【ハチミツとクローバー】謎多き自由人・森田の魅力と過去に迫る!その才能はいったいどこから・・・

2000年から2006年の間に連載され、大きな人気を博した漫画『ハチミツとクローバー』。その中に登場する森田忍は、様々な分野の芸術に関する才能を有した人物であり、周りを大事にしながらも振り回し続けてしまうトラブルメーカー。そんな森田の魅力や過去についてご紹介していきます!

『ハチミツとクローバー』森田忍とは?

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「ハチクロ」の略称でおなじみの『ハチミツとクローバー』は、羽海野チカさんによって描かれた漫画作品。2000年から2006年の間に連載され、全10巻で完結となりました。2005年から2006年にかけてそれを原作としたテレビアニメが第1期と第2期に分けて放送され、2006年に実写映画が公開されました。2008年には全11話のテレビドラマも放送され、『蜂蜜幸運草』のタイトルで台湾の方でもテレビドラマが制作・放送されました。
作品の舞台は、浜田山美術大学。その大学に通う若者たちを中心に、自身の才能生き方に思い悩み葛藤する様、報われることの難しい切ない恋模様などが描かれていきます。

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森田忍は、その美大に通う若者の1人。初登場時は24歳彫刻科に在籍していますが、周りの者たちが不思議に思っている「謎のアルバイト」をしている都合で単位が足りなくなったり、卒業制作の期日に間に合わなくなったりしたことによって、長い間留年をし続けています。
様々な分野において素晴らしい才能を有している天才肌の人物。周りにいる人間を振り回し続けるトラブルメーカー且つ自由人な一面もありますが、彼なりに不器用に周りの仲間を大事にしようとするような一面もあります。ここからは、そんな森田の魅力や過去についてご紹介していきます!

アニメ版森田の声優はうえだゆうじさん


テレビアニメで森田の声を担当されたのは、声優のうえだゆうじさん! 1967年6月15日生まれ50歳(2018年3月現在)。『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の相楽左之助役、『ポケットモンスター』のタケシ役、『テニスの王子様』の芥川慈郎役、『デトロイト・メタル・シティ』のヨハネ・クラウザーII世役など、様々な役で有名です!
幼少期の森田の声は、『鋼の錬金術師』のアルフォンス・エルリック役、『ハヤテのごとく!』の三千院ナギ役などで有名な釘宮理恵さんが担当されました!

『3月のライオン』にも出演!


羽海野先生の現在連載されている漫画『3月のライオン』もテレビアニメ化されていて、うえだゆうじさんはそちらでは野口英作役として出演されています。主人公・桐山零が通う高校の先輩で、放課後理科クラブに所属する部員の1人。その名前から察せられる通り、旧千円札に描かれた人物として有名な野口英世にメガネをかけさせたような見た目をしています。優しく面倒見の良い性格をしていることから、零から慕われています。

実写映画とドラマはあのイケメン俳優がそれぞれ担当

映画は伊勢谷友介さん!


実写映画で森田役を担当されたのは伊勢谷友介さん! 1976年5月29日生まれ41歳。大河ドラマである『龍馬伝』の高杉晋作役、同じく大河ドラマである『花燃ゆ』の吉田松陰役、実写映画「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」の四乃森蒼紫役などで有名です。伊勢谷さんご自身が東京藝術大学出身ですので、美大に通う学生の役というのはぴったりであったかもしれませんね。

『3月のライオン』にも出演!


羽海野先生が現在連載されている『3月のライオン』も実写映画化され、2017年に前編と後編に分けて公開されました。そちらの方では、伊勢谷さんは甘麻井戸誠二郎(あまいど・せいじろう)役として出演されています。主人公・桐山零と交流のある川本家の3姉妹の実の父親で、過去に浮気をして家を出ていってしまいましたが、再び姿を現して川本家を悩ませることになります。

テレビドラマは成宮寛貴さん!


テレビドラマで森田役を担当されたのは成宮寛貴さん! 1982年9月14日生まれ35歳。人気漫画原作のドラマ『ヤンキー君とメガネちゃん』の主人公・品川大地役、人気刑事ドラマ「相棒シリーズ」の3代目相棒・甲斐享役などで有名です。
2016年末に芸能界引退を発表されましたが、現在は本名である平宮博重(なりみや・ひろしげ)名義でインスタグラムのアカウントが開設されていて、もしかしたら芸能界に復帰する日もくるのではないかと、噂されています。

台湾版ドラマはエディ・ポンさん!


台湾版のドラマに森田役として出演されたのはエディ・ポンさん! 1982年3月24日生まれ35歳。2002年にドラマ『愛情白皮書(あすなろ白書)』でデビュー後、アクションや純愛もの、時代劇まで様々なジャンルの作品に出演されています。2017年には「2016年に最も目覚ましい活躍を見せた俳優」として中国時報に報じられました。

森田忍の名前は実はあの作品のキャラが元になっていた!?


