『からくりサーカス』のヒロインしろがねは、謎の多い人物でもあります。まるで人形のような無表情に隠された本心は、どのようなものなのか?生い立ちや鳴海、勝との関係から分かってくるしろがねの魅力や心の叫びを詳しく紹介していきます。
目次
『からくりサーカス』とは?
「からくりサーカス」は、錬金術師である白金と、兄白銀のフランシーヌを巡った恋の物語です。白金の歪んだ愛が自動人形を生み出し、ゾナハ病を発症させ、しろがねの誕生まで繋がっていきます。
人間としろがね、自動人形の戦いとなりますが、それぞれに戦う理由と背景が存在します。そんな中でも加藤鳴海は白銀の意志を引き継いでしろがねと人間の代表として白金の操る自動人形と戦い、フェイスレスの入れ物として選ばれた才賀勝も自らの運命に打ち勝つために白金と戦います。
戦いを通して数々のドラマがあるからこそ、いろんなキャラクターの良さが出ている作品でもあります。
しろがねに関する知識1:しろがねとは?
『からくりサーカス』のしろがねが着ている服がZOZOSUITに見えてしかたない。#からくりサーカス #ZOZOSUIT pic.twitter.com/ytcDGZBgDf
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『からくりサーカス』でしろがねという名称はたくさんでてきます。そしてその意味もいろいろあります。基本的にしろがねとは、生命の水と呼ばれる「アクア・ウイタエ」を飲んだ人間のことを言います。
しろがねになった人間は、5年に1歳しか年をとらなくなったり、治癒能力が上がり重傷を負ってもすぐに回復してしまいます。そして作中のヒロインもしろがねと名前で呼ばれています。本名はエレオノールですが、自らをしろがねと名乗り才賀勝を守るために登場しました。
出生まもなくに「アクア・ウイタエ」を飲むことになりしろがねとなり、ギイやルシールによって鍛え上げられて自動人形と戦うことになります。感情を表すことがなく、勝を守るためなら自らの命を犠牲にしても良いという考え方です。
しろがねに関する知識2:しろがねの能力は?
「#機械仕掛けの名言振り返り企画」
時を経ても色あせない名シーン満載!第7回はこちら!しろがね『私は生まれた時から、ずっと「人形使い」だったわ。ねえ、あるるかん。』#karakuri_anime pic.twitter.com/avzSQT7ofA
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しろがねは、傀儡人形「あるるかん」を使って自動人形と戦っています。傀儡人形は、自らの指先に付けた糸を使って操るマリオネットのですが、扱う技術者や人形にある能力によって強さが全く異なります。
その他にも身体的な能力も高く、サーカスで鍛え上げられた柔軟性や機敏な動きは素手でも十分戦えることを証明しています。しろがね独特の治癒能力もあるので、ちょっと斬りつけられたり、銃弾を喰らっても時間が経つと自然に回復してしまいます。
ゾナハ病にかかっている相手に自らの血を飲ませると病状を和らげることもできますが、これはしろがねの体の中に「アクア・ウイタエ」を作り出す柔らかい石が入っているからです。
しろがねに関する知識3:しろがねと勝との関係は?
からくりサーカスアニメ化おめでとうございます?
わたくしが一番好きなシーンが勝さんのこの言葉。全ての人、全ての国に対して聴いて欲しい言葉ですわ pic.twitter.com/Wupg8A0jA9— ダージリン?@格言お姉さん (@nekosen_saki01) March 13, 2018
しろがねにとって勝は、才賀正二の命でもあるので、絶対に護らなければならない存在です。今まで自動人形との戦いに明け暮れていた日々でしたが、急に小学生を護るという使命を受けたのでどうなるか?と思われますが、勝との出会いがしろがねを変えることにも繋がります。
勝の成長を喜び、まるで母親のような存在にもなり、しろがねにとっても生きがいを与えてくれました。人と触れ合うことを避けてきたので、勝がきっかけとなり多くの人間と係わることもできるようになりました。勝はしろがねにとって家族であり、かけがえのない存在です。
しろがねに関する知識4:しろがねと鳴海の関係は?
