『BLEACH』に登場する浦原喜助は、謎多き人物のひとりです。浦原喜助を知ることで『BLEACH』の全貌が見えてくるといってもおかしくはないので、詳しく紹介していきます。意外と能力が高くデキル男だということも分かりますので、浦原喜助の魅力を知る良い機会だと思います。
目次
掴みどころのない天才科学者!浦原喜助とは?
浦原喜助は『BLEACH』において、かなり重要な役割を果たしている人物です。黒崎一護を陰から支えて、死神としての能力を飛躍的に伸ばす手助けをしています。その他にも石田や茶渡、織姫の能力を開花させたり、身近な人物を護る手伝いもしています。
普段は駄菓子屋の店主で、あまり自らを語らないのですが、その正体は元護廷十三隊の十二隊隊長です。隊長の当時から能力が高くかなり優秀であるからこそ、いろいろな人物に認められてもいました。
最初から最後までストーリーの大事なところに絡んでくるので、見どころのあるキャラクターです。浦原はある意味で超越した存在で、死神と虚、クインシーの関係を熟知しています。そのためにあらゆる場面で陰で支えているとも言えます。
最前線で戦う訳ではないのですが、危機的状況を何度も救っているのでいなくては困ってしまう存在なのです。
浦原喜助の知識1:斬魄刀の能力と卍解
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浦原喜助は、普段は最前線で戦うことをしません。そうならないように自分よりも素質のある者や能力の強い者に戦ってもらう姿勢を取っています。しかしそうもいかない場合もありました。その時だけは自ら前に出て戦うことを選択していました。
浦原の斬魄刀は「紅姫」といって攻撃と防御を兼ね備えていますが、どちらかというと防御の方に特化しています。そして卍解は「観音開紅姫改メ」(かんのんびらきべにひめあらため)で、あらゆるものを作り変える能力を持っています。
そこから見ても浦原の斬魄刀は、自らの身を護ることに優れているのが分かります。そのために最前線で戦うことが厳しいと言えますが、後方支援としてこれほど力強い能力はありません。
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浦原喜助の知識2:斬魄刀以外の強さとは?
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浦原喜助の斬魄刀は、かなりの強さを持っていますが、浦原の強さはそれだけではありません。『BLEACH』の中で純粋な力だけの闘争では敵わない相手もたくさんいます。しかし浦原の武器は頭脳というところにあります。
浦原の頭脳は『BLEACH』の中でも最強と言っても過言ではありません。発明品はもちろんですが、戦