「血界戦線」シリーズに登場する「スティレオ」とは、『神々の義眼』を持つレオナルドと、秘密結社ライブラのサブリーダー・スティーブンのカップリングです。レオが困った時に頼るのはスティーブンで、2人のやりとりは親子のよう。そこで、公式エピソードを原作版からご紹介していきます!
目次
『血界戦線』の「スティレオ」とは?
スティーブン・A・スターフェイズ×レオナルド・ウォッチ
集英社から発行されていた隔月漫画雑誌「ジャンプSQ.19」で2010年から2015年まで連載されていた「血界戦線」は、内藤泰弘先生によるSF伝奇アクション作品。
その後は、季刊誌「ジャンプSQ.CROWN」で「血界戦線 Back 2 Back」を連載開始しています(2018年時点ではジャンプSQ.RISE(ジャンプスクエアライズ)で連載中)。2015年と2017年に「血界戦線」「血界戦線 & BEYOND」と2度にわたってアニメ化されました。
「スティレオ」とは、秘密結社ライブラのサブリーダー・スティーブン・A・スターフェイズと、妹を助けるために入った構成員・レオナルド・ウォッチのカップリングです。絡むエピソードは少なめですが、困った時にスティーブンを頼るレオの姿が度々登場し、親子に似た関係を築いています。
スティーブン・A・スターフェイズ
スティーブン・A・スターフェイズ(以下、スティーブン)は、秘密結社ライブラのサブリーダーを務めている男性。いつもスーツにネクタイとかっちりとした服装を好み、目に傷があり、「スカーフェイス」という異名を持っていました。
全てを凍らすことのできる高速の蹴り技「エスメラルダ式血凍道」の使い手のスティーブンは、優しい性格のクラウスのサポート役です。また構成員が危険な時など、クラウスに内緒で私設部隊を動かすやり手でした。
社交的で、情報収集能力・調整能力に長け、厳しく構成員をまとめるなどライブラの重要なポジションを担当しています。個性的なライブラのメンバーの中でも、困った時にレオが一番頼りにしている人物で、まんざらでもないのがスティーブンの言動からも垣間見えます。
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レオナルド・ウォッチ
レオナルド・ウィッチ(以下、レオ)は、「ヘルサレムズ・ロットの歩き方」という記事を執筆する予定の記者です。妹・ミシェーラ・ウォッチはとても視力が悪く、記事を執筆して資金を貯めようと考えていました。
妹の視力を取り戻す原因を知るためにライブラの構成員となったレオは、全てを見通すことができる「神々の義眼」を持つ人物です。神々の義眼でヘルサレムズ・ロッドを見渡せば、異世界の住人の本当の姿を見ることが可能で、貴重な存在となっていました。
ミシェーラのために頑張るレオは、ライブラから貰っているお給料も大半を仕送り、自分は贅沢をせずに暮らしています。サブリーダーのスティーブンに、レオは困ったことがあったら報告をしていました。スティーブンは、他の構成員とは違い的確に回答をくれるので、レオはついつい頼っちゃうんですよね。
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『スティレオ』公式エピソード1:「万事解決、おめでとう!!」大健闘をしたレオをたたえるスティーブン
「血界戦線」第1巻「幻の幽霊車両を追え!!」
ヘルサレムズ・ロット(以下、HL)にレオが来てから1ヶ月、秘密結社ライブラ(以下、ライブラ)の仕事にもだんだん慣れてきました。スティーブンは、クラウスに「大丈夫なのかい?そんなの入れて」とライブラに入れたのを危惧していましたね。
ある日、レオとザップ・レンフロが街中で、異形が人間を真空パックにしているのを発見します(見えてるのは『神々の義眼』を持つレオだけ)。見えたのがきっかけで、レオが敵のアジトに拉致され、ライブラ内は救出に乗り出していました。
スティーブンとクラウスの攻撃でアジトは壊滅…。拉致されていたレオは自力で脱出したものの、全身に大怪我を負い入院となっていました。スティーブンは「万事解決、おめでとう!!」とレオの活躍を認めて褒めています。
『スティレオ』公式エピソード2:スティーブンのムチャなふりもレオは拒否できない!
「血界戦線」第3巻「震撃の金槌」
ゴスロリを着た少女・偏執王アリギュラがHLに、ドグ・ハマー(容姿が気に入ったので、元恋人のブローディの血と入れ替えた)の奪還のためにやって来ました。ハマーを守るためにライブラは動き出します。
レオは、エピソードの冒頭でアリギュラに人質にされていました。アリギュラのトラックから逃げようと考えたレオのもとに、スティーブンから電話が入ります。「早速で悪いがよく聞いてくれ。君の乗っているそのモンスタートラックだが…今から我々がブチ壊す」と衝撃の内容をレオに伝えてきました。
自分の生死のかかった作戦に、レオは言葉を失っています。さらには、トラックの視界を阻止し、スティーブンのいう場所まで誘導して欲しいと指示を受けていました。スティーブンは「やれるな!」と念を押していましたが、レオには拒否する選択肢は残っていませんでしたね!
