【彼氏彼女の事情】名言・名シーン20選!コンプレックスに悩む主人公たちに共感できること間違いなし!

津田雅美先生が描いた「彼氏彼女の事情」は、宮沢雪野と有馬総一郎の出会いから結婚するまでのエピソードを中心に「愛するとは何か?」をテーマに描いた作品です。「カレカノ」の愛称で親しまれた名作を名言・名シーンと共にご紹介していきます!

恋愛観を揺さぶる名作漫画!『彼氏彼女の事情』とは?

彼氏彼女の事情 1 (白泉社文庫 つ 1-2)

1996年から月刊少女雑誌「LaLa」で連載されていた「彼氏彼女の事情」は、漫画家・津田雅美先生が描いた青春ラブストーリーです。全21巻刊行され、「LaLa」の代表する作品となりました。

1999年には、アニメ制作会社・GAINAXに所属していた庵野秀明監督が、脚本を手掛けたアニメ「彼氏彼女の事情」が全26話で放送されています。「カレカノ」の愛称でファンに愛されている「彼氏彼女の事情」は、劇中でも「カレカノメイト」と自分たちを指す言葉として用いられていました。

女子高校生の宮沢雪野と、男子高校生・有馬総一郎との恋愛も気になるところですが、後半になると、総一郎の心の闇がクローズアップされていきます。雪野の愛で総一郎の心は救われるのか、そしてカレカノメイトたちの恋愛事情もストーリーに花を添えていました。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第20位

「ヒロちゃんがただこの世に生まれてきてくれただけで、充分に満たされるくらいに」(宮沢都香)

彼氏彼女の事情 3 (白泉社文庫 つ 1-4)

 

雪野の父・宮沢洋之は、両親を早くに亡くし、祖父と2人暮らしをしています。二つ年下の母・宮沢都香は警察官の父を持ち、母親を早くに亡くしていました。幼い頃に知り合った2人は、別々の中学校に進学するとしばらく疎遠になります。

それから月日が流れ、洋之が高校3年生の時、部屋に夕食を持って行くと、すでに祖父は息を引き取っていました。祖父の葬儀の後、洋之のことが心配になった都香は残ります。都香の顔を見た洋之は、祖父の死に間に合わなかった自分を責めて泣いていました。

都香は「きっとおじいさんの愛は、もっと大きかったよ。ヒロちゃんがただこの世に生まれてきてくれただけで、充分に満たされるくらいに」と祖父の愛情の深さを洋之に伝えていました。祖父の死をきっかけに2人はお互いの気持ちを知り、都香の高校卒業後すぐに結婚をしています。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第19位

「おまえみたいなやつ、好きにならないわけがないのにな」(佐倉椿)

彼氏彼女の事情 7 (花とゆめコミックス)

沖縄から転校してきた褐色のイケメン・十波健史は、佐倉椿と同じ小学校に通っていた男の子でした。太っていた健史はみんなからいじめられ、担任から頼まれて椿が守っています(本当は椿にこき使われていただけでしたが……)。

転校前に椿から守っていた理由を聞き、再び戻って来るまで自分を磨き上げました。健史を見た小学時代の同級生からは、同姓同名だと勘違いされるほどの変化ですが、椿は気にも留めません。何をやっても椿に届かないと感じた健史でしたが、眠っている姿を見て思わずキスをしています。

彼氏彼女の事情 8 (花とゆめコミックス)

キスをしてしまった自分に、怒りがこみ上げてきた健史……。それは好きの裏返しだったというのに気づきます。その後、健史は椿に再びキスをしていました。

そして「おまえみたいなやつ、好きにならないわけがないのにな」と椿も健史が好きだ言い2人は恋人同士になります。自由が好きな椿と付き合うのは大変な様子でしたが、高校卒業後の2人を見る限り、椿には健史しか似合いませんよね!

