昔からテレビでも放送されている「天空の城ラピュタ」には名言がたくさんあります。そのシーンを思い出してしまうような名言や心に響く名言を主要キャラクターごとに紹介していきます。
天空の城ラピュタとは?
ラピュタの音楽が良過ぎて鳥肌。
あとムスカ様の名言が
多過ぎて笑える。やはりラピュタは名作でした。 pic.twitter.com/dFlXGg9riv
— 市川セカイ 東北TOUR中 (@ichikawasekai) 2017年9月29日
宮崎駿監督及びスタジオジブリ製作のアニメ映画で1988年に公開されました。伝説の空中都市ラピュタを巡って主人公パズーは空から降りてきた少女シータと共にその謎に迫るストーリーとなっています。ラピュタの存在を知る者はその他にもムスカ大佐がいて、高度な文明を持つとされるラピュタを利用して世界の征服を考えていました。
そんなムスカの野望を止めるためにもパズーとシータは空中海賊ドーラファミリーと協力してラピュタを目指します。冒険ファンタジーの作品で、公開されてから現在まで幅広い層から支持されてテレビで何度も放送されている人気の作品になっています。
主人公・パズー
ジブリの声優嫌いは有名だが、パズーは「田中真弓」氏という超実力派。80年代から有名声優だったが、パズーの大活躍を完璧に観客に伝達できたのは、同氏の超一級品の演技力があったから。素人声優は真似することすら不可能だろう。#ラピュタ pic.twitter.com/6ZpEbdi2IM
— 東菊花ワンフェス2018冬wf2018w (@Azuma_Kikka) 2017年11月14日
作品の主人公で父親がラピュタの存在を研究し写真に収めていたので、自らもその存在を信じて疑いませんでした。そして自分もいつかはラピュタを見つけ出すんだと空への憧れを抱いていました。普段は炭鉱工事の手伝いをしていて親方と呼んで慕っている人物がいます。
正義感を持っていて曲がったことが大嫌いなので、空中海賊のドーラとは最初はぶつかっていましたが、本当の悪は誰かなのかに気が付くとドーラと手を組んで動くことを決意します。初めて運転する飛行物体の操縦などもすぐに対応する能力があり、重火器も扱えるという少年にしては変わったスキルがあります。
「僕の頭は親方のゲンコツより硬いんだ」
パズー:おじさん、肉団子ふたつ入れて!
おじさん:めずらしく残業かい?
パズー:うん。今日は久しぶりに忙しいんだ。 #ラピュタ好きな人RTpic.twitter.com/qoyRXEkcaD— 天空の城ラピュタ@bot (@Mike37327283) 2017年11月19日
父親のように慕っている親方を例えに出した言葉ですが、パズーが屋根から崩れて落ちたのを見たシータが心配した時に話しました。このシーンを見ていると本当に大丈夫なのか?と思えるような落ち方をしています。まるで喜劇?そんな感じもしてしまいます。
それでも自らを心配してくれるシータのことを不安にさせないようにするためにジョーク混じりで話すパズーの気遣いはなかなかのものです。しかしこの言葉からも分かるようにしょっちゅう親方に殴られているパズーはどれだけ怒られるようなことをしているんだ?と想像してしまいます。
気性は荒らそうだから誰かとぶつかるせいなのだろうか……といろいろ考えさせられます。
「おばさん、ぼくを仲間に入れてくれないか?!…シータを…助けたいんだ」
あの言葉を教えて。僕も一緒に言う
天空の城ラピュタ パズーpic.twitter.com/XX6aOH23lw
— スタジオジブリ心に響く台詞 (@totoro_l_u_v) 2017年10月9日
シータが軍であるムスカの元へと連れて行かれたのを黙って見ることしかできなかったことに己の不甲斐なさを感じました。そこに現れたのは空中海賊のドーラファミリーです。シータを助けるための武器もなければ、足もない……自分一人では何もできないじゃないか!なら悪党でも利用して助け出すしかない!そう感じたパズーが決意した瞬間でもあります。
あれほど最初は嫌っていたドーラファミリーと手を組むことになるのですが、ここから一気にストーリーが展開するところでもあるので大事な場面だとも思います。シータのことを助けたいからなりふり構ってられないという純粋な気持ちが表に出ているのがいいですね。
「本当にラピュタが恐ろしい島なら、ムスカみたいな連中に渡しちゃいけないんだ」
父さんの言った道だ!父さんは帰ってきたよ!
