【血界戦線】K・Kは史上最強のママ! 闘う人妻の魅力をとことん語ってみた

一夜にして異界(ビヨンド)と人界の入り混じる地球上で最も剣呑な緊張地帯と化した元紐育(ニューヨーク)=ヘルサレムズ・ロット。その街の片隅で、人類の存亡を賭けて超常的脅威と戦い続ける秘密結社ライブラの活躍と、ヘルサレムズ・ロットの超常的且つ非常識的且つデタラメな日常のドタバタを描いた人気コミック『血界戦線』。アニメ第2期『& BEYOND』も開始し再注目される本作から、今回は、史上最強のママさんK・Kの魅力をご紹介! 「…浮かれてたっていうの…? 何よ…いいじゃない、自己紹介ぐらい…!!」

K・K? ナニコノかわいいお姐さん。年齢? 訊くなよ、鉛の弾じゃ済まんぞ……。


原作シーズン1第2巻収録『世界と世界のゲーム』で初登場したK・K。登場人物の中では意外と初期に登場しておきながら、個人情報がほぼ一切不明。揚句、初登場時のスタイルがバイクに跨ってロングコート羽織ってるわ、フルフェイスのヘルメットを脱いだら隻眼眼帯だわ、パッと見「美青年」の印象だったのが、ページ捲ったら自分で倒した死屍累々の山をバックにお茶目にハートマーク飛ばしてくるわ、筆者はメダパニ喰らった気分でした。
それがどーしてかわいい姐さんへと印象が代わって行ったかというと、そのエピソードで化け物相手に99時間、孤軍奮闘の頭脳戦を仕掛けられたクラウスが99時間戦い抜いてボロボロになった時、泣くんですよ。泣きやがんですよクラウスが命懸けで仕入れた情報だから、作戦失敗したら全員ブチ殺すって泣きながら言うんですよ・・・他人の為に涙出来る大人の女は可愛いのさ。


まぁ、色々と謎ばっかな上、その初登場のエピソードで牙狩りの血液使いとして揮う技が一切出て来ないという「そんなトコまで謎か!?」ってミステリアス・レディっぷりぶっちぎってくれたK・Kなんですが、彼女を主人公としたショートエピソードが出て来る度、少しずつ彼女の全てが謎である所以も見えてきます
彼女、血液使いというライブラの最前線に立つ攻撃要員の中で、唯一家族持ちなんです。一般男性と結婚し、2人も子供が居るんです。人妻なんです。ママなんです。彼女の家族が平穏に暮らせるのも、裏でスティーブンが一生懸命手を回してるんだろうなぁ……と思うと、何かスティーブンにも泣けてきます。


そんなワケで、少しずつプライベートが明らかになる度、親としての貌を見せるK・Kが、何か人の親として共感出来るし、子供のことで一々悶絶しまくる姿にも共感しつつ可愛いと思うのです。みんなもね、表現こそ違えどみんな誰かにこんな風に思ってもらってるんだからね? そこんとこ忘れないように。
さて、そんなワケで今回はK・Kのことを詳しくご紹介。謎多きレディの秘密から語れるところだけ出来る限り語り尽く……して良いよね? この記事書いたばっかりにスティーブンの私設部隊に始末されたりしないよね? あ、チャイムだ。Amazonで頼んだMAFEXのワンダーウーマンでも届いたかしらん……?

K・K役の声優さんは折笠愛さん!


ハイ! 大丈夫、宅急便でした~♪ 俺、仕事終わったら、MAFEXのワンウーで遊ぶんだ……(死亡フラグ)。 と、いうことで、K・K役の声優さんは、折笠愛さん! にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな! ハグハグ。
この方も、もう大ベテランと称して過言ではないでしょう。88年に『小公子セディ』主人公セドリック役で声優デビューして以来、『機動戦士Vガンダム』ファラ・グリフォン『新機動戦記ガンダムW』カトル・ラバーバ・ウィナー『サクラ大戦』藤枝あやめ、等々、数多の作品に出演。少年役から少女、お姉さん、おばちゃん、艶っぽい悪女まで演じ分ける器用な喉の持ち主です。
『元気爆発ガンバルガー』では虎太郎と力哉の母を演じてたり、『ちびまる子ちゃん』演じた役リストとか見ると「何なの、この器用な人……」って驚くことうけあい。筆者的には『機神咆吼デモンベイン』ナイアさん役がお気に入りです。にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな!

K・Kの技は銃器類を使う954血弾格闘技(ブラッドバレットアーツ)!


