【ホットロード】春山洋志に男も惚れる!真っ直ぐ過ぎる不良少年の魅力とは?

『ホットロード』は、いわゆる「不良」と呼ばれる少年少女の物語。春山は主人公である和希の彼氏で、悪ぶった言動の中にも真っ直ぐすぎる純粋さが見え隠れするヒーローです。原作から長い期間を経て、2014年には映画化もされた『ホットロード』。その不器用なヒーロー、春山の魅力をご紹介いたします!

『ホットロード』の「春山洋志」とは?

)実写映画では登坂広臣が春山役を担当

少女漫画『ホットロード』に登場するキャラクター「春山洋志(はるやま ひろし)」16歳の不良少年。暴走族「「NIGHTS(ナイツ)」に属しており、毎夜バイクで夜道を駆け抜けるまだまだ若すぎる少年です。実写映画で春山を演じるのは、「三代目J Soul Brothers」のボーカルをつとめる「登坂広臣(とさか ひろおみ)」さんです。
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春山のアンバランスな魅力!真っ直ぐさと屈折と。

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『ホットロード』のヒーロー春山は、世間一般的に見れば「ワル」。けれども同年代の仲間からしてみれば、「カッコイイ」「頼りになる」「いけてる」存在です。『ホットロード』連載当時はこうした「ワル」に憧れる少年少女も多く、春山という存在は読者にとっても等身大とも言えるキャラクターでした。
この時期の「ワル」は、大人や社会に対してはつっぱていますが、反面仲間に対しては必要以上のつながりを持っていたりしました。『ホットロード』の世界はそんな様子を少女漫画特有の優しい空気で描いています。
世間に対する屈折した行動とはうらはらに、中身は驚くほど純粋で真っ直ぐな春山。母親の再婚相手である父親と上手くいかず、16歳で一人暮らし、アルバイトで生計を立てています。あまりにも危うい存在でありながらも、真っ直ぐに突き進む強さを持った春山。今でも根強いファンが残る人気キャラクターです。

『ホットロード』のあらすじ紹介!春山と和希。

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『ホットロード』は「紡木たく(つむぎ たく)」による大人気少女漫画です。『別冊マーガレット』で1986年1月号から1987年5月号まで連載されており、単行本数でいうと4冊。それほど長い作品ではないにも関わらず、「少女漫画の1つの頂点」として今でも人気の色あせない作品です。
2014年8月には映画化もされ、再び話題となりました。原作から随分時間が経っての実写映画化であり、劇場にはかつて読者であった母親とその子供とで鑑賞する姿も見られたとか。世代を超えて読み継がれる作品というわけですね。

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『ホットロード』の主人公でありヒロインの「宮市和希(みやいちかずき)」は、14歳の中学2年生。父親はすでに亡く母親と2人暮らしですが、母親とはぎくしゃくした毎日を過ごしています。そんな中、横浜から転校してきた友人「森下絵里(もりした えり)」に誘われて暴走族「NIGHTS(ナイツ)」の集会に出かけます。春山とはそこで出会うことに…。
何かと和希にちょっかいをかけてくる春山に、和希はムカッ。出会いにあまり良い印象はなかったものの、後から春山がナイツの湘南支部を束ねていることを知ります。和希と春山は素直じゃないながらも、お互いに惹かれあうようになっていきます。
春山にとっての和希は大切な存在となり、でもナイツも大切な居場所…。ナイツにいる以上危険はいつも隣り合わせにあり、和希はそんな春山を心配します。自らのぐちゃぐちゃな気持ちや、不安定な家庭環境で悩みつつも、春山と和希は2人の気持ちを育てていくのです。

『ホットロード』の世界を駆ける!春山とバイク。

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物語の中心でもある暴走族「NIGHTS」。春山はこのナイツの「切り込み隊長」です。つまり、先頭を走る危険な役を任されていているのです。暴走賊といえば基本は「バイク」ですよね。もちろん春山もバイクを愛する男です。春山は1人暮らしのため、必要に迫られてアルバイトをしていますが、アルバイト先にガソリンスタンドを選んでいることからも相当なバイク好きと見えます。
物語の当初は、自分用に改造した「ホンダのCBR400F」が愛機。同じように改造したバイクが「春山仕様」と呼ばれるほどです。バイクに接している時の春山は、年相応の少年らしい表情をしていますね。とても楽しそうです。
物語の後半では、憧れのバイク「CBR400FOUR」が春山に受け継がれます。そのバイクを抱いてガレージで幸せそうに眠る春山は、宝物を手に入れた男の子そのものですね。

春山、「NIGHTS(ナイツ)」の総頭に!

