【NHKにようこそ!】謎の美少女・中原岬の正体とは!原作・漫画・アニメ版の違いも紹介!

滝本竜彦の小説『NHKにようこそ!』。大岩ケンヂ作画でコミカライズされた本作のヒロイン、中原岬はかわいい容姿とは裏腹にとんでもない曲者で……。ヒロインというポジションでありながら、危険な(やっかいな)謎を秘めた人物でもあります。しかし、そんなミステリアスな(面倒くさい)存在に惹かれてついつい続きを見てしまうのがこの作品の魔力…!今回はそんな中原岬の正体に迫ります!

中原岬ってどんなキャラ?



滝本竜彦による小説『NHKにようこそ!』の登場人物中原岬(なかはらみさき)は主人公で引きこもりの佐藤達広を立ち直らせようとするべく現れた謎の美少女です。登場の際には真っ白な日傘がとても印象的で、さらにミステリアスさを引き立てています。

幼いルックスをしていますが18歳で、自ら考えた「あるプロジェクト」に達広を大抜擢するのですが、社会復帰という名目に思えたプロジェクト自体も謎に包まれています。

肩にかからないくらいの黒髪ボブで、ちょっと幸の薄そうな微笑みには、達広と同じく男性陣は胸を鷲掴みされてしまうのではないでしょうか…。

中原岬の可愛さ倍増!声優は牧野由依さん

声を担当している牧野由依さんは、1986年1月19日生まれで、 女優、歌手、ピアニストという音楽的才能も開花させている声優さんです。

牧野さんは元々は子役タレントとして3歳から活躍しており、ピアノ演奏で活躍もしてきました。そしてその才能は歌声も評価を高く得ており、2005年には菅野よう子さんの目にとまり「オムナ マグニ」創聖のアクエリオンのエンディングテーマを担当しました。

同じ年に「ツバサ・クロニクル」ヒロインのサクラ役で声優としての活動を開始しています。中原岬の役は2006年だったので、デビューして間もない頃の牧野さんの声ということで、ある意味レアです。

他には「スケッチブック〜fullcolor’s〜」鳥飼葉月、「宇宙をかける少女」河合ほのか、「ステラ女学院高等科C3部」大和ゆらなどのメインキャラクターもこなしています。

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中原岬のセリフがたまらん!



牧野さんの声だからこそ、中原岬というキャラクターが成立しているのではないかと思えるほど、しっくりくる声になっています。「佐藤くん」と達広を呼ぶ声から弱弱しい時の声まで、男性にはたまらない胸キュンボイスになっているのではないでしょうか。

中でも「でもニュースに出るようなことはやっちゃダメだよ」と、女子高生を盗撮しようと潜んでいた達広に釘をさすシーンは必見です。

優しく見守る母親のような時もあれば、荒れ狂う荒波のように感情をぶつけるシーンもあり、岬はメンヘラ、ヤンデレキャラとして人気があるキャラクターでもあります。この高低差を牧野さんがうまく表現してくれているのです。

謎の美少女中原岬の正体は天使?

主人公でひきこもりニートの佐藤達広の前に突然現れ、外の世界に連れ出すと言い始めた中原岬は、達広にとっては天使のような存在なのかー。

可憐でどこか儚げな岬は、男性ファンの心を初回から鷲掴みにしたことでしょう。いつも手放さない白い日傘がまるで天使の羽のようにも見えます。

しかし、謎が多すぎる岬は本当に天使なのか、何かを企んでいる悪魔なのか…そんなことが気になるミステリアスさに気づいたときにはハマってしまっているのです。

引きこもっていたら俺も岬に会えるのか…と錯覚を起こしてしまいそうなほど、作中でも達広の幻想ではないかと思えるほど現実味のないキャラクターですが、現実世界にはインターホンを鳴らしてやってくる天使は99.9%いないはずなので悪しからず…。

救済という名のプロジェクトの真意



中原岬のシーンでは「神様」という言葉が出てくることがあります。叔母が宗教団体の信者ということもあり、岬も少なからず影響を受けているのかもしれませんが、愛されない、必要とされない自分に希望を与えるために神様を出してきているようにも思えます。

自分がこんなにも不幸なのは神様のせいと思うことで救われる気持ちになる、自分を責めるという矛先から解放される、そんな心理が隠れているのかもしれません。

このことから、岬が達広に持ちかけたプロジェクトとは、彼を救済すると言いつつも、実はそうやって協力するという体制をとることで必要とされる人間になるための自己救済の意味もあるように思えます。

少し病んでいるようにも見える岬は、必要とされたいという気持ちが人並み以上に強いようです。

中原岬の生い立ちがヤバイ!



