【少女終末旅行】最新ストーリーネタバレ!世界には絶望しかないのか!?

2人の少女・チトとユーリの終末旅行を描いている「少女終末旅行」は漫画家・つくみず先生の商業漫画デビュー作品です。広大な場所を移動する2人の旅には絶望しかないのか、旅での人との出会いなどのネタバレを含みつつ、ゆる~いチトとユーリの会話までご紹介していきます。

漫画『少女終末旅行』ってどんな作品?

Webサイトで連載

出典:https://www.amazon.co.jp

漫画「少女終末旅行」は、つくみず先生がWebサイト「くらげパンチ」で2014年から連載している作品です。主人公の黒髪のチトと、白髪のユーリの旅は、他の登場人物がほとんど登場しないことが寂しくもあり、2人の会話や行動がほのぼのしているという相反する不思議な世界観が作品の魅力となっていますよね。
独特な世界を表現している漫画「少女終末旅行」は、やがて出版社・新潮社の目に留まりメジャーデビューを果たしました。2017年には「少女終末旅行」がTOKYO-MXなどでアニメ化され、チトとユーリのゆるくて寂しい旅が放送開始。


アニメのアフレコ現場に行ったつくみず先生は、2人の動く姿にとても感動されていたのをくらげパンチのサイトで漫画で表現されていました。
それまでアニメというのは、クオリティの高い物感じていたつくみず先生でしたが、アフレコ現場に行った事で、漫画制作と変わらず0から人間たちが作り上げて100にしているのだという感想を漫画にして描いていらっしゃいました。

食べること大好き・ユーリ


2人の少女の内の1人であるユーリは、白い髪(アニメでは金髪)のふわっとした長髪の女の子です。知的な部分はチトには叶いませんが、体力勝負なことではユーリにお任せ食べる事が大好きなユーリは、戦車を見ても「ねえ、戦車っておいしいかな」と言っちゃうこともあります。
狙撃の能力は高いですが敵に出会う事はないので、狙撃の能力を発揮する事ができません。たまにお風呂や水に入る機会がある時には、何のためらいもなく裸になることもあります。性格は温厚でのほほんとしているのが特徴的です。
また、チトが大切に持ってきた本も燃料として投入してしまったことがあり、チトにすごく怒られちゃいました(後に本に「ごめんね」と不器用な字を書き残しています)。天然で時々毒舌になることもありますが、チトには冷静に対処されています。

本を読むのが好きな知的家・チト


一緒に住んでいた養父(おじいさん)の影響で、本を読む事が好きなチトは、読み書きの出来る知的な女の子。旅で起こった出来事や、自分の感想を日記に記し、「記憶は薄れるから、記録しておくんだよ」と名言を残しています。建物に書いてある文字を読んでユーリに教えてあげる立場も担っていますよね。
また、2人の愛車であるケッテンクラートの運転手であり、ある程度のメンテナンスや修理もすることもできます。明るい性格のユーリに対して冷静な判断力があるチトですが、お風呂に入る時には、少し恥ずかしがるというかわいい一面も見せていました。
冷静でも涙もろく、感情豊かな面も多く描写されているので、ユーリよりチトのほうが人間味が溢れているのかもしれません。

『少女終末旅行』 ストーリーネタバレ1:始まりは切ないものだった……

2人の旅のスタート


愛車・ケッテンクラートでひたすら廃墟を走る2人の女の子たち……。チトとユーリはあてもない旅に出かけていますが、訪れる先は大戦争が起こった後のため人気の無い場所ばかりです。武器や戦車がそのまま置いてあり、人の姿はどこにもありません。
あの穴に入ってみよう」というユーリの言葉で入ってしまった巨大な施設は、真っ暗で寂しいところでした。寂しさを紛らわすため、起きている間は女子トークをしている2人でしたが、食料や燃料の不安はいつもあります。
時々夢に見る過去の出来事は、戦争の激しい記憶ばかり……。そんな悲しい過去を忘れようとしながら旅を続けているチトとユーリの健気さが終末旅行の始まりだったのです。

固形食料(レーション)でけんか!?


