【プラネテス】名言ランキングTOP16!宇宙は独りじゃ広すぎるのに・・・

原作漫画・アニメの両方が今尚高い評価を受ける隠れた名作『プラネテス』。物語の舞台は宇宙開発の進んだ2070年代。デブリ(宇宙ゴミ)回収の仕事についた職業宇宙飛行士たちを中心に、上質な人間ドラマが描かれます。そんな本作の名言の数々を、厳選してご紹介します!

『プラネテス』とは?


『プラネテス』は、『ヴィンランド・サガ』で知られる漫画家・幸村誠さんによって描かれた漫画作品。1999年から2004年にかけて「モーニング」にて不定期連載され、全4巻で完結。2003年から2004年にかけては、「ガンダムシリーズ」で知られるサンライズによって制作されたアニメが放送されました。監督は谷口悟朗さん、シリーズ構成は大河内一楼さん。後に『コードギアス 反逆のルルーシュ』でもタッグを組むことになったお二人です。

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舞台は2070年代。宇宙開発が進んだことにより、宇宙ステーション月面都市までもが建設されるようになった時代です。「ハチマキ」の愛称で呼ばれる主人公・星野八郎太は、宇宙ステーションでデブリ(宇宙ゴミ)の回収を行っている職業宇宙飛行士。いつか自分の宇宙船を持つ夢を抱いています。

彼と彼の仕事仲間たちを中心に、木星往還船「フォン・ブラウン号」の建造、宇宙開発に反対するテロ組織「宇宙防衛戦線」の暗躍など、様々な人間ドラマが展開されていきます。ここからは、そんな本作の名言の数々をご紹介していきます!
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第16位:アニメPHASE-22「暴露」より、ギガルト・ガンガラガッシュ

「最後に大事なことを教えといてやる。船には港が必要だ。いつまでも待ち続けてくれて、最後には自分を受け止めてくれる。そんな港がな」


ギガルト・ガンガラガッシュは、アニメ版のオリジナルキャラクターで、ハチマキが「先生」と呼んで慕っている人物。豪快な性格と鍛え上げられた肉体を持ち、ハチマキには「死んでも死ななそうな人」と言われていますが、その身体は癌に蝕まれてしまっています。余命があと僅かになったときに、ギガルトがビデオメッセージとしてハチマキに残したのがこの台詞。ギガルトの師としての愛情が感じられる名言です。

第15位:原作PHASE.11「СПАСИБО」より、星野ハルコ

「必ず生きて帰ってくることよ。言いかえればね、どこに行っても、何しててもかまわないけど、私のトンカツの絶妙なおいしさを忘れないでいろってことよ。シンプルでしょ?」


星野ハルコは、ハチマキの母親です。凄腕の宇宙船の機関士である星野五郎の妻でもあります。実家に帰省したハチマキに「良い宇宙船員の条件は何か?」と問われたとき、彼女はこの台詞を答えます。死と隣り合わせの世界で生きる宇宙飛行士を家族に持つ彼女だからこそ、深みのある台詞です。

第14位:原作PHASE.3「ささやかなる一服を星あかりのもとで」より、フィー・カーマイケル

「生きてるって素晴らしいね」


フィー・カーマイケルは、ハチマキの乗っているデブリ回収船の船長を務める女性。不甲斐ないメンバーを叱咤激励する姉御肌であり、愛煙家でもあります。この話で彼女は行く先々でさまざまな災難にあい、煙草を吸いたくても吸えない状況に陥ります。イライラがたまりにたまり続けた彼女は、煙草を吸えない状況の一部をつくり上げたテロ組織「宇宙防衛戦線」に対してブチキレ、なんと彼らが宇宙で起こそうとした大事件をたった1人で阻止してしまうのです。

そして、宇宙船から無事に脱出した彼女は、地球の海にぷかぷかと浮かんだ救命ボートの上で、ようやく1本の煙草を吹かせます。その時にしみじみと言ったのがこの台詞。フィーのあまりのかっこよさとぶっ飛び具合に笑えてきてしまう名言です。

第13位:アニメPHASE-26「そして巡りあう日々」より、ドルフ・アザリア

「確かに、比べものになりませんね。飼い犬と一匹オオカミのどちらがいいかなんて」

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ドルフ・アザリアは、アニメ版のオリジナルキャラクターであり、ハチマキたちが勤める会社の第二事業部長を務める人物。かつて今の会社に吸収されたベンチャー企業「トラオム宇宙開発社」の社長を務めていた経験があり、そこではフィーも一緒に働いていました。静かな人徳家であり、仕事も極めて優秀。それ故に社内に敵が増え、失敗するリスクの高い木星計画の防波堤として設立された企業「ガリレオ開発」の社長に左遷されてしまいます。

しかし、そこで終わらないのがドルフのカッコいいところ。木星計画が軌道に乗ったところで、会社の上層部がドルフに対して常務のポストを用意した上で、ガリレオ開発を吸収しようと試みます。しかし、ドルフは上記の台詞を言ってそれを断ります。そして、木星計画に関するノウハウを独占した上で、なんとガリレオ開発を独立させてしまうのです。あまりに痛快な出来事にフィーは大笑い「飼い犬」よりも「一匹オオカミ」を選んだドルフのカッコよすぎる一幕でした!