謎の多い中原岬ですが、その生い立ちを知ると思わず背筋が涼しくなることでしょう…。初めて達広に出逢ったときは、宗教の勧誘として部屋に訪れていました。そして二回目の運命的な出会いは、ニートから脱出しようと思い切って訪れたバイト先―。

岬がその漫画喫茶で働いていたのには、悲しすぎる生い立ちがあったのです。生まれてすぐに実の父を亡くし、実の母も再婚相手のDVに悩まされ自ら命を絶ち、その後も二人目の父にDVを受けて、伯父夫婦に引き取られています。

高校へ入学するものの、馴染めずに中退。達広のもとに共に訪れていたおばさんは、岬の叔母で、宗教団体の信者だったのです。漫画喫茶は叔父が営んでいるために岬の働き口となっています。

アニメと漫画は設定も違う?!



中原岬の設定は、アニメと漫画で少し違う部分があります。アニメではたいていが長袖の服をきていますが、漫画では着ている服が頻繁に変わっています。また、叔母である和子おばさんが実の母親の設定になっていたりと、家族構成も違うのです。

基本的には、他人の気を引くために無理なキャラ作りをすることが多く、料理や掃除等家事全般をこなすことができます。漫画では虚言癖持ちで、異常且つ不自然な行動や言動が多いようです。

外見も違いがあり、漫画では達広にまな板呼ばわりされるほどのバストですが、アニメ版の胸は大きめになっています。アニメ版の方が全体的にやや誇張されているところが多い印象があります。

中原岬が夏でも長袖なワケ

中原岬が夏でも長袖の服しか着ないのには理由があるとされています。彼女はヤンデレなところがあり、達広がプロジェクトから逃げ出そうとするときも、引き留めるのに手段を選びません。

可愛い顔して結構ヘビーなことをしでかすのです。いわば自殺志願者のようなところがあるために、長袖を着ているのは隠さざるを得ない傷があるためとされています。

不幸な境遇もあって、自尊心が大きく欠けてしまっているために、自分をダメ人間だと発言したり、みんな嫌いになる、自分のせいで嫌な気分にさせてしまうと自分を責めることも多い女の子です。

しかし、その陰には必要として欲しいというSOSが隠されていることが垣間見えてしまうのもあって、放っておけない…!これがヤンデレ美少女か、と視聴者たちは思い知るのです。

ネタバレ注意!中原岬の気になる最後



アニメ版での中原岬の最後について、ここからは核心的なネタバレになるので自分の目で確かめたい人は飛ばしてくださいね。

達広をまともな人間にするために現れたとプロジェクトに抜擢した岬ですが、ヤンデレが悪化して自分は必要な人間だということを証明しようと暴走し始めます。

プロジェクト終了後、岬はやっと達広にとって必要な人間になれたと思い、付き合う様に契約書を差し出します。しかし、達広は岬を幸せに出来ないとサインを拒否するのです。

達広は最初は岬の姿に一目ぼれをして、惹き込まれるように彼女の魅力にハマってしまいましたが、人の心はそう簡単にいかないようで、残念ながらタイミングがあわなかったのですね。

さらなる闇の中へ

それに落胆した岬は、引きこもりを脱した達広の姿を見届けた後、自宅の風呂場で自傷行為を行い病院に搬送されます。なんとか命が助かったと思いきや、叔母が眼を離した隙に脱走し、元の実家付近にある実の母が命を絶った岬へと向かうのです…。

ここまで聞いただけでも、ゾクゾクしますよね…。ヤンデレというかもはや闇でしかなくなってしまった岬の心。まさかこんな展開になるなんて、初めて岬の姿を見たときには想像もしていなかったことでしょう。

中原岬の儚げな可愛さにハマってしまう…!



いかがでしたか?中原岬は一見大人しそうな普通の女の子に見えますが、大きな闇を隠し持っていることをわかっていただけたでしょうか。

誰かに必要とされたいという気持ちは、少なからず誰にでもあるものでしょうが、人の何倍もその気持ちを持っている岬にとって、大きな十字架を背負って生きているようなものかもしれません。

だからこそ、一人では生きていけそうにない達広のもとに、天使の顔をして現れたのでしょう…。自分を必要としてくれる誰かを求めて、ニートの引きこもりに出逢うなんて…、ある意味現代社会の悲しきラブストーリーとも言えます。

独り立ちして自分を置いていく達広の背中を見送る岬は、女神のようにも、背中に大きな桑を持っている死神のようにも思えます。設定も微妙に違うのでアニメと漫画での中原岬をぜひとも注目して見てみてくださいね!