『スティレオ』公式エピソード3:「で、ここに連れてきたと」レオが困った時は、スティーブに相談!
「血界戦線」第7巻「マクロの決死圏(前編・後編)」
HLにいる異形のリールはレオの友達でした。ボールをキャッチしただけでも骨折してしまう虚弱体質。レオと一緒にカツアゲに遭遇して逃げてしまったリールは、友を置いて逃げたのを後悔し、もっと強くなりたいと願っていました。
そんな体の弱いリールは、病原菌テロリスト・ゲムネモに巨大化させる改造を施され巨大化してHLを襲っています。事態の収拾をしたいと空からやって来た、知性を持った菌の機装医師のリ・ガドと一緒にライブラの事務所へ向かっています(レオがリールだと知ったのは、リ・ガドとスティーブンに会ってから)。
レオの状況を把握したスティーブンは「で、ここに連れてきたと」と言っていました。HLでは、トラブルは日常茶飯事だと言っていたスティーブン。レオが相談をして来ても、驚いたりひるんだりすることなく、落ち着いて対処していました。
『スティレオ』公式エピソード4:VIPとの接触にピリピリしちゃうスティーブの視線がレオは痛いっ!
「血界戦線」第8巻「王様のレストランの王様」
味覚の特異点といわれている『ヌーベル キュイジーヌ アウデラーデ(新異界料理の店)・モルツォグァッツァ』に訪れたライブラの一同は、スポンサーとして大きな可能性を秘めたフリージャ次期国王と食事の招待を受けて来ていました。
ライブラとしては、何としても大口のスポンサーは付けたいところ…。サブリーダーを務めているスティーブンは、フリージャ次期国王の機嫌を損ねないように構成員たちの行動をチェックします。
【ニュース】『血界戦線』公式ファンブックは完全新作アニメを同梱! 「王様のレストランの王様」場面カットを大公開! #kekkai_anime https://t.co/zekbpOpKr7 pic.twitter.com/fiEMC6TNWL
— アニメイトタイムズ公式 (@animatetimes) March 30, 2016
そんな状況で、生魚が食べられないツェッドが残した生魚料理に目を付けたのが、レオとザップでした。2人はフォークを使ってツェッドの残した料理を自分のものにしようとします。
それを察知したスティーブンは「…君達、その皿の上には、二切れあるようだ。仲良く分けるといい」と笑顔なのか、怒っているのか区別がつかない表情で場を収めました。スマートな言動をしているスティーブンのいつもと違ったピリピリモードに、さすがのレオも「…はい」と言うのが精一杯でしたね。
『スティレオ』公式エピソード5:「お前達いい加減にしないか」スティーブの笑顔はレオを凍らせる!
「血界戦線 Back 2 Back」第2巻「グット・ザ・ロックアウト!(前編・後編)」
ライブラの事務所で、仕事の処理をしていたスティーブン。レオは、コンビを組んでいたザップに、仕事上の失敗を派手に怒られていました。
クラウスが一度は仲裁に入りますが、ザップは、レオがこれまでに失敗した話も持ち出して、事務所内は大騒ぎになっていましたね。耐え切れなくなったスティーブンは「お前達いい加減にしないか」と笑顔で注意していました。
「何すか、あの春風の様な笑みは~!!」と言って密かに涙を流しています。スティーブンは、限界値に近いと、自分の思っている感情と表情が合わなくなると過去に体感していたので、ザップと相談してすぐ静かになっていました。家に仕事を持ち帰った父親に怒られてしまった子供のようですね。
【スティレオ】信頼関係で繋がっている親子カップリングに注目!
【9/8発売アニメディア10月号】では10月から放送が開始する「 #血界戦線 & BEYOND」を #クラウス 、 #レオ 、 #ザップ 、 #スティーブン のイラストと共に紹介!岡村和佳菜プロデューサーに放送が待ち遠しい新シリーズの見どころを語ってもらいました。(浅井) #熱盛 pic.twitter.com/9WGHoVIrTp
— アニメディア@10月号表紙はFree!(遙、真琴、郁弥、旭)、はたらく細胞(血小板モブ含め3人) (@gakken_animedia) September 8, 2017
「血界戦線」シリーズに登場した「スティレオ」は、『神々の義眼』を持つレオナルドウィッチと、秘密結社ライブラのサブリーダー・スティーブン・A・スターフェイズのカップリングでした。
ザップとレオのようにケンカばっかりのカップリングや、クラウスとスティーブンの夫婦カップリングとは違い、親子カップリングと言われていた「スティレオ」。
2人とも普通の人、常識人というカテゴリーに当てはまるキャラクターで、異世界の治安を保持するために活動しているライブラの中でも、人間の世界を思い出させるような、どこか安心して見られるカップリングでしたね!