第12位:原作PHASE.8「サキノハカという黒い花(前編)」より、星野八郎太

「全部オレのもんだ。孤独も、苦痛も、不安も、後悔も。もったいなくて、タナベなんかにやれるかってんだよ」


フォン・ブラウン号の乗組員になるための試験を受けにきたハチマキ。孤独と不安に苛まれて夜も眠れない状態になってしまった彼に対し、心の弱い部分をつつき続ける「もう1人の自分」が、「タナベに助けを求めて愛してもらえばいい。何故そうしない?」と問いかけます。タナベこと田名部愛は、デブリ回収を行うハチマキの仕事仲間となった新入りの女性。「もう1人の自分」に対し、ハチマキは上記の台詞を言います。

夢を追うことへの「狂気」が垣間見える名言。アニメではPHASE-22「暴露」で、ハチマキがギガルトの病死を知ったあと、自分は知らされていなかったのに、タナベは以前からギガルトが病に冒されていたことを知っていたことに大きなショックを受けたタイミングでの台詞となっていました。

第11位:原作PHASE.20「飼犬」より、フィー・カーマイケル

「あんたに使われンのなんか死んでもゴメンだね。ガソリンスタンドでチキンでも売ってな!!」


アニメ版では基本的にカッコいい姉御のように描かれているフィーですが、原作の後半のエピソードでは「大人の理屈」「子供の理屈」との間で思い悩む一面も描写されています。一度(煙草を吸えないストレスから)宇宙防衛戦線の目論見を阻止したことが注目され、フィーは宇宙軍内部の反戦派の男性から、反戦世論を高めるような役割を担ってもらえないかと通信で打診されます。

こちらの退路を断って1つの道しか選ばせないようにする話し方も、ケンタッキーのおじさんのような見た目も、何もかもが気に入らないと思ったフィーは、「子供の反抗心」から上記の台詞を言って、相手の要求を突っぱねます。相手と通話している画面に向かって、思い切り煙草の煙を吹きかけてやるフィーに清々しさを覚える名言です!

第10位:原作PHASE.6「走る男」より、星野五郎

「オレは宇宙(ここ)に来たかったから来たんだ。飽きたら去る。それだけだ。わがままになるのが怖い奴に宇宙は拓けねェさ」


星野五郎は、ハチマキの父であり、極めて優秀な宇宙船の機関士。フォン・ブラウン号の設計者であり、木星計画担当官であるウェルナー・ロックスミスは、自分の船に乗ってもらうために五郎を探し続けますが、当の五郎の方は気乗りがしないために逃げ回ります。

フォン・ブラウン号の乗組員になりたいハチマキは、「人類の使命」という利他的な理由を用いて五郎に「何故乗ろうとしないのか」と問いかけます。それに対して、五郎が言ったのがこの台詞。長く宇宙に身を置いて仕事をしてきた彼が言うからこそ、痺れる台詞です。

第9位:原作PHASE.1「屑星の空」より、ユーリの妻

「Please save Yuri.(ユーリを守って)」


ユーリ・ミハイロコフは、ハチマキの仕事仲間の男性。自分と妻の乗った高々度旅客機がデブリの衝突によって大破し、妻を亡くした過去があります。ユーリはデブリ回収の仕事をしながら、妻がその時に宇宙にいくお守りとして身につけていた「何かのメッセージの書かれた」コンパスを探し続けていました。6年かけてようやくそれを見つけ出したとき、ユーリは宇宙から地球の大気圏へと落ちていってしまいます。

誰かに手を引かれた気がして意識を取り戻したユーリは、ハチマキによって無事に助け出されます。ユーリのその手には、妻がお守りにしていたコンパスがしっかりと握られていました。上蓋の裏面に書かれていたのは、上記の言葉。大気圏へと落ちかけたユーリを死から守り、かつて旅客機の事故にあったときにユーリの命を守り抜いた一言でした。

