【十二大戦】ストーリー結末ネタバレ!十二支バトルロイヤルの結末は?

12年に1度、十二支の戦士が集まり、誰か1人生き残るまで戦うバトルロイヤルが開催されます。戦いの優勝者は、どんな願いでも1つだけ叶えることができますが、戦いの行方は果たして…?という、どこかの世界の物語。戦いの結末は?戦士たちそれぞれの願いや想いは?そして優勝者は何を願うのか…?この秋アニメ化もされて話題沸騰中の【十二大戦】をネタバレ!徹底的にご紹介いたします

『十二大戦』ってどんな作品?

出典:https://www.amazon.co.jp

小説『十二大戦』は、「物語シリーズ」で有名な「西尾維新(にしおいしん)」の作品です。イラストは「聖☆おにいさん」などで有名な「中村光」が担当しており、この『十二大戦』の後日談にあたる「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」の短編漫画も担当しています。
12年に1度干支の戦士12人が集められ、誰か1人が勝ち残るまで戦いが繰り広げられます。そんな十二大戦の、第十二回目の記録、それがこちらの作品!戦いの様子を描きながら、戦士たちの願いそれぞれの境遇など、西尾維新らしい独創的な切り口で紹介されています。
本記事はネタバレなので、誰が優勝するのか!?どうやって勝つのか!?楽しみたい方は回れ右!バトルロイヤルだけあって、登場する戦士たちは次々と殺されていきます。重傷を負いながら生き延びる、というような甘さは全くありませんのでご注意を…。それではエヴリバディ・クラップ・ユア・ハンズ!
こちらの記事もチェック!

『十二大戦』ストーリーネタバレ1大戦前から最初の犠牲者!?ヤバすぎるバトルロイヤル!

最初の視点は「亥」の戦士「異能肉(いのうしし)」。人口50万人程もの大都市が、「十二大戦」開催のために1夜のうちにゴーストタウンとされたその中を、優雅にハイヒール姿で登場します。
「亥」の戦士は前回大会の優勝者。今回出場する異能肉の彼女は、その優勝者である父親に育てられ、戦士としてはかなりの実力者。両手に持つ機関銃「愛終(あいしゅう)」「命恋(いのちごい)」が大切な武器です。
彼女が「十二大戦」の会場に着くと、そこにはすでに1体の死体が…。戦いが始まる前から、すでに殺されてしまった戦士(「巳」の戦士)がいるようで、先が思いやられます。(ちなみに殺したのは状況証拠的に「卯」の戦士。)審判役「ドゥデキャプル」が登場し、今回の「十二大戦」のルールを説明します。

制限時間は12時間。12個の獣石を全て集めた戦士が優勝!

まず参加戦士全員にどす黒い宝石「獣石(じゅうせき)」が配られ、それを噛まずに呑み込むよう指示が出されます。実はその獣石は毒の塊。人間の新鮮な胃酸にのみ反応し、12時間後には確実に死にいたらしめる猛毒なのです。
十二大戦では、この獣石を12個全て集めたものが優勝となります。ですから石が完全に溶けてしまう12時間以内に、どうにかして腹の中にある石を集めなければならないというわけです。手っ取り早い方法としては相手の腹をかっさばいて取り出すといったところですね。
そんなわけで十二大戦がスタート!と同時に提案をしたのが「申」の戦士「砂粒(しゃりゅう)」。彼女は超平和主義者で、肩書も「平和裏に殺す」。そんな彼女は誰も死なずに済むかもしれない和平案を提案し、賛同者を募ります。

申が自分に賛同してくれた戦士と合流しようとした所で、突然!床が崩れ落ちます!!戦士の中の誰かのしわざですが、これによって申のチームが結成されることはなく、皆がバラバラに身を隠すことになるのでした。かくして、改めて「十二大戦」のスタートです!
そんな中、亥の戦士は優雅にその場に残ります。彼女はあくまでも優雅に勝利することが目的。慌ててその場を離れる真似はせず、優雅に着地したのです。そんな中、十二大戦の第1戦が勃発。亥の戦士に卯の戦士「憂城(うさぎ)」が襲い掛かります!

『十二大戦』ストーリーネタバレ2卯の能力がヤバイ!そして酉の本性!?

最初の戦い、「卯」対「亥」!

