【十二大戦/庭取】かわいい顔して残忍!能力や願いをついばんで紹介!

西尾維新のバトルロイヤル小説、【十二大戦】。12人の戦士たちが12年に1度集まり、ただ1人生き残るための壮絶な殺し合いが始まります。今回ご紹介する戦士は気弱そうな可愛い女の子、「酉」の戦士「庭取」。とても殺し合いなんてするようには思えない見た目でありながら、その実なかなかのしたたかさなのです。そんな「庭取」の全てをネタバレ含みつつご紹介!ついばむように魅力を語っていきます!

『十二大戦』酉の戦士・庭取とは

「酉」の戦士、「庭取(にわとり)」は、小柄で可愛らしい女の子。「十二大戦」で着用しているコスチュームは露出の多い派手なもので、鳥の毛がモチーフとなっています。おどおどした態度に似合わないその格好に、「戌」の戦士などは「着せられている感が強い」とも考えています。
庭取は今回の「十二大戦」の中でもかなり若い戦士のようです。「未」の戦士が作中で「十二大戦」に参加する戦士たちを順位付けするシーンがありますが、「酉」の戦士は9位。あまり高評価とは言えません。確かに、見た目はあまり強そうではありませんね。
普段戦場で働いている時も、力技に頼るタイプではないようです。でも、この「十二大戦」に選ばれるからには、戦士としてそれなりの技量当然持っているはず…。それでは、庭取の全てを、これからご紹介していまいります。

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庭取の全て1 気弱でかわいい、でもしたたか…!

庭取の印象は、「気弱そう、強くなさそう」といったところ。実際庭取に相対している戦士数名にそんな印象を持たれています。でも、気弱そうだからといって、決してイコール弱いということには繋がらないのです。
庭取は「気弱だけれど弱くなく、強くはないが強か(したたか)に」というスタイルの戦士。特別強くはなくても、それすらも武器にして、自分を守るために小賢しく立ち回るのです。そして実際、「戌」の戦士はそんな庭取にすっかり騙されてしまいました。
他人に対して特に何を感じることもなく、あくまでも1つの状況の構成要素として客観的にとらえることができる庭取。残酷とは違いますが、ただ「殺し合いだから殺す」、そこに何の疑問も感じることはないという点で、なかなかに戦士の器と言えるでしょう。

庭取の全て2 過去に何が?「自分を守るためならなんでもする」

庭取のこのキャラクターは、過去にも原因があるように思えます。庭取の最初の記憶は、15歳の時、むせ返る程の血の臭いのする部屋の中で、エッグカッターを握りしめていたことです。
庭取の身体はガリガリにやせ細っていて、傷や痣だらけ壮絶な虐待を受けていました。側にはおそらく両親であろう死体が転がっており、保護されたのちは「酉」の戦士の一族である丹羽家に引き取られることになります。
あらゆる鳥類と意志を疎通させ、さらに視界も共有できるという能力を買われた庭取。それ以来特に目的を持つこともなく、自分に与えられた仕事として、戦場で人をただ殺し続けてきました。今回の「十二大戦」も、彼女にとっては何ら特別なことではなく、日常の仕事の延長のようです。

庭取は前章でも述べたように強くはなくても強かに戦う戦士です。そのため、戦場でスパイ活動を行うことも多く、人を騙すことに何の感慨もありません。あまりに人を騙しすぎて、最近では誰が本当の見方なのかよく分からなくなっているほど。
「自分を守るためならなんでもする」、ある意味とっても強い戦士の庭取。その大きな瞳からは、さっきまで味方だった人物に対して爆弾を落とした後でも、何の感慨もくみ取れません。
ただ、自分の気づかない所で精神はやはり疲れているものなのか、ストレスが限界になると温泉に行くという女子っぽい一面も。温泉卵、大好きのようです。

庭取の全て3 その声優は「あやねる」こと佐倉綾音!

そんなかわいい庭取の声を演じるのは、こちらも可愛らしい、佐倉綾音さんです。12戦士を演じる声優さんの中でも最も若く、今後を期待される人物です。
あだ名は「あやねる」で、名付け親は今回の『十二大戦』でも共演している岡本信彦さん。岡本さんはあの異常なキャラクターである「卯」の戦士、「憂城(うさぎ)」を演じていらっしゃいます。ちなみにあだ名の由来は「休日は寝ている」という発言によります。

庭取の全て4 強すぎる能力!「鵜の目鷹の目」で探して「鳥葬」で仕留める!