さて、初登場で一切技を揮うことなく終わり、「ひょっとして、ただのボディガードのお姉さん?」と思わせたK・Kですが、ちゃんと技持ってます! 血ぃ、使います! クラウスのブレングリード流血闘術、ザップの斗流血法、スティーブンのエスメラルダ式血凍道に続くK・Kの技、それは、電撃を纏いし血の弾丸を撃ち込むガンカタ954血弾格闘技(ブラッドバレットアーツ)です。
使用するのは、全て人界と異界の技術が融合したトンデモ銃火器類。その弾丸に電撃属性の血液を付与して攻撃するのですから、その攻撃力は語るまでも無く非常に強力。格闘技と付く様にハンドガン両手に零~至近距離での銃撃からライフルを使用した超長距離射撃まで、前線から後方支援まで何でも御座れのマルチロールっぷりはメンバーの中でもダントツ。


当然、銃火器の扱いと知識は武器庫(アーセナル)の異名を持つパトリックに並ぶレベルで、超常存在相手じゃなければ姐さん一人で充分なんじゃないかなーと思います、ハイ。もうね、敬意を表して「主婦」と書いて「ワンマンアーミー」と読むレベルっスよ。

K・Kに「スティーブンと仲良いよね」とか言ったら確実に殺される……


K・KといえばスティーブンスティーブンといえばK・K! スティーブンの紹介記事でも触れていますが、K・Kはスティーブンに対してのみ冷たいのです。みんなのことは名前の後に「っち」って付けて愛称にしてるのに、スティーブンにはそれ無いし。てか名前呼ぶより厭味のが先だし。だけど、一緒に組んで仕事すること多い二人
ですが姐さん、殺される覚悟で言うけどね、冒頭でも書いたけど、多分、スティーブンは貴女の家族が平穏な生活を送れる様、翳から全力で護ってるんです。 嫌われても、厭味言われても、憎まれ口叩かれても、貴女が貴女で居られるよう、貴女が家族との時間を大切に出来るよう、全力でサポートしてくれてるよ。まぁ、多分姐さんは知っててあんな態度取ってるんだろうけどね。
とにかくスティーブンとK・Kの関係は一筋縄では行かないってことです・・・。

出典:https://www.amazon.co.jp

まぁ、キャラクター的には衝突の多い(姐さんの一方的な放言ばっかだけど)スティーブンとK・Kですが、超電導(特定の物質を極々低温に冷却すると、電気抵抗が突然ゼロになる現象。要は、冷たくしたら電気が通り易くなる程度に考えよう)を考慮すると、スティーブンの冷却系はK・Kの電撃系の効果を跳ね上げる効果が狙え、技の組み合わせとしては最高なんではないかと思うのです。姐さんもそこら辺解ってるから、文句言いつつスティーブンと組んでるのでは・・・??
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K・Kは愛する息子の為に闘う人妻! 授業参観も一筋縄では行かないのです。


K・Kを紹介するなら絶対外せないエピソード、それは、原作シーズン1第9巻収録、アニメ版では『& BEYOND』第10話になる『BRATATAT MOM(ブラタタ・マム)』です。え? 何? 「発音違くね?」ですと? いーんだよ、別にもー。どーせネイティブに擬音表現読ませたら「ぶるぅあららっ、るぇぁっ(←巻き舌失敗した)、るぁららっ、んむぁあむっ!」って感じにチョー適当に読まれて、日本の英語教育って何だったのって打ちひしがれる事うけあいなんで・・・。
さて、このエピソード、主力メンバーが大挙して出動するほどでは無いけれど、ライブラとして見過ごす訳には行かない凶悪犯罪組織の取引阻止作戦と子供の授業参観の日取りが重なった所為で、遠隔操作型銃火器山ほど用意して、作戦のサポートをしながら授業参観に出るという神業を見せるK・Kがメインのエピソードです。


このエピソード、子を持つ親としては涙腺緩む台詞とかシーンとか多過ぎです。K・Kって、正直他のエピソードでは目立たないことが多いんですよね。技もそれほど派手に描かれなかったり、いつの間にか一緒に出てますって感じだったり。だけど、彼女が主人公になるエピソードは漏れなく親目線の話で、子育て中の親御さんはこれ読んで親としての自覚を再確認するべしと強くオススメしたい。
で、どんなところが親心にグッと来るかと申しますと、K・Kの旦那さんの「ママは本当に思ったことしか言わないよ。本当に思ったことが本当の事にできない時、大事な君との約束が本当の事にできない時、その時は君だけが悔しいんじゃない。二人とも悔しいんだ。悔しさを分け合おう。いつも言ってるよね? 僕らは家族(チーム)だから」……ココ、原作だとわざわざフォント変えてるんですよ? 泣かす気か!


