『魔法少女まどか☆マギカ』とは2011年に放送された大人気アニメです。可愛らしい絵柄からは想像もできないダークファンタジーなストーリーで、当時とても話題になりました。そんな『まどマギ』から、今回は「杏さや」をピックアップします。いつも元気な佐倉杏子と美樹さやかの公式エピソードを皆さんと一緒に振り返ってきましょう。
目次
「杏さや」とは?
『魔法少女まどか☆マギカ』佐倉杏子×美樹さやか
『魔法少女まどか☆マギカ』とは2011年1月から4月の間に放送された大人気アニメ作品です。キュゥべえという地球外生命体によって願いを叶えてもらった少女たちは、その代償として「魔法少女」へと生まれ変わります。そんな魔法少女となった彼女たちの過酷な運命を描くストーリーです。
「杏さや」とは『まどマギ』に登場するキャラ、佐倉杏子と美樹さやかのカップリングです。出会った頃は考え方の違いに対立していた二人ですが、徐々に距離を縮めていきます。物語の最後にはファンが急増するほどの仲良しコンビになっているのです。
佐倉杏子
佐倉杏子は元々見滝原の隣町である風見野市に住む魔法少女でした。巴マミが魔女によって倒されてしまった後、見滝原を縄張りにするためにやってきました。
杏子の実家は教会で、父は聖職者でした。しかしどんどん信者が離れていき、誰も父の話を聞かなくなってしまいます。そんな父の姿に心を痛めた杏子は「父の話を人々が耳を傾けてくれるように」という願いをキュゥべえに叶えてもらい、魔法少女になりました。
しかし信者が増えたのが魔法の力だと知った父は杏子のことを「魔女」と罵り、杏子の残して家族で心中してしまいました。そんな経験をした杏子は「魔法は自分のために使うもの」という考えを持つようになりました。また、信者が離れていったときは貧乏だったので食べ物を異常に大切にする考えも持っています。いつもリンゴやお菓子を食べている印象が強いキャラです。
美樹さやか
美樹さやかは見滝原中学2年生の女の子です。主人公・鹿目まどかと同じクラスで親友の一人です。ひょんなことから巴マミに出会い、まどかと共に魔法少女としての役割を見守ってきました。
さやかが魔法少女になったきっかけは、幼馴染であり想い人でもあった上条恭介を救うためでした。彼は天才的なバイオリニストでしたが、治療不可能なケガによりその奏者生命が絶たれようとしていました。絶望した恭介をみたさやかは「奇跡も、魔法も、あるんだよ」といい、キュゥべえに願いを叶えてもらいました。
しかし恭介を巡って、親友の志筑仁美と三角関係になってしまいます。さやかは「人間ではない自分は恭介と結ばれない」と追い詰め、最後は魔女へと姿を変えてしまいます。さやかは、人のために戦って戦死したマミのことを尊敬しており、「他者のためだけに魔法を使う」という考えを持っていました。
「杏さや」エピソード1:考え方の違いから喧嘩
『魔法少女まどか☆マギカ』4話「奇跡も、魔法も、あるんだよ」~6話「こんなの絶対おかしいよ」
今ではとても仲良しな二人ですが、出会った当初は考え方の違いから衝突ばかりしていました。杏子は過去の経験から「魔法は自分のために使うもの」という考えを持っていましたが、さやかもまたマミの戦死から「魔法は他人のために使うもの」という考えを持っていました。正反対の考えを持つ二人は出会う度に口論になって激しいバトルを繰り返しました。
魔法少女同士が戦う姿を見ていられなくなったまどかが二人を止めたこともあります。それだけ、二人の喧嘩はまどかにとって見ていられない程激しいものでした。
思いっきり正反対の考えを持つ二人ですから、お互いに主張し合えば否定されたような気分になってヒートアップしてしまいますよね。二人にはそれぞれ譲れない信念のようなものがあることがわかります。
「杏さや」エピソード2:絶望するさやかに杏子が心を許し始める
『魔法少女まどか☆マギカ』7話「本当の気持ちと向き合えますか?」
いつも対立していた二人ですが、杏子がさやかに心を寄せていく場面が出てきます。それはさやかがどんどん闇落ちしていったことがきっかけです。さやかはキュゥべえに魔法少女の真実を聞かされた上に、想い人や親友との三角関係に悩みまくっていました。そんな姿を見て杏子は過去の自分とさやかを重ねて手を差し伸べようとしたのです。
杏子はさやかを呼び出し、自分の過去を語り始めました。そして「これからは自分のために魔法を使え」と利己的な生き方を勧めたのです。杏子はそう言ってリンゴを差し出しますが、さやかはそれを払いのけてしまいます。「食べ物を粗末にするな」と杏子はまた怒り出してしまいますが、それがさやかの答えでした。
さやかは杏子の考えにはやはり賛同できなかったのです。現実を受け入れることができないさやかは、もう明るかった頃のさやかではなくなっていました。ソウルジェムがどんどん汚れを増していってしまいます。
「杏さや」エピソード3:「独りぼっちは、寂しいもんな」さやかを助けようとする杏子に涙
『魔法少女まどか☆マギカ』8話「あたしって、ほんとバカ」~9話「そんなの、あたしが許さない」
心配すんなよさやか……独りぼっちは…寂しいもんな…いいよ、一緒に居てやるよ…さやか……pic.twitter.com/Gdwvha7wbO