からくりサーカス読んでたんだけど、鳴海が格好良すぎてツライ…藤田先生の描くキャラはどうしてこうも格好良いの…(;_;) pic.twitter.com/ydLmlxP5qq
— 悠綺那@暫く音楽垢に居ります? (@yukina_0121) April 3, 2014
しろがねと鳴海は、出会ってすぐにお互いに意識し始めていました。しかし勝の襲撃で離れ離れになってしまったことで、鳴海がすっかり変わってしまいました。しろがねが憎むべき存在にもなってしまったのです。
一方でしろがねは鳴海が生きていたことを知って、喜んで自らの愛情を表に出していました。鳴海は、しろがねのことを愛していましたが、表には出さず逆に冷たい態度を何度もとり、しろがねはそんな鳴海を追い続けるという形になります。
それでも鳴海はしろがねのことを愛していることをはっきりと伝えたので、ふたりは相思相愛の関係ということになりました。
しろがねに関する知識5:他のしろがねとの関係は?
からくりサーカス、わたしのイチオシはルシールという最強ばーさんです pic.twitter.com/Mdy9AyJp6m
— ?Lady・ちゃむ・ダイヤモンド? (@chamakiko) March 14, 2018
しろがねが知り合った他のしろがねは、ルシールとギイが最初です。この二人に出会ったことで懸糸傀儡の戦い方というものをマスターすることができました。しろがねはそれ以外のしろがねと特に仲が良くなったりはしないで、人間と仲良くなった方が多いです。
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しろがねに関する知識6:しろがねの強さは?
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しろがねは、エレオノールとギイに幼少期から鍛え上げられたことにいって屈強の人形使いになりました。「あるるかん」は、自分の母親であるアンジェリーナから受け継いだもので、聖ジョージの剣という武器が仕込まれています。
その他にも虎乱や炎の矢、羽の舞踏などの技があり、華麗に舞いながら相手を破壊していきます。最後の四人には敵いませんが、強敵と呼ばれる自動人形を数々破壊してきたので、実力もかなりのものです。
しろがねに関する知識7:強さと可愛さのある名言
しろがね pic.twitter.com/fMGEGt6z5E
— kohei (@cv9vb2) August 30, 2018
しろがねは、感情を表に出さずにまるで人形のような存在ですが、実はそんなこともなく感情を露わにしているシーンも何度かあります。普段あまりしゃべらないからこそ、たまに出る感情の爆発は名言となっていることがあるので、紹介していきます。
「ああ… それは… 笑えないな」
「#機械仕掛けの名言振り返り企画」
時を経ても色あせない名シーン満載!第10回はこちら!加藤鳴海『おまえはオレの女になる。どうだ笑えねえだろ・・・だからおまえはオレを置いて先に・・・』
しろがね『ああ・・・それは・・・笑えないな。』#karakuri_anime pic.twitter.com/bR4Oggkdm0— TVアニメ「からくりサーカス」公式 (@karakuri_anime) June 2, 2018
鳴海としろがねが出会って間もない頃にしろがねは鳴海に対して何も興味を抱いていませんでした。しかし勝との関係を通じて鳴海という人間がやさしく、人のためだけに頑張る姿を見せてくれたので、徐々に心が動かされていました。
そして二人で共に戦うことにもなりますが、鳴海にゾナハ病の発作が起こってしまいます。、他人を笑わせなければ発作を止められない…何とかしなくては…悩んだ末にしろがねを笑わせることに決めました。冗談のつもりで「おまえはオレの女になる」と話しました。
それに対しての返しの言葉がこれですが、しろがねは、この時に初めて心から笑ったかもしれません。お陰で鳴海の発作は止まることになりましたが、ここから鳴海としろがねの恋愛感情は大きくなっていくのです。
「戦って、勝ちなさい そして…かならず戻ってきなさい!」
