【ココロコネクト】青春×SFアニメを徹底解剖!魅力はドロドロ展開!?

高校生5人の平和な日常がある日の出来事から一変するストーリーのアニメ「ココロコネクト」。中身が入れ替わる「人格入れ替わり」から始まる不思議な現象を体験しながら、恋模様が工作するドロドロ展開を徹底解剖しちゃいます!

ココロコネクトとは?

出典:https://www.amazon.co.jp

ライトノベル作家・庵田定夏先生の青春とSFをテーマにした作品「ココロコネクト」は、全11巻で出版されています。アニメ「ココロコネクト」(2012)が全17話で放送されました。近年のアニメは1クール(13話前後)が主流ですが、ココロコネクトは通常放送が13話まで、OVA「ミチランダム」編をプラスした全17話が制作されています。
過去のインタビューで庵田定夏先生は、執筆で最も苦労するのは、毎回最終巻だったと答えているそう。産み親の苦しみは、回を重ねていくごとに……と言うことでしょうか。インタビュー当時は、アニメ「ココロコネクト」が始まった2012年。
その当時は庵田定夏先生のイチオシキャラは、稲葉姫子だったそうです。文化研究部(文研部)の女の子なら女の子らしい唯が好きだ!と熱くインタビューで語っていた、庵田定夏先生もちょっと微笑ましいですよね。

あらすじ


物語の冒頭は、私立山星高校に通い、文化研究部(文研部)に所属する5人の主人公・八重樫太一、永瀬伊織、稲葉姫子、桐山唯、青木義文の平凡な高校生活風景からスタートします。……と言っても、「太一は私と(伊織)稲葉んどっちに脱いで欲しい?」といきなりの究極の選択から。真剣に答える太一は、まんまと文研部の記事のネタになってしまいます。
からかい半分の状況で部室に入ってきた義文と唯は「俺と唯の魂が入れ替わっていたんだよ。漫画みたいに」と突然突拍子も無いことを言い出しました。このセリフからどんどん日常の生活から離れていく5人……。そこへ文研部の顧問である後藤龍善の口から思わぬ言葉が出てきます。


そこへ文研部の顧問である後藤龍善先生の口から思わぬ言葉が出てきます。後藤先生の体を借りて監視役としてやってきた「ふうせんかずら」と名乗る謎の人物は、5人にとって味方なのか、敵なのか……。まるで人格入れ替わりの実験をしているようですよね。

ココロコネクトの魅力1:恋愛模様が絡み合う…


ココロネクストの魅力はキャラクターたちの恋愛が絡みあうところですよね。男の子2人、女の子3人で構成されている文研部は、カップルになるには女の子が1人多い構成で、最初は太一と伊織が良いムードになっていきます。
もう1人の男の子の義文は唯に片思い。1人残された感がある姫子は、密かに太一のことが好き……。ヒトランダムが一段落すると、太一は伊織に告白して正式に付き合い出しています。ラブラブカップルにはならずに距離感のある付き合い方は高校生っぽいですよね。


欲望開放のキズランダムが発生した時には、伊織は電話で太一に自分に自信がないから、2人の仲を進めていくのはいけないと付き合い方の提案をしています。
太一のことを好きな伊織と姫子は、お互いに気持ちを電話で会話していたり、義文が唯のことを好きだということを全員(唯も含めて)が知っていたりと、隠していても個々の恋愛がバレてしまっていることも面白いですよね。
ギスギスしたり、じゃれあったりと、5人の一体感ある関係性の不思議さふうせんかずらに狙われる一つのきっかけになったのかもしれません。

ココロコネクトの魅力2:ランダムで起こる現象が面白い

ヒトランダム


5人が最初に巻き込まれた異常現象は人格入れ替わりの「ヒトランダム」でした。魂だけが入れ替わる異常現象が起こった序盤では、5人の学校以外の生活も描写されていましたよね。
最初は義文と唯が入れ替わり、太一と伊織が入れ替わるという異性間でのヒトランダムでした。どうしてその現象が起こるのか分かっていない期間は、5人は楽しむ様子を見せ、太一だということを証明するために、どんなアダルトなビデオを借りているのか?というのを5人で会話していたりしています(そこでしか証明されない太一って……)。
ついには3人の男女が同時に入れ替わる現象が現れ、さすがののんき5人高校生たちも深刻になり始めていましたよね。シチュエーションも規則性も無いヒトランダムは、いつ誰が襲われるか分からず、現象を受けた人物は、周りから見たら面白いアクシデントに見舞われることになっています。