天空の城ラピュタ パズーpic.twitter.com/IK7iQVJdpC
— スタジオジブリ心に響く台詞 (@totoro_l_u_v) 2017年10月14日
ラピュタは超古代文明で世界を征服するほど強大な力を持っているものでした。しかしそんなラピュタの裏の顔を知らないのがほとんどの人間でした。それを知ったのはムスカとシータとパズーだけでした。パズーのムスカに対する印象は正論を口にする少し嫌味な軍人という感じでした。
そして本当のムスカたちの目的を知った時に怒りに火が付きます。シータをさらって利用して世界を征服しようとしているなどふざけんなよ!というぐらいの気迫が現れていました。だからこそ絶対にあいつにはラピュタは渡さない、野望も阻止してやろうと決意した瞬間でもあるのです。
おっとりとしたシータもそんなパズーの鬼気迫る言葉に動かされているのは間違いありません。
ヒロイン・シータ
天空の城ラピュタ♡シータ pic.twitter.com/fy1knn9fzI
— ♡ミスタージブリ♡ (@mr_jiburi_) 2017年10月31日
飛行石を扱うことのできる少女で元々はラピュタにいた王族の末裔です。飛行石はシータにしか反応しないで他の者が持ってもその効力を発揮することがありませんでした。ムスカ率いる軍人に身柄を確保されていましたが、隙を見て飛空艇から脱出してパズーの元へと転がりこみました。
おっとりとした性格ですが、時折見せる大胆な行動で周囲の人間を驚かせます。料理が得意で空中海賊ドーラファミリーの一員になった時はたくさんの人数分の料理を難なく作り、味の良さからもおかわりの連続という事態になりました。
パズーとは同年代で自分にないものを持っている存在として尊敬したり憧れを感じていますが、恋愛感情というところではあまりそういう素振りを見せません。
「あら!おばさまも女よ。それにあたし、山育ちで眼はいいの!」
「天空の城ラピュタ」より"シータが作るビーフシチュー" #美味しそうだと思ったらRT pic.twitter.com/xcMlRBbf89
— ジブリの食べ物bot (@ghiblifoodsbot) 2017年11月16日
流石王族の末裔と言えるほどの品のある言葉で海賊を圧倒させる言葉です。それでもシータには大胆な部分もあるので自らの内に秘めてある冒険心のようなものが垣間見えた瞬間でもあります。そういえばシータは冒頭のシーンでムスカを殴り倒して気絶させ、窓から脱出を試みるという破天荒なことをしていたので、意外な一面があることを証明しています。
ドーラが自らのことを女扱いしていないのが面白いシーンであり、シータとの掛け合いを楽しむこともできます。そしてそんなシータの言葉にドーラが癒されているのも分かります。
「私の継いだ名はリュシータ。リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」
【天空の城ラピュタ】シータ
【ドラえもん】ドラミちゃん pic.twitter.com/sdjtzhoFBX— 【驚愕】声優があのキャラと同じ!? (@usoseiyuonazi) 2017年10月29日
シータが自らの過去を口にした言葉です。そしてこれがラピュタに関係する大事なことでもありました。ストーリーの鍵となるのは飛行石です。そしてその飛行石を起動させるためにはラピュタ族しか知らないラピュタ族の言葉があるのです。シータは幼い頃に祖母からラピュタ族の言葉を何となく聞かされていたので、それをきっかけに様々な現象が起きました。
更にラピュタの王族の末裔の名前ということもあり、ムスカとも末裔同士の繋がりがあることが分かってしまいました。しかし空中都市にいた王族が疫病のために下に降りてきてひっそりと暮らしていたのがあまり想像できません。
「ここが玉座ですって? ここはお墓よ。あなたと私の…」
つか、飛行機でラピュタ見てたけど
シータ可愛い pic.twitter.com/xAWwuIDbTw— なっちゃん(略)@水雷魂 (@kyoani0831) 2017年10月1日
