日本を代表する大物俳優役所広司が出演するドラマをランキングしてみました。どのドラマも見ごたえのある内容のものばかりで、改めて役所広司の素晴らしさを認識できます。それそれ簡単なあらすじと見どころを解説。
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超大物俳優・役所広司とは?
役所広司の資産16億円を支える妻の凄腕経営 監督の夢も後押し https://t.co/p1vTU39tL4 pic.twitter.com/hihKVqsD9u
— びっくりニュース (@omosironewsmart) 2017年11月14日
1956年1月1日生まれ、長崎県出身。高校を卒業後上京。友達に連れられ仲代達也主演の舞台「どん底」をみて、役者を志します。その後、仲代達也が運営する無名塾に見事合格します。
無名塾は合格するのも難しいし、中に入ってからのレッスンも厳しいんですよね。役所広司さんの演技力はそんな努力の末のものなんですね。なんと、1996年から7年連続で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞しているんです。
更に、2006年にはハリウッド映画「バベル」にも出演し、世界進出に成功しています。そんな超大物俳優の役所さんは映画俳優の印象が強いですが、ドラマにもかなり出演しています。絶対見てほしい、見ごたえのあるドラマを紹介!
第10位 刑事追う!
心理描写まで扱った刑事ドラマの草分け
『刑事追う!』の「痣」。いま旬の犯罪手記をテーマに扱った作品だが、役所広司と石橋けいが臨海公園で語り合う姿をワンカットで捉えたくだりは何度観てもその透明感とリリカルな映像美に息を呑む。すでに袋小路にはまっていた刑事ドラマというジャン… pic.twitter.com/pPODnuqwVS
— のび太放送協会理事 (@ganko_suwa) 2015年6月22日
テレビ東京で放送された刑事ドラマ。映画界で名の知れた監督が各話ごとに監督を行うということで話題となりました。なんとタイトルバックが市川崑監督というからすごい。市川監督と一緒に仕事ができるなら、引き受ける人も多かったでしょうね。
一匹狼の刑事・沢木賢太郎(役所さん)が、バディを組むのは馬島直治(布施博さん)。沢木は捜査共助課という部署にいて、事件が起こったところに行って助っ人として捜査を行うので、実際には馬島のバディではないんですけどね。
一匹狼の渋い刑事役がぴったり合っていましたね。単なる事件解決だけではなく、事件にかかわった人それぞれの心理描写が描かれていました。今、「驥燐の翼」や「遺留捜査」など、心理描写まで扱った刑事ものがありますが、それの草分けといった作品ですね。
第9位 駅路
松本清張の代表作の一つ、胸にしみるサスペンス
松本清張著『駅路』のドラマ化、向田邦子脚本。向田サンが変えたところ(タイトルからすでに)をたどりつつ。出演する清張先生への当て書きもスッ飛んでて楽しい!愛と尊敬を感じる貴重な一冊。 pic.twitter.com/W9IjwuRZAA
— たどみどり (@m_grrrrr) 2017年2月26日
松本清張生誕100年を記念して放送されたドラマです。106万部を売り上げた小説で、何度もリメイクされています。脚本も1977年版の向田邦子さん(向田邦子生誕80年でもありましたので・・・)のものだったのですが、いや~ずし~んときて面白かったですよ。
舞台は1960年代。銀行を定年退職した小塚貞一(石坂浩二さん)が旅に出たまま失踪します。妻の百合子(十朱幸代さん)が捜索願をだし、刑事・呼野(役所さん)が、小塚を探します。
誰もが真面目だという小塚には、赴任先で部下だった慶子(深津絵里さん)という愛人がいたんです。二人で逃げたのではと思われたのですが、小塚は殺されていたんですね。深津絵里さんの演技も上手いし、全てを手にした小塚の謎の失踪に対して、自分を重ねる役所さんの演技も素晴らしいです。
第8位 燃えよ剣
熱血・新撰組副長・土方歳三の生涯
役所広司さんの燃えよ剣ですな#あなたが物心ついて初めて観た新選組は誰の新選組ですか? pic.twitter.com/URpsZ2WBmq
— 真サムライダーZO@新選組局長代理 (@ry233950503) 2016年2月23日
司馬遼太郎さんの長編歴史小説のドラマ化です。新撰組副長の土方歳三の生涯を描いたストーリーです。新撰組ファンは今でも結構いますからね。特に土方は、超イケメンですから女性ファンも多いです。
