ版「デアデビル」とは
「命知らず」の名前を持つ「デアデビル」とは、マーベル・コミックに登場するヒーローの1人。
マーベルヒーローには「アイアンマン」や「キャプテン・アメリカ」、「ソー」や「ハルク」などのアベンジャーズや「ウルヴァリン」や「ストーム」、「プロフェッサーX」などのミュータントからなるXメン、そして「スパイダーマン」「ドクター・ストレンジ」「アントマン」などがいます。
「デアデビル」は巻き込まれた交通事故により放射性物質を浴びた結果、超人的な能力を持つことになった「後天性の能力者」です。そういった意味では「スパイダーマン」に近いヒーローですね。しかし、アメリカにはこんなにヒーローが居るのに、なぜ治安が良くならないのでしょうか?
マーベルヒーロー物では、不思議な能力・不可解な物体・神話・未知の生物などがよく出てきますが、「デアデビル」は人種問題やスラム街にある貧困などリアルさが追及されたヒーロードラマとなっています。
この物語はよくある怪人退治ストーリーではなく、法律家として罰を受けさせることが出来ない悪人を「私刑」にする。という現実的な設定なっています。それがいいのか悪いのかは別として「正義」を描いたスカッとするヒーローストーリー「デアデビル」。
盲目の弁護士が法の裁きを逃れた悪人を、ダークレッドのコスチューム姿で懲らしめていく。これが「デアデビル」なのです。
「デアデビル シーズン1」ストーリー:デアデビルへの道
英才教育を施した父
ニューヨークのスラム街「ヘルズキッチン」、この町でマットと父:ジャックは暮らしていた。母はマットを生んだ直後に死亡、マットとジャック2人だけの家族だ。二流のプロボクサーとして少ない稼ぎしかできないジャックは、マットをスラム街から抜け出させるため勉強漬けにした。
そんな生活を送っていたある日、不幸な事故によりマットは視覚を失ってしまう。しかし、同時に超人的な感覚を身に付けたマットは不幸な境遇に負けることなくコロンビア大学へ入学を果たした。
ジャックはマットの学費を稼ぐため八百長試合に応じてしまうが、ボクサー魂に火が付き負けなければいけない試合に勝ってしまう。八百長が成立しなかったことでギャングを怒らせてしまい、ジャックは見せしめとして殺されてしまった。
スティックとの出会い
マットは父を失ったことと、鋭すぎる感覚を持つことの二重の苦しみを味わっていた。その姿を見た修道女はマットにスティックという人物を紹介する。スティックはマットと同じ盲人だ。そして格闘技のエキスパートでもあった。
マットの苦しみを感じたスティックは、あらゆる格闘技をマットへ伝授し始める。ボクシング・マーシャルアーツ・柔道、なんと忍術までスティックはマットへ教えることが出来たのだ。マットはそれらを体得するうちに心も強くなったような気がした。
「私刑による制裁」が答えだった…
マットはスティックと別れた後も、コロンビア大学で法律の勉強に勤しんでいた。その頃、後に親友となるフォギー・ネルソンに出会う。大学卒業後、マットとフォギーはヘルズキッチンに戻り「ネルソン&マードック法律事務所」を立ち上げた。
ある夜、マットは超感覚で事件に気付いた。隣のマンションで父親が幼い娘をレイプしようとしていたのだ。チャイルドサービスに通報したマットだったが、その男の妻にウソつき呼ばわりされてしまう。そこでマットは「ヒーロー特有のジレンマ」に陥る。
超人的な能力は、普通の人には理解されないのだ。法律家であるマットは、何の証拠もないレイプ事件を立証できないことを知っていた。マットが出した答えは「私刑による制裁」だった。そうして制裁を行うために「夜の自警団」と称して夜を過ごすことになる。
「デアデビル」登場人物基本情報1
マシュー・マードック:デアデビル/チャーリー・コックス
交通事故が発生し化学物質を積んでいたトラックが横転した。そこに居合わせたマシュー・マードック(マット)は、漏れ出した化学物質の影響により失明してしまう。当時9歳だったマットにとって、衝撃的な体験だった。