穴に入ってから、無事に脱出した2人は、出発する前に持参していた最後の食料であるスープをお祝いに飲んでしまいました人々が登場しないということは、食料も購入する事ができるはずもなく、物語の序盤で絶望的な問題に直面していますよね。ところが建物を探索している途中で固形食料(レーション)と書かれていたパッケージを発見します。
当面の食料確保が出来たことで、1パックを開封して食べる事にしました。仲良く食べていると、5個入りだったため、最後の1つをどうするか決めることにします。


じゃあ、半分……」何でも平等にしようとしているチトですが、「動かないで」と言ってユーリは銃を向け「これは私がもらう」と言って食べちゃいました。食いしん坊のユーリにかかれば、食べ物を平等にするという発想が無いのが笑っちゃいますよね。
普段は冷静なチトですが、全部食べちゃったユーリを殴って怒りをあらわにしていました。2人はこれで仲直り……というか、チトがユーリの食べ物に対する執着心が凄すぎてあきらめたというのが正しいのかもしれません。

水の恵み


古い発電所では(2人にはそこが発電所だとはわからないまま)、まだ電力が残っていたのか雪が積もっていないパイプがありました。チトはユーリに頼んで銃で穴を開けてもらいます。するとパイプからは、ちょうど良い温度のお湯が大量に吹き出てきました
ケッテンクラートの荷台にお湯を貯め、雪の降り積もる中即席のお風呂を作り始めます巨大なパイプが無数に広がる場所での露天風呂は圧巻の景色となりました。
雪解け水が大量に出た古い大都市では、飲み水の確保と洗濯を始めます。お風呂にしても、洗濯や飲み水の確保にしても、2人にとっては非常に大事な「」は、生きているという実感が込められている前向きで明るいエピソードですよね。


洗濯物を干している最中に見つかった魚は、チトとユーリにとって旅に出てから(死んでいるものの)初めての生物となりました。「よし、食べよう」と言うユーリは、焼いた魚を躊躇なくかぶりつきます。
その姿を見てチトも魚を堪能しますが、2人はおじいさんと暮らしていた時には魚を食べていなかったんですね。あまりにも美味しかったのか、頭と骨以外、食べられる部分は残さず綺麗に食べていました

『少女終末旅行』 ストーリーネタバレ2:地図を作成する男・カナザワとの出会い

旅に出て初めての人との接触


大きな溝を渡ろうと試みていますが、橋が壊れていてどうしても渡ることができません。何とか2人は渡ろうと周辺を探索しますが、火がまだついているタバコが捨てられているのを発見します。足跡を発見したと同時に近くで爆発音が聞こえ、緊迫するチトとユーリ
目の前で巨大なビルが倒れると、煙が立ち込め1人の男性が登場しました。地図を作りながら旅をしているという男・カナザワは、橋を作るためにビルを爆破したと言います。警戒していた2人でしたが、危害を加えない様子のカナザワから、溝の先に地図製作のために一緒に行くように頼まれました。


2人もビルの橋を渡って先に行きたかったので、お互いの利害が一致した3人は、力を合わせビルの橋を渡ります。カナザワは地図製作、チトとユーリは今後の旅で必要な物資を集めました。
地図製作は生きがいと語るカナザワは、「こいつを失くしたら僕は……きっと死んでしまうよ……」と語ります。絶望的な世界で、唯一の生きるための理由として選んだ地図製作とは、チトとユーリの果てしない旅と同じなのかもしれません。

巨大な塔の調査


3人はひときわ巨大な塔の地図製作を開始します。巨大な塔の外に設置されている昇降機に、ケッテンクラートのまま乗り込んだ3人は、巨大な塔の上層部を目指しました。
上層部に人々が生き延びていて、食料もたくさんあるのではないかとポジティブな考えを膨らませているユーリでしたが、きっとそれは無駄な発想だとわかっているような表情を浮かべていたのが印象的です。突然昇降機が傾き、カナザワの持っていたバッグがすべり落ちていきました
昇降機はコストカットをしていたせいか、金網などの囲いは無く手すりだけのシンプルな構造だったので、バッグは無残にも地図をばら撒きながら落下していきます。