肉は今回の戦士の中でも優勝候補の実力者。戦況は憂城が不利と考えるところですが…。呆気なく肉は憂城の刃物に食道を刺されてしまいます。肉は憂城の仲間であろう誰かに背後をとられ、羽交い絞めにされてしまったのです。その誰かの正体は…?
なんと、大戦前に殺されていた「巳」の戦士、「断罪(たつみ)兄弟、弟」の身体でした。(頭部は切り離されて殺されてしまっていたので…。)憂城の能力は「死体作り(ネクロマンチスト)」で、殺した相手と本人いわく「お友達」となって使役することができるのです。
となればここで殺されてしまった肉もまた、憂城の「お友達」に…。憂城は肉の獣石を手に入れつつ、肉をお友達とすることにも成功。不気味な見た目(上半身裸ホットパンツとサスペンダーという異常な姿。そこに大きなウサギの尻尾うさ耳カチューシャという可愛らしさ)とは裏腹に、意外と策士?とはいえ、ヤバすぎる「卯」の戦士の能力です。

「戌」と「酉」との共闘?

場面が変わってこちらは「戌」の戦士、「怒突(どつく)」。彼はまず前半戦は戦況を見守ることにして、集合会場の地下駐車場に隠れていました。というのも、怒突の能力は噛みつきの「狂犬鋲(きょうけんびょう)」でありながら、その裏に隠れた「毒殺師」こそが本来の能力なのです。
つまり毒のエキスパート。怒突にかかれば獣石の猛毒も簡単に解毒できてしまうというわけです。しかし、ここで「酉」の戦士「庭取(にわとり)」に見つかってしまいます。庭取の特殊能力は「鵜の目鷹の目」であり、あらゆる鳥類と意志を疎通することが可能というものです。
庭取はその能力により憂城が「死体作り(ネクロマンチスト)」であることを知り、チームになって戦った方が有利と思い怒突に仲間になりたいと声がけをしたのです。怒突は迷いますが、庭取の気弱そうな様子から、いったんは手を結んだ方が得策(後で殺せばいいか)と考え、庭取の申し出を受け入れます。

そんなわけで2人はチームを組むこととなり、作戦を練ります。そんな中、「卯」のチームが二手に分かれたことを知り、怒突は分かれた「亥」の戦士に「酉」の戦士を向かわせるため、彼女に秘薬「ワンマンアーミー」を仕込みます。
これはいわゆる増強剤、ドーピングです。自分の持つ力を薬によって極限まで高めるのです。パワーが増幅した庭取は、「落ち着いてコントロールしろ」という怒突の言葉に、落ち着いて、ゆっくりと、怒突の顔を握りつぶすのでした。
戦士として、決して強くはないが強か(したたか)である彼女は、その気弱そうな態度とは違って、自分を守るためなら何でもするというスタイル。最初からこのドーピングをしてもらいたくて怒突に近づいたのでした。かくして「十二大戦」第2戦の勝者は酉、見事戌を騙しぬきました!

『十二大戦』ストーリーネタバレ3申はなんでこんなに良い子なんだ…。

さて、まずはフラフラとさまよう亥の戦士を、大切な仲間である「鳥さんたち」についばんで食べてもらう「鳥葬(ちょうそう)」によって撃退。その後食べ物を物色しているところ、たまたま自分も食べ物を探しに来た「子」の戦士、「寝住(ねずみ)」と出会います。
寝住は実は、最初の会場で床が崩壊してからずっと、「申」の戦士、砂粒と行動を共にしていました。庭取が砂粒の最初の提案(皆が死なずに済む方法)に賛同という意味で挙手していたことを思い出し、寝住は彼女を砂粒のもとへと案内します。
申・子のチームが潜伏している下水道に赴くと、そこにいたのはあの戦士らしくない戦士、申です。彼女の真意を疑いつつ話を合わせていくうちに、庭取は砂粒が本当に平和を願っていること。その気持ちに一片の曇りもないことを思い知り、愕然とします。

普段であればそのまま適当に話を合わせて仲間のふりをし、程よいところで裏切って殺す、というのが庭取のセオリーでした。が、砂粒の真っ直ぐすぎる気持ちに当てられ、何もできずに共闘の申し出を断り地上に戻る庭取です。
そんな庭取の前に、優勝候補筆頭である「丑」の戦士「失井(うしい)」が現れます。わけがわからないほど強い「ただ殺す」という肩書の失井は、その圧倒的な強さで庭取を一瞬にして倒してしまいます。庭取は最後の意識の中、今までお世話になった鳥さんたちに自身の身体を食べさせるのでした。