ムスカに無理やりラピュタの最深部まで連れて来られたシータは、2人でラピュタの再建を誓うように迫られました。しかしそれを完全に拒否する言葉がこれなのですが、なかなか意味深でもあります。ラピュタの末裔はムスカとシータの2人しかいないという現状では何もできません。
ここから2人が夫婦となり新たな末裔を生み出したとしてもそこで何ができるのでしょうか?たったの数名のラピュタ一族ということだけで世界を掌握しても何にもならないということはシータも分かっていたのです。シータの決意の表れとも言える言葉でしょう。
しかし少女でも考えれば分かってしまうようなことをゴリ押ししてしまうムスカは、どういう考えで自らが王になり、シータが王妃という発想になるのか分かりません。
「バルス」
「バルス」(barış/バルシュ)はトルコ語で平和の意味
★天空の城ラピュタ pic.twitter.com/KqqRCf5p5T— アニメの噂 (@animeno_) 2017年11月6日
ラピュタと言えばこれ!の名言ですね。たったの3文字ですがこの言葉は作品で最も重要な言葉とも思えます。ラピュタは巨大な飛行石が中心に留まることで何百年も同じ場所へ浮遊している島なのですが、この禁断の言葉を口にしてしまうとその場所に留まっていることができなくなります。
つまり自由な存在になってしまうということです。作中ではそのまま空中へとどんどん上がり続けて宇宙空間まで突入していました。ムスカの野望を打ち砕いて地獄へと叩き落とす言葉であり、力強く、そしてネタにもされてしまう言葉だからこそ多くの人にも馴染みがあります。
空中海賊・ドーラ
いま、ムスメさまが横でラピュタを視てるのだが、ドーラの年齢が50歳であると知って、気が動転してしまい、全く仕事が手につかない。 pic.twitter.com/CuSb6IFKCC
— 不確実性下の中田大悟 (@dig_nkt_v2) 2017年11月19日
自らを空中海賊と名乗り、飛空艇などを襲っては金品を巻き上げているのがドーラ一家ですが、その一家を束ねているのがドーラです。かなり大柄の老婆でたくさんの息子を従えて金品を狙って動き回っています。そしてドーラが目を付けたのはシータの持っていた飛行石です。
それを奪うためにパズーやシータとも出会うのですが、最終的には両者を仲間にしてムスカ率いる軍隊とやり合うことになります。根っからの悪党というのではなく、ロマンを求めて空を飛びまわっているという感じです。シータやパズーの身を最後まで心配して、無事に生還した時には大喜びしていました。
「偉そうな口をきくんじゃないよ。娘っこ一人守れない小僧っ子が!」
【天空の城ラピュタ】
「40秒で支度しな!」
パズーとドーラの気持ちが通じ合ったこのシーンが好きです。pic.twitter.com/eeybv6OrhD— ☆ジブリをもっと面白く☆ (@ghibli_fan_) 2017年10月28日
売り言葉に買い言葉といった感じで話していましたが、パズーがシータを金貨と交換してしまったことに対してドーラが問い詰めるシーンでもあり大事な場面でもあります。パズーは軍は正義であり、間違ったことをしていないと信じていました。しかしそんな軍はシータよりも飛行石のことが大事だったので上辺だけの正義だったことを知ることになります。
パズーが何もない自分はどうしたらシータを救えるのだろうか?それを一生懸命考えるためのきっかけにもなっていて、ドーラとも共闘することのきっかけにもなりました。
「静かすぎる…こういうときは動かない方がいい」
「ドーラの美しさ」とか言われても
ラピュタの彼女しか思い浮かばない pic.twitter.com/5NKfZWaBJB— Ninoto (@banana_53a) 2017年11月15日
百戦錬磨のドーラっぽい言葉です。登場するキャラクターの中ではかなりの年長者だけにいろいろなことを経験しています。空中海賊としてもそうですが、人としても他人の取る行動には経験則から導き出されるものがたくさんあるのです。老婆なのにかっこいい!と感じてしまうのがドーラの魅力でもあります。
男よりも男らしく、決断力もしっかりとしている正に頼れる上司とはこのことですね。だからドーラの息子を始めたくさんの人間がついていくのです。
「女は度胸だ。お前達援護しな!」
女は度胸だ!
