
「強さ」の最小単位とは、「我儘を通す力」であるッ!! 格闘漫画の金字塔にして、強さを求めるすべての男雄漢(おとこ)たちの聖典(バイブル)である「バキ」シリーズ。今回はアニメ化を果たしたシリーズ第二部「最凶死刑囚編」における強さランキングを発表したいと思いますッ!!
目次
第二部「バキ」の「最凶死刑囚編」とは?
——シンクロニシティ。それは世界規模での同時発生が起きる現象のこと。突然、世界中のニトログリセリンが結晶化したように、格闘士の世界でも凶悪な男たちが同じ目的を持って東京に集結しようとしていたッ!
「地上最強」を目指すすべての男たちに送る超人気格闘漫画「バキ」シリーズ。「最凶死刑囚編」はシリーズ第二部の「バキ」の前半から中盤にかけての物語であり、シンクロニシティによって東京に引き寄せられた屈強な五人の死刑囚たちが、地下闘技場の戦士たちと戦う話となっています。
さて、死刑囚たちが東京にやってきた目的はなにか? それはずばり「敗北を知る」こと。そして武器の使用さえも躊躇しない死刑囚を相手に、刃牙たちはどのように対抗するのか? 超人たちによるなんでも有りの路上ファイト……それが第二部の最凶死刑囚編なのですッ!
バキ「最凶死刑囚編」強さランキング第10位:ドリアン
特殊繊維のワイヤーに催眠術。なんでも有りの拳法家死刑囚
絞首刑から生還し、東京に渡ってきた最凶死刑囚のひとりであるドリアン。催眠術や特殊繊維のワイヤーを使った奇抜な戦い方をするドリアンですが、その実態はなんと中国拳法の最高峰「海王」の称号を継ぐ拳法家なのです!
ドリアンは手の平に爆弾を仕込んでいたり、火炎を使った攻撃を行ったり、敗北を認めたと見せかけてあとから不意打ちを仕掛けたりするなど、勝利を手にするためならばどのような手段もいといません。だからこそ彼は強く、決して敗北することがないのですッ!
……しかし強さの最少単位は、我儘を押しとおす力のこと。つまりそれは敗北を望みながらも負けを認めないドリアンは、一度も勝利をしたことがないということを意味しています。そのことに気づいたドリアンは烈海王に敗北後、己の精神を保てなくなり、結果、自我の崩壊を選択することになるのでした。
バキ「最凶死刑囚編」強さランキング9位:愚地独歩
世界最大の空手団体「神心会」の創始者
愚地独歩は地下闘技場最大トーナメントでもベスト8に残った実力者。ちなんみに独歩は世界最大の空手団体「神心会」の創始者であり、非常にベーシックな空手を使用します。過去にはシベリアトラさえも素手で屠ったことも。
毎日、欠かさず行った厳しい鍛錬の末に身につけた空手の技は、まさしく人間凶器と呼ぶにふさわしいもの。またドリアンの催眠術にかかりながらも、自身に都合のいい幻想に惑わされることなく圧倒するなど、戦いに対してシビアでリアルな思考の持ち主でもあります。
ドリアンを圧倒し、ついには敗北の言葉まで引きだした独歩。その実力は明らかにドリアン以上だったのですが……じつはこの敗北宣言はドリアンの擬態だったのです。家で待ち伏せされた独歩は、ドリアンの爆弾攻撃を受けて重傷を負うことに……。なんとも不幸な結末に涙がなちょちょぎれそうです。
関連記事をご紹介!
バキ「最凶死刑囚編」強さランキング8位:柳龍光
死刑囚最強の男? 「真空」を操る古武術使い
最凶死刑囚のひとりである柳龍光は、「毒ガス」の異名をとる古武術使いです。そしてその毒ガスの正体は手の平と対象物のあいだに真空を作りだす「空掌」という技なのですが、なんと柳はこの技を用いて、地下闘技場最年少王者の刃牙に勝利しているのです!
