【バジリスク 〜甲賀忍法帖〜】名言・名シーンTOP19!愛する者よ、死に候え…

『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』は、たくさんの人間ドラマのある忍者のストーリーとなっています。甲賀と伊賀の忍術争いが原点にありますが、ただの忍術合戦ではなく登場する人物の想いや信念があるからこそ名言や名シーンがたくさんありますので紹介していきます。

『バジリスク ~甲賀忍法帖~』とは?

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『バジリスク~甲賀忍法帖~』は、甲賀と伊賀の長きにわたる因縁を巡った忍者のストーリーになっています。400年という歳月で争い続けてきたからこそ簡単に拭うことのできない憎悪があります。しかしそれも初代服部半蔵の命によって「不戦の約定」が結ばれ一時休戦となります。

それを良い機会だと思い甲賀の当主弦之介と伊賀の当主朧が婚約をしようとしていました。そんな中で「不戦の約定」が破られ、再び両族の争いが開戦しました。それぞれの里の忍者には特異な能力である忍術があり、その力を駆使して争うことになりますが、戦いの中にそれぞれの想いも詰まっています。小説から漫画化されただけではなく、アニメ化された作品でもあります。

今回はそんな『バジリスク~甲賀忍法帖~』の中から厳選した19選の名言・名シーンをご紹介いたします!

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン19位

風待将監と夜叉丸の忍術勝負



一番最初のシーンが19位にランクイン。甲賀と伊賀の忍術対決は徳川家康の前で行われました。それぞれの代表で風待将監と夜叉丸が出て戦うことになりますが、風待将監は相手の動きを封じてしまいうタンを持ち、夜叉丸は髪の毛で作った糸で相手を切り倒す技を持っていました。

お互いに相手の忍術を警戒しつつ戦っていくのですが、繰り返す攻防のスピード感が凄まじく思わず息を飲んでしまうほどです。開戦に相応しい戦いであり、忍術がどれほどのものなのかを知るための大事なシーンでもあります。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン18位

「汝の星が凶と出たからよ!」



地虫十兵衛の名言といえばこれです。占いを得意とする十兵衛だからこそ戦いの場でも用いています。薬師寺天膳に追いつめられた時に、虚をつくように口の中に仕込んだ刀で突きさして殺したと思うのですが、天膳は不死身のために死んではいませんでした。逆襲にあって返り討ちとされますが、十兵衛はなかなか個性的で良いキャラクターでもありました。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン17位

「これのおかげで…なかなか死なせてもらえぬわ」



薬師寺天膳は不死の体を持つ忍者です。体を突き刺されても頭を切り落とされても、そこから再生して復活してしまいます。それも体の中に巣くっている小さな命の存在のせいですが、何度も甦る体を持つからこそ、この言葉を口にしています。不死の忍者となれば驚異的で、そのことを知らない者たちはみんな「殺したはずなのに…」と隙を突かれて殺されています。

一対一ではそれほど脅威ではない天膳ですが、不死ということを利用して、知らない相手の忍術の情報を手に入れることで、再戦で勝利するという堅実的な勝ち方をしています。やはり忍術というものは見られたら最後相手を殺さなければならないのだとも思いました。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン16位

甲賀弾正とお幻の戦い



甲賀弦之介と朧の姿は、若き頃の甲賀弾正とお幻に当てはまります。弦之介の時とは違い「不戦の約定」がない状況だったので、禁じられた恋だということも分かっていたのでしょう。素直な気持ちを明かすことはできないままに、敵同士としてけん制し合っていたのだと思います。そして「不戦の約定」が結ばれた頃には時すでに遅しで、互いに年を取りすぎてしまっていました。弦之介と朧に自分の未来を託したのかもしれません。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン15位

「夜叉丸どのはご無事か?」

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蛍火と夜叉丸は、伊賀の忍者同士で愛し合っていました。夜叉丸が里へ帰ってこないことを心配して蛍火がこのように話しますが、本当に夜叉丸のことが好きなんだなというのが分かります。純粋な好きという気持ちを前面に出していて、伊賀の中でもかわいい存在です。しかし夜叉丸が殺されたことを知り、如月左衛門に切り捨てられてしまう悲しい結末も迎えてしまいます。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン14位

