【バケモノの子】あらすじとストーリーをネタバレ解説!熊徹は死んでしまう?チコの正体は?

2015年に公開され、大ヒットとなった長編アニメーション映画『バケモノの子』。監督は『時をかける少女』『サマーウォーズ』などでおなじみの細田守さん。母親の死をきっかけにひとりぼっちになってしまった少年・九太と、ひとりぼっちで生きてきた熊のような見た目をしたバケモノ・熊徹の関係を主軸に物語は進んでいきます。そんな本作のあらすじについてご紹介していきます!

細田守監督の大ヒット作!『バケモノの子』とは?

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『バケモノの子』は、2015年に公開されたオリジナルの長編アニメーション映画。監督は、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などを世に送り出してきた細田守さん。『時をかける少女』では高校生の男女の瑞々しい恋が、『サマーウォーズ』では大家族の絆が、『おおかみこどもの雨と雪』では母子の絆がメインで描かれましたが、今作では父子の絆がメインで描かれます。

興行収入は、前作の『おおかみこどもの雨と雪』を凌ぐ58.5億円を記録。第39回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞、第25回日本映画批評家大賞・アニメ部門作品賞を受賞するなどの好評価を得ました。そんな今作のあらすじをご紹介していきます!

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「バケモノの子」とは?

「バケモノの子」は、2006年に「時をかける少女」、2009年に「サマーウォーズ」、2012…

あらすじ1:九太と熊徹の出会い!バケモノの世界「渋天街」へ

主人公の9歳の少年・は、東京にある渋谷の街をたったひとりで彷徨っていました。離婚後に親権をとった母親が交通事故で急死。母方の親戚が蓮のことを引き取ろうとしますが、その親戚も自分のことを助けにきてくれない父親も大嫌いだと言い放ち、蓮は引っ越しの最中に逃げ出してしまったのです。

蓮が渋谷の駐輪場でうずくまっていたとき、ローブで全身を覆ったクマのような見た目のバケモノ・熊徹がその前を通ります。熊徹は蓮に「オメエ、俺と一緒にくるか?」と話しかけ、その場を立ち去ります。その後に警察に捕まりかけた蓮は、熊徹の後を追いかけ、バケモノたちの住む世界「渋天街(じゅうてんがい)」へと迷い込んでしまうのです。

蓮と再会した熊徹は、とある目的のために蓮のことを弟子にとると宣言。粗野な言動をする熊徹に反発した蓮は、名前を尋ねられても答えようとしません。熊徹は蓮の年齢が9歳であることだけ知ると、蓮のことを「九太」と名付けます。こうして、熊徹と九太の共同生活が始まることになったのでした!

あらすじ2:熊徹が九太を弟子にした理由は?

10万を超えるバケモノたちが暮らす渋天街には、「宗師」と呼ばれる長老がいます。今代のウサギ顔のバケモノの宗師は、近々引退して神に転生する予定で、自分の後継者となるべき強さも品格も兼ね備えた一流のバケモノを探していました。その後継者の候補に上がっていたのが、熊徹と猪王山(いおうぜん)。猪王山は、その名の通りのイノシシの顔をしたバケモノで、強さも品格も一流であると認められた存在でした。

一方の熊徹は、武術に関しては一級品であるものの、性格が粗暴で品格もいまいち。渋天街の中ではほとんどの者から応援されていない存在。猪王山に負けたくないと思った熊徹は、宗師から「弟子をとること」という宗師に立候補するための条件を出され、見所があると思った九太を弟子にとることに決めたのでした。

あらすじ3:九太と熊徹は喧嘩をしながらお互いを高め合う

熊徹の弟子になることに決めた九太は、熊徹から武術を教わることになります。しかし、親も師匠もいないなか、たった独りで腕を磨いてきた熊徹の教え方は「まずはだな、剣をぐーっと持つだろ。そんで、びゅっといって、ばーんだ!」というあまりに感覚的すぎるものであったため、「やってられるか!」と九太は反発してしまいます。

渋天街のウサギ顔の宗師から「この世界各地にいる宗師に会ってくるように」と、紹介状の束を渡された2人は、熊徹の友人のバケモノ2人と一緒に旅に出ることになります。九太はその旅の中でも熊徹と喧嘩をしながら、各地の宗師の話を聴き、強さとは何かを考えます。

その旅を終えた後、亡くなった母からのアドバイスを聞いたような気がした九太は、こっそりと熊徹の武術を動きを観察して真似るようになります。それを何度も繰り返した結果、九太は熊徹を直接目にしていなくても、音だけでいったい今どういう動きをしているのかがわかるレベルにまで成長します。

強くとも自分勝手な武術をしていた熊徹は、今度は九太から相手に合わせて戦う技術を教わることに。九太もまた熊徹から直接剣や拳の技術を教わるようになり、2人は互いを師としながら心身ともに飛躍的に成長することになったのでした。

