『攻殻機動隊シリーズ』で一躍有名になったアニメ制作会社ProductionI.G、今回はそんなProductionI.Gの作品の中からおすすめのものをピックアップし、独断と偏見でTOP10を決定、ランキング形式でご紹介したいと思います!
目次
ProductionI.Gとは?
シカゴで開催中のC2E2に来ています!フリクリ プログレ#1の上映とトークショーでしたが500席がsold out、参加してくれた人たちがSNSで楽しかったと発信してくれていて嬉しいです!IG石川 pic.twitter.com/nHIrdhrvx1
— Production I.G (@ProductionIG) April 7, 2018
「ProductionI.G」は、1987年に京都アニメーションやタツノコプロの援助を受けて、東京都武蔵野市に設立されました。設立からしばらくはOVAやゲーム用のアニメなどを制作していましたが、押井守監督の劇場映画を制作したことで国内外で一躍有名になり、企業としての規模も拡大しました。
テレビシリーズは子会社が制作していましたが、2001年からは元請制作も行うようになっています。特徴としては、スポーツ作品やSF作品のヒット作が多く、そのアクションのかっこよさが評判となっています。また、現在でも多くの作品で下請制作を行っています。
第10位:げんしけん 二代目
『げんしけん』は、木尾士目による漫画で、『月刊アフタヌーン』にて2002年~2016年まで連載されました。『げんしけん』は9巻で完結しており、その後『げんしけん 二代目』として復活し、全12巻で刊行されています。
物語は椎応大学の「現代視覚文化研究会(以下現視研)」という、オタク文化の垣根を越えて作られたサークルが舞台となっており、そこで繰り広げられるオタクたちのリアルな日常や、恋愛模様が描かれた作品です。
ProductionI.Gは二代目から担当
『げんしけん』は、2004年から2期まで放送され、OVAも発売されています。「ProductionI.G」が制作をしたのはアニメ3期となる『げんしけん 二代目』で、2013年に、声優を総入れ替えし、新しい作品として放送されました。
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第9位:ダイヤのA
『ダイヤのA』は、寺嶋裕二による野球漫画で、『週刊少年マガジン』にて2006年から連載、現在は第2部として『ダイヤのA act2』が連載されています。累計発行部数は2500万部を突破しており、第53回小学館漫画賞少年向け部門と、第34回講談社漫画賞少年部門を受賞している人気作品です。
物語は、主人公でピッチャーの沢村栄純が、野球の名門校「青道高校」に入学、ピッチャーとして成長しながらチームで甲子園を目指すと言う熱血スポ根作品です。
マッドハウスと共に2年半に渡り制作
『ダイヤのA』のアニメは2013年から放送され、制作はマッドマウスと共同で行われました。アニメは2年半の中で2期に分割されて放送され、合計の話数が120話を超える人気作品となりました。
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第8位:君に届け
『君に届け』は、椎名軽穂による少女漫画で、『別冊マーガレット』にて2006年から2017年まで連載され、全30巻が刊行されています。2010年時点で累計発行部数は1400万部を突破しており、第32回講談社漫画賞少女部門を受賞、2度のアニメ化以外にも2010年に実写映画化され、こちらもヒットしています。
主人公の黒沼爽子は、性格はいいものの、その見た目や暗い雰囲気から誤解されやすく、周りから「貞子」として恐れられ、クラスに馴染めずにいました。しかし、クラスの人気者である風早翔太と知り合ったことから徐々に、爽子は友情や恋愛を通して成長していくようになります。
爽やかな二人のいじらしい恋愛模様が人気に
2009年に放送されたアニメでは、原作の爽やかな雰囲気をしっかりと再現し、好感度の高い主人公カップルを人気声優が好演したことで人気が爆発、作品を世に広めるための大きな役割を果たし、2011年には2期も放送されました。
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第7位:xxxHOLiCシリーズ
『XXXHOLiC』は、CLAMPによるダークファンタジー漫画で、『週刊ヤングマガジン』で2003年~2010年まで連載、途中題名を『xxxHOLiC・籠』へと変更します。その後『別冊少年マガジン』へ移籍、2010年~2011年まで連載しました。また、2013年からは『週刊ヤングマガジン』で、続編となる『xxxHOLiC・戻』が連載されています。
