【ギャグマンガ日和】厳選オススメ回ランキングベスト10!無限に広がる大宇宙。

ギャグ漫画界のあばれんぼう『ギャグマンガ日和』(作:増田こうすけ)。今回は、この漫画の所為でギャグセンスが狂いに狂って取り返しのつかなくなってしまったことで有名なこの私・吉野シンゴが、そのオススメ回を厳選紹介!

ギャグ漫画 オブ ギャグ漫画・『ギャグマンガ日和』とはッ…!?


ギャグマンガ日和』は、『月刊少年ジャンプ』にて2000年から連載が開始。正式名称は『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』である為、作者は言わずもがな’増田こうすけ‘。現在は『ジャンプスクエア』にて第二部『ギャグマンガ日和GB』を連載中。特に第一部と第二部に分ける必要性もなく、「GB」に意味もない(たぶん「G(ギャグマンガ)B(日和)」)。完全なるノリと勢いである。

そのシュールで突拍子もないギャグは、読者の心を鷲掴みにして決して離そうとはせず、いつまでもいつまでも、めくるめく爆笑の世界へ。気が付けば毎日が、まさに「ギャグマンガ日和」

小・中学生時代に「ギャグマンガ日和」な日々を過ごしてしまった私。かつてサッカー小僧であった私は、いつも送迎の車でこのアニメを観ていたために、腹筋に異常をきたし試合ではロクなプレーが出来ず、「歴史上の人物がたくさん出てくるこの漫画さえ読んでいれば歴史のテストは完璧さ!」という従兄弟のお兄さんの言葉を真に受け、試験では赤点をとり続ける日々。

『ギャグマンガ日和』には、間違いなく人生を狂わせるほどの笑いの力があります

今回はそんな楽しい「ギャグマンガ日和」な少年時代を送ってきた私が厳選した、『ギャグマンガ日和』オススメ回ランキングbest10!をご紹介します。
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第10位:暇を持て余した暇人の嫌がらせ。

第17幕『黒登山』(第2巻「最後の投げキッスの巻」収録)


(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第2巻,集英社)

黒登山」とは…「山に登る人は皆よい人である」と思って油断している登山者にいやがらせをして楽しむ21世紀の登山法である…!※詳しくは黒登山部顧問の先生が自費出版で40万部も刷っちゃった『黒登山だっちゃ!』を読もう!

「…なお 出席番号8番丸本君は黒登山部に入部しないと7日以内に死ぬ 溶けて死ぬ」高校入学早々、先生に目を付けられ「黒登山部」への入部を余儀なくされた丸本くん(通称:マルマル)。

「黒登山もいいぞ!黒いぞ!」「何が黒いんですか先生ーー!一体何が…」訳の分からないまま黒登山(要するに登山者への嫌がらせ)の片棒を担がされるマルマル。「精神的な…部分がだよ…

善良な登山者への嫌がらせの果てに、彼らが受ける報いとは…!

第9位:世界最古の木造建築・法隆寺、ひどくこざっぱりしてる~~~っ!

第49幕『聖徳太子の楽しい木造建築』(第4巻「焼き芋大作戦の巻」収録)



(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第4巻,集英社)

『ギャグマンガ日和』と言えば、この二人組聖徳太子小野妹子

史実では摂政を務めあげた聖徳太子ですが、『ギャグマンガ日和』では朝廷内で臭いと思われていたことを知ったショックと勢いで小野妹子と同じ遣隋使になります。あの冠の色で位を分けた「冠位十二階」制度も、ジャージの袖の長さで位分けをする「かゆい十二階」という制度に大変身。袖が長い方が虫に刺されないから偉いということですね、なるほど!そんな訳でこの二人組はいつもジャージ姿なのです(妹子はノースリーブ)。

出典:https://images-fe.ssl-images-amazon.com

今回ご紹介するのは、そんな彼らが隋から帰ってきたすぐ後のお話。隋から帰るころには完成しているはずの法隆寺。太子がワクワクしながら建設予定地を訪れてみると……酷く小ざっぱりしていたーー!!それは太子がお金をケチって大工を一人しか雇っていない所為でした。

妹子にもう招待状を送ってしまった太子は…「とにかくもー小さい小屋でもいいからつくるんだ!私に恥をかかせるな!」と大工に無茶振り。そんなこんなで太子は、大急ぎてきとーにつくった法隆寺(小さな小屋)に妹子を招き入れるのでした…

「仏教文化の重みを知れーーーー!」聖徳太子の必殺技「飛鳥文化アタック」や「湯のみマッスルアタック」はこの回で登場しますよ。ちなみに、あのフィッシュ竹中さんの実物も初登場。もう、不条理ギャグのオンパレード!さすがは阿保の太子!!