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第18位

「父に似たあんなに美しい子なら、私が産みたかった」(有馬詠子)

彼氏彼女の事情 18 (花とゆめコミックス)

有馬総司(総一郎の叔父であり養父)の姉・詠子は、父・有馬怜一郎の愛人の子・有馬怜司(総一郎の父)を疎ましく思っている人物でした。若い頃は、怜一郎に認められたいと必死に医大を目指していた詠子……。ところが、怜一郎に医学の道を閉ざされ心がすさんでいきます。

そして詠子は、怜司の母を追い詰めて無理心中の原因を作っていたのでした。母の死後、総司夫婦にに引き取られた怜司に暴力まで振るっていた詠子は、病床で怜一郎が息子に会いたいと言っても聞き入れません。

彼氏彼女の事情 19 (花とゆめコミックス)

詠子の様子を、昔から一番近くで見ていた総司は、有馬家の全てをを自分に任せるように説得していました。それを聞いた詠子は、最愛の父に愛されず、その上自分(居場所)を否定されたと泣きながら訴えています。

そして「父に似たあんなに美しい子なら、私が産みたかった」と父親に愛されたい心の内を吐露していました。詠子も有馬家の闇に巻き込まれた被害者だったんですね。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第17位

「心のバランスが崩れるほどのひとに会った。だから心を『奪われる』っていうの」(井沢真秀)

彼氏彼女の事情 6 (花とゆめコミックス)

総一郎が剣道部のインターハイに出場するために、しばらく会えなくなってしまった雪野は、心のバランスを崩していました。そんな雪野のところに、友達の井沢真秀から、夏休みの宿題のわからない部分を教えて欲しいと電話が入ります。自宅に行った雪野は、真秀に総一郎がそばにいないとどれだけ不安なのか相談していました。

「心のバランスが取れなくなるから恋愛でしょ。カッコつけてうまくやっているうちは、まだ本当じゃない。それはまだ相手より自分の心を大事にしてるってことだよ」「心のバランスが崩れるほどのひとに会った。だから心を『奪われる』っていうの」と雪野の気持ちにピッタリ合う名言を残しています。

雪野は、真秀が恋をしていると言っていましたが、この時真秀はすでに、12歳年上の歯科医・貴志優介と付き合っていました。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第16位

「でも、わたし以外の女、本気で好きになることできないくせに」(有馬咲良)

彼氏彼女の事情 10 (白泉社文庫 つ 1-11)

雪野と総一郎が結婚して16年後、最初に出来た子供・有馬咲良は高校に入学する年頃になっていました。雪野は有馬総司の総合病院で形成外科医として勤務し、総一郎は警察官となり多忙な毎日を過ごしています。雪野と総一郎の家庭をずっと支えているのが、高校時代からカレカノメイトの浅葉秀明でした。

売れっ子の日本画家になった秀明は、雪野が妊娠中から忙しく働いていた総一郎に代わって有馬家を支え、浅葉と夫婦組んでた時間のほうが多いと雪野に言われるほど、身近で生活しています。お腹の中にいた時からすでに、父・総一郎よりも秀明と接する時間の多かった咲良が、異性としてみるのは必然に思えますよね。

実際に咲良は秀明に告白し戸惑わせていました。咲良は「でも、わたし以外の女、本気で好きになることできないくせに」と秀明との未来を楽しみにしています。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第15位

「すべての痛みも苦しみも、もう恐くない。それごと一馬ちゃんは包み込んでくれるから」(芝姫つばさ)

彼氏彼女の事情 (5) (花とゆめCOMICS)

芝姫つばさの父の再婚相手の連れ子・芝姫一馬は、人気インディーズバンド「陰・陽(イン・ヤン)」のヴォーカリストです。最初は、つばさを中学生だと勘違いして怒られますが、すぐに意気投合し仲の良い姉弟として登場していました。

一馬がつばさを女性として意識し出してからは、家を出て陰・陽の活動に専念していきます。次第に一馬を奪った音楽に拒絶感を持ったつばさは、陰・陽の音楽が聞こえなくなり倒れて病院に入院しました。病院に現れた一馬は、つばさに愛の告白をして去っていきます。