その後の子供の成長を見てK・Kが「凄いなー…」って思うところとか、めっちゃ共感出来る! 解る、解るよ姐さん! 子供ってすげーよね! あと、息子が女の子と好い感じなの見て涎垂らすとことかも凄い解る! 何かもう、性別違うけど自分を見てる様な気になってくるわぁ。
でも、そんな空気に水を注す、血界の眷属(ブラッドブリード)の登場。事態は急転直下しK・Kは、血と硝煙の香りをパフューム代わりに穏やかな光景を脅かす悪鬼羅刹と闘う血生臭い日常へと引き戻されるのです。
K・Kが現場に向かう前、息子のケインを抱き締めた時、「結局こうなるのかよ? あんた母親失格だ!!」と言われてしまった時のK・Kの台詞「私、君に嫌われるのが何より辛いけど、君のためならガマンできるもん」また原作だとフォント変えて強調されてるこの台詞! 親として激しく同意です! 気持ち解り過ぎて泣く!


そうなんです、親だもん、子供に嫌われるのはメチャクチャ辛い子供に罵詈雑言浴びせられた日にゃ怒る前に寝込みたい! でも子供の為だと思ったら、子供に嫌われたって構わないと思ってしまう! 怒りたくないけど君の為だと思うなら怒る! 嫌われても怒る! そんなK・Kに共感しすぎてしまった人も多いのでは!?
このエピソードの結末は読者諸氏ご自身の目で確認して頂くとして、このエピソードはそれぞれの親子の物語です。形こそ違え、表す愛情の形こそ違え、親が子を愛するが故の物語なのです。

そんなワケで、K・Kは強くてカッコ可愛いのです。


あー、前項では感情移入し過ぎて書きながら興奮して鼻血出た・・・恥ずかしい・・・。そんなノリでお送りしてきたK・Kのご紹介、如何でしたでしょうか?
他の『血界戦線』の女性キャラの紹介でも触れた通り、『血界戦線』という作品には、一般的な物語に存在するヒロインらしいヒロインは登場しません。どちらかといえば護られる率の方が高いのが一般的なヒロイン像ですが、『血界戦線』は漏れなく肩を並べて共闘する対等なパートナーといったポジションの女性キャラが多いのです。
なので、チェインはスティーブンとの関係性からマスコット的な、ミシェーラはレオとの関係性からレオの同志として、ルシアナさんはその諦めの悪さと矜持からクラウスと共に歩んでいく同志として、それぞれヒロインと呼んでも差し支えないと思うのです。


――では、K・Kは? 筆者としては、ここは等身大のヒロインであると推挙したいのです。スティーブンとの関係もあるけれど、K・Kは一人の独立した大人の女性ですし、仕事とプライベートをキッチリ分けていて、最愛の旦那様もちゃんと居る彼女の人生を共に歩む伴侶はもう決まっているんです。彼女はもう、誰のヒロインでも無いのです。
では、どの点を以ってが等身大のヒロインと言えるのか? それは、母親としての彼女の貌です。登場人物の中で、最もありふれた日常と、血生臭い非日常を共有しているのは彼女以外居ません。所属してると知られただけで命を狙われる様な秘密結社に所属していて、一般男性と結婚して、子供まで設けてるなんて、『血界戦線』らしくないプライベートを送っているキャラ、他に居ます?
そして、その最も現実的な日常生活が語られるエピソードが多く、そこで語られる母として苦悩、悶絶するK・Kの姿は、最も読者に近い感覚のヒロインなのだと思うのです。作者の内藤的にもK・Kで表現したい魅力はそういう部分なのでしょう。


原作シーズン1第4巻収録の『Cherchez l’idole(シェルシェ リドール:「アイドルを探せ」)で、子供の誕生日の為に、子供が大好きなキャラクターのバースデーカードを買いに行ったK・Kの台詞も素敵なんです。「いつかきっと飽きちゃうし、反抗期にもなるし、鉄板で喜ぶのが見れるのもあと何回かって思うとさ」って台詞。非常によく解る!
そういうの考えるとさ、クリスマスケーキだって無駄に高価いけどキャラデコの仮面ライダーのにしちゃうし、本人土曜登校で学校行っちゃってるけど、送り出してから映画館ダッシュして特典付き前売り券ゲットしちゃうし、そんなんしなくても、違う形でも何かしらそういうことしちゃうのが親心ですよ!
そういう、親として等身大の共感を得られるヒロインって好くないですか? 非日常的な物語の中に、たまにはそんなヒロインが混じってても好くないですか? そんなワケで、K・Kはママとして強く、カッコ良く、可愛い、等身大のヒロインなのです。
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