あらすじ4:九太が再び人間界へ!楓との初めての出会い

渋天街にやってきてから8年が経過し、九太は17歳に。強くたくましく成長した九太は、人間でありながら周りのバケモノたちから認められる存在になり、熊徹の元にはたくさんの弟子志願者が訪れるようになったのでした。

いつものように喧嘩をして熊徹から逃げ回っていたとき、九太は偶然人間界に戻ってきてしまいます、渋谷の街を歩き回り図書館にやってきた九太は、進学校に通う少女・に出会います。九太が、酷い目にあわされかけていた楓を助けたことをきっかけに2人は親しくなり、九太は楓から勉強を教わることになります。

それから九太は、バケモノの世界を人間の世界を行き来するように。図書館で勉強を教わり、急速に成長していった九太は、楓からもしも興味があるなら高等学校卒業程度認定試験を受けて、大学進学を目指してみたらどうかという提案を受けます。役所でその手続きのために必要な住民票を取得した際、九太はそこで父親の現在の住所を知ることになるのです。

あらすじ5:父親と再会し九太は自分に潜む闇を自覚

もしかしたらもう自分のことなんて忘れているかもしれないという不安を抱えながらも、九太は勇気を出して父親に会いにいきます。その住所の近くで父親を発見した九太は、「俺のこと、覚えてますか?」と尋ねます。父親はすぐには大きくなった九太が誰だかわかりませんでしたが、やがて気づき、「どうしてたんだよ今まで!」と九太のことを強く抱きしめて涙してしまうのです。

九太の父親は九太の母親が亡くなったことを随分と後になって知らされ、行方不明となってしまった九太のことを長い間探し続けていました。渋天街に戻った九太は熊徹に人間の学校に行きたいという相談を持ちかけますが、自分の話にちゃんと耳を傾けてくれない熊徹に嫌気がさし、一方的に「実の父親の元に戻る」と言って熊徹の家から出ていってしまうのです。

九太は父親に会いにいきますが、そのときに「少しずつやり直そう。今までのつらいことは全部忘れて、これからは前を向いていけるように」という言葉を聞かされ、「なんでつらいって決めつけるの? 父さんは俺の何を知ってるんだよ。なんにも知らないくせに知ったようなことを言うなよ!」と激昂し、父親の元を離れてしまいます。

熊徹と実の父親のことで心を大きく揺らした九太は、そこで自分の中に大きな闇があったことに気づかされます。自暴自棄になりかけていた九太は、図書館の前で待ってくれていた楓に目を覚まさせてもらい、一度渋天街へと戻ることを決めるのです。

あらすじ6:熊徹と猪王山の決戦!ピンチの熊徹を九太が勇気づける

渋天街では、とうとう新しい宗師を決めるための試合が開かれることに。たくさんのバケモノたちが集まる会場で熊徹は猪王山と戦いますが、九太がいなくなってしまったためか、いつもの調子を振るうことができません。猪王山から一方的にやられ続けた熊徹は、とうとう倒れこんでしまい、審判に「1つ、2つ・・・」とカウントをとられてしまいます。

こっそりと会場にきていた九太は熊徹が負けそうになっているところを見ていられず、客席の一番前まで走って「なにやってんだばかやろう! とっとと立て!」と、ボロボロになった熊徹を勇気づけます。いつもの調子を取り戻した熊徹は猪王山と互角以上の試合をし、猪王山をとうとうノックダウンさせるのです。

見事に勝利した熊徹は、客席にいた九太と手を叩き合います。会場中が新しい宗師の誕生に沸き上がりますが、そのとき、熊徹の背中に剣が突き刺さるのです。熊徹は突然のことに動揺を隠せないまま、座り込んで意識を失ってしまうのでした・・・。

あらすじ7:一郎彦の闇が暴走!?刀で貫かれた熊徹が瀕死の状態に

熊徹に刀を突き刺した者の正体は、猪王山の息子・一郎彦。一郎彦は猪王山によって育てられましたが、猪王山の実の息子というわけではありませんでした。猪王山が人間界で捨てられていた赤子を拾い、渋天街に連れ帰って育てたのです。猪王山は一郎彦が本当は血の繋がらない人間の子どもであることを教えず、本当の子どもだと言い聞かせて育てました。

父のことを敬愛する一郎彦は、いつかは自分も立派なバケモノになることを望んでいましたが、成長するにつれ人間であることに自ら気がついてしまいます。そうして不信と不安を大きくしていった一郎彦の心には、いつしか大きな闇が巣食うようになってしまったのでした。

猪王山が敗北する姿を目の当たりにした一郎彦はとうとう心の闇を暴走させ、念動力で操った剣を熊徹の背中に突き立ててしまいます。一郎彦の憎悪は九太にも向けられていました。同じ人間でありながら堂々と振る舞い、周りのバケモノたちから認められている九太のことを憎らしく思っていたのです。

