【ネタバレ注意】「BEATLESS ビートレス」原作ストーリーまとめ!結末までのあらすじを紹介!

この冬、イチオシの本格SFアニメ「BEATLESS」!!22世紀の初め、人型のロボットが街のあちこちで使われる世界が舞台のこの作品。人型のロボットを題材とする作品の中でも、かなり現実的に「ヒト」と「モノ」との関係を描き、そして問いかける作品です。そんな「BEATLESS」が、豪華制作陣によりいよいよアニメ化!そのストーリーをネタバレ紹介いたします!「アニメ放映前に予習をしたい!」という方はどうぞ!

「BEATLESS ビートレス」ってどんな作品?

「BEATLESS」「長谷敏司(はせさとし)」さんによるSF小説で、アニメ雑誌「NewType」において全14回にわたって連載されました。連載終了後、2012年10月には単行本化されていますが、総ページ650ページほどもあるかなりのボリューム作品です。
イラスト担当は、今大人気のイラストレーター「redjuice(レッドジュース)」さん。クリエイター集団による音楽サークル「supercell(スーパーセル)」のイラストレーターとして有名な彼のイラストは、非常に繊細ではかなげな少女たちが印象的です。
主人公「遠藤アラト」と、hIE(Humanoid Interface Elementsの略で、人間型のロボット)である美少女「レイシア」との物語、「BEATLESS」。新しい「ヒト」と「モノ」との物語が、今、始まります!

こちらの記事もチェック!

「BEATLESS ビートレス」見どころ&作品情報まとめ!2018年冬放送のSFアニメを紹介! | festy(フェスティー)

■2018年冬にアニメ化される「BEATLESS」。SFファンの間では人気作のこの作品が、ついにアニメ化!ファンの間でも話題となっています!元々はアニメ雑誌である月刊「NewType(ニュータイプ)」にて連載された小説であり、単行本はもちろん、コミカライズも展開されています。今回満を持してのアニメ化ということで、ファンの期待も高まる「「BEATLESS」!!その全貌をご紹介していきます!

BEATLESS ストーリーネタバレ1:アンドロイドhIEに頼る世界

西暦2105年、人間の世界はhIEの存在が欠かせなくなっていました。人工知能が人類を超えてすでに50年程が経過し、作中現在では人類の知能を超えるその「超高度AI(ちょうこうどえーあい)」は、全世界に39台存在します。
人のカタチはしていても「ヒト」ではないhIE。それが様々な労働力を担うことによって、少子高齢化の中でも人々の生活は前世紀より豊かに、そして自動化された世界へと変化していったのです。
人型のhIEは人のカタチをしているために親しみやすく、人間に対して親切な対応をとるよう管理されているからこそ、人々にとっては便利で扱いやすい道具です。しかしいくら人のカタチをしていてもそこに心はなく、hIEはあくまでも「モノ」なのでした。

出典:https://www.amazon.co.jp

アラトは頭では分かっているもののhIEをただの「モノ」とは割り切れない気持ちも持つ高校生。親友の「海内遼(かいだいりょう)」や妹の「遠藤ユカ」に言わせると、何ともチョロイ人物とのことです。(ちなみに自身でもチョロさを自覚しています)
お年寄りを助けているhIEを見て、つい手助けしてしまうようなアラトを、友人のリョウや「村主ケンゴ(すぐりけんご)」は半ばあきれたように見つめるのが日常…。そんなある日、リョウの家が創業主である「ミームフレーム社」東京研究所が爆発事故を起こします。
爆発事故の直後、民間の軍事会社に対して脱走した5体のhIE(本来hIEは脱走などするはずもないのですが…)の捕獲を依頼しますが、あえなく失敗。ミームフレーム社からの情報開示が遅かったこと、本来hIEにはありえないほどの攻撃によって奪還に失敗してしまうのです。その後、5体は各々ばらばらに街に消えてゆきます。

BEATLESS ストーリーネタバレ2:レイシアとの出会い、アラトとのオーナー契約!

出典:https://www.amazon.co.jp

その爆発事件が起こった夜、アラトは夕飯のご飯がないことに気が付きコンビニへでかけます。(甘やかして育った妹ユカによる、アイスの要望も一緒に…)その帰り道、不思議な色とりどりの花が空から降ってきて、前を歩いていた知り合いのhIEが、その花の影響で狂い出してしまいます。
ムカデのような足がはえた無数の花は、全自動の自動車までも狂わせて人であるアラトを襲います。わけが分からぬまま、アラトは恐怖から助けてと悲鳴をあげます。そこに助けに現れたのが淡い紫の髪アイスブルーの瞳凄みのある美しさを持った「レイシア」でした。
「助けて」と求めた人を助けるために、hIEであるレイシアはアラトを助けます。レイシアと共に花たちから逃げる途中、「私を信じますか」という問いにイエスと答えたアラト。その答えを聞いて、「レイシア」はアラトにオーナー契約を求めます。