「伊賀と甲賀の不戦の約定…解かれ申した」



『バジリスク ~甲賀忍法帖~』のテーマでもあるのがこの台詞です。400年に渡って伊賀と甲賀は争っていたのですが、初代服部半蔵の命令で休戦をするようになりました。憎しみ争い合ってきた者同士なので、すぐに相手のことを許すなどできるはずもありません。「不戦の約定」が破られることを心待ちにしているのが本心でもあります。

この言葉をきっかけに殺戮が始まるのですが、互いの当主である弦之介と朧は婚約を交わしている最中だったので、急に引き裂かれることになりました。互いの当主であるから自らの一族を裏切ることは当然できませんので、複雑な心境の元で争う形になります。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン13位

如月左衛門が看取るお胡夷の最期


如月左衛門は、夜叉丸に化けるとそのまま妹のお胡夷が監禁されている場所まで入り込みました。夜叉丸を演じながら、自分の妹が息絶えていきそうな姿を見ているのが何とも悲しいです。ここで悲しみを表に出してしまっては、夜叉丸ではないということがバレてしまうので、ぐっと我慢していました。

そしてお胡夷にそっと近づくと手を握って指を動かすことで会話をします。死にゆく妹に言葉のない会話をするのですが、兄を慕い一族のために必死にがんばったお胡夷の健気な最期がそこに詰まっていました。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン12位

「卍谷へ…帰ろう」

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伊賀と甲賀の「不戦の約定」が解かれたことを弦之介は遅れて知ることになります。しかもそれを知ることになったのは敵の里の中でした。当然そのまま帰ることはできないと思われますが、弦之介には相手の殺気をそのまま自分に返す瞳術があります。そんな瞳術の威力を知らない天膳の部下は殺す気満々で弦之介に襲い掛かるのですが、そこで弦之介の瞳術が発動します。

部下は自らの手で自分を殺してその場に倒れてしまいます…凄まじい弦之介の瞳術を見せられたことでその場は静まり返ってしまいます。そしてこの一言を口にしますが、朧との婚約が叶わぬ夢だと知ったこともあり悲しげな様子でした。弦之介は普段は温厚な性格だからこそ、その凄みを感じる瞬間でもあります。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン11位

「わたしは…そなたたちの術をやぶりかねない心になるかもしれぬ…」

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朧が弦之介と戦えるのはあなただけだと天膳たちに責められることで、悩んでしまいます。愛する人間を気持ちを切り替えて殺すことなどできない…しかし自分は当主だからこそ里の者を護る義務もある。自分の心と使命の中で揺れ動く朧が決断した答えが、自らの目を封じるということでした。これは、弦之介を愛しているから、里を裏切ってしまう行動に出るかもしれないことを防ぐためにした最大限の行為です。

部下もついこの前まで弦之介と婚約することをしっていたから朧の気持ちも分からなくもありませんでした。しかし弦之介に対抗できる破幻の目を持つのは朧だけなので、里のために動く選択をしないことに不信感も当然あります。板挟みという苦しい状況が迫ったことで朧はどんどん追いつめられていきました。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン10位

「伊賀の者に全滅の天命くだると知れ」

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弦之介が伊賀の里から立ち去る時に「不戦の約定」が破られた真意を聞くための旅に出ることを敵に告げます。自分は伊賀とは争いたくないというのが本心だということを前々から告げているので、その行動に出ることも周囲の人間にも予想ができました。同じような気持ちで付いてくることは厭わないと思っていますが、もしも自分たちを狙うというのであれば全力で排除するということを宣言したのです。

大人しく優しい弦之介が話すからこそ、この言葉の重みはぐっと増します。瞳術の鋭さは目の前で多くの人間がみていたので、この言葉が嘘ではないということも理解はできていました。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン9位