どうせみんな死ぬんだ……生きる意味もない……」力無くつぶやくカナザワ……。昇降機を直し、無事に上層部へたどり着いた3人の目の前には、すべての街灯がついて街並みを一望できるというサプライズが登場します。
人がいなくても、電力が生きていたためについた街灯を見て、「意味なんかなくてもさ、たまにはいいことあるよ」そう言って固形食料のフルーツ味を渡すユーリ。食いしん坊のユーリの最大の優しさが見えた瞬間となりました。

カナザワからのプレゼント


巨大な塔へ一緒に行った後には、カナザワとの別れがやってきました。「食料を分けてもらったお礼というか……」と、地図製作はダメになってしまったものの、カナザワは2人にカメラをプレゼントしてくれます。「はい、チーズ」と言ってユーリを被写体にカメラを使うチトですが、チーズがどんな意味なのかは知らない様子。
本で読んだことがあるのでシャッター押す時に使ってみたとのことですが、食べ物のチーズから由来していることももちろん知らないことがうかがえます(固形食料のチーズ味もぴんときていません)。
魚でも美味しいと言って食べていたので、本当のチーズを食べたらチトもユーリも喜びそうで食べさせてあげたくなっちゃいますよね。運転中のチトの隙を突いてユーリもカメラを使い風景を撮っていきました。


運転中のチトを振り向かせ被写体にして撮影していると、石像に激突して2人の頭に直撃しています運転中によそ見をしちゃだめだと2人とも言っていますが、体を張ってそれが証明されました。石像に直撃したことでカメラの機能が次第に判明してきます。
カメラがどれくらい撮れるか残量も判明しましたが、52万という驚きの残量表示に「食料ってあと何日分ぐらいあるんだっけ」「2人で分けて30日分くらい?」と比較していました(比較になっていない気もしますが……)。
食べ物は減るのに、カメラの画像はずっと残っているのが不思議だと話す2人ですが、記憶を記録として残すタイプのチトにとってはカメラは素敵な道具になったのは間違いありません。

『少女終末旅行』 ストーリーネタバレ3:飛行機制作をしている女・イシイとは?

飛行機制作に情熱


ケッテンクラートの調子が悪くなり修理に励むチトと、その姿を板金を口に加えながらのんびり見ているユーリの頭上に飛行機がやってきます。人が動かしているであろう飛行機の真下には、走っている人がいました。
つまずいたその人は、チトとユーリが目の前に現れても飛んでいる飛行機を見て「成功だ……うまく飛んだぞ」と記録に夢中になっています。ようやく2人に気付いた人はイシイと言う名の女性でした。


イシイは、古い基地を利用して生活していて、水も電気も機械部品も豊富にあると言います。さらには食料施設が近くにあるので、生きていくためには困らないと言うのですが、水、電気、食料施設共に機能を停止し始めていると言いました。
そこで飛行機開発をし、完成した飛行機で別の場所に移動する夢を見ているイシイは、2人が飛行機制作を手伝ってくれる代わりに、ケッテンクラートの修理をすることを約束します。

飛行機の結果は……


ケッテンクラートも修理が完了し、イシイの飛行機制作の手伝いを開始します。基地中の倉庫に散らばっていたのをイシイが丹念に集めてきたという設計図は、壁にたくさん張り出されていました。飛行技術の集大成ともいえる設計図を参考にして作ったのがイシイの未来をかけた飛行機
食料などの限りがあるのと、風や雪などがない穏やかな天候を考慮しても、失敗したら死が待っているというイシイ……。考えないようにしていた問題を、イシイがはっきりと口にしたことで、チトとユーリも今後の不安を口にしています。