熊徹を傷つけられた九太は激しい怒りに駆られ、自身の心の闇から生まれる念動力で一郎彦に剣を突き立てようとします。ギリギリのところで九太は理性を取り戻し、剣は一郎彦に刺さらずに済んだのですが、心の闇に飲み込まれてしまった一郎彦は、そのまま人間界へと失踪してしまうのでした・・・。

あらすじ8:熊徹が九太の心の剣に・・・九太と一郎彦の戦いの行方は

九太は一郎彦を追いかけて人間界へと赴きます。熊徹の敵討ちのために一郎彦を探したいと思ったわけではありませんでした。一郎彦と自分は同じ「バケモノに育てられた人間」で、支えてくれる者がいなかったら自分も一郎彦のようになっていたかもしれない。そう思ったからこそ、一郎彦の元に行かなければならないと思ったのです。

人間界の渋谷にやってきた九太は、楓とともに理性をなくした一郎彦と対峙します。一郎彦は巨大なクジラの姿に変化し、渋谷を混乱に陥れます。楓と一緒に電車に乗ってその場から離れた九太は、一郎彦の抱えた闇全てをこの胸に取り込み、自分自身を刀で刺し貫けば事態は収まるのではないかと考え始めます。

九太は再び巨大なクジラの姿になった一郎彦と対峙。一郎彦の闇全てを取り込もうとしたそのとき、一振りの燃える剣が九太の前に突き刺さります。それは熊徹が付喪神(つくもがみ)へと転生した姿でした。意識を取り戻した現宗師の熊徹は、前宗師に神に転生する権利を譲ってほしいと頼み込み、大太刀へとその姿を変えたのです。

神となった熊徹が宿ったその剣は、自ら九太の胸に収まります。ずっと胸の中にあった空虚な闇が埋まるのを感じた九太は、思わず涙を流してしまいます。熊徹は胸の中から九太に呼びかけ、九太は熊徹と心をひとつにして鞘から刀を振り抜きます。九太の心の剣が一郎彦の闇を切り裂き、クジラは淡い光の粒子となって夜の空に消えてゆきます。その場には、意識を失った一郎彦が残されたのでした。

あらすじ9:そして九太は父と楓のいる人間界へ

宗師の任を継ぐはずだった熊徹が付喪神となって九太の胸に収まってしまったため、前代の宗師が引き続き宗師の役目を負うことに。一郎彦の巻き起こした騒動を見事に解決した九太は、渋天街でバケモノたちから盛大な歓迎を受けます。渋天街に招待された楓は、九太に高等学校卒業程度認定試験の願書を手渡します。九太は改めてそれを受けることを決意し、楓は「一緒に頑張ろう!」と九太の手を握るのです。

その後、渋天街を出て人間の世界にやってきた九太は、父親とともに暮らし始めます。父親と協力して家事をしながら、大学進学のための勉強を続けます。九太はそれから二度と剣を持つことはありませんでした。しかし、その胸にはいつも熊徹という剣が在り続けたのでした。

番外編:いつも九太の傍にいるチコの正体は?

チコは、人間でもバケモノでもない不思議な生き物。まるでわたあめのように、白くてふわふわした見た目をした生き物で、映画冒頭で渋谷の路地裏で九太に発見されて以来、ずっと変わらない姿で九太に寄り添っています。映画の中ではその正体について特に言及されなかったのですが、「もしかしたら九太の母親なのではないか?」という説が実は有力なんです。

たとえば映画の中盤。世界各地の宗師に会う旅を終えた九太がチコとじゃれ合っていたとき、亡くなった母親からの「なりきる。なったつもりで」というアドバイスを耳にします。九太はあたりを見回しますが、もちろん母親の姿はどこにもありません。九太はチコに視線を向け、「今の、おまえ?」と尋ねます。それから九太は熊徹の武術の動きを自ら真似するようになり、ぐんぐんと武術の腕を上達させていくことになるのです。

その他にも、一郎彦によって熊徹の背中に剣が突き立てられたとき、九太は怒りに我を忘れて一郎彦のことを殺そうとしますが、その時に九太に理性を取り戻させてくれたのもチコでした。これらの他にも「チコ=九太の母」と思わせるシーンはいくつかあります。ひとり残してきてしまった九太のことを心配して、ずっと傍にいて支え続けてくれていたのかもしれませんね。

『バケモノの子』は父子の絆を描いたアニメ!

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ここまで『バケモノの子』のあらすじをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? 親を失いひとりぼっちになってしまった少年・九太と、ひとりぼっちで生きてきたバケモノ・熊徹が出会い、喧嘩を繰り返しながらも確かな絆を結んでいくストーリー。ぜひ映画の方をご覧になってみてくださいね!

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