さて、その憧れのバイク「CBR400FOUR」を手に入れた事情ですが、このバイクはナイツの総頭に代々受け継がれているもの。春山は6代目総頭であった「玉見トオル(たまみ とおる)」から総頭の座を譲られることになり、7代目ナイツ総頭となったのです。
若者の集まりとはいえ、ナイツは全国に支部を持つ非常に大きな暴走族グループ。全盛期の勢いはないものの、いまだに500人ものメンバーが所属しています。(ちなみに全盛期は2000人を超えていました。)そんなナイツの総頭になるということは、それ相応の覚悟が必要になります。
何かあった時には警察のごやっかいとなり、少年鑑別所に入れられてしまうという覚悟はもっていないといけない。それに難しい不良少年の集団をまとめていく力も必要になります。以前から心配の絶えない春山でしたが、総頭となりさらに和希の心配は増していきます。

春山だからかっこいい!珠玉の名セリフ4選!

そんなかっこいい不良少年春山の、春山だからこその名セリフ(迷セリフ?)をご紹介!あくまでも記者の独断と偏見による選出ですのであしからず…。あなたも自分で春山の名セリフを選んでみてください!

「おまえ、おれの女にならない?」

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和希を家に送っていった時のセリフです。出会いはちゃかされ、ふざけているような関係ではあったものの、結局2人は付き合うことに。ちゃかしている延長のような言い方ですが、だからこそ春山らしいひとことです。

「おばさん、こいつのこときらいなの?…もしそーなら、オレが…もらってっちゃうよ?」

母親との関係に悩む和希。逃げてばかりでしたが、母親に寂しかった自分の思いをぶつけ「このいえのなかに、自分の居場所はあるのか?」と母親に問いかけます。そんな和希の母に対して春山が言ったひとことがこちら。
だらけたようにわざと伸ばした口調とは裏腹に、セリフを口にする春山の表情は真剣です。和希のことを大切に想っているのですね。和希のお母さんも春山の言葉に「あげないわよ!」と激高!親子の間に大きな転機が訪れるきっかけとなりました。

「オレがいなきゃなんにもできねーよーな女んなるな」

ケンカばかりの春山を心配し、「行かないで」という和希に向ってのひとこと。相変わらず伸ばした物言いがいかにも春山です。この後に続くセリフは「俺のことなんかいつでも捨てれる女んなれ」「そんでも俺が追っかけてくよーな女になれ」
……ちょっと…かっこよすぎやしませんか…???

「ぶたちゃん、今日のオベントーなーに?」

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最後に紹介したいのはこちら!シリアスなお話ですけれど、春山と和希がじゃれあう姿は実に可愛らしいんですよ。あ、こちらは言わなくてもわかるかと思いますが、和希に向かってのセリフです。つまり、「ぶたちゃん」とは和希のこと。
物語の最初の頃から、ことあるごとに和希を「ぶた」呼ばわりする春山。…なのですが、この言い方には愛情がこもってますよねえ…。様々な出来事をのりこえた2人のラストシーンです。仕事のお昼休み、和希が春山にお弁当を届けに行きます。ささやかであたたかな幸せがありますね。(おかずは春山のきらいなハルマキのようですが…)(笑)
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春山が…死ぬ…!?物語の最後に待ち受けるバイク事故。

死なずに済むものの後遺症が……

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春山はナイツの総頭となり、敵対するグループ「漠統」との抗争に出かけます。が、ちょうどこのタイミングで熱を出していた春山は、抗争に向かう途中、バイクでトラックにはねられ意識不明の重体に…!
春山が死んでしまう!と取り乱す和希ですが、春山はなんとか一命をとりとめます。しかし、半身麻痺という重い後遺症が残ることに…。リハビリ後鑑別所に入らなければならない春山でしたが、「ぜったい鑑別所だけで帰ってくるから」と和希に約束をするのでした。

1980年代の空気がよみがえる!純粋な不良少年春山はとにかくかっこいい!

『ホットロード』、原作を読み返すと1980年代独特の雰囲気に満ちていて、胸が熱くなりますね。おそらく当時少年少女だった読者の方はそう感じるのではないかと…。わるぶっていても本当のワルではない、そんな純粋な不良少年春山最高にカッコイイ存在です!
長い期間を経て、作者の紡木さんが配役に納得のもと、実写で映画化もされました。紡木さん自らが作品の監修もされているということで、映画の完成度も非常に高いものとなっています。
今ではこうしたいかにも「不良」な若者は少ないかと思われますが、若者たちの複雑な胸の内を語る作品として、今の若い人々が読んでも十分に共感できるのでは?バイクで前進し続ける春山の魅力、あなたもどうぞ味わってみてください。
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