「申」平和主義者ゆえの最後…

砂粒が地下で考えを巡らせていると、突然鳥の羽音が下水道に響き渡ります。亥が酉と戦って撃ち落とした鳥たちが、これもまた「死体作り」の能力で憂城の命令のもと襲ってきたのです。(ちなみに「死体作り」の能力は、能力者である憂城本人に限らず、「お友達」である死体が殺した相手をも新たな「お友達」としてしまいます。)
戦うために地上へと飛び出した砂粒と寝住を待ち受けていたのは、断罪兄弟・弟の死体と憂城でした。砂粒は断罪兄弟・弟を寝住に任せ、自身は憂城を怪我をさせないように制圧し、説得をしようと試みます。
あくまでも無感情に、無機質に攻撃を繰り出してくる憂城に対し、砂粒は冷静に判断しながら無事に憂城を無力化…できると思われたその時!砂粒の身体は背後から刃に貫かれます。その背後には憂城のお友達である巳の戦士の頭部だけが。憂城には背後の様子まで全てお見通しだったというわけです。 

『十二大戦』ストーリーネタバレ4丑、寅タッグが最高に熱い!

老獪「未」対、酔いどれ「寅」

実力だけでいうならば最強とも考えられる砂粒が、なんと憂城のお友達となってしまったその頃、本大会最年長者である「未」の戦士「必爺(ひつじい)」「寅」の戦士「妬良(とら)」と対峙していました。
必爺はなんと第9回大会の優勝者。すでに引退したかと思われていたけれども、今回孫の代わりに出場することを決意したのです。老獪に戦略をねりつつ立ち回る必爺でしたが、妬良の単なる酔っ払いにしか見えない見た目に騙され、あっという間に命を落としてしまいます。
自慢の投擲手榴弾「醜怪送り(しゅうかいおくり)」を披露することもなく倒されてしまった必爺。ここで「寅」の戦士がいよいよ登場です。(今まではただただ酒を飲んで酔いつぶれていました。ちなみに彼女の特技は「酔拳(すいけん)」!

守るが勝ち!?「午」の最後

場面は変わって銀行の金庫の中、バリケードを作って引きこもっているのは「午」の戦士「迂々真(ううま)」でした。彼の特技は「鐙(あぶみ)」と呼ばれる恐るべき防御力の高さで、その実力は開戦直後に「皆殺しの天才」である「丑」の戦士と出会ったにもかかわらず、倒されることなく生き残ったことからもわかります。
が、失井との戦いですっかり戦意を喪失してしまった迂々真は、こうして金庫に引きこもることに…。誰も入ってこられないと思われたその中に、いつの間にか寝住の少年が。寝住は「巳」の死体に追われ、一時避難のためにこの金庫にやって来たのです。
寝住が立ち去り、迂々真は彼との会話(というより一方的に話された)を思い出して苦しくなりますが、その苦しさは現実のもの!金庫が燃えている、その異変に気が付いた時は遅く、迂々真は戦わずして敗北してしまいます。(金庫は「巳」が火炎放射器「人影(ひとかげ)」で焼いてしまいました。)

死んでもなお、断罪兄弟コンビ再び!

さて、ここまでで生き残った戦士は5人。いよいよ戦いも終盤戦です。そこでずっと登場していなかった「辰」の戦士「断罪兄弟・兄」の登場です、「辰」の特殊能力「天の抑留」によって、開戦後ずっと空高くに潜んでいた断罪兄弟・兄は、はるか眼下で弟の身体失井、妬良の即席タッグが戦っている様子を眺めます。
弟(死体ですが…)の窮地を救うべく、兄がヒーローのように駆けつけようとしたその時、何かが手に落ちてきました。それは、自分と全く同じ顔をした、しかし変わり果てた弟の生首…
生きている間は兄弟喧嘩などしたことのなかった弟の首に噛みつかれている隙に、同じようにポーンと地上から跳んできた(実際には砂粒に投げてもらった)憂城の刃で胴体をまっぷたつ。こうして断罪兄弟は仲良く憂城の「お友達」となりました。