森田の「忍」という下の名前は、実は他作品のキャラクターからとられていたことが羽海野先生のツイッターアカウントで明らかにされています。羽海野先生が森田の最初のラフを描かれたときに、『機動警察パトレイバー』に登場する南雲しのぶの顔が頭に浮かんだため、その名前をとって「忍」という名前をつけられたのだそうです。

南雲しのぶとは?


『機動警察パトレイバー』は、作品が発表された1988年当時から10年後の近未来の東京を舞台とした作品で、警視庁にある特殊車両二課を中心として物語が進んでいきます。南雲しのぶは、その特殊車両二課の第一小隊の隊長を務める女性。
かつては「警視庁きっての才媛」と呼ばれるまでの人物でしたが、とある事情により出世コースからは外されています。真面目で厳しく、自らの信じる正義のために戦う芯の強さを持った女性で、同じく特殊車両二課にある第二小隊の「活躍」ぶりには、いつも頭を痛めています。

他作品では森田が元になったキャラクターが存在!?


羽海野先生がキャラクター原案として参加されたテレビアニメ『東のエデン』の主人公・滝沢朗。『3月のライオン』に登場する主人公の心友兼ライバル・二海堂晴信(にかいどう・はるのぶ)。この2人のキャラクターは、実は『ハチミツのクローバー』に登場する森田を元にしてデザインされたそうです。

兄弟で復讐を遂げる・・・その原因となった過去とは?


森田は度々「謎のアルバイト」のために長期に渡って大学から姿を消しますが、実はこれは彼の過去と関係しています。森田の父・は、森田によく似た天才肌のエンジニアで、かつて小さいながらも入社希望者の絶えない会社の社長をしていました。しかし、その会社はフロイド・エレクトリック社の策略によって、司の意思とは無関係に買収されてしまったのです。森田の兄・はそれに対する復讐を誓い、森田はその準備に協力するために度々姿を消していたのでした。
物語の終盤で遂に復讐が果たされるのですが、そのときの一連の出来事によって森田の心はボロボロになってしまいます。同じ大学に通うはぐみの言葉によって「もう一度がんばろう」と思い直した森田は、その後は「謎のアルバイト」の時に親しくなった映画監督・ピーター・ルーカスの元で働いていくことを決意したのでした。

森田の意外な優しさと繊細さの見える名言

「親が子供に教えなければならないのは『転ばない方法』では無く、むしろ、人間(ひと)は転んでも何度だって立ち上がれるという事じゃないか!?」<第7巻・chapter.43>

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森田と同じ大学に通う山田は、真山という男性に恋をしています。しかし真山には別に好きな女性がいて、山田は真山に振られてもまだ片思いする気持ちを捨てきれずにいました。
大学の先生である花本が「山田の恋はヒヨコの刷り込みと同じようなもので、最初に見た真山のことを『親』と勘違いしたままくっついて回っているだけのように見える」と言ったとき、真山は「どうすればその書き込みは上書きできるようになるのか」と述懐します。その時に、森田が言ったのが上記の台詞。山田のことを大事に思うが故に気を遣いすぎている真山に対し、「もっと山田の強さを信じるべきだ」という気持ちで言った名言です!

「──いいよ。もう描くな。描かなくていい。何かを残さなきゃ生きてるイミがないなんて、そんなバカな話あるもんか。生きててくれればいい。一緒にいられればいい。オレはもう、それだけでいい」<第9巻・chapter.60>


父の仇に対する復讐を終え、精神的にボロボロになってしまった森田。以前からお互いに対して片思いをしていたはぐみが、素晴らしい芸術の才を振るっていた利き腕の神経に大怪我を負う事故にあい、治るのか難しい中でリハビリをしていることを知り、はぐみを病院から連れ去ってしまいます。そこで森田がはぐみに対して言ったのがこの台詞。森田の繊細さと優しさの見える名言です。

「『ずっと見てるね』とか言われたらさあ、もうがんばるしかないじゃん」<第10巻・chapter.64>


たとえ腕が治らなかったとしても、描くために生きる覚悟を決めたはぐみは、森田とともに病院へと戻ります。はぐみは森田の示してくれた優しさに感謝し、森田が何もかも投げ出してしまいたい気持ちになっていたのを見抜いた上で「私もずっとあなたの事見てる」と言います。
その後、はぐみは芸術に生きる自分に寄り添ってくれる別の人間とともに生きていくことを決意するのですが、それを見届けた森田は、はぐみからもらった言葉を胸に「もう一度がんばろう」と思い、上記の台詞を言います。ようやく光を見出すことのできた森田の名言です。
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森田は周囲を惹きつける天才肌!

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ここまで森田の魅力や過去についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
森田は周囲を振り回しつつも惹きつけてしまう天才肌の人間ですが、同時に不器用な優しさと繊細さを秘めた人間でもあります。既に読んだことのある方も、まだ読んだことのない方も、ぜひ『ハチミツとクローバー』の単行本を開いて、その魅力を味わってみてくださいね。