ドーラ(天空の城ラピュタ) pic.twitter.com/hJDe9CZZFq
— 心に響く言葉BOT (@g_kotoba) 2017年10月11日
軍との戦闘シーンでの発言ですが、自らを男とだぶらせているところが面白いです。確かに男よりも強い存在のドーラならこの言葉を口にしても納得してしまいます。スピード感がある戦闘シーンだからこそ、このようなキレのあるセリフは印象的になります。何度見てもドーラの絡んでいる戦闘シーンは格好良いものばかりで、見どころがあります。
ラスボス・ムスカ
【天空の城ラピュタ】
ムスカは、宮崎駿監督が初めて監督を担当したTVアニメ『未来少年コナン』に登場するレプカの子孫である。#jiburi_love_ pic.twitter.com/P3ui9VmCTo
— ジブリ情報館☆ (@jiburi_love_) 2017年11月8日
ムスカは、シータと同様にラピュタの王族の血筋を受け継ぐ者です。軍に所属はしていて大佐という称号を得てはいますが、本心ではラピュタ族の末裔としての責務を果たすという気持ちが強いです。ラピュタ族は高度な文明を持っているだけに現在の軍の攻撃力など取るに足りない存在だということが分かっていました。
だから自らがラピュタの謎を解き明かし、世界の王として君臨することを目標ともしていました。自らがそんな王族の末裔だと知っているからこそ、傲慢であり人のことを軽視する傾向にあります。まるで「俺は生まれながらの王なんだ!俺以外の人間はひれ伏すしかない存在なんだ!」という考えがそのままにじみ出ています。
「旧約聖書にある、ソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ。ラーマ・ヤーナでは、インドラの矢とも伝えているがね」
中国語読めないはずなのに読めるからムスカになった気持ちになる pic.twitter.com/U4SvN0eIOz
— <貯蓄(いのち)を大事にな! (@kaito40) 2017年11月7日
ラピュタから放たれる一線の光と共に生じた爆発を見て言いました。旧約聖書に記載されている出来事に結びつけているのがなかなか面白く、歴史的にも納得させられる部分があります。神というものを考えると実はそれは高度な文明を持つ人間の仕業だったのを古代の人間は奇跡と思い、そんなことをできる人物を神と崇めたのかもしれません。
しかし自らを神と称するムスカはどれだけ自信過剰で、ラピュタ一族最高!と思っているのだろう……と感じてしまいます。
「見ろぉ!人がゴミのようだ!!」
ムスカ大佐の名言が思い出されるww pic.twitter.com/md2zbWLTve
— にゃこば (@nyacoba) 2016年8月3日
ムスカの名言の定番と言えばこれですね!ロボット兵が軍人に襲い掛かり燃えた飛空艇の中から跳び落ちる軍人を見た時に出ました。その様子はまるでたくさんの小さな虫が落ちていくようにも見えますが、ゴミに例えるなんて流石傲慢の塊のムスカです。
そんな行動を隣で見ていたシータは当然のようにどん引きですね……ラピュタ族から見たら人間はただの奴隷にすぎないといった感じにしか思わないようです。しかしそんなムスカはどんな育てられ方をしたらそこまで性格がねじ曲がるのだろうか?と想像させられます。
「時間だ、答えを聞こう!」
ムスカ様、あの名言をもう一度お願いしゃっす! pic.twitter.com/EzsJ2fRs1s
— ナナシ (@idealism1983111) 2016年1月30日
シータとパズーに対して別れの時間をあげ、3分間経った時に口にした言葉です。このシーンも大事な場面でムスカがあげた3分間の間にパズーとシータは秘密のやりとりを行い、決意を固めているのです。ここがムスカの詰めの甘いところですね。
悪人なんだったらシータの意志など無視してさっさとパズーを殺してしまえばいいのにそれをしない変な情の深さを見せるのです。あれだけ人をゴミのようにたくさん殺したくせに……と思ってしまいます。
「目が、目がぁぁぁ!」
目が~!目が~~! ムスカ / 天空の城ラピュタ pic.twitter.com/nnyCIsj1yY
— スタジオジブリ名言bot (@jiburicollecti2) 2017年11月19日
バルスと2人が口にした瞬間に巨大な飛行石は光り輝きます。それによってムスカは目をやられてしまい思わずこの言葉を口にしていますが……あれ?なんでムスカだけ?パズーやシータは大丈夫だったの?と思います。ひょっとしたら呪文を唱えた者には無害でそれ以外の人に効力があるの?
ムスカは眼鏡ではなくサングラスしていたら良かったのに……と勝手な解釈をしてしまいます。それでもそのまま目をやられてしまったムスカは混乱したまま死んでしまうのですが、ラピュタ族でいろいろ研究していたのなら破壊の呪文があることぐらいも調べとけ!と言いたくなります。
天空の城ラピュタは少年の心を思い出させる名作!
天空の城ラピュタ
幻のエンディング
パズーがシータを
送って行ったという
エンディングが存在するらしい
このエンディングを見た人が
数多くいるがジブリ側は
否定している・・・
にもかかわらず、見たという人が多い・・・
pic.twitter.com/ZDatYfFdTx— 都市伝説、雑学王 (@toshidensetuiit) 2017年10月17日
天空の城ラピュタは主要となるキャラクターが意外にも少なく、非常に分かりやすい構成になっています。だからこそそれぞれのキャラクターの印象が強く、そのシーンを思い出させるような名言がたくさんあります。パズー、シータ、ドーラ、ムスカがストーリーの中心となり、わくわくするような展開をたくさん見せてくれるので、大人から子供まで十分に楽しめる作品になっています。
映画が公開された当時はそれほど人気がなかったのにも係わらずじわじわと人気が出たのには、監督である宮崎駿の積み上げた功績であり、実力だと思います。