第8位:アニメPHASE-11「バウンダリー・ライン」より、テマラ・ポワチエ

「どうして……、どうしてなんでしょう。ここからは、国境線なんて見えないのに。ただ、地球があるだけなのに」


テマラ・ポワチエは、経済封鎖と内紛に荒れた中米の小国・エルタニカの科学者であり、アニメ版のオリジナルのキャラクターです。産業を興して国を豊かにするために、仲間たちとともに宇宙服を新開発し、ハチマキたちの勤める会社に売り込みにやってきます。エルタニカ出身故になかなか相手にしてもらえませんが、協力を買って出たハチマキたちのサポートによって、宇宙服の試験が着実に進んでいきます。

しかし、終わりに差し掛かったところで、連合の治安維持軍の侵攻によって情勢の変わったエルタニカの国民であるテマラの身柄を保護するために、軌道保安庁がやってきます。ハチマキたちの機転によって、ギリギリのところで試験を全て終わらせ、宇宙服は無事に国際規格をクリアすることに成功します

テマラはそこで自分の身柄を引き渡すことを決意し、最後に1分だけ宇宙から地球を見させてほしいと頼みます。そこて、テマラが言ったのが上記の台詞です。テマラが言うからこそ、胸に迫る名言です。

第7位:原作PHASE.4「ロケットのある風景」より、ユーリ・ミハイロコフ

「無いんだ。世界のさかい目が。なんか……、それでいいと今は思うよ」


ハチマキには、九太郎という名前の弟が1人います。彼は将来ロケットのエンジニアになることを目指している少年で、自作のロケットをつくっては自宅の傍にある海岸で飛ばしています。ハチマキの実家に訪れた際、ユーリは九太郎のロケットをまっすぐに飛ばす実験に付き合うのですが、その時に暴れまわったロケットによって、妻の形見であるコンパスを壊されてしまいます。

兄から事情を聞いた九太郎はユーリに謝ろうとするのですが、その時にユーリは自分の昔話を始めます。20歳くらいの頃、答えを出すことが難しいさまざまな疑問をもてあましていたユーリは、「確かなもの」を探して世界中を旅しました。その時のユーリにはわかりませんでしたが、今のユーリには「それがなくてもかまわない」ということがわかります。


ユーリは「宇宙と地球の境目」について九太郎と話していたときに、上記の台詞を言います。そして、「妻の形見のコンパス」という、今までの自分自身の生きる「確かな方角を示したもの」を壊してくれた九太郎に感謝を述べるのです。

その後、ユーリは九太郎にお願いして、九太郎の制作したロケットのフェアリングに「コンパス」を入れて打ち上げてもらいます。そのロケットは綺麗に、まっすぐに空へと打ち上げられました。あらゆる未来の可能性に満ちた若者が、亡くした妻を想い続けたそれまでのユーリを昇華させ、ユーリの人生の新たな局面を拓いた名シーンでした。

第6位:アニメPHASE-26「そして巡りあう日々」より、ノノ

「おじさんの国は地球のどこにあるの? ここから見える?」


ノノは、月生まれ月育ちの「ルナリアン」の少女。月面都市にある病院から宇宙服を着てこっそりと抜け出したとき、彼女は宇宙防衛戦線のメンバーの1人であるハキムと出会います。貧国に生まれた青年であるハキムは、宇宙資源を独占する先進国を憎み、その在り方を正すべきだと考えていました。かつて怜悧な佇まいで理想を追い求めていたハキムは、今やうらぶれた様子でノノに銃口を向けようとします。

ノノは自分がルナリアンであることを説明し、地球にある「国」という概念に対する実感が伴わないまま、上記の台詞をハキムに問いかけます。ハキムはその時に、自分がいかに「国」という概念に縛られていたのかに気付かされます。

ハキムは国というものが目には見えないことを認めながらも、「それでも、私は……」と言ってその場を立ち去ります。月に生まれ育ったノノにしか言うことができない台詞。アニメ版のみで見られる名シーンでした。

第5位:原作PHASE.7「タナベ」より、田名部愛

「独りで生きて、死んで、なんで満足できるんですか。バカみたいよ。宇宙は独りじゃ広すぎるのに」


タナベこと田名部愛は、ハチマキと一緒にデブリ回収の仕事をすることになった新米社員。その名前の通り「愛があるかないか」で物事を判断するため、その時に「完成された宇宙船員は独りで生きて独りで死ぬものだ」を信条としていたハチマキとは対立することになります。

ある時、ハチマキたちはデブリ回収の仕事の一環で、宇宙葬をされた航宙士の遺体を回収します。宇宙だけを見据え、地球にいる家族のことを顧みなかったその遺体の彼を、遺族の女性は「宇宙へと送り返してやってほしい」と頼みます。しかし、タナベは「天文学的な確率で彼がここまで戻ってきたのは、きっとこんなだだっ広くて寒いところに独りは嫌だと後悔したからだ」と主張し、棺を宇宙船外に持ち出してしまいます。