— 杏子bot(画像付き) (@ankotyan_love) August 29, 2018
杏子とさやかが「杏さや」と呼ばれるようになったきっかけの一番の名場面はここなのではないでしょうか。このシーンは本当に涙なしでは見られません。闇落ちしたさやかのソウルジェムは汚れ切ってしまい、とうとう魔女へと姿を変えてしまいます。キュゥべえに語られた「魔女は魔法少女の成れの果て」という言葉を目の前で見せつけられてしまったのです。
杏子はなんとかさやかを助けようとしますが、一度魔女になった魔法少女は二度と元には戻れないことを実感してしまいます。さやかのことを想った杏子は、魔女になったさやかと共に自爆する道を選んだのです。
「独りぼっちは、寂しいもんな」という名言を残し、杏子はさやかと共に逝ってしまいました。自分のことだけで生きてきた杏子がさやかのために試行錯誤動いたこと、そして最期は一緒に自爆してしまったことから、杏子の中の考えが変わってきていたことがわかります。
「杏さや」エピソード4:二人が同居!?現実では有り得なかった夢の時間が実現!
劇場版『魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』
みなさん、2013年10月26日に公開された映画『魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』はご覧になりましたか?この映画は杏さやファンにとってたまらない内容がたくさん詰め込まれています。中には「公式が作った同人作品」と呼ぶ人が現れるほど、ファンが待ち望んだ2人の仲良しシーンを観ることが出来るのです。
そのひとつが、この二人が同居しているという事実です。最初に出てくる平凡な日常のシーン、実はこれは魔女の結界によって生み出されたものです。しかしこの中で過ごしている魔法少女たちはみな理想的で幸せな毎日を送っていました。そのワンシーンのひとつに、まどかとさやか、そして杏子が一緒に登校するシーンがあります。
「杏子が宿題しないで遊んじゃって」などという会話で、ファンは「ん?」と思うのですが、次のシーンでなんと二人は同居しているという事実が語られます。更に作中で二人はよく恋人繋ぎのように手を繋いでいるのです。これにはもうファン大興奮!楽しそうな二人にほっこりしてしまいますね。
「杏さや」エピソード5:本編では言えなかった本音を激白!互いに愛し合っていたことが公式で明らかに!
劇場版『魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』
やっぱり、さやかと杏子が本当の意味で和解できたシーンが叛逆の物語で一番好きだなー、と #叛逆の物語 pic.twitter.com/N53AazZWUv
— たけ坊@今期はプリコネ推し (@takebo416) April 16, 2017
ラブラブなシーンが観られる映画ですが、戦闘シーンでも二人の息はぴったりです。華麗な協力プレイで、まさに二人の前に敵無しといったところでしょう。そんな戦いのシーンの中で二人は自分の気持ちを素直に打ち明ける場面があるのです。
円環の理の一部となったさやかには、魔女と対決していた頃の記憶がきちんと残っています。一方、魔女になることなく自爆してしまった杏子にはその当時の記憶はありませんでした。さやかは「やっぱり心残りだったんだろうね、あんたを残してきちゃったことが」と当時の気持ちを激白しました。
一方杏子も「嫌な夢を見た」といい、その夢ではさやかが居なくなってしまったこと、そしてその夢がとても怖かったことを打ち明けました。杏子もさやかもお互いのことをきちんと想っていたことが公式で明らかになったのです。気持ちを告白した二人は背中合わせのまま、また恋人繋ぎをしました。ファンにとっては尊すぎて気絶してしまいそうになるワンシーンです。
キャラソンや蒼樹うめ先生のTwitterも話題!尊すぎる2人に注目集まる!
改変後の世界
杏子とさやかpic.twitter.com/tIFPhs8qsx— 叛逆セリフbot (@hangyakuserifu) August 24, 2018
ここまで杏さやの公式エピソードをご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。今回ご紹介したもの以外にも、杏さやを楽しめるものはたくさんありますよ。なんと2人で歌っているキャラソン「and I’m home」という曲も出されています。
また、『まどマギ』の世界観を楽しめるスマホゲーム『マギアレコード』でさやかが実装された際、キャラクター原案を担当した蒼樹うめ先生が、さやかと杏子のイラストをTwitterにアップしました。好待遇のさやかに嫉妬する杏子の様子が描かれており、とても可愛いと話題になりました。
アニメしか観ていない杏さやファンの方はぜひ映画の方もご覧になってみてくださいね。その他『マギレコ』などでもまだまだ杏さやを楽しむことが出来るので、興味のある方はぜひプレイしてみてくださいね。