この不思議な攻撃から逃れるため、アラトはレイシアに求められるまま彼女の「所有者(オーナ)」となることを了承します。レイシアは道具なのでその行動に対して責任がとれませんオーナーはhIEの行動に対して責任をとる必要があります。
とはいうものの、あまり悩んでいられるような状況でもなくオーナー契約を結んだアラトとレイシア。その後、レイシアはいともたやすく謎の花の大群を無力化してしまいました。レイシアを連れて家に戻ると、妹のユカがビックリ!とはいえ、家事も万能なレイシアにすぐに懐き、レイシアは遠藤家で暮らすこととなったのです。
思いがけずhIEを拾ってしまったアラト。しかもものすごい重量の大きな棺桶のようなものを持っていたり、異常とも思える強さからそんじょそこらのhIEでないことは明白…。リョウとケンゴには呆れられつつも、すっかりレイシアを信じきっているアラトなのです。

BEATLESS ストーリーネタバレ3:人類未到産物(レッドボックス)としてのレイシア級

レイシアはすっかり遠藤家の暮らしに馴染み、アラトとユカはレイシアのおかげで快適となった生活を満喫しています。そんな中、ユカがせっかく美人なのだから…と、レイシアをモデルコンテストに応募してしまいます。美しいレイシアは見事グランプリに!
モデルとしてもお仕事をすることになったレイシアは、もちろんプログラムによって完璧、いやそれ以上仕事をこなします。初仕事で街中をパフォーマンスしながら歩くというリアルタイムのショウを行ったレイシアは、そこでたくさんの人の目を惹きつけます。
しかし、この仕事がきっかけで、レイシアに魅せられた男性がレイシアを誘拐してしまう事件が発生!アラトはレイシアを助けようと、リョウ、ケンゴ、2人の友人に助けを求めます。レイシアというhIEをあまり良くは思っていない2人でしたが、必死なアラトのために協力するのでした。

出典:https://www.amazon.co.jp

ケンゴがレイシアの機体番号から追跡できるよう、ネットワークを使って位置を探し出します。実はケンゴは「抗体ネットワーク(こうたいねっとわーく)」という犯罪組織にボランティアとして加担していました。hIEの居場所を簡単に検索できるこのシステムは、抗体ネットワークのものをこっそり使用したのです。
おかげでレイシアの位置は分かったものの、ケンゴはこの出来事が原因であとからペナルティを受けることになります。ちょっとしたことから戦いに巻き込まれてしまったケンゴも、この世界の「ヒト」の代表的な姿です。抗体ネットワークは人間の社会に浸食しているhIEを憎しみの対象として捉えた組織なのです。

リョウが上手くレイシアをさらった誘拐犯に追いつけるプランを作りますが、ここで「?」と疑問に感じます。1体のhIEに関する出来事としてあまりに複雑すぎる…。これはもしかして、すべてレイシアの思惑通り進んでいる?彼女はいまだ人類が理解できない「人類未到産物(レッドボックス)」なのではないか?と…。
人類未到産物とは、その名の通り人類が未だそこまで到達できずにいる、だけどもうみだされた「モノ」です。超高度AIによって、人類が理解できなくとも新しい発見が行われるようになりました。便利なものはその仕組みが理解できずとも世の中に普及していきます。
逃げ出したレイシア級hIEはレッドボックスなのか?アラトはここで初めてレイシアを疑ってしまします。人として自分で選びとったと思っているアラトの行動は、実はすべてレイシアに誘導されているのではないか?それでも、アラトはレイシアを助けます!

BEATLESS ストーリーネタバレ4:「5体のレイシア」が世界を動かす

誘拐犯から無事レイシアをとりもどしたアラトですが、結局最後はレイシアが戦って場を収めます。5体のレイシア級の中の1体、ナンバー001「紅霞(こうか)」と戦うこととなり、アラトはレイシアについてさらに考えることになります。
「アナログハック」とは、視覚などの意識を通して無意識に影響を与え誘導することです。「カタチ」を意味のあるものにすることで、人の気持ちをコントロールすることができます。hIEが「ヒト」と同じ「カタチ」なのも、アナログハックによって人に受け入れやすくしてもらうためです。
普通のhIEとは違う、5体のレイシア級hIE達…。彼女たちが行うアナログハックは通常のものよりもより強力影響力の高いものとなります。彼女たちは自分の意志があって行動を起こすのではないものの、人々を誘導するようにプログラム通りに行動します。