君たちと会えてホントによかったよ」。完成した飛行機の操縦桿を握りながら2人に感謝するイシイは、「この瞬間を誰かに見てもらうということが、何よりも重要なんだ」と言いました。誰かに見てもらい、歴史に刻んで欲しい……。その思いは、孤独に生きてきたイシイが他人を求めた結果と思うと寂しい気がしますよね。
とうとう飛び立ち、成功したと思った矢先に翼が折れて失敗してしまいます。パラシュートで落ちてきたイシイはどこか満足そうで、その姿を見たユーリは「絶望と仲良くなったのかも」と名言を残しました。

食料施設で探索


イシイが「行けばわかる」と、最後に教えてくれた食料施設があるという西の方に向かうと、配管が無数に広がったエリアを探索することになりました。高いところが苦手なチトは、怖くて立ちすくんでしまいます。ユーリは励ましながらも手を繋いで安心させてあげていました。
チトは、ロープでユーリと繋がる事冷静さを取り戻し、冗談を言いながら前へ進んでいきます。迷ってしまった2人は、前へ進み続けるか、留まるか、引き返すかの選択に迫られました。前へ進んで行くという選択を選び、歩き出すと足元がもろくなっているところから配管の中へ入っていけることを発見します。
行けばわかる」とだけ言っていたイシイの言葉は、配管の中を歩けばわかるという意味だったんですね。配管の中にはしっかりと矢印まであり無事に食料施設にたどり着く事ができました。

固形食料作り


イシイが教えてくれた食料施設には、残念ながら芋は1つだけしか残っておらず、2人は他に食料が無いか探索し始めます。「」と書かれた巨大な箱の粉をためらいも無くなめてみるユーリは、「ちょっと甘い……」と言っていました。
ユーリの言葉から固形食料の材料ではないか?と考えたチトは、持っていた固形食料のパッケージの材料表記を確認します。すると、食料施設にある材料と機械で固形食料が作れるのが判明しました。
旅に出る前にチトとユーリは、おじいさんのところでパンを焼いていたことを思い出し、さっそく食料施設にある機械で固形食料作りを開始します。それまで人の居ない世界で旅をしてきた2人にとって、固形食料作りの工程は人間らしいことができる数少ないエピソード。作っている最中のチトとユーリは、本当に表情が柔らかで楽しそうにしていました

『少女終末旅行』 ストーリーネタバレ4:魚と生きるロボット


固形食料を持てるだけ作った2人は、また旅を始めます。無数に広がる引き出しの場所では、服のボタン、変な機械、空の薬莢……などが入っている引き出しから、何もない空っぽの引き出しまで存在しました。
久し振りに見た石像の前では、以前出会ったカナザワを思い出してシャッターを切ることもしています。落ち着いて見てみると引き出しには持ち主の名前が刻まれていました


ここに入っているものは、その人たちが忘れていったの?」ポツリと呟いたユーリに「忘れてったというか、忘れられないように入れてあるんだよ……ここは墓なんだ」とチトは言います。人々がかつて生きていた証……その気持ちが痛いほどわかってしまう2人でした。
ある場所では「びう」と書かれたビンを発見して2人は飲んでいます。月明かりに照らしたびうは、ビールによく似た液体でチトもユーリも飲んで楽しい気持ちになりました。びうを飲みながら見た月は、2人の緊張した日常を少しだけリラックスさせてくれたのかもしれません。

魚に再び出会う


難所を越えてきた場所には、かつてチトとユーリが食べた魚に似た魚が1匹泳いでいる水槽がありました。「こんにちは」と水槽の前にいるロボットが話しかけてきます
ロボットは自律機械で魚のいるエリアを管理していて、魚に危害を加えなければ何もしないと言いました。チトとユーリはロボットにエリアの情報を聞く事になります。魚のエリアに入る前に目撃した足の長いロボットは、建設機械でエリアの整備をしていることも知りました。


穏やかに暮らしている魚とロボットですが、もうじき住んでいるエリアが巨大ロボットに壊されてしまうことが判明します。ロボットは2人に助けて欲しいと頼み、無事に巨大ロボットを破壊する事に成功しました。
私も魚もこれでもう少し長く生きられそうです。もちろんいつかは死にますが」ロボットは感謝の言葉を言いましたが、チトはそれもいつか終わりがくるんだ……と考えていました。
ロボットと魚という奇妙な生活でしたが、破滅した世界での貴重な人間以外の生命体の出会いは、明るい話でもあり、そして寂しい話でもありました。それぞれの「終末」をどう過ごすかという意味も含まれているような気がしてとても深いお話ですよね。