その時に、タナベの主張に反対したハチマキに対し、タナベが言ったのがこの台詞。ハチマキはそれに何も言い返せなくなり、考えを改めた遺族は、遺体を地球で引き取ることを決めたのでした。



ちなみに、原作とアニメでタナベの印象は違っています。原作のタナベはどこか超然とした印象がありますが、アニメのタナベは普通に生まれ育ってきた女性という印象があります。アニメでは、PHASE-24「愛」という回で、彼女の主張する「愛」が本格的に試されるエピソードがあります。BGMとして流される「PLANETES」という曲が素晴らしい名展開となっていますので、ぜひそちらの方もチェックしてみてください。

第4位:原作PHASE.11「СПАСИБО」より、星野八郎太

「この世に宇宙の一部じゃないものなんてないのか。オレですらつながっていて、それではじめて宇宙なのか」


広すぎる宇宙の中、たった1人で我欲から生まれた「夢」を追うハチマキ。時に「人とのつながり」のあたたかさに心を迷わせてきた彼は、実家に帰省した際、ぶつかりそうになったトラックを避けた勢いで、海に転落してしまいます。まるで宇宙の暗闇のようなその場所に独りきりでたたずむ彼は、突如現れた光に「タナベ?」と呼びかけて手を伸ばします。

すると、粉々に砕け散った彼の身体はその光に飲み込まれていき、彼はその先でこの世界に生まれ落ちたあらゆるものとのつながりを感じるのです。陸へと上がった彼は、「今までオレの見ていた宇宙はなんだったんだ」と思い、不意に空を見上げて上記の台詞を口に出します。アニメでは、PHASE-25「惑い人」で口に出された台詞。迷いながらも歩き続けてきた彼が、ひとつの答えを得た名シーンでした。

第3位:原作PHASE.16「ハチマキ」より、星野八郎太

「……あるよ。結婚しよう」


宇宙船外でハチマキとタナベの2人がしりとりをしていたとき、タナベは後ろに「け」がつく言葉ばかりを選び、ハチマキを困らせます。「もうないでしょ?」と得意げに言うタナベに対し、ハチマキは上記の台詞を言います。「『う』だよ?」と、ハチマキが答えを促すと、タナベは「うん」と返答し、ハチマキは「よしゃ、おまえの負け」と言います。『プラネテス』の中でも屈指の名シーン。アニメでは最終話で描かれました。

第2位:原作PHASE.26「What a Wonderful World」より、ウェルナー・ロックスミス

「……気安く愛を口にするんじゃねェ」


ロックスミスは新しい宇宙船を開発するための人材を求めて、小さな教会の神父であるラモンの元を訪れます。かつて彼は、ロックスミスにエンジン工学を教えた極めて優秀な研究者でした。ラモンはロックスミスの申し出を断り、かつての自分は無謀にも「宇宙を創り給うた神」に挑戦し、その愛を渇望してさまよい果て、疲れきってしまったのだと語ります。

その後、ロックスミスは車に寄りかかりながら、ラジオで木星に到着したハチマキのスピーチを耳にします。ハチマキの「愛」に関する言葉を聞いたロックスミスは、上記の台詞を口にします。この時にロックスミスが吸っていた煙草のように、苦味のある名言です。

第1位:原作PHASE.26「What a Wonderful World」より、星野八郎太

「でも、愛し合うことだけが、どうしてもやめられない」


フォン・ブラウン号の乗組員となって無事に木星へと辿り着いたハチマキは、木星到達の第一声となるスピーチを任されます。その中でハチマキはデブリ回収の仕事をやっていたこと、夢を叶えるために他の全てのものを捨てようとしたことを語り、上記の台詞を口にします。宇宙という広大な海の中で「惑う人」たちの姿を描き続けた本作のラストに、ふさわしい名言でした。

『プラネテス』は何度見返しても面白い名作!

出典:https://www.amazon.co.jp

ここまで『プラネテス』の名言をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

『プラネテス』は、原作もアニメも本当に面白い作品です。素晴らしい場面が多い本作において、さてどの場面のどの台詞を切り取ってこようかと、悩みに悩んでこの構成となりました。今回ご紹介した以外にも、人間的な魅力にあふれたキャラクターたち素晴らしい名言の数々はもちろん存在しています。まだ観ていない方も、既に観たことがある方も、ぜひ『プラネテス』をチェックしてみてくださいね。