「今やわたしはあなた様の夜の代表に過ぎませぬゆえ」



弦之介の瞳術は類を見ない程強力なものですが、それも師匠である室賀豹馬のお陰とも言えます。豹馬が弦之介を鍛え上げることで、あそこまでの瞳術を手に入れることができました。豹馬は盲目で普段は弦之介の参謀役として側にいます。戦闘することもなさそう…そう思われますが、宿舎に泊まっていた弦之介に襲い掛かる伊賀の忍者、蓑念鬼に対して弦之介と同じ瞳術を掛けました

すると蓑念鬼は自らの技で自らを殺してしまいました。その際に弦之介は豹馬のことを「流石我が師」と褒めたたえるのですが、豹馬はこの言葉で返すことになります。夜のみ使える瞳術ですが殺しに来る者に対しては最強の瞳術です。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン8位

弦之介の瞳術で小四郎敗れる!



弦之介が伊賀の里に留まっていた時に「不戦の約定」が破られたことを告げられますが、その際に弦之介をただで帰そうとは思わない人間のひとりに筑摩小四郎がいます。小四郎は、息を吸い込むことで自らの思い通りの場所にカマイタチ現象を引き起こすことができる忍術の使い手です。

この忍術は見えない上にかなりの攻撃力で破ることもほぼ皆無に近かったです。しかし弦之介の瞳術の前では、殺意を抱いている限り自らにその忍術も返ることとなり、重傷を負うことになります。小四郎の術を破ることができたことが凄い出来事ですし、弦之介の力の凄さを知ることにもなります。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン7位

「ふたりで…一緒に…死んで…小四郎…」


筑摩小四郎は室賀豹馬を倒すことに成功しますが、目の見えない小四郎にはそれを確認することができませんでした。そんな中で、朱絹の振りをして陽炎が近づいていました。如月左衛門も協力して隙だらけの小四郎に近づくと、朱絹を好きな小四郎の気持ちを利用して懐へと飛び込みます。

小四郎は、伊賀が負けてしまったという嘘の話しをされると絶望しどうでもよい気持ちになっていました。先に何もないのなら…そんなことが頭の中を過ると好きだった朱絹と共に…と心が緩んでしまいます。陽炎は自らの体の中から毒の臭気を出すと、そのまま小四郎を葬ってしまいました。小四郎は朱絹を抱いると思い込んだまま死んでしまい、悲しい結末となりました。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン6位

「願わくば甲賀と伊賀と…今こそ両一族手をたずさえて共に表の世に出でん…」

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弦之介の願いであるのがこの言葉です。いがみ合ってきた両族の忌まわしい歴史を終わらせることを自分の代で行いたいと思っていました。しかし実際は伊賀も甲賀も、弦之介と朧以外は共に交わりたくはないという気持ちが強かったです。当人たちはそう思っているかもしれないけど、自分たちは違うという意志の表れが何度も出ています。

そんな里の人間の気持ちも弦之介たちは分かっていたから、悩んでもいました。それでもいずれは協力し合って、陰の存在ではなく表で堂々と活躍できるようにしたかったという願いを感じることはできます。しかしそれも「不戦の約定」が破られ叶わぬ夢となってしまいます。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン5位

「女を殺しとうないが…おれの妹お胡夷も殺された」



伊賀と甲賀の争いが解禁となったことで殺し合いが繰り広げられますが、そこには「女だから」という情けなどありませんでした。お胡夷は伊賀に囚われると拷問の末に死んでしまいます。それを兄である如月左衛門も知っていたから相手にも情など湧かなかったのかもしれません。蛍火を追い込んでいくと、最期は崖で切り捨ててしまいました。

落ちていく蛍火を見ながらこの言葉を口にしますが、互いに大事な人を奪われた結果という悲劇のシーンでもあります。左衛門は甲賀の中でもかなり優秀ですが、どこかやさしい部分もあります。そんな左衛門にとって胡夷という存在がいかに大切で、鬼にならなければならないという気持ちも分かります。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン4位