その実績、実力から柳は最凶死刑囚最強と目されており、愚地克己に敗北し、その後に友情を結んだドイルを成敗するなど、その後の話において徐々にラスボス的な立ち位置となっていきました。
しかし柳は因縁のライバルである渋川剛気との決戦に挑むさい、突如、現れた「とある人物」にまさかの苦渋を舐めさせられることになります。同時にその勝負の決着は最凶死刑囚編の終わりも意味しており、その後、柳が再び陽の目を見ることはありませんでした……。
バキ「最凶死刑囚編」強さランキング7位:本部以蔵
まさかの大躍進!? 公園最強の生物
地下最大トーナメントで相撲取りの小指をとるという大失態を犯し、一回戦であえなく敗退した本部以蔵。その後は本部といえば解説、解説といえば本部というぐらいに解説者としての地位を確立していたのですが……ここでまさかの大躍進!
そのはじまりは柳龍光が往年のライバルである渋川剛気の決着戦の申し出を受けて夜の公園でひとり佇んでいたとき。そこにいきなり現れた本部は、柳に喧嘩を売ります。このとき「おいおい、解説者がなにやってんだよ。殺されるぞ」と思った読者がなんと多いことか……浅はかなり、読者よッ!
なんとこのとき、本部はさまざまな武器の使用と地の理を活かした戦い方で、最凶死刑囚最強と目される柳に勝利をおさめるのです! まさかの展開に唖然の読者。思い返せば第一部でも公園で範馬勇次郎に善戦したこともあったな……こうして本部はネット界隈を中心に「公園最強の生物」の異名をとるようになりましたとさ。
関連記事をご紹介!
バキ「最凶死刑囚編」強さランキング6位:渋川剛気
奥義・合気を操る渋川流柔術の開祖
「護身の完成形」である柔術家、渋川剛気。敵が攻撃してきた力に己の力を加えて跳ね返す奥義「合気」をはじめとした見事な投げ技や捌き技はまさしく達人であり、フィジカルモンスターが多い「バキ」シリーズの中にあって、力に頼らない異彩のキャラクターでもあります。
そんな渋川ですが、最凶死刑囚の中にただならぬ因縁を持つ相手がいます。その相手は——柳龍光。じつはかつて渋川と柳は一戦交えたことがあり、そのさいに渋川は柳の手によって片目を失明させられています。
そのときの因縁に決着をつけるべく、夜の公園に柳を呼びだしたのですが……前述のとおり、本部に邪魔されてしまいます。しかし実力的にはすでに柳を上回っているのは間違いなく、この順位に落ちつくこととなりました。
関連記事をご紹介!
バキ「最凶死刑囚編」強さランキング5位:烈海王
中国四千年が生みだした稀代の天才拳法家
たぶん最凶死刑囚編でもっとも活躍した地下闘技場の戦士は、この男なのではないでしょうか? 中国四千年が生んだ稀代の天才、烈海王。
華麗な美技を駆使するこの拳法家の強さは、作中屈指であることは疑いようのない事実でしょう。そして烈は最凶死刑囚編において、その実力をいかんなく発揮いていくことになります。
まずは手はじめにドリアンに勝利。つぎにドイルを完膚なきまでにボコボコにし、ついでに水の上を走ってみせるなど、驚異の活躍を読者にみせつけていくことに。さすがは天才の中の天才、烈海王。中国四千年は伊達ではないッ!!
関連記事をご紹介!