化学物質により視力を失ったマットは、その物質の影響で聴覚や嗅覚などが鋭くなった。目が見えない代わりに鋭くなった感覚。その感覚により、音の反響で立体イメージをとらえる「レーダーセンス」を身に付け、目が見えていた頃よりも色々な情報を知ることができるようになった。
スティック/スコット・グレン
Netflix版デアデビル色々語りたいけど、とりあえず師匠ポジのスティックがかっこよすぎる pic.twitter.com/9kQroox0Db
— オーキン (@KINISHIKI) 2016年8月30日
マットと同じく盲目であるか故、世界はとても厳しいことを知っている。生き抜くには冷酷さが必要だとマットに教え込み、マットを一兵士として扱った。マットの超感覚を「神からのギフト」と説き、それに甘んじることのない精神力を身に付けさせた格闘技のエキスパート。
実は、白装束の忍者集団「キマグレ」の首領であったスティックには過去にも弟子がおり、その中にはウルヴァリンも含まれている。そう、マットはウルヴァリンの弟弟子なのだ。
「デアデビル シーズン1」ストーリー:デアデビルの誕生
デアデビルS1見たぜー
次はジェシカ・ジョーンズだな pic.twitter.com/iY2G8XLQQs— 神村健太 (@ken922_therock) 2017年9月30日
マットは弁護士業をしながら、冤罪に苦しみ事件の証人になったために命を狙われた人や、児童誘拐など数々の事件を見てきた。そこで出会ったのがヘルズキッチンを牛耳るウィルソン・フィスクという男だ。
フィスクは実業家という顔を持ち、多くの警察官を買収し飼い馴らしていた。マットはフィスクを「悪」と判定しようとしたが、フィスクの本当の狙い「マフィアの根絶」を知り混乱する。フィスクはマフィアの根絶のためならアジトを爆破したり、殺人も厭わないからだ。
We're less than 2 weeks away from the start of filming! What do you guys wanna see in #Daredevil S3? #MattMurdock #CharlieCox ?❤️ pic.twitter.com/TRVCkvQ6i4
— Charlie's Devils (@charliecoxfans) 2017年11月1日
悪を根絶しようとする志は同じだが、フィスクとマットには大きな違いがあった。マットは「夜の自警団」として「私刑」を実行するが、そこには「絶対に人を殺さない」というルールがあった。目標は同じだが、違う過程を進む二人は敵同士となってしまう。
敵対していながらもフィスクとマットは同じように悪を追っていた。そして、派手に活躍していたフィスクはFBIから目を付けられてしまう。フィスクは逃げようとするが、マットが「夜の自警団」の姿でフィスク逮捕に協力をした。
その姿を見たマスコミは夜の自警団であるマットを「デアデビル(命知らず)」と呼んだ。
「デアデビル」が異色のマーベル作品といわれるワケ
デアデビルのシーズン1の2話まで観たが、かっけーぜ!!! pic.twitter.com/60WS4zvgXc
— 神村健太 (@ken922_therock) 2017年9月27日
マットが住む「ヘルズキッチン」は、「アベンジャーズ」がチタウリと戦った戦場でもあります。そのため「デアデビル」の中でも、戦いの被害で壊れたビルが存在しています。「アベンジャーズ」とのつながりを予感させますが、異世界などは出てきません。
マーベルヒーローの多くは、地球を占領しようとする異星人やミュータント、異世界の力を奪い取ろうとする悪の組織などを相手に戦っています。しかし、「デアデビル」は目の前にいる現実的な悪人が敵なのです。
「殺さないことがルール」である「デアデビル」は、日本のドラマでいうと2010年に放送された堺雅人さんが主演した刑事サスペンス「JOKER/ジョーカー許されざる捜査官」に似ています。
JOKERでも法律で裁けない悪人を、密かに「私刑」として「社会から還元隔離」することで被害者の苦悩を癒します。「デアデビル」も同じように制裁を加えて懲らしめます。これは、現実的な悪人を殺して終わらせると、ドラマの影響を受けやすい人たちがマネをしてしまうことを恐れたのではないでしょうか?
