【ONE OUTS/ワンナウツ】驚愕の名言・名シーン15選!こんな野球漫画があって良いのか!?

これまで野球マンガとは全く違う異色の野球マンガ『ONE OUTS(ワンナウツ)』。野球版「アカギ」とも言われるギャンブル的な要素もありながら、勝負に徹する主人公の渡久地東亜に魅かれる。そして勝負に絡めて随所で発せられる名言は読む者の心に響く。そんな『ONE OUTS(ワンナウツ)』の名言をランキング方式で紹介します。

異色の野球漫画『ONE OUTS』とは?

出典:https://www.amazon.co.jp

『ONE OUTS』(ワンナウツ)『LIAR GAME』の作者としても知られている甲斐谷忍(かいたにしのぶ)の作品で、1998年から約8年間ビジネスジャンプで連載された。野球という定番の題材を使いながら、これまでのどの野球漫画とも一線を画す異色の野球漫画となっている。
「主人公のピッチャーが豪速球を投げない」「努力と根性が必ずしも勝利に結びつくとは限らない。」「主人公が悪党である。」という内容はこれまでの全ての野球漫画へのアンチテーゼとなっていると作者も言う。ギャンブル漫画の金字塔である『アカギ』になぞらえ野球版「アカギ」とも言われ、アニメ版では「アカギ」を演じた萩原聖人が主人公の渡久地を担当したことでも話題となった。

出典:https://www.amazon.co.jp

変化球は全く投げられず、130キロそこそこのストレートのみにも関わらず、抜群の制球力と洞察力で賭け野球で負け知らずの渡久地東亜。渡久地は「埼京彩珠リカオンズ」の児島弘道との勝負の結果、プロ野球の世界に足を踏み入れることとなった。そしてこの渡久地の加入によりリカオンズの運命も大きく変わっていくこととなる。
野球漫画というよりもプレーヤー同士の駆け引きや心理戦がメインであり、さらには野球のみならず人生の様々な場面にも当てはまる印象的で刺激的な言葉の数々が多くのファンを惹きつけている。

『ONE OUTS名言』第15位

『自信とは「楽観的勘違い」だ』


宿敵マリナーズの好投手である吉田を、渡久地の導きによって攻略に成功したリカオンズ打線。その種明かしの言葉が「自信とは『楽観的勘違い』だ。今このチームにはそれが必要なんだ。優勝争いをしていくうえで今後厳しい戦いは続くだろう。しかし戦いの局面が厳しくなればなるほど自信は必ず力に変わる。」
楽観的であることは、周囲から見れば危機感や緊張感の欠如に思えてしまうこともあるかもしれない。しかし自分に自信を持っている人には勢いと積極性があるようにも見える。その自信がたとえ勘違いだとしても、それが「力」になり、圧倒的な突破力になることもあると言うことか。自分に自信が持てないという人が多い中で、楽観的な勘違いであっても自信を持っている人間がいても良い。

『ONE OUTS』名言 第14位

『可能性が低いってのは、つまりゼロじゃない。』

出典:https://www.amazon.co.jp

元々リカオンズのエースピッチャーで、野手に転向した吉田。過去の過ちから弱みを握られていた吉田は、オーナーの命令で渡久地の足を引っ張っていた。しかし渡久地の言葉「可能性が低いってことは、つまりゼロじゃない」という言葉に救われ立ち直る。そして吉田は一から野球をやり直すためにチームを離れ、アメリカに挑戦する。
大抵の人にとって「可能性が低い」ということは「出来ない」ということとイコールであり、「可能性が低いから」とやらないことの言い訳にすらなりえるはずだ。ただ、可能性が低いからやらない人と、可能性は低いけどやる人では、後々その人間の差は決して小さくないはずだ。ダメかもしれないことをやってみることは、無駄かもしれない。でも、もしかしたら無駄ではないかもしれない