彼氏彼女の事情 (11) (花とゆめCOMICS)

それからしばらくして、一馬からライブのチケットと1枚のアルバムがつばさに届けられました。自分をイメージして作られた曲を聴いたつばさは「すべての痛みも苦しみも、もう恐くない。それごと一馬ちゃんは包み込んでくれるから」と心の扉を一馬に開いています。

それからのつばさは、一馬とラブラブになりかわいさとキレイさを兼ね備えた大人の女性に変身していました。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第14位

「有馬。大丈夫か」(浅葉秀明)

彼氏彼女の事情 (13) (花とゆめCOMICS)

雪野と総一郎は、一夜を共にして表向きは絶好調な関係でした。雪野の幸せな顔を見ながら、総一郎は心の闇と密かに戦っています。そんな不安定な状況の総一郎の前に、十波健史が沖縄から転校してきました。

小学校時代に佐倉椿と出会った健史は、総一郎のことも特別な人物として記憶していて、一緒の高校に通っていたと知った時には尊敬の念を抱いています。一方の総一郎は、雪野に気軽に接する健史を見て嫉妬心を隠し切れません。雪野も気づいて総一郎をフォローしていますが、もっと奥底の感情を見抜いたのは浅葉秀明でした。

秀明は屋上に居た総一郎に「有馬。大丈夫か」と一言だけ声を掛けています。雪野に近づきすぎる健史に「本当の有馬は、気性が烈しい。独占欲強いよ」と総一郎を分析していた秀明。総一郎に関しては、鋭い勘を持つのが浅葉秀明なのです。


『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第13位

「わたし大学受けないの」(宮沢雪野)

彼氏彼女の事情 9 (白泉社文庫 つ 1-10)

「その前に、すっごいびっくりすることが起こりますよ」有馬志津音(総一郎の養母・総司の妻)に意味深な言葉を告げていた雪野ですが、妊娠をしていたのはかなり前からでした。雪野の妊娠は気になったものの、総一郎の両親の問題がかなり大きかったので仕方がありませんよね。

総一郎は、自分の問題に雪野を巻き込んで勉強に支障が出てしまったと心配していました。「わたし大学受けないの」と言った雪野の真意がわからずに戸惑う総一郎……。

「妊娠したから」と雪野は大学に行かない理由を打ち明けていました。総一郎は一瞬考えていますが、すぐに雪野にプロポーズをしています。

親の承諾や生活費などの問題は、2人にはほとんどハードルにならず、雪野は詠子とも渡り合う切れ者っぷりを披露していました。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第12位

「一緒にいたい、一緒にいたい…」(有馬総一郎)

彼氏彼女の事情 2 (白泉社文庫 つ 1-3)

総一郎は、2人が付き合いだして自分は変化していないと思っていました。このままでは雪野に置いていかれると感じた総一郎……。雪野は総一郎だけに甘えられる特別な関係に「人に甘えるって気持ちいいねぇ。でも私は有馬以外の人に、甘えたいとは思わないけど」と話しています。

気持ちを聞いた総一郎は「一緒にいたい、一緒にいたい…」と強く考えていたあまり、雪野を抱きしめてキスをしようとしていました。この時は雷が近くで鳴り、我に返った総一郎は雪野から離れます。

これまで見栄を張って生きてきた自分と、総一郎を重ねた話を雪野はしました。「ずっと一人で立ってるの疲れるもの。支える人が欲しいもの」と話した雪野の言葉に総一郎は何かを感じています。この後の2人のキスは、さっきとは違い自然な流れでしたよね。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第11位

「君が大人になったら、一緒に酒を飲もうって、あのころ楽しみにしていたんだ(有馬総司)

彼氏彼女の事情 7 (白泉社文庫 つ 1-8)

父の愛人の子・有馬怜司を、我が子のように育ててきたのは有馬総司でした。それでも、父譲りの容姿と才能を持つ怜司を、疎ましく思ってしまったことがあります。仲の良かった怜司と総司は、それからは別々の道を歩んでいきました。