『少女終末旅行』 ストーリーネタバレ5:ネコ?謎の生命体ヌコ

突然の登場

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こういう穴から食べ物が出てこないかな」と言った配管の穴の中から、モグラ叩きのモグラのように1匹の白い生命体が登場してきます。白くて長い生命体は「……ヌコ」と呟きましたが、これは、2人が「ねこ」と繰り返した言葉に同調しただけでした
焼いて食べようかと言うユーリに、チトは会話が出来るから食べるのはかわいそうだから置いていこうと諭します。別れを告げても一緒に来ようとしているヌコを見て、2人は連れて行くことを決めました。
ケッテンクラートに乗せたヌコは、ユーリの手で銃弾を食べさせられます。それからも武器やオイルなども食べ、2人に羨ましがられていました。

あの人と再会!?

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ヌコの案内であるエリアに行くと、カメラの画面に文字が表示されます。「セツゾクデキル……」そう言ったヌコの傍にいくつもの映像が飛び出してきました。それは、これまでカメラで撮影してきた画像の数々。
1か所のフォルダをタップすると、そこには女性と一緒に映っているカナザワの姿がありました。「私たちと会ったときにはもう1人だった」チトは、それが何を意味するのかあえては言いませんでした。
カナザワは悲しい過去を背負って2人に出会っていたんですね……。他のフォルダの中には無数の写真があり、映し出された人々たちの日常生活がたくさん登場してきました。2人だけの世界に、明るい日常が映し出されチトもユーリも寂しさが少しまぎれた気がしたと語っています。

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ヌコがどこかへいなくなっている時に、巨大なヌコが現れました。「……デカイ……」別の場所からいつものヌコは現れ、巨大なヌコにあっという間にユーリは食べられてしまいます。突然のことにチトは驚きを隠せませんでしたが、すぐ気持ちを切り替えて巨大ヌコを追う事に……。
外に出るとユーリは巨大ヌコから脱出していました。巨大ヌコは、小さいヌコを見て群れからはぐれてしまった仲間のヌコだといいます。巨大ヌコは変形してきのこの様な生物体へと変化していきました。

そして、ヌコとの別れの時

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ユーリを飲み込んだ理由は、持っていた小型機械が高エネルギーを発していたため、体内で分解して安定な状態にさせたと言います。2人のいる都市での活動はほとんど終え、機能は停止していく……。巨大ヌコはチトとユーリ以外の生きている人間はこの都市に存在していないとも語っていました。
幼体を届けてくれてありがとう」その言葉を聞いて、小さいヌコはおびえてユーリの傍から離れません。それでもユーリは優しく仲間の元へいくように促すと「サヨウナラ」と小さいヌコも仲間のところへ帰っていきます。巨大ヌコたちは歌いながら飛んでいき、終わりの歌だから悲しいのだと2人は感じていました。

『少女終末旅行』 ストーリーネタバレ6:AIとの出会いで上層部へ目指す

人工知能(AI)との出会い


第6基幹塔を管理している人工知能(AI)と言う大きい生命体は、2人を上層部に行ける昇降機の場所まで案内する言います。姉妹が5本いるという人工知能は、久し振りの人間との会話を楽しみながら基幹塔の話をしてくれました。
昇降機の場所まで案内した人工知能は、近くにある端末の操作をして欲しいと頼んできます。一通り操作が終えた後に、人工知能が明らかにしたのは自分の死ぬということでした。
人間の役に立つために生まれた人工知能は、人間たちが滅びた後も動き続けています。都市の予備電力が生きている間は、意味もなく動き続けることに疲れを感じていた人工知能……。
数十年かけて自己破壊のコードを書き、最後の認証をしてくれる人間が来るのを待っていたのでした。これも一つの終わり方ですが、何とも言えない切なさを感じますよね。