丹羽家に引き取られる決め手ともなった庭取の特殊能力、「鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)」は、あらゆる鳥類と視界を共有できるという優れもの。この能力があれば実際には知り得ないような情報も、簡単に手に入れることができます。まさにスパイ活動にうってつけですね!
そしてこの能力とセットで行われるもう1つの能力が「鳥葬(ちょうそう)」です。「酉」の戦士の肩書きは「啄んで殺す」ですが、まさしくその通りの能力!庭取と意思疎通のできる鳥さんたちに、死体を食べさせることができるのです。
現実の戦場においては、死体の後処理として重宝される鳥葬ですが、今回の「十二大戦」においては、思わぬ有効な利用法もありました。「卯」の能力「死体作り(ネクロマンチスト)」によってゾンビと化した戦士に対しても、この能力は有効だったのです。

「亥」の戦士はかなりの実力者であったものの、大戦開始早々、「卯」に殺られて「歩く死体(ウォーキング・デッド)」となってしまいました。歩いていても死体は死体。生きている人間を鳥さんたちに襲わせるのは難しいけれど、ゾンビであれば鳥さんたちとの契約の範囲内です。
というわけで、無事(「亥」によって何割かの鳥さんたちが倒されてしまったものの)「亥」の戦士を鳥葬によって葬ることのできた庭取。お腹がいっぱいになった鳥さんたちは、各々飛び立っていきます。
ここで注意したいのは、庭取は鳥さんたちを使役しているのではなく、あくまでも互恵関係にあるということです。「鳥葬」によって食事を提供する代わりに「鵜の目鷹の目」で情報を提供してもらっているため、「動く死体」なら範囲内、というような微妙な線引きが出てくるのですね。

庭取の全て5 意外?庭取の最後をネタバレ紹介!

そんな強かに立ち回っていた庭取ですが、彼女の最後はどうなったのでしょうか?がっつりネタバレですので、これから自分で原作を楽しみたい方はご注意ください!庭取の最後は、「わけがわからないほど強い」と言われる「丑」の戦士との戦いでした。
「戌」の戦士をうまく騙し、「戌」の特殊能力「ワンマンアーミー」によって極限までパワーアップしていた庭取ですが、「皆殺しの天才」である「丑」の前では何の意味も持たず、一瞬のうちに勝負がついてしまいます。

庭取を直接手にかけたのは「丑」の戦士ですが、その死には「申」の戦士も無関係ではありません。庭取は「丑」に出会う前に、「申」の戦士と話をしているのです。
ちょっと腹ごしらえのために立ち寄ったコンビニで、同じく食べるものを探しに来た「子」の戦士と出会った庭取。「子」の案内で「申」のもとへ行くものの、彼女の嘘偽りのない平和主義者ぶりに気持ちが揺らいでしまいます。
強かだったはずの彼女が、なぜ「申」のまっすぐな「善意」に圧倒されてしまったのか。「ワンマンアーミー」によって庭取のメンタルまでも引き上げられ、「申」の善意に感化されてしまったのかもしれません。それは誰にもわかりませんが、庭取は期せずして「申」達を守るような「いい奴」っぽい死に際となったのでした。

ついばんで紹介した庭取の記録。「鳥さんたち、ありがとうね」

「丑」の手によって倒れ伏す庭取が思うのは、「あーあ……、まあ、こんなもんだろ、わたしは」ということ。自分の弱さもひっくるめて、最後まで淡々と分析する庭取は、戦士としてかなり優秀な、感情に流されることのない人物でした。
「啄んで殺す」そんな肩書きを持つ彼女が、最後の意識で思ったことは「鳥さんたち」へのメッセージ。決して仲間という意識ではなく、あくまでも庭取にとっては互恵関係にあった鳥たちですが、誰も信じられない彼女が唯一関係性を築けていたのが無数の「鳥さん」だったのではないでしょうか?
「今までありがとうね」と、鳥たちに死んでいく自分の身体を食べていいよ、と告げる庭取。最後は肩書き通り、自分をも啄んで終わるのでした。戦士としていさぎよい、立つ鳥跡を濁さず、な庭取なのです。

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