シーズン1では、現実的な設定に現実劇な敵、そして現実的な制裁が描かれていましたが、シーズン2になるとちょっと毛色が変わってきます。では、早速シーズン2を見てみましょう。
「デアデビル シーズン2」ストーリー:新たなる戦い
フィスクが逮捕されヘルズキッチンに平和が戻ったと思われていたある日、アイリッシュマフィア惨殺事件が勃発。唯一、生き残った証人からは「惨殺犯はただ一人、元軍人ではないか?」との言葉が聞けた。捜査の結果、浮かび上がった容疑者はフランク・キャッスルという男。
ヘルズキッチンでは有名な男で「パニッシャー」という名でよばれているヒーローだ。マットは夜の町でデアデビルとして活躍している最中に、パニッシャーに遭遇することもある。命を奪うことを好まないデアデビルだったが、お互いのピンチには助け合ったこともあった。
エレクトラとの再会
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— Asteroid Cowboy (@AsteroidCowboy) 2016年2月25日
容疑者になったフランクを検察は死刑受刑者として立件しようとしていたが、マットが弁護士としてフランクに付き裁判まで持ち込んだ。しかし、フランクは何者かに脅されており、裁判中に自ら刑務所を選択する。
そんな時、マットは元カノ:エレクトラと再会。エレクトラはスティックのもとで修業を積み、チェストという組織の戦士となっていた。チェストの敵は日本人忍者:ノブ率いる「ヤミノテ」というヤクザ集団。マットとエレクトラは、「ヤミノテ」を撲滅させようと手を組んだ。
フィスクの狙い
戦闘によりノブは死んだと思われていたが、ノブは何かの薬物の影響により不死身となっていた。それでも戦いを挑んだエレクトラはノブに殺されてしまう。
一方そこの頃、フランクが受刑者として扱われていた刑務所内には、デアデビルが逮捕したフィスクがフランクと接触していた。脱獄をしたかったフランクは、フィスクの計画により外の世界に出ることに成功!フィスクの狙いは何なのか?
「デアデビル」登場人物基本情報2
フランク・キャッスル:パニッシャー/ジョン・バーサル
フランク一家はセントラル・パークでピクニックを楽しんでいた。2人の子どもはとても楽しそうに駆け回り、妻はそんな姿を見ながら微笑んでした。フランクはピクニックを計画した家族に感謝しながら、幸せをかみしめている。
そこに、朗らかな空気を一変させる事件が勃発!ギャング同士の抗争が始まったのだ!セントラル・パークで始まった銃撃戦の巻き添えで、フランクの妻と2人の子どもは帰らぬ人になってしまった。この事件をきっかけに、フランクはギャングへ復讐を誓う私刑執行人「パニッシャー」となった。
エレクトラ・ナチオス/エロディ・ユン
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— Asteroid Cowboy (@AsteroidCowboy) 2016年3月8日
マットの元カノでありスティックの弟子。エレクトラは気付いていないが、彼女自身が「ブラックスカイ」という武器である。そのせいか、常に殺意を抱いて行動しているようだ。スティックと同じチェストという組織に属し、ヤクザであり忍者集団の「ヤミノテ」を駆逐しようと戦っていた。
「デアデビル」スケールがアップしたシーズン2
シーズン1では、マットがデアデビルになったいきさつを紹介しなければいけなかったため、全体的に説明のようなセリフが多かったように思います。マンガで見ると、画より吹き出しが多いような印象です。
しかし、シーズン2になると「説明が終わったぞー」とばかりに、のびのびとしたアクションシーンが描かれています。この弾けたスケール感は、デアデビルの醍醐味ですね。
更に、マーベルファンならお馴染みのパニッシャーも登場!全体的にパワフルでスピード感も出ており、テンポよく物語が動きます!シーズン2を見てからでも「デアデビル」って何者?と、シーズン1を見てみるのも面白いと思いますよ。
デアデビルシーズン3はいつ?
「デアデビル シーズン2」鑑賞開始。
デアデビルの活躍で一度は平和になったヘルズキッチン。
そんなデアデビルの前に非情な死刑執行人、パニッシャーが立ちふさがる。
パニッシャーを演じるのは最近色々とご活躍のジョン・バーンサル。 pic.twitter.com/MHK9JkmHj9— TOKKY(トッキー) (@bounce_masa) 2017年10月1日
マーベル×Netflixは「デアデビル シーズン3」の制作を決定しました!配信時期は公表されていませんが、早くても2018年以降になるのではないでしょうか?
制作発表の際、「新シーズンではぜひ最凶の暗殺者・ブルズアイにお目にかかりたいね」と話していたのはデアデビル役のチャーリー・コックス。そして、このブルズアイ役と噂されているのはジェイソン・ステイサムです!
「シーズン1」はデアデビルの誕生を描き、「シーズン2」ではパニッシャーとエレクトラを登場させ、「シーズン3」では、最強の敵:ブルズアイの登場が噂されている「デアデビル」。フィスクの不気味な笑みも見逃せない事件を予感させます!
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