さらに総一郎を自分に託して、ニューヨークに旅立った怜司を突き放してしまったと悔やむ総司…。有馬家の心の闇に自分も飲み込まれてしまったと、長い間の心情を総一郎に話しています。総一郎の問題が解決した後、ホテルのバーで怜司が飲んでいると総司がやって来ました。

総一郎を通して、怜司の気持ちを知った総司は「君が大人になったら、一緒に酒を飲もうって、あのころ楽しみにしていたんだ」と自分の夢を語っています。兄でもあり、育ての親でもあった総司は、本当に怜司を愛していた家族だったんですね。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第10位

「息もできない。こんなことがあるんだろうか。私は同じ人にもう一度恋をしてしまった」(宮沢雪野)

WORDS 彼氏彼女の事情 詩集 (白泉社文庫 つ 1-12)

雪野は、恋人同士になって初めての夏休みを向かえるものの、総一郎と会えない日々を過ごしていました。それは高校の剣道部に所属していた総一郎が、インターハイに行ってしまったからです。インターハイが終わり、あと少し待てば帰って来ると待っていた雪野の目の前に、突然総一郎が登場しました。

背が伸びていた総一郎と再会した雪野は、成長した姿に見とれてしまいます。「やっぱり宮沢といるときが一番いいな」と言った総一郎は、雪野にキスをしました。

それまでいろいろな感情がよぎっていた雪野は「私の中に、初めての感情が起こった。からだ全体に広がって私を支配してしまう。なぜ今まで彼といて平気だったんだろう」「息もできない。こんなことがあるんだろうか。私は同じ人にもう一度恋をしてしまった」と改めて自分は総一郎が好きだと考えていました。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第09位

「それまでは、首席の座は、ありまにゆずることにするね」(宮沢雪野)

彼氏彼女の事情 4 (白泉社文庫 つ 1-5)

文化祭でカレカノメイトと一緒に演劇を行った雪野は、手ごたえを感じていました。ところが総一郎は、雪野には観劇していたと言いましたが、本当は演劇の後半を観劇するのをやめていました。

演劇が成功した達成感を味わっていた雪野は、視野が広がったととても喜んでいます。そして総一郎の些細な変化に気づかず「それまでは、首席の座は、ありまにゆずることにするね」ともっと視野を広げて行きたいという趣旨の発言をしていました。

この雪野の発言は、総一郎にショックと心の闇を深くさせています。そして雪野が総一郎の異変に気づく2年後まで表(雪野の知る範囲内で)に出ることはありませんでした。心を閉ざし、孤独を感じながら雪野と接した総一郎の気持ちを考えるとやりきれないですよね。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第08位

「うん。決めた。僕は親を捨てるよ」(有馬総一郎)

彼氏彼女の事情 14 (花とゆめコミックス)

テレビ画面に映った総一郎を観た母・涼子は、自分の子だと知り訪ねて来ました。人の扱いに慣れている涼子と接した総一郎は、流れに身を任せてしまいます。涼子は、自分の息子に会いたかったからやって来たのではなく、総一郎から(有馬家の財産)お金を奪いたいという気持ちで近づいたのでした。

涼子の登場で過去を思い出した総一郎は、精神的に参ってしまいます。そして、総一郎は、心を閉ざしていた雪野と再び心を通わせていました。雪野は、しつこく付きまとっている涼子のせいで、不安定になっていた総一郎を優しく包み込みます。

雪野の愛情を感じた総一郎は、「うん。決めた。僕は親を捨てるよ」と決断をしていました。そして、カレカノメイトたちに自分が困っているというSOSを出しています。総力戦で涼子に立ち向かうシーンがかわいいですよね。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第07位

「総一郎さんが嘘ついているように見える。ねぇ、私はずっと嘘をつかれてた?」(宮沢雪野)