「生きて…くだされ…弦之介様」


室賀豹馬は追っ手である筑摩小四郎と戦うことになります。夜であれば弦之介と同様の瞳術を使うことができるのですが、瞳術は相手の目を見なくては発動しません。だから目を潰されてしまった小四郎には豹馬の技は全く意味をなさないものになりました。小四郎は鎌を操ることが出来れば、息吹でのカマイタチも引き起こすことができるので、豹馬にとっては不利な状況となり、結果顔の一部を削り取られて敗北します。

しかし最後、弦之介のためにその身を地面に崩れ落とすことだけはしませんでした。目の見えない小四郎に自分が敗れたことを悟らせないようにするために、渾身の力で踏みとどまるシーンでもあります。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン3位

弦之介と天膳の最後の戦い



『バジリスク~ 甲賀忍法帖~』での最後の戦いと呼べるのは弦之介と天膳との戦いです。朧は伊賀の当主ではありますが、弦之介と殺し合いをする力はありません。天膳が裏の当主といってもおかしくはない状況だからこそ、弦之介と天膳の戦いは真の甲賀と伊賀の戦いとなります。

不死である天膳と目を塞がれてしまっている状態の弦之介がどのように戦うのかに注目が集まりますが、剣術という点では弦之介の方が実力が上だと言うことが分かります。それは気配や音だけで天膳の動きを感じ斬り伏せることに成功していたからです。術を使わずとも実力で天膳は負けていたのでこれ以上の屈辱はないと思います。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン2位

「わたしと…一緒に…行くなら…地獄へ…」



陽炎はずっと弦之介のことを慕ってきました。しかし朧が現れてから弦之介の心は朧のものとなってしまい、それに対して嫉妬もしています。しかも陽炎は自らの感情が高ぶると体の中から毒が臭気となって出てしまうので、好きな人とは結ばれない悲しい存在でもありました。「不戦の約定」が破られたことで朧のことを諦めなくてはならなくなったと考えた陽炎はより一層弦之介に近づいて、自分のものにしようとする気持ちも強くなっていきます

だからこそ自らの死に際に弦之介を一緒に連れていこうと決めた時に出た言葉で、陽炎の今までの想いが集約されているとも言えます。結果は、朧の破幻の瞳術により毒を無効化されてしまい、弦之介は死に至りませんでしたが、弦之介の腕の中で死んだだけでも満足できたのではないか?と思わせるシーンでもあります。

【バジリスク ~甲賀忍法帖~】名言・名シーン1位

「大好きです 弦之介さま」



弦之介と朧は最後まで争うことを余儀なくされてしまいますが、朧の取った選択は愛する者のために自害することでした。弦之介を愛するがゆえに自らの命を差し出して、甲賀を勝者にしようとします。しかしこれには弦之介も納得するはずもありません。最後まで朧の意志を大事にして、伊賀の勝利を告げるように巻物に記すと、朧を抱いたまま自害しました。

弦之介、朧と共にお互いのことを想いながら死んでいくこのシーンは最期であり最大の見せ場のシーンでもあります。戦国のロミオとジュリエットのような結末ではありますが、武人だからこその意志の通し方や生きざまを感じることにもなります。

忍術合戦の中にある人間ドラマが熱い!

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『バジリスク~甲賀忍法帖~』は、ただの忍術合戦のように思われますが、そうではありません。甲賀と伊賀の当主である甲賀弦之介と朧が結ばれる前に「不戦の約定」が破られてしまうことで様々なドラマが生まれます。弦之介と朧は当然ですが、同じ里の中で結ばれている者や恋心を抱いている者などの想いが、里同士の争いを交えることでリアルなものになっていきます。

叶わぬ夢だからこそ儚く散って行く姿が美しいとも言える出来事の連続であり、盛り上げるための演出もすばらしいものになっています。忍術合戦だけではなく、伊賀と甲賀の忍者の背景があるからこそ見ていて深い作品になっていますので、見ていない方にも是非おすすめです。