文研部の顧問である後藤先生が、いつもと違う雰囲気で登場したところから現状は一変していきました。「ごっさん」とあだ名までついているほどフレンドリーな後藤先生は、普段は穏やかな口調の人物。
ところが、部室にやってきた後藤先生は、無機質な抑揚の無いトーンで話す変貌振りには、5人も不安を隠せませんでしたよね。人格入れ替わりを知っている後藤先生の中にいる「ふうせんかずら」と名乗る謎の人物は、監視役としてこれから5人は付き合っていくことになります
それまでは面白いアクシデント止まりだったのが、しゃれにならないヒトランダムも起こることとなってしまいました。

キズランダム


ヒトランダムが終わり、忘れたころに突然やってきた「キズランダム」。心の中にある欲望を開放する現象は、普段と同じく会話していた太一に姫子が迫ってくるのが、最初に異常現象として出てきました。目撃した唯は激しく怒りをあらわにし、部室の机を破壊しちゃいます。
それほどまでにエネルギーを爆発させた唯や、姫子はひどく動揺し、5人はま新たな現象が起きたことを実感していきました。抑えている感情がどんどんあふれ出てくる5人……。ヒトランダムで起こった現象を「心の真ん中くらいから悪いと思っています」と言うふうせんかずら。絶対に悪いと思ってないだろっとツッコミたくなっちゃいます。


5人の反応を楽しんでいると言うふうせんかずらの説明を聞いて、欲望開放は突然感情に乗り抑えられなくなるキズランダム。ヒトランダムよりもかなりやっかいですよね。ネガティブな思考を極力控えることを姫子は提案してきましたが、状況が悪くなって来ているのは唯でした。
元々男性恐怖症を発症している唯にとっては、キズランダムの影響をもろに受け、触りたくない男性たちに対しての怒りを出している自分にどんどん自己嫌悪をして引きこもりに……。太一と義文にはボディタッチはしないものの仲良く接することから、唯の男性恐怖症は快方に向かいそうですよね。

カコランダム


文研部の黒板に5人の名前と「12時から17時」と書いてあった謎の文章は、誰が書いたのか分かりません。さして気にも留めず会話していると、突然唯と伊織が文研部で6歳になってしまいます。
なんじゃこりゃー!」の姫子の大声を始めとして幕開けすることになった「カコランダム」は、時間退行をする異常現象でした。後藤先生に入ったいつものふうせんかずらは登場しません。「私のことはふうせんかずらに黙っていて」という2番目のふうせんかずらだという人物は、太一の妹・莉奈に憑依していました。


2人のふうせんかずらが登場したことで、組織的にしている?とも言えそうですよね。太一は、2番目のふうせんかずらに4人のカコランダムを見届ける役目と自分のことを黙っているようにと伝えられていました。4人は過去に退行していくことで、個人の抱えている不安がどんどん表面化していきます。
ヒトランダム、キズランダムを明るい気持ちで乗り越えてきた5人でも、結構シリアスな表情が多くなっていったカコランダムは、興味深い異常現象となっていきました。
1人だけカコランダムを経験したなった太一は、4人に2番目のふうせんかずらが現れたことを話します。他の人間に話したら、異常現象はそのままと言われたことで、異常現象を隠し続けることが困難になっていきます。

ミチランダム


私は、太一が思っているようなわたしじゃない……」もう一度告白した太一の心の中に、聞こえてきた伊織の心の声。それが5人の間でテレパシーのように伝わるお互いの感情伝導「ミチランダム」で、どの感情が誰に受信されるのかランダムで起こるという困った異常現象です。
姫子が本気で太一を好きな気持ちが仲間たちに駄々漏れし、太一が伊織に振られたことまで全員にテレパシーで伝わっていきました。さすがに5人で乗り越えてきたのに本心が伝わるミチランダムで気まずいムードへ……。


ミチランダムで影響を受けたのは伊織でした。ネガティブ思考をどんどん増していく伊織を助けるために4人は奔走していくのですが、崩壊していく伊織を見てどうしていいか模索していきます。
伊織ちゃんどうしちゃったの!?と思えるほど豹変した伊織の変化……ミチランダムが伊織を変えているのか5人の仲間たちがどうなるのかハラハラする展開に目が離せないエピソードですよね。

ココロコネクトの魅力3:【ネタバレ】恋愛模様の結末は?