津田雅美「彼氏彼女の事情 キャラクターブック」

総一郎は、虐待していた母・涼子と再会してピンチに立たされていました。それでも雪野に助けを求めなかったのは、2年前に「それまでは、首席の座は、ありまにゆずることにするね」と雪野に言われて、総一郎が心を閉ざしてしまったからです。

2年前の異変に雪野が気づかなかったのは、完璧なまでに総一郎が演技をしていたから…。ウソの総一郎が存在すると察知した雪野は、浅葉秀明を呼び出し「総一郎さんが嘘ついているように見える。ねぇ、私はずっと嘘をつかれてた?」と問いかけています。

彼氏彼女の事情 (15) (花とゆめCOMICS)

そして雪野にしては珍しく、総一郎が自分をずっとだましていたのか?!と声を荒げていました。これから2年分の総一郎の心の闇と雪野は対峙していくことに……。それにしても秀明以外のカレカノメイトが、総一郎の異変に気づかなかったのに、一瞬の表情でウソだと見抜いた雪野もただものではないと感じます。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第06位

「なのにどうして…あのとき、あの家の”闇”につかまったんだろう……」(有馬怜司)

彼氏彼女の事情 (17) (花とゆめCOMICS)

幼児虐待の末、瀕死の状態で倒れていた総一郎をを助けたのは怜司でした。総一郎の今後を心配した怜司は、総司を呼び出して助けを求めています。その時初めて怜司に子供がいたのを知った総司は、驚きを隠せませんでした。

総司に、自分が兄さん夫婦のところに生まれていたら問題は起きていなかった、自分はまっとうな人生を歩んでいたのではないか……と打ち明けています。そして、自分は有馬家の呪縛に取り込まれないよう負の連鎖を止めたかったと語っていました。

負の連鎖を続けないために、子供を作らないとまで考えてた怜司……。「なのにどうして…あのとき、あの家の”闇”につかまったんだろう……」と、自分の人生を振り返って涙を流しています。このエピソードで、兄の総司と息子の総一郎を同時に失った怜司の心の叫びがつらいですよね……。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第05位

「覚えててね、僕は宮沢さんを好きだから」(有馬総一郎)

彼氏彼女の事情 1 (花とゆめコミックス)

雪野と総一郎は、学校では成績優秀な優等生でした。最初雪野は、自分より優等生度が上の総一郎を最大のライバルとして意識しています。雪野の本質を見抜いて、異性としてみていた総一郎は「覚えててね、僕は宮沢さんを好きだから」と突然告白していました。

告白された雪野は、自分の本性がバレたら嫌だからという単純な理由で、ハイスペックな総一郎を断っています。告白を断った後、ジャージ姿でくつろいでいた雪野は、クラシックのCDを持ってきた総一郎にとび蹴りを入れていました。

その後、フレンドリーな関係が続き、雪野が授業中に総一郎の手を繋いだのをきっかけに交際をスタートさせています。雪野に告白を断られても諦めなかったから、総一郎の心の闇は解消されたんですよね。オフモードのゆるゆる雪野を見てもひるまなかった総一郎はすごい男です!

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第04位

「これがオレが親としてひとつだけおまえにしてやれることだよ」(有馬怜司)

彼氏彼女の事情 8 (白泉社文庫 つ 1-9)

日本に急遽凱旋帰国した有馬怜司は、総一郎の本当の父です。総一郎の目の前に現れた怜司は、驚くほど総一郎とそっくりで、2人は数日間だけの親子の生活を楽しみ、怜司は、自分が知っている情報を総一郎に全て話しています。

母の涼子とは違い、怜司から愛情を感じ父として認め始めていました。ところが怜司の真の目的は涼子を殺すこと。オモチャだと言って持っていた拳銃は本物「これがオレが親としてひとつだけおまえにしてやれることだよ」と言って涼子に向かって発砲をしていました。

怜司は、自分が育てられなかった大事な息子が、将来安心して暮らすためには涼子を殺すしかないと考えていたのです。有馬家の負の連鎖を断ち切るためには、子供を持たないと考えていた怜司でしたが、総一郎はどうしても守りたい大切な息子だったんですね。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第03位