チトとユーリのおじいさん


膨大な本を所蔵しているエリアでは、チトは本好きになった理由を語りだしています。2人を育ててくれたおじいさんは、任務で行った先々で本を見つけては持ち帰っていました。それまで戦争はあったものの、家で暮らすことができた2人でしたが、おじいさんの手引きでケッテンクラートで街から逃げることになります。
彼女たちの背後では大きな戦争が始まりおじいさんを含めて多くの犠牲者を出したことは言うまでもありません。チトとユーリは、逃げる際におじいさんが上へ登りなさいと言ったことが、上層部へ向かうきっかけになっていることを思い出しました。

愛車・ケッテンクラートとの別れ……


少し前から異変が発生していた愛車・ケッテンクラート。チトは気のせいと言い聞かせていましたが、走行中にバチンという音と共に停止してしまいました。「嫌な予感がする……」そう言って修復に取り掛かりましたが、何時間かけてもケッテンクラートは動くことはありません
チトが出した結論は「……もう寿命だよ」。それまで顔にオイルや煤を付けて必死に直そうとしていましたが、直らないんだ……自分に言い聞かせるように振り絞ったセリフがとても切ないですよね。

ケッテンクラートの最後の仕事は・・・

ケッテンクラートの最後の仕事としてチトが決めたのは、2人のための風呂桶になってもらうことでした。裸になり湯船に浸かったチトは、声を出して泣き出します。
チトのやりきれない気持ちを汲んだユーリは、優しく抱きしめ、以前見つけたお酒「びう」の最後の1本を飲むことを提案しました。「ねぇ、ユーあれ歌ってよ。さっきの歌」いつも冷静なチトですが、ユーリに甘えながら歌のリクエスト。ユーリの歌を聴きながら、自分がいつも座っていた運転席に「今までありがとう……」と感謝を伝えていました。

歩いて最上階を目指す


壊れたケッテンクラートと別れることになったチトとユーリは、歩いて最上階を目指す事にしました。持てる荷物は背負ったリュックの中に入る道具だけ……。それまでケッテンクラートに頼ってた2人は、大きな存在を失ったことを実感しています。
ユーリに運転をさせなかったほどだったチトは(正確には、チトが怪我で運転できなくなった1回はユーリが運転をしていますが)、親友を1人亡くした気持ちにも似た感情を持ってセンチメンタルな気持ちになっていました。


チトは、リュックに可能な限り持ってきた本や魚の缶詰も、この先の徒歩の旅のことを考えて、少しずつ消費していくことを決めます。ユーリが燃やそうとした本も、書き溜めていた日記も燃料として変化していきました。
歩く、眠る、燃やす……。だんだん極限状態に近づいている2人は、ケッテンクラートで旅をしていた時よりも言葉数が少なくなった気もしてきますよね。言葉の数が少なくなっても、2人は手を繋ぎながら最上階に進む事を目標に前へ進んでいきます。最上階へ到達する時、チトとユーリはどうなってしまうのでしょうか……。

『少女終末旅行』悲しくもありほのぼのしている作品だった


漫画「少女終末旅行」は、おじいさんの元で養女として暮らしていたチトとユーリの2人の少女が戦争から逃げ出したことで始まった旅でした。その戦争は大きな犠牲を作り、人々を終末世界へと向かわせてしまいます。
多くの住宅や施設が巨大な廃墟となり、チトとユーリも絶望な気持ちを抑えつつ、ポジティブシンキングを懸命に保ちながら旅を続けていました。愛車・ケッテンクラートが廃車になり、食べ物などがジリジリと少なくなっていく様子が描写されていきます。
それまでは2人のやりとりや日常生活でほのぼのしているシーンで読者も旅を楽しむ事ができましたが、この先チトとユーリの旅のゴールがどうなるのか考えると悲しさも出てきますよね。できれば、2人が目指した上層部で人間たちが生活をしている……というハッピーエンドを迎えて欲しいなと考えてしまいます。