『ONE OUTS』名言 第13位

『必ずそのイカサマで自分の首を絞める』


対戦相手がリカオンズのサインを盗んでいると察した渡久地とチームメイト。サインを盗んでいる手口を見つけ出して阻止しようと考えるメンバーに対して、発想を変えるように促す渡久地。『イカサマを武器にするものは必ずそのイカサマで自分の首を絞める。これは勝負の常道だよ。』そしてチームはサインを盗まれていることを逆手に取って逆襲を始める。
イカサマを使うことによって一時的な恩恵を受けたとしても、そのことが長い目で見た時に最終的な勝利にはつながらない。勝つために必要なのはもっと基本的なところであるのかもしれない。そしてイカサマをすることはそのリスクの割に得られるリターンが少なく、見つかった時のデメリットの方がはるかに大きい。

『ONE OUTS』名言 第12位

『野球をするのが仕事じゃない勝つのが仕事だ』


渡久地はリカオンズに入団後、初のオープン戦で一人のランナーも許さなかった。そして開幕を控えた時期、選手たちがコツコツと練習に励んでいる中、渡久地はパチンコを打っていた。そして取材に来たテレビに対して「他の連中は今日もクソ真面目に練習してるんだろうが、あいつら毎日毎日練習を重ね一生懸命プレイしていれば、試合で負けても許されると思っている」「野球のプロは…野球をするのが仕事じゃない。勝つのが仕事だ」と言い放つ。
経過と目的、結果を明確にすることは野球のみならず全てのプロフェッショナルに通じる。経過を振り返るのは結果があってこそであり、練習のための練習になっては意味がないということだろう。プロフェッショナルとして何を期待されているのかを自覚しなければならない。

『ONE OUTS』名言 第11位

『責任を取るってのは、痛い思いをするって事だ。』


自らの采配ミスで投手に大量の自責点を負わせたマリナーズの監督に対して、試合終了を目前にしてここで試合を放棄して責任を取れと迫る渡久地。試合放棄をすれば、失点した投手の自責点はなくなる。しかし、監督として試合を放棄するという決断は中々出来ない。しかし指揮官が責任を取るとは「迷惑をかけた人間が被った以上の痛みを自分も負うってこと」と言い切る。
上に立つ人間、人をまとめる人間には時に大きな責任が伴い、その結果の成否によっては立場がなくなることもあるかもしれない。中にはその責任問題から眼を逸らすもの、下の者に責任を転嫁する者もいるのかもしれない。そこで痛みを伴う責任を取れるかどうかにリーダーとしての器量が問われるということか。

『ONE OUTS』名言 第10位

『お前を救うのは神じゃない、お前自身だ。』


この打席で結果が出なければ解雇されるという状況に追い込まれたベテラン選手はもはや神にすがる以外の方法がないかに見えた。そんな時に渡久地がかけたこの言葉。この言葉を受け、ベテラン選手は一つの決意を固める。もはや今日の自分では相手ピッチャーの球を打てないと考えた彼は、危険なボールを避けずにあえてデッドボールを貰うことで打点をあげたのだった。
人間なら誰しも窮地に陥った時には神に祈るしかないと考えるかもしれない。しかし実際には祈るだけでは状況は何も変わらないことも分かっているはずだ。少しでもネガティブな状況を変えるには自分自身でもがくしかないのだ。後々に自分の不運を嘆くだけでなく、やることはやったと言えるために。

『ONE OUTS』名言 第9位

『自分の飛車を相手に捧げることがある』


相手のストロングポイントである機動力を使われて失点を許す渡久地。しかしそれは最終的に勝負に勝つための布石となるはずの、あえての失点であり、単なる不利になる1点ではないと考えていた。後に相手はそのストロングポイントを過信し、それを重視する戦術に固執するあまり勝利に向けた選択肢が少なくなってしまい墓穴を掘ることとなる。
目的を達成するためには、その過程で出来るだけロスをしたくないと考えるのが普通であり、大局的に見て一時的なロスが後の大きなリターンに繋がると分かっていても中々それを受け入れることは難しい。「急がば回れ」「肉を切らせて骨を断つ」と同様の意味だが、冷静に自分と相手の戦力を分析すること、勝利へのロードマップを理解することが大切だ。