しろがね pic.twitter.com/LEg7IHu4gC
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フランシーヌ人形と瓜二つのエレオノールに出会った瞬間に、敵だったはずのパンタローネとアルレッキーノは忠誠を誓うことになります。フランシーヌが滅びたことで存在する意味が分からなくなってしまった2人にとってエレオノールは生きる意味そのものだったのです。
だから命令を与えられることで、至福の喜びを感じ、目的を見出すことができました。最後の戦いで2人はエレオノールを護るために立ち上がり、自らよりも格上の相手と戦おうとしますが、その際にエレオノールが激励の意味でこの言葉を放ちます。
これをきっかけにパンタローネとアルレッキーノの感情が高ぶるのですが、生きる意味を失い、無様な扱いを受けてきたからこそ嬉しい一言だというのが分かります。主従関係がしっかりとした信頼関係で成り立っている良いシーンでもあります。
「あなたが私をまた憎んでもかまわない。だから…いつかまた、私と出会ってくださいね。」
「#機械仕掛けの名言振り返り企画」
時を経ても色あせない名シーン満載!第53回はこちら!➁
エレオノール『あなたが私をまた憎んでもかまわない。だから・・・いつかまた、私と出会ってくださいね。』#からくりサーカス#karakuri_anime pic.twitter.com/g5mdUyKEfk— TVアニメ「からくりサーカス」公式 (@karakuri_anime) July 15, 2018
しろがねの鳴海に対する健気な想いが詰まっています。いくら憎まれても構わない、ずっとあなたのことを信じている…そう思わせる言葉です。鳴海が一度記憶を失ってしまったことで、互いの歯車がおかしくなってしまいました。
鳴海はしろがねのことをゾナハ病を産み出した敵だと思い心を全く開きませんでした。何度も何度もしろがねは鳴海に言葉で伝えてきましたが、鳴海は態度を変えるつもりはありません。
しかししろがねは、以前の鳴海に戻ってくるとずっと信じて、そのためなら自分が殺されても構わないと言う覚悟がありました。悲しい気持ちのすれ違いの連続だからこそ、この言葉にも重みを感じてしまいます。
しろがねに関する知識8:しろがねの最後
しろがね pic.twitter.com/uiTT1sZ82y
— kohei (@cv9vb2) August 30, 2018
鳴海は、ハーレクインとの戦い後にはっきりとしろがねに対して「愛している」と口にしました。そのことでしろがねは、今までのことが報われたという気持ちになりました。そして最高の笑顔を見せたことで、パンタローネやアルレッキーノは自らの使命を果たしたと活動を停止しました。
そこから勝とフェイスレスの戦いになるのですが、フェイスレスは勝の気持ちに負けたと思いゾナハ病の解除方法を教え、そのまま宇宙空間で塵となりました。
それから数年後、しろがねと鳴海は世界を旅していて、ふたりで大道芸を行って子どもたちを笑わせようとしています。ふたりの関係は夫婦か恋人のままかは分かりませんが、幸せそうでした。
しろがねは、悲しき存在だった
しろがね pic.twitter.com/bxLEuJtpDA
— kohei (@cv9vb2) August 30, 2018
しろがねは、何のために生きているのかということが分からずにそこにいました。しかし勝を護るという使命を受けることで、生きがいというものを見つけました。そして人間に興味を持つようにもなったのです。
そこで出会うのが鳴海でしたが、鳴海からは愛情というものを見つけることができました。勝には母性というものが働きまるで母親の気持ちを味わっているようでしたが、鳴海にはひとりの女性としての喜びを感じているかのようでした。
そんなふたりのお陰でしろがねは変わることができ、生きることの楽しさを見つけ出すことができたのだと思います。しろがねの過ごしてきた90年という歳月を考えると、僅か数ヶ月での心境の変化は凄いことだということです。
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