役所さんは主人公・土方役でした。今はちょっとソフトはイメージがある役所さんですが、熱血漢溢れる土方を熱~く演じています。薬やの実家にいる頃から、新撰組に入隊し、鳥羽・伏見の戦い、そして五稜郭までですから、話は盛りだくさんなわけです。
役所さんが演じたのはお正月にテレビ東京が放送する時代劇スペシャルで、二日間にわたったものの時間数7時間ほど。そりゃ、足りないですわ。NHKの大河ドラマでも十分いけるボリュームですから、どんどん話が進んでしまいますが、飽きないのは確かです。
第7位 絆~走れ奇跡の子馬
涙なくしてはみれない感動のストーリー
絆~走れ奇跡の子馬~キャプ画パート2
ここから⇒ https://t.co/xMFBVtjN6F
— 虹色の旅人@ミックス見るーノ3世? (@_YUIWlNGRAINBOW) 2017年3月24日
松下雅之(役所さん) は東日本大震災で亡くなった、息子・拓馬(岡田将生さん)の意思を継いで、震災日に生まれた子馬・リヤンを競走馬に育てます。これは絶対に泣く話なので、見てはいけないと思いつつ、乗馬を趣味にしている私は馬のストーリーが気になってたまらない。
とうことで見てしまいました。リヤンを拓馬の生まれ変わりだと思って、娘・将子(新垣結衣さん)と二人で大事に育てます。一年経ってどこかの牧場にリヤンを引き取ってもらいたいのですが、被災した馬をどこの牧場も引き取ってくれません。
しかたく、雅之はボロボロになった自分の牧場を整備してリヤンを育てるんです。妻・佳世子(田中裕子さん)は、拓馬が命がけで救ったリヤンを素直に受け入れることができず、それぞれの胸の内が分かって、涙涙の感動のストーリーです。
第6位 女王蜂
金田一耕介がピッタリの役所広司
【入荷情報】横溝正史ミステリーシリーズ 女王蜂。金田一耕助シリーズの一。絶海の孤島、絶世の美女、謎の脅迫状、過去の未解決事件。こういうキーワードでゾクゾクするやつ、だいたいともだち。https://t.co/2ClXcFDnWb pic.twitter.com/1uvnhhgd2U
— 書肆鯖【ショシサバ】 (@bookssubba) 2017年6月22日
数々の俳優が金田一耕介役をやってますね。役所さんに金田一のイメージが結構あったのですが、どうもこの「女王蜂」だけみたいなんですよね。頭ボサボサで、よれよれの和服姿は役所さんに似合うと思うので、てっきり何度か演じているものだと思っていました。
伊豆天城の月琴の里で、19年前に起こった東小路家の二男が死んだ事件を調べてほしいと、母・隆子から依頼を受け金田一耕介は伊豆に向かいます。金田一が訪れると、次々に連続殺人が起こるのです。
謎の美女・智子という女性が登場するのですが、この役は代々美人女優さんが演じていて、智子は誰がキャスティングされているのかも楽しみの一つです。殺されるのは3人の男性なのですが、横溝正史さん独特の残忍な殺し方がほとんどホラーですね。
第5位 オトナの男
珍しく恋愛ドラマに出演
役所広司さんには珍しい、恋愛ストーリーです。大手広告代理店に勤める水町大二郎(役所さん)は、会社の前でかつての同僚・小田美幸(松本明子さん)に声をかけられます。
二人は7年前恋人同士でしたが、大二郎は美幸に振られていたのでした。別の男と結婚したはずの美幸は、離婚してまた職場に戻ってきたのです。水町は、仕事はできるのですが40歳を目の前にして、結婚どころか恋人もいません。
美幸に再会することで、また美幸のことが好きになってしまうんですが、恋愛に関して”こうでなければならない”と決めつけてしまうので、上手くいきません。松本明子さんが、モテモテの役をやっているので、ちょっと違和感があるものの、役所さんのぎこちないキスシーンなどが面白いです。
第4位 合い言葉は勇気
三谷ワールドのコメディで元気がでる
三谷幸喜さん脚本のドラマなので、喜劇の三谷ワールドです。暁仁太郎(役所さん)は、輝かしい経歴が一度あるだけの売れない役者。弁護士探しをしている山梨県富増村の役所に勤める大山忠志(香取慎吾さん)は、偶然暁が弁護士役をやっているのをみます。
自然豊かな富増村に産業廃棄物処理場の建設を行うことになり、建設業者のフナムシ建設の顧問が大物だということで、誰も住民側の弁護士を引受けてくれません。そこで、大山は住民側の弁護士として演技をしてくれと暁に頼みます。
なんだかんだあって、暁はそれを引受けてしまうのです。最初は、弁護士役として関わるだけだったのですが、いつしか本当に富増村を救おうとするんですね。法律を何も知らないのだから冷静に考えれば無理なのですが、弁護士を演じていてできる気になっちゃうから大変です。
第3位 三匹が斬る!シリーズ
大人気、痛快・時代劇シリーズ
#時代劇作品でおぬしの好きな人物を申してみぃ
忘れちゃいけない『三匹が斬る』のこの三人( ˇωˇ ) pic.twitter.com/gT8DkgTbX4— ミムさん@MIMKIRK(ミムケルク) (@BK36RA) 2017年10月19日
宝くじのCMで、役所さん扮する侍がタイムスリップしてくるという設定になっていますが、これを見て三匹が斬る!を思い出したと、反響がすごいらしいのです。三匹が斬る!は、三人の浪人がそれぞれが、違う経緯から一つの事件に偶然たどりつくという話です。
事件を解決して悪者を退治する時代劇の大道です。テンポが良くて、ところどころコメディの部分があったので人気ありましたね~。役所さんは薩摩出身の侍で、これぞ九州男児といった感じで真面目なのですが、蛇が大嫌いなので蛇が出てくると人が変わるんです。
しかもお決まりのように蛇が登場するので、「あっ、蛇きたきた!」と役者さんの驚きのシーンを楽しみにしてましたね。この頃の役所さんといったら時代劇の人だというイメージがかなりありました。
第2位 おやじの背中
ほぼ出演者二人なのに引き込まれるドラマ
「おやじの背中」次週は満島ひかりと役所広司。 pic.twitter.com/ZUK23JKpnP
— みなみ (@yl_na_mi) 2014年7月13日
全10話をオムニバスで放送された「おやじの背中」。第二話の「ウェディング・マッチ」に登場したのが役所広司さん。娘・誠は満島ひかりさん。このドラマ、ほとんどこの二人だけの出演でした。
それでドラマなが成り立つから凄いです。役所さんはもちろんのこと、満島さんの演技力も確かですからね。元ボクサーの草輔(役所さん)と、誠はボクシングでのオリンピックの出場を目指して、子供の頃から二人三脚で頑張ってきました。
ところが、草輔に誠よりも若い恋人・亜利沙(山本美月さん)がいることが発覚。今まで、恋愛どころかその他すべてのものを封印し、ボクシングに没頭してきた誠は激怒。草輔は亜利沙と別れるのですが、話のほとんどが、ボクシングジムでの草輔と誠の会話のみで成り立っていて、それでもドラマに引き込まれました。
第1位 陸王
頑張れ「こはぜ屋」、日本中が応援!
https://www.youtube.com/watch?v=TnxaZgrrMFY
池井戸潤さん原作の「陸王」。「半沢直樹」以来、日曜劇場で何度か池井戸潤さんの原作をドラマ化されていますが、「陸王」もやっぱり面白いです。こはぜ屋という老舗の足袋屋が再起をかけて、「陸王」と名付けたランニングシューズを開発します。
役所さんはこはぜ屋の社長・宮沢紘一です。ランニングシューズ開発にあたって、銀行からの融資を受けなければならず、池井戸氏お得意の銀行の話も登場します。ランニングシューズはアトランティスから契約を打ち切られた選手・茂木(竹内涼真さん)に履いてもらおうと考えます。
怪我をして契約を打ち切ったアトラティスですが、怪我が治り「陸王」を履いて成績を取り戻す茂木を再び取り戻そうとします。大手のスポーツメーカーが姑息なことをするので、「こはぜ屋頑張れ!」って応援しちゃいますね。
若手も実力をみせるチャンス
竹内涼真さんは、「下町ロケット」にも出演していて、それ以来名前が出ましたね。「半沢直樹」依頼、テレビ出演が増えた俳優もたくさんいます。紘一の息子・宮沢大地を演じるのは、山崎賢人さん。
山崎さんは、超売れっ子俳優ですがアイドルっぽいイメージがまだあります。ここで演技力をみせることで、今後の出演作が変わってきそうです。もちろん役所さんは安定した演技です。
大手にやられて零細企業のこはぜ屋がどう頑張るのか毎週楽しみです。弱いものが強いものを倒すとスッキリしますから、いつのまにかこはぜ屋を応援してしまいます。
日本を代表する俳優・役所広司のこれからの出演作は?
年間3本くらい映画に出演している役所さん。久しぶりに連続テレビに登場しましたが、やはり池井戸潤原作なので、演じ甲斐のある役だったのでしょう。これからもよほどのことがない限り、連続テレビには出演しないでしょうね。
2017年も「関ヶ原」「三度目の殺人」と、前評判から良い作品に出演しています。そして2018年は「孤狼の血」が放映される予定です。「仁義なき戦い」x「警察小説」と評判で、広島を舞台にヤクザのような刑事・大上章吾が事件を解決する話。
この大上を演じるのが役所さんなんですが、こんな怖い役って初めてなんじゃないですかね。まぁ面白そうですわ~。これからも新しい役にどんどん挑戦して、楽しませてほしいです。