『ONE OUTS』名言 第8位

『チャンスを探すことすらしないヤツは真の弱者に成り下がる』


シーズンが開幕したものの、それまで3年連続で最下位に甘んじていたリカオンズはすっかり負けるということに慣れてしまっていた。そしてそんな状況から脱するために必死になって勝つチャンスを模索しているようにも見えなかった。そんな選手に対して渡久地は、野球は「ゲーム」であり、常に強いものが勝つ「競技」と違い「ゲーム」には勝つチャンスがあるのだと教える。
「自分は弱いから」「自分にはできっこないから」とは何かを諦めるには都合がよく、簡単な言い訳になりえる。しかし「ゲーム」に限らず多くの困難な状況には何らかのチャンスがあるかもしれない。そして、それを探すことを止めてしまったら、もはや勝つことはありえずただ敗者になる結末だけがあるのだから。

『ONE OUTS』名言 第7位

『人間が一番隙を作る時。それは勝利を確信した時だ。』

出典:https://www.amazon.co.jp

智将と呼ばれていた相手チームの監督は、目論見通りチャンスを拡大し満塁とした。押し出しのファーボールか、俊足を生かしたスクイズか、どんな手を打っても得点が入るような状況に監督は勝利を確信していた。しかし、そこを逆手に取った渡久地は奇策によりチャンスの芽をつぶす。罠にはまったことに気づき悔やむ相手監督に対してかけられた言葉。
「野球はツーアウトから」「諦めたらそこで試合終了」などなど、勝負に関しては最後の最後まで諦めるな、気を抜くなという意味の言葉は昔から数多く存在する。ゲームセットの瞬間まで目の前の勝負に徹することこそ勝敗の分かれ目である。指揮官であるならば尚更その雰囲気を出すことなく、チームを引き締めることこそ重要な役割だ。

『ONE OUTS』名言 第6位

『過去を見る事にどれだけの意味がある?』

出典:https://www.amazon.co.jp

対戦相手マリナーズの過去のデータを渡された渡久地。しかし、渡久地はそのデータをほとんど見ずに破り捨ててしまう。その姿に戸惑うチームメイトに対して渡久地が言い放つ。過去のデータ通りに戦うならば、常に負け続けて圧倒的に勝率の低かった自分達がそもそも敵うはずもない。しかし今日のマリナーズにこそ勝つヒントがあるはずだと諭す。
勝負事では確かにデータは大切であり、時に大きな助けとなることはある。しかし過去のデータに固執することは、臨機応変に対応する柔軟性を失いかねない。同時に今日の相手は過去の相手に比べて良くも悪くも変化している可能性もある。データよりもその瞬間に見たもの、感じたものを大切にすべきだということか。

『ONE OUTS』名言 第5位

『すべての勝負の基本は、敵の嫌がることをやる』


渡久地がプロ野球に入る前に沖縄で行っていた賭け野球「ワンナウト」を主宰していたのがバーを経営する黒人女性のビッグママ。そんな彼女は渡久地をよく理解しており、渡久地の勝負師としての才能も高く評価していた。そんなビッグママは野球に限らず、全ての勝負の基本は相手の嫌がることをやることだと、相手の心を読み、その心理をコントロールすることこそが重要だと説く。
心理的な駆け引きや技術的な工夫を駆使し、相手の虚を突き相手の弱点を攻め、嫌がることをする。これは勝負と言うものの汚いという陰の側面ではなく、むしろ自分の身体のみならず頭脳をも使った全身全霊の勝負であるともいえる。それも含めた勝負こそが「正々堂々」なのだとも思える。