物語は、アヤカシを引き付ける体質に悩んでいた主人公・四月一日君尋が、対価さえ支払えばどんな願いも叶えてくれるミセにたどり着いたことから始まります。四月一日はアヤカシを引き付ける体質を治すために、家事手伝いのバイトとして働き、さまざまな事件に巻き込まれていきます。
『XXXHOLiC』は、同じくCLAMPの漫画で、2003~2009年まで『週刊少年マガジン』に連載、アニメ化も果たしている『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』と深く関わっており、二つの作品を読んでいくことでより理解を深めることができます。
劇場版アニメが先行して公開
アニメはテレビシリーズよりも先に2005年に劇場版『劇場版xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢』が『劇場版ツバサ・クロニクル 鳥カゴの国の姫君』と同時上映で公開されています。その後2006年にテレビアニメが放送され、独特の世界観が人気となり、2008年に2期が放送されました。
第6位:戦国BASARAシリーズ
『戦国BASARA』は、カプコンから発売されているアクションゲームで、シリーズとして出されているゲームは10作品以上あり、シリーズの累計本数は400万本を突破している人気シリーズです。
また、『戦国BASARA』は、アニメや劇場版以外にも、小説やコミカライズはもちろん、舞台化、ドラマ化、実写映画化、宝塚歌劇団で公演されるなど、その世界の広がりは留まるところを知りません。特に舞台はシリーズとして15回も公演されており、今後もまだまだ続いていくことが予想されています。
舞台は日本の戦国時代で、主人公・伊達政宗を中心に天下統一を目指すストーリーとなっています。『戦国BASARA』シリーズのヒットにより、若い女性の間で戦国武将がブームとなり、グッズの購入やゆかりの地を訪れる観光客が増えたことなどが報道されました。
アニメは劇場版も公開
テレビアニメは、2009年に第1期が放送後人気となり、2010年に2期が放送、2014年には完結編となる劇場アニメも公開され、小規模公開ながらも興行収入が3億円を超える人気となりました。また、制作会社は異なっていますがアニメの第3期も放送されています。
第5位:テニスの王子様シリーズ
『テニスの王子様』は、許斐剛によるテニス漫画で『週刊少年ジャンプ』にて1999年から2008年まで連載されました。また、2009年からは第2シリーズ『新テニスの王子様』として『ジャンプスクエア』にて連載されています。「テニプリ」の愛称で親しまれ、2011年時点で累計発行部数が5000万部を突破している人気作品です。
物語は、テニスの天才で主人公の越前リョーマが、テニスの名門「青春学園中等部」に入学、全国制覇を目指しながら成長していく姿を描いています。『テニスの王子様』は、「テニヌ」と呼ばれるほど独特の世界観を持ち、物理法則を超越した技の数々が人気となっています。
ProductionI.Gはシリーズを通して制作
2001年に放送されたアニメ『テニスの王子様』は、制作が「トランス・アーツ」となっていますが、ProductionI.Gも制作協力として名を連ねており、アニメ放送中に公開された劇場版から、『新テニスの王子様』などほぼ全ての作品でメインとして制作を行ってきており、『テニスの王子様』を世に広めるための大きな役割を果たしました。
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第4位:ハイキュー!!シリーズ
『ハイキュー!!』は、古舘春一によるバレー漫画で、『週刊少年ジャンプ』にて2012年から連載、現在31巻まで刊行されています。2018年時点で累計発行部数は2800万部を突破しており、非小学館作品でありながら第61回小学館漫画賞少年向け部門を受賞しています。
物語は、バレーに対する情熱や、高い運動神経やバネを持ちながらも身長や環境に恵まれずにいた主人公・日向翔陽が、憧れの高校「烏野高校排球部」に入部し、仲間たちと一緒に成長しながら全国制覇を目指すというストーリーです。
荒々しいアクションや迫力が人気に
アニメは2014年にいわゆる「日5枠」で放送されました。元々魅力的だったキャラクターやストーリーに荒々しくも迫力のある美しい作画が加わり、人気が爆発、放送と同じ年に漫画単行本市場を伸長させた3作品の一つとして『ハイキュー!!』が挙げられるほどの影響を与えました。
アニメはその後3期まで放送されたほか、1期の総集編を前後編で映画化、さら2期、3期それぞれの総集編を映画化することも決定されています。
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第3位:黒子のバスケシリーズ