5体のレイシア級はそれぞれが「道具」としての役割も持っています。001「紅霞」「人間との競争に勝つための道具」であり、002「スノウドロップ」「進化の委託先(あうとそーす)としての道具」003「マリアージュ」は(以前の名前はサトゥルヌスで、オーナーエリカ・バロウズによって改名された「環境を作るための道具」004「メトーデ」「人間の拡張としての道具」です。
そして005のレイシア未だ人類にその道具の用途が明かされていません。レイシアはレイシア級の中でも不思議な未知の1体なのです。それぞれのレイシア級hIEは、様々な思惑の中、自らの道具としての使命をはたすために戦うのです。
アラトはレイシアを道具として使い、抗体ネットワークの突撃舞台としてテロ活動を行うケンゴを助けます。さらにリョウは、自分の父の会社ミームフレーム社の責任者たちから情報を集め、レイシアが現れてからの出来事について深層に迫ろうとします。

BEATLESS ストーリーネタバレ5:友との戦い…アラトとレイシアの未来は?

リョウはアラトにレイシアを手放すよう説得します。レイシアは「ヒト」には扱えないような強大な「モノ」であり、アラトにはその責任を受け止めきれないと…。実際、今までレイシアのアナログハックによって、見ないように、考えないようにされてきたレイシアの巨大な力を知り、アラトも1度はレイシアの手を放してしまいます。
けれども、アラトはすでに「モノ」であるレイシアに対して恋心を抱いていましたし、レイシアもそんなアラトの告白を受けてオーナー契約の解除ができないようオーナー認証ユニットを自ら破壊します。レイシアは「人間を信じて仕事を託す」そんな道具になると決めたのです。
あくまでもhIEを信じるアラトと、hIEはもちろん、人間さえも信用のできないリョウ。2人はレイシア達を作り出した超高度AI「ヒギンズ」の破壊をめぐって対立することになります。アラトとリョウは親友でありながら全く違う価値観を持ち、だからこそお互いが大切なのです。

BEATLESS ストーリーネタバレ6:超高位AI・ヒギンズとの戦い

そしてとうとう、ヒギンズと戦うことになります。アラトはレイシアとヒギンズのもとに乗り込みますが、そこにはリョウと、リョウがオーナー契約をすることになってしまったナンバー004メトーデが待ち受けています。さらに、オーナーを持たず独自に動く童女型のhIE、ナンバー002のスノウドロップもその場に…。
ヒギンズに到達するまでに多くの戦いがあり、あと1歩のところでレイシアは活動維持が不可能となってしまうほど大破されてしまいます。レイシアは人間を信じて託す道具としての役割を果たすため、アラトに全てを託し活動を停止します。

メトーデを取り込んだスノウドロップとヒギンズが対峙する中で、hIEである「モノ」を信じられないリョウが、アラトに選択を預けます。アラトはレイシアに向けた想いを語り、ヒギンズはレイシアの進化を了解し、その活動を停止することに同意します。
人は人を愛することはあっても「モノ」を愛することはない。「モノ」はあくまでも「モノ」であり、機能しなくなった道具は動いている時とは別の扱いを受けます。しかし、アラトとレイシアはそんな関係から脱出した最初の存在でした。
「ヒト」と「モノ」が信じ合うことのできる未来への第一歩が、この時踏み出されたのです。

BEATLESS 「ヒト」と「モノ」との新しい関係とは…?\t

レイシア級のhIEは、オーナーを自分で選ぶ判断が許されています。つまり、アラトはレイシアに選ばれた「ヒト」なのですね。チョロイチョロイと周りから言われ続けるアラトですが、そのチョロさによって怖れることなくレイシアのような特別な「モノ」にも手を伸ばすことができるのです。
レイシアは最後、自分が停止する前に、自分とアラトとの関係は社会的には理解されがたい感情だといいました。レイシアは「モノ」としてアラトを信じ、そして「幸せでした」アラトに伝えて機能を停止します。
たとえレイシアの最後の様子がプログラムされたものによるアナログハックで、アラトを安心させるためのものでしかなかったとしても、信じ、信じ返される「ヒト」と「モノ」との新しい関係が生まれたのは大きなことでしょう。

BEATLESSは「ヒト」と「モノ」との関係を極めて現実的に、あり得る未来として描かれています。現在でもどんどんと進化をし続ける「モノ」。その「モノ」が人類の知能を完全に超えてしまった時、「ヒト」と「モノ」との間に流れる関係や想いはどうなってしまうのでしょうか。
正直、650ページもの大作をこの短い長さでまとめるのは難しいです…!!アラトとレイシアは途中幾度も戦いを共にし、悩みながらも2人の関係を新たに築いていきます。今回こちらで紹介しきれていない戦いもたくさん!中でもメトーデが最初に仕掛けてきた、ショウの最中の戦いや、紅霞が道具として最後の戦いを見せつけた戦いは印象深いです。
「BEATLESS」は作者である長谷さん監修のもと、その世界観を共有して創作していくという新しい試みも行っています。アラトとレイシアだけでなく、新たな物語今後期待できますね。