『ONE OUTS』名言 第4位

『「俺が」チームを勝たせるんだよ』

出典:https://www.amazon.co.jp

「チームワークとはメンバー一人一人が力を合わせてより大きな力を出すこと」と考えるメンバーに対して異を唱える渡久地。それに対してベテラン選手の菅平が自らの考えを口にする。他人をあてにせずに、自分がやってやると考えるべきではないのか。「『俺がやる』…ってもしメンバー全員がそう思ったら、もの凄いパワーになると思わねーか?」。このことで選手の一人一人に自覚が芽生える。
チームスポーツでも、大きなプロジェクトのような仕事でもチームワークは大切だと考えられる。もちろんチームワークによってその成果が倍にも10倍にもなるかもしれない。しかし、チームワークは時に責任の所在を曖昧にし、人をあてにしがちな側面もあるかもしれない。まずは「自分」ということがあっての「チーム」なのだろう。

『ONE OUTS』名言 第3位

『お前の宝が他の奴より輝かないわけがない。』

出典:https://www.amazon.co.jp

自信を失い打ち込まれ続けるピッチャーの倉井。そんな倉井のもとにかつてその才能を見出した恩人の南田先生が現れる。「ほかの人間が笑ったり、遊んだり、楽しんだり、そうやっている間にも、お前は何もできないおかげで『速い球が投げられる』というそのたったひとつの宝をばかみたいに磨き続けてきたじゃないか。」そして倉井は再び剛速球投手としてマウンドに立つ。
才能に気づいて伸ばしてくれる人、誰も知らないはずの努力を見守ってくれる人、そして信じて認めてくれる人。そんな人がいてくれることがどれほど心強いことか。心が折れそうになった時にも、そんな人がいたという事実が大きな勇気をくれるのかもしれない。そして自分の宝を磨き続けられる信念と根気も大切なのかもしれない。

『ONE OUTS』名言 第2位

『勝つとは すなわち…』

出典:https://www.amazon.co.jp

サヨナラホームランを打たれ観客にヤジられる相手投手。それに同情するチームメイトに対して渡久地は「勝負」の本質を教える。勝つことは「負かす事、蹴落とす事、つまずいたヤツを踏みつぶす事、ドブに落ちたイヌを棒で沈める事、ぱっくり開いたキズ口に塩をすり込む事」であるとし、勝つことはキレイごとでないと伝える。
「鬼になれ」。勝負に徹するにはそれしかない。観る者は安易に感動や潔さというものを勝負に求めるかもしれないが、本当に勝負する者は自らの生死をかけ、相手に対する同情などかけらも持たずに非情にならなければいけない。そして観る者の心を揺さぶるのもそうした姿勢から生まれるものかもしれない。「勝つ」ことは簡単ではない。

『ONE OUTS』名言 第1位

『動けば必ず何かが変わる』

出典:https://www.amazon.co.jp

結果が出ないベテラン選手は何の工夫もせずに、ただ漫然と打席に立っているように見えた。そんな選手が選手生命をかけて打席に向かう姿を見ながらの渡久地のセリフ。『…勝負の世界。自分が動かなければ何も変わらない。そして、動けば必ず何かが変わる。』
この台詞もまた、勝負の世界に限らず全ての人生のシチュエーションに通じると言える。来年こそ、明日こそ、そのうちきっと、と自分にとっての何かが好転するのを待つだけではただ時間の空費に過ぎず、多くの場合は何も変わらない。悩んでも考え込んだとしても、それでも一歩前に進むことで自分を取り巻く状況はほんの少しでも変わるはず。そしてそのことでチャンスが見つかるかもしれないし、好転へのきっかけになるかもしれない。

衝撃的な言葉たちが読む者の心に突き刺さる

出典:https://www.amazon.co.jp

野球マンガ、ギャンブルマンガ、悪党のようなヒーロー、と特に男性読者ならばどれか一つでも魅力的な要素にも関わらず、それがすべて詰め込まれているのがこの『ONE OUTS(ワンナウツ)』である。誰しもが少なからず持っているような人間の苦悩や弱さに共感しながら、それを思いっきり吹っ飛ばしてくれるような名セリフたちに圧倒される。言って欲しいセリフを言ってくれる爽快さと、心のどこかで分かってはいることをあえて言葉にしてくれるような解放感が読む者を包み込んでくれるようでもある。