バキ「最凶死刑囚編」強さランキング4位:ジャック・ハンマー
明日なき驚異のフィジカル・モンスター
地下闘技場最大トーナメントの準優勝者にして、巨凶・範馬勇次郎の実子、ジャック・ハンマー。ステロイドと常軌を逸した過酷なトレーニングによって手に入れた肉体と身体能力、そしてヤシの実を簡単に食いちぎることのできる強力な噛みつきを武器とするファイターです。
最凶死刑囚編では要所、要所で登場しては、その人間離れした実力をいかんなく発揮。そのもっともたるは、最凶死刑囚のひとりであるロシア人、シコルスキーをボッコボコにしたところでしょう。
超人的なピンチ力(指先の力)を持つシコルスキーの攻撃をものともせず、超強力な打撃で失神させます。決着は自らではなく、超軍人・ガイアに任せるのですが、それでもその強さと存在感はたっぷりと読者にみせつけていきました。
バキ「最凶死刑囚編」強さランキング3位:範馬刃牙
巨凶・範馬の血を継ぐ者
「バキ」シリーズの主人公である範馬刃牙はここに登場ッ! 地下闘技場の最年少王者であり、最大トーナメントの優勝者である刃牙は、「地上最強の生物」範馬勇次郎の血族であり、その血をもっとも濃くひいている驚異の高校生でもあります。
それでも最凶死刑囚編の序盤では、少年ゆえの甘さから苦戦を強いられることが多かった刃牙。柳相手にも苦渋を舐め、見せ場らしい見せ場もあまりありませんでした。しかーし! そんな刃牙も我らがヒロイン、梢ちゃんとの「とある出来事」によって状況が一変。ついに覚醒しますッ!
覚醒した刃牙の強さは、もはや尋常ではありませんでした。その強さは柳とシコルスキーのふたりを同時に相手取り、尚かつ圧倒してしまうほど。恐るべきは範馬の血。ちょっとしたことでも、それが強さへと直結してしまう。さすがは主人公といったところでしょうか。
関連記事をご紹介!
バキ「最凶死刑囚編」強さランキング2位:ビスケット・オリバ
規格外の超怪力! アメリカ最強の男
「ミスター・アンチェイン」の異名をとる誰よりも自由なアメリカ最強の男。それがビスケット・オリバです。「ブラック・ペンダゴン」と呼ばれるアメリカで指折りな悪党どもが集まる刑務所の王であり、そのあまりの強さゆえにとても受刑者とは思えない特別待遇に処されています。
オリバの特徴といえば、その前人未到の筋肉を搭載した肉体でしょう。だってこの男、筋肉がありすぎてショットガンで撃たれても腹筋を貫通しないんですよ? しかも肉を食えばその傷も塞がるし……。トカゲかよ! と刑務官が突っ込む理由もわかりますよね、ほんと。
そんな感じで規格外の肉体を持つオリバは、もちろん怪力もアメリカ一。だからオリバは戦うとき、小細工なんてしません。技なんてものは、パワーでねじ伏せる! そんな頭の悪そうな感じのオリバですが、じつは読書家で非常に博識な一面も。うん、怪物ですね、間違いなく。
バキ「最凶死刑囚編」強さランキング1位:範馬勇次郎
その背に鬼(オーガ)を宿す「地上最強の生物」
もう第一位はこの「漢」以外、考えられないでしょう! 範馬勇次郎。範馬刃牙の父親であり、己の肉体ひとつで国の軍隊に渡り合うことができる「地上最強の生物」であり、規格外の超雄です。
最凶死刑囚編では時々しか登場しませんでしたが、その存在感はまさしく破格。シコルスキーを子供扱いし、柳龍光を裏拳の一撃で屠るその実力は、他のキャラクターと比べても頭ひとつどころか頭百個分ぐらい飛び抜けています。
単身で軍隊を壊滅させるほどの戦闘力を持つ勇次郎は、畏怖を込めて「オーガ」という異名で呼ばれています。パワー、スピード、テクニック、フィジカル、すべてが世界一の怪物。それが範馬勇次郎という男なのです。
関連記事をご紹介!
アニメ「最凶死刑囚編」も見逃すべからずッ!!
最凶死刑囚編は、「バキ」シリーズでも屈指の人気を誇る話です。花山VSスペック、克己VSドイルなど、名勝負を数え上げたらキリがありません。
そんな驚異の肉体と技を持つ男たちの饗宴は、アニメでも絶好調。血が湧き、肉が踊るとはまさしく「バキ」のためにあるような言葉でしょう。地上最強の男雄漢(おとこ)たちの「強さ比べ」をテレビの大画面で是非ともご視聴をッ!!
関連記事をご紹介!
関連グッズをご紹介!