「兄さんをあげよう。愛情も未来もみんなあげる。オレはもう…いらないから……だからおまえは幸せになって…」(有馬怜司)

彼氏彼女の事情 6 (白泉社文庫 つ 1-7)

幼い頃から不遇の人生を歩んできた怜司は、一度きりのあやまちで涼子(総一郎の実母)を妊娠させています。お金目当てに総一郎を生んだ涼子は、怜司からお金が貰えないとわかると、虐待していた総一郎を捨て行方不明になったのでした。

その後、亡くなったのを確認するために戻って来た涼子を、住んでいたアパートから飛び出して追いかけた総一郎……。倒れた総一郎を助けたのは、息子が心配で様子を見に来た怜司でした。

「兄さんをあげよう。愛情も未来もみんなあげる。オレはもう…いらないから……だからおまえは幸せになって…」と、総一郎を抱きしめながら怜司が連絡を取ったのは有馬総司でした。怜司は総司に総一郎を託し、しばらくしてからわずかな資金援助をしてもらいニューヨークへ旅立って行きます。

 

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第02位

「ピアノに向かうときの怜司は、ほんとうに格好良いと思った。大人になったとき、あんなふうになりたいと願うくらいに」(有馬総一郎)

彼氏彼女の事情 21 (花とゆめコミックス)

ニューヨークから帰国した有馬怜司は、総一郎との再会を楽しんでいました。母・涼子に連れまわされた時とは違って、総一郎もどこか心地よさを感じています。怜司は、ニューヨークではジャズピアニストとして活躍しているアーティストでした。

総司は「ピアノに向かうときの怜司は、ほんとうに格好良いと思った。大人になったとき、あんなふうになりたいと願うくらいに」と怜司を評価しています。後に怜司は、涼子を殺すためにやって来たと明らかになるのですが、どれだけ総一郎が大切な息子だったのかを語っているシーンが何度か登場していました。

その中のひとつのシーンに、ニューヨークから帰国し、総一郎の様子を何度も見に来ていたのが明らかにされています。そして、総一郎の存在があったことで自分のピアノに変化が出てきたとも語っていました。

『彼氏彼女の事情』名言・名シーン第01位

「人を、愛したかったんじゃないの」(宮沢雪野)

彼氏彼女の事情 20 (花とゆめコミックス)

雪野は、2年前から総一郎が自分に心を閉ざしているのを知ってから、理由を模索していました。幼児虐待をしていた母に捨てられた記憶が鮮明になった総一郎は、心の闇がどんどん広がっていき、ついにカッターナイフで自傷行為までしています。

総一郎の自傷行為に気づいた雪野……。雪野は、「同じ傷つくったら、私のこと信じる?」と言いい総一郎の目の前で自分の手を傷つけてみせました。血を流した雪野を見て、総一郎は本当は自分が何に苦しんでいるのか考えています。

これまで付き合ってきた雪野は「人を愛したかったんじゃないの」と、総一郎が探し続けていた答えを導いていました。雪野の言葉で総一郎は、心を手に入れたと言っています。総一郎を愛している雪野だから、心の扉を開けられたのではないでしょうか。

【彼氏彼女の事情】愛する気持ちがたくさんつまった物語だった

 

彼氏彼女の事情 10 (花とゆめコミックス)

津田雅美先生が描いた「彼氏彼女の事情」は、宮沢雪野と有馬総一郎を中心に描かれた青春ラブストーリーでした。その中で明らかになったのは、脈々と受け継がれていた有馬家の心の闇でしたよね。

有馬家の人々は、愛することは何か?ということを真剣に悩み、苦しんできた家系でした。総一郎も心の闇に取り込まれ、自暴自棄になりましたが、雪野の深い愛情で脱することができています。

雪野と総一郎の愛とは別に、親世代の恋愛、同世代のカレカノメイトたちの恋愛が対照的に描かれていました。愛がたくさんつまっている「彼氏彼女の事情」は、読みたいおすすめの名作のひとつといえます!

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