『黒子のバスケ』は、藤巻忠俊によるバスケ漫画で、『週刊少年ジャンプ』2009~2014年まで連載されました。全30巻が刊行され、累計発行部数は3000万部を突破している人気作品です。
全中3連覇を誇るバスケの超強豪校「帝光中学校バスケットボール部」の中で、「キセキの世代」と呼ばれた最強の選手の中には、「幻の6人目(シックスマン)」と言われる選手がいました。高校に入学したその「幻の6人目」である主人公の黒子テツヤが、チームメイトと共に、別々の高校に入学した「キセキの世代」を倒して日本一を目指す、というストーリーです。
アニメは優秀作品賞を受賞
2012年にアニメ化がされるまで、原作はそこまで人気がありませんでしたが、アニメ化を機に一躍人気作品となり、ネットでは『黒子のバスケ』を由来とする流行語も生まれるほどでした。
また、アニメ自体も第12回東京アニメアワードテレビ部門優秀作品賞を受賞するなど、高い評価を受けています。2015年まで3期に渡り放送、2016~2017年にかけては『ウィンターカップの総集編三部作』と完全新作映画『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』が公開され、『LAST GAME』は興行収入が10億円を突破するヒットとなりました。
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第2位:PSYCHO-PASS サイコパスシリーズ
『PSYCHO-PASS サイコパス』は、Production I.G制作によるオリジナルアニメで、2012年に第1期が放送されました。舞台は人のあらゆる心理や性格を計測できるようになった近未来で、「犯罪係数」も計測、罪を犯していない人でも規定値を超えれば裁かれる世の中でもなお、発生する犯罪を取り締まるために働く公安局刑事課一係の活躍を描いています。
脚本には『魔法少女まどか☆マギカ』 で知られる虚淵玄も参加しており、ハードな世界観の中で起こる人間ドラマや心の葛藤、さらに公安局刑事課一係の近未来の武器を使ったアクションなどで人気となりました。
2014年にはテレビアニメの2期が放送され、2015年には劇場版が公開、興行収入が8億円を突破するヒットとなりました。さらに、2019年には『PSYCHO-PASS サイコパス|SS(sinners of the system)』として、三部作での劇場公開も決定しており、ますます盛り上がりを見せています。
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第1位:攻殻機動隊シリーズ
1995年に公開され、押井守監督の名を世に広めた映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』やその続編映画は、国内外で高い評価を得て、さまざまな賞を受賞、制作を担当したProductionI.Gの規模拡大のきっかけにもなり、ハリウッドで実写映画化もされました。
また、それに続くテレビアニメシリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(S.A.C.)』は、第2話が「平成14年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞」を受賞、またシリーズ全体として「東京国際アニメフェア2003 公募・アニメ作品部門優秀作品賞」をそれぞれ受賞するなど、業界内でも高い評価を得ています。
テレビアニメシリーズは、合計するとDVD/ビデオ累計出荷本数が150万枚/本以上になり、現在でもProduction I.Gを代表する作品と言えます。
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【速報】アヌシー国際アニメーション映画祭 Netflixパネルにて、「B: The Beginning」続編の制作決定が発表されました!
ひとえに作品を楽しんでいただいたNetflixユーザーの皆様のおかげです。本当にありがとうございます!#BTheBeginning #Netflix #ネトフリ※画像はシーズン1のものです。 pic.twitter.com/H86mXwZkVm
— B:The Beginning@Netflix独占配信中_続編制作決定! (@b_the_beginning) June 12, 2018
代表作である『攻殻機動隊シリーズ』が最も有名なProduction I.Gですが、近年でもSFや、スポーツアニメで大きなヒット作品を生み出しています。また、今年の1月には動画配信サービス大手Netflixとの業務提携を発表、オリジナル作品もセカンドシーズンの配信も決定しています。今後は世界での活躍にも期待していきたいですね!