第8位:どうせ地球は滅ぶんだし、最期はもう、やりたい放題。

第92幕『終末』(第6巻「よろしく!もつ鍋先生の巻」収録)

(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第6巻,集英社)

巨大隕石が地球に衝突する。人類に残された時間は、あと3時間。世界中がパニックに陥る中、地球最後のテレビ中継生放送が始まった。各界の超大物がゲストとして会場に集結したのだが…

次々とゲストの本性が露になり、なんだか面白くなってきました」…どうせあと数時間でみんな死ぬ。もうどうにでもなれと言わんとばかりに…演歌一筋30年の大御所は真っ裸で登場し、17歳の人気美少女アイドルはタバコ片手に「実年齢25歳」「マネージャーと付き合ってた」…大暴露まつり。

もうみんな、やりたい放題。そんな中、世界的マジシャンが隕石を跳ね返せることが判明して…!?

人間の本質を極限まで引き出して笑い飛ばした、衝撃の一幕。

 

第7位:何故かライブが毎回お通夜に…悪い所を片っ端から改善していったバンドの軌跡。

第159幕『ロック伝説』(第9巻「パーマ忍法帳の巻」収録)



(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第9巻,集英社)

伝説のロックバンド「ザ・マッドサタン」。彼らの何が伝説なのか。それはライブが毎回お通夜の様に盛り下がってしまうということである。ライブを盛り上げるためのメンバーミーティングが開かれたのだが…

「夢」を「トゥメ」と歌うボーカル、一曲目から歯で弾くギター、ライブの最後にどうしてもクラッカーを鳴らしてしまうベース、毎回最前列に微動だにしない家族を連れてくるドラム…もう、メンバーがポンコツ過ぎてどうしようもない!!

遂には今度同じミスをしたらメンバー交代をするということに。もちろんポンコツなのでミスは繰り返される。メンバー4人は全員入れ替わり、元「ザ・マッドサタン」の行方は(実家の家族以外)誰も知らない…

第6位:少女漫画には、どこまでリアリティを追求すればいい…?

第78幕『ララ美☆リアリティ』(第9巻「パーマ忍法帳の巻」収録)

(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第9巻,集英社)

人気少女漫画家・恋野YOKANが「別冊ずぼん」で連載中の『ララ美☆リアリティ』に、とある問題が。主人公・ララ美がコンタクトレンズを付けるシーン。少女漫画チックな絵柄であるララ美の目が大き過ぎるため、それに合わせたコンタクトの大きさがとんでもないことに…!!

リアリティを追求する恋野と担当編集・林田のどうしようもない議論が幕を開けた!その議論は恋野の一方的な暴走により白熱に白熱を重ね、とんでもない方向へとシフトする。

少女漫画の「お約束」を痛快な笑いに代えた、増田こうすけの着目眼が光る一幕!

第5位:まったく、子どもというのは怖ろしい生き物です。

第219幕『スゴロク』(第11巻「訳あり行進曲の巻」収録)



(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第11巻,集英社)

息子の作ったスゴロクで遊ぶ微笑ましい親子。一回休みのマスに止まってしまった和人くんであったが…「聖者の復活!これで一回休みを解除! さらに場にカードを一枚伏せてターンエンド!」

突如放たれた「ファンタジーカード」にお父さんは全く対処できない…ッ!!そこからは、一方的にお父さんをいたぶる息子の独壇場に。

「もうやめろカードを使うのは!」「もう伏せるのやめろ!」「お父さんをどこまで痛めつけるんだ」…!容赦の無い和人くんの猛攻にお父さんは何もできず、遂には50回休みに…「フフ…女神は僕にほほえんだみたいだよお父さん」「最初からお前に満面の笑みだよ」!!

ラストコマ、お父さんの哀しい背中が今でも忘れられません… 

第4位:酷過ぎる誤植・疾走の最終回。漫画史に残る伝説の問題作がココに。

第85幕『ソードマスターヤマト』(第5巻「渚のハイソックスの巻」収録)



(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第5巻,集英社)

漫画史に(色んな意味で)名を刻んだ漫画家・夢野カケラの代表作『ソードマスターヤマト』。これは、その伝説の軌跡である。

まず、『誤植篇』。主人公・ヤマトが暗い過去を語って「オレの憎しみは消えないんだ!」と決意を新たにするシーンは「オレの肉しみは消えないんだ!」となり、遂に現れた四天王・サイアークに「オレはヤマトだ!」と叫ぶ超クールなシーンも 「オレはポテトだ!」…

まだまだ誤植は盛りだくさん!彼女が出来て浮かれた編集者・小島さんがやらかしまくった、伝説の誤植の数々!「どんなボケをしたらそういうツッコミが返ってくるんですか!もう!」夢野カケラは小島さんに抗議の電話を掛けるも、浮かれまくった小島さんは聞く耳を持たない。「やっちゃったぜ」☆



(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第5巻,集英社)

続きまして『完結篇』。もともと人気の無かった『ソードマスターヤマト』でしたが、先の誤植のオンパレードの所為でぶっちぎりの不人気に…よって打ちっ切りが決定!あれだけ面白い誤植があったら、逆に人気が出てもおかしく無いような…?

最終回に用意されたページ数は、たったの3ページ!残された3人の四天王・捕らわれた両親・キーアイテム「聖なる石」・生き別れた妹…(無駄に)壮大すぎるヤマトの物語を、3ページでどうまとめるんだ!?