伊織と太一の恋の結末


5人中4人が誰かを好きだという複雑な恋愛模様の結末は、ふうせんかずらの仕組んだ異常現象が足されたことでさらに複雑になっていきました。最初にカップル成立と思われていた伊織と太一は、結局ミチランダム中に太一が伊織に告白しフラレて終わってしまいます。
不良グループに拉致された姫子を助けに行った太一、唯、義文の感情をミチランダムの異常現象で読み取った伊織も我慢できずに助けに行きました。無事拉致事件も仲間たちで解決した後に不良グループの1人が襲撃をし、太一が殴られて気を失ってしまいます。
私はちゃんと恋をしていたのかな……」そう言って意識の無い太一の中に登場してきたのは伊織でしたよね。2人は自分たちの未熟な恋をきちんと終わらせるためにお互いの気持ちを話していました。

姫子を助けた太一


ヒトランダムでは突然飛び降りた伊織が入院した病院で、ふうせんかずらが伊織の命が消えていくということを4人に伝えました。30分以内ならヒトランダムで伊織の体と共に亡くなる人格が選べるという提案をしてきます。
究極の選択をしなくてはいけない4人で声を出したのは、太一……。自分のために伊織の体で死んでいくことを望んだ太一に、姫子は責めますが納得するしかありませんでした。最後の会話をするためにヒトランダムで姫子に伊織は入ります。
最後としてキスをした姫子(中身は伊織)と太一。ふうせんかずらの悪ふざけで、無事伊織は生還し、死ぬことはありませんでしたが、キスしたことを伊織は姫子にも伝えています。姫子もファーストキスを奪ったとして太一をからかってましたが、嫌がるわけでも怒るわけでもなく、まんざらでもない様子でしたよね。


キズランダムでは異常現象があるとはいえ太一に迫っていたり、別の異常現象では本気で好きだったとも言っている姫子。そんな姫子のことを愛おしいと思っている太一も、伊織に告白する前には意図的に(姫子に会ったら気持ちが揺らぐことから)姫子に言わなかったと言っていました。
ストーリー全体を通してみても、太一と姫子は一緒にいる時間が長かったことから、アニメの最終回で付き合うことになったのは必然だったのかもしれません。普段の姫子が一番女の子らしいと思える2人の告白シーンでは、姫子の可愛さにキュンキュンしちゃいました!

義文と唯は?


カコランダムでは4人が知らない義文の元カノの存在が明らかにされました。それまで「唯ラブ!」だった義文の元カノに間違われた唯の心は穏やかではありません
元カノに会いに行き、自分の今の気持ちを確かめた義文は、再び唯に気持ちを打ち明けました。「おれは唯が好きだから……」と聞いた唯は、抑えていた感情を爆発させ「ありがとう!」と言って抱きついていきます。
男性恐怖症だったけど、かなり前から唯は義文を好きになっていたのかもしれませんよね。がんばって義文に抱きついた唯でしたが(その直後でカコランダムが義文に発生してしましたが)、それ以降はアニメの最終回まで義文とラブラブ?なシーンはほとんど見られませんでしたよね。


義文と唯は行動を共にしているシーンが多いので、一緒にいることで少しずつ距離を縮めていっているのかもしれません。男性恐怖症の唯に寄り添う義文の優しさも想像できて、2人の関係性にも見ているこちら側が顔がほころんじゃいます。
最終回では、義文は留年して唯と離れてしまわないように追試勉強に励み勉強を教えてあげているのが唯だったというのも明らかにされていました。

ココロコネクトの魅力4:第2シーズンはあるのか?


5人の仲の良い関係と、ふうせんかずらが巻き起こす異常現象が複雑に絡み合うアニメ「ココロコネクト」は、原作の第4巻エピソードの「ミチランダム」までで終わりました。ふうせんかずらも伊織に終了を告げていましたが、どうして5人がふうせんかずらに選ばれたのでしょうか
さらには付き合いだした姫子と太一は、どんな付き合い方をしていっているのか義文は留年したのか?という結末まではアニメでは判明しませんでした。


原作はアニメ化された第4巻の2倍以上の全11巻まで出版されましたが、アニメ終了から時間が経過していることと、大人の事情もあり、残念ながら第2シーズンは望めそうにありません……。アニメ化されていない、その後のふうせんかずらの正体や、異常現象のエピソードが目白押しなので、「ココロコネクト」の世界にじっくり浸りたい人は原作を堪能するのもオススメです!

【ココロコネクト】は、ドロドロ展開のSF青春作品だった!


アニメ「ココロコネクト」は、一見して青春恋愛作品に見えますが、そこに人格入れ替わりという現象をプラスすることで不思議な作品に仕上がっています。八重樫太一、永瀬伊織、稲葉姫子、桐山唯、青木義文の文化研究部(文研部)に所属する5人の男女高校生たちの明るい絆は、見ていて微笑んでしまいたくなるほどでしたよね。
時にはドロドロする展開もありましたが、5人がすべて仲間たちのことを思いやっているのがすごくよく、ストーリーのシリアスさとコメディさが絶妙に合わさっている作品でした。リアルに異常現象を体験しながらの生活は大変だと思いますが、この5人の仲間になってみたい!と感じられる作品だと思います!