断罪兄弟の死体は地上に降り立ち、四方八方から失井と妬良両名に襲い掛かります。2人の戦士は複雑な因縁があるものの、断罪兄弟・弟のゾンビと戦うために一時的にタッグを組んだのでした。腕を切ってもその腕が攻撃をしてくる状況の中、失井の機転で焼くことによってゾンビをいまいちど殺すことに成功します。
とはいっても残るは断罪兄弟・兄の上半身と下半身、そして弟の身体と頭というピンチは続いたまま。ここでも即席のタッグは功を成し、断罪兄弟・兄の特技、氷冷放射器「逝女(ゆきおんな)」を利用して兄弟もろとも氷漬けとすることに成功します。
最後に親玉ともいえる憂城を八つ裂きにし、チーム憂城を制圧。一方的に失井に敵意を抱く妬良に対して、タッグを組む約束の対価を果たすために丑が寅に決闘を申し込みます。…が、その直後!なんと寅が名乗りをあげることもなく、不意打ちのごとく失井を突き飛ばします!

『十二大戦』ストーリーネタバレ5最後に残った優勝者とは…。

「卯」の能力の本領発揮。「十二大戦」最後の戦い!

失井を突き飛ばした妬良の身体には、さっき仕留めたはずの憂城の両刀が突き刺さっていました。憂城は丑寅2人の戦士に八つ裂きにされる直前、自ら舌を噛み切って自決していたのです。つまり自身に「死体作り」を使うことに…。
バラバラになってもなお、憂城の身体は12個の獣石を集めることをあきらめていません。死の直前自らに指令をだして憂城は果てたのです。バラバラになった憂城の身体は何とか1つの塊にまとまろうと、あちこち間違いだらけの奇妙な塊ではありますが、失井の前に現れます。
その死体の塊の中から、一瞬の隙をついて飛び出してきたもう1つの死体、砂粒死体の中に死体を隠すという離れ業で、天才失井が動きを封じられてしまいます。自決しようにも砂粒がとっさに頭突きで失井の歯をへし折り、それも叶わない状況…。十二大戦はこのまま憂城の勝利で終わるのでしょうか…?

あれ、そういえば…もう1人…??

そこに現れたのは「子」の戦士、寝住。この土壇場で彼の手にあるものは必爺の武器である手榴弾「醜怪送り」でした。気休めかもしれないけど、妬良が必爺を殺してくれたからこの手榴弾を持ってくることができた、と告げる寝住に、「やってくれ」と告げる失井。その胸中は寝住の「気休め」の言葉によって驚くほど安らかなのでした。
そして寝住は手榴弾を使い、鼠のごとく素早い動きで瞬時に隠れます。丑もその他の「お友達」と化した死体も全てを巻き込んだ爆発に、跡に残ったのは11個の獣石だけ。こうして第12回、「十二大戦」は「子」の戦士、寝住の勝利のうちに幕を閉じました。

『十二大戦』後、たった1つの願いごと

12年に1度のバトルロイヤル、結局「子」が優勝したものの、なぜ彼が優勝できたのでしょうか? 寝住は目立った戦闘も策略も練らず、ただ要所要所でチョロチョロと鼠のごとく出没していただけのように思われます。
実は寝住の特殊能力は「ねずみさん(ハンドレッド・クリック)」という確率世界への干渉能力。同時に100までの可能性を試すことができ、そのなかから現実とするものを選び出すことができます。つまり、十二大戦中、彼は自分が生き残る選択肢を常に模索していたというわけです。
ちなみに100の選択肢の中から寝住が勝ち残れた選択肢は1つだけ。後の選択肢は全て寝住が死亡するというものでした。この能力は100もの可能性を同時に試すというだけあって極度に脳を酷使します。そのため、いつも寝住は眠そうだったんですね。

さて、ここから先は『十二大戦』とは別のお話、漫画短編集である『大斬(おおぎり)』に収録されている「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」のネタバレとなります。優勝した寝住は、いつもの日常である学校生活を送りながら、「たったひとつの願い」について99通り考えます。
99回、考えては直後に否定、否定、否定、の繰り返し。「願い」っていったい何なのか、100もの選択肢を同時に試すことのできる寝住でさえこのありさまです。そして、結局、寝住が選んだ「たったひとつの願い」とは…?
たったひとつの願いを、どうか忘れさせてくれ-というもの。どうしても、どうしても叶えたい願いなんて俺にはない、という結論でした。単純なようでちょっと考えさせられる結末ですね。そして願いを叶えた寝住は今まで以上に健やかに、まるで願ってもないみたいに居眠りをするのでした…。
こちらの記事もチェック!