かくして、漫画史に残る疾走の最終回がココに誕生してしまった!!ザ・打ち切り漫画のテンプレート。「ご愛読ありがとうございました!」

第3位:歴史の裏にこっそりと隠された、万有引力発見の真実とは…?

第10幕『ニュートンの万有引力』(第一巻「ロサンゼルスのあばれ馬の巻」収録)



(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第1巻,集英社)

ニュートンは木からリンゴが落ちるのを見て「万有引力(=重力)」を発見したと言われていますが…いかに天才ニュートンといえども、一度リンゴが落ちるのを目にしただけで、そう簡単には万有引力を思いつかないものです。

「しかし 今日はあのリンゴといい下着といい…落下する物を見ると何かひらめきそうになるなあ…」そう、万有引力を発見するためには、色々なものが落下するのをその目に焼き付け「万有引力発見メーター」をMAXにしなければならなかったのです。

これは、そんなニュートンが万有引力発見に至るまでの知られざる物語



(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第1巻,集英社)

「ワンダフルニュートンバズーカ!」自由奔放なニュートンが万有引力発見のために奔走する姿は爆笑必至。とにかくいろんな人に迷惑をかけまくる。「諦めたらそこで終わりだ!飛べ!!」遂には飛び降り自殺の応援に走り出す。

そして遂にやってきた、その時…「おお あんな所に今にも落ちそうなリンゴが…あっそしてそのよこには…今にも落ちそうなダラっとしたでかい肉のような物がっ!」やばい!このままでは歴史的大発見のエピソードが「ダラっとしたでかい肉のような物が落ちるのを見てひらめいた」なんて話になってしまう!

果たしてニュートンは、無事リンゴが落ちるのを見て万有引力を発見できるのでしょうか…

第2位:誰ひとりルールを把握していない、地獄の真剣勝負…!

第177幕『麻雀』(第10巻「潜入!あわてんぼ渓谷の巻」収録)



(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第10巻,集英社)

「その夜 そこには牙をむいた 四匹の獣がいた。」と、めちゃめちゃそれっぽく重厚な雰囲気で始まるこの物語だが、実は誰も麻雀のルールを知らない

「(やるな さすが裏の世界で売り出し中の切原…麻雀を知らないとは思えん…)」「(ハイを並べただけでどうしていいか誰もわからず八方塞がりだった場の空気…一瞬で麻雀らしくしやがった…!)」

誰もルールを知らない。しかし誰もそんなことは言いだせない。すなわち、もうやりたい放題

(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第10巻,集英社)

「クソッ 何も書いてねえ…ハズレだ!」各々が勝手なルールで勝手に繰り広げる極限の心理戦…!ある者は「東西南北」を揃え始め、ある者は捨てハイを拾いまくり机の幅いっぱいまで集めようと画策する…

この白熱の麻雀対決を制するのは一体誰だ…!?というかそもそもどうやって制すれば良いんだ…??

「あらゆる可能性を考えチャンスを待つ それがオレの麻雀だ

第1位:元禄のファイナルウエハース・松尾芭蕉マッスル伝説。

第83幕『五月雨をあつめて早し最上川』(第5巻「渚のハイソックスの巻」収録)


(出典:増田こうすけ『ギャグマンガ日和』第5巻,集英社)

栄光の第1位は、松尾芭蕉と曽良君の旅の一コマ!俳諧の芸術的完成者であり後世では「俳聖」としてその名を世界に轟かす松尾芭蕉と河合曾良の「奥の細道」の旅路が、『ギャグマンガ日和』ではハチャメチャに描かれている。

師匠・芭蕉さんはどうにもスランプから抜け出せない俳句が読めなければただのダメなおっさんで。弟子・曽良君は毒舌イケメン。しかも「俳句うま男」。たとえ師匠だろうが容赦なくどつき回す。そんな凸凹子弟コンビの旅路はいつでもどこでも波乱万丈!

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特にオススメなのが、この「最上川」回。この回は、面白すぎて何を解説したら良いのか分からない

「調子にのった弟子にお灸をすえる時が来たようだ」元禄のファイナルウェポン・松尾芭蕉、遂に怒る!因縁の師弟対決がここに幕を開けた!が、直ぐに弟子の勝利で幕を下ろした。

元禄のファイナルウェットティッシュ・松尾芭蕉のダメっぷりが遺憾なく発揮されるこの一幕。「このへた男が!!」

最後に一句。「さっきまで かゆかったけど 治まった  芭蕉」

今日も明日も『ギャグマンガ日和』。

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さて、『ギャグマンガ日和』のオススメ回を厳選して紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

厳選に厳選を重ねてベスト10までに絞り込みましたが、この他にもとんでもない傑作回はごろごろ転がっています。いくら読んでも・どこを読んでも面白い。それが『ギャグマンガ日和』なのです。

くれぐれも『ギャグマンガ日和』は笑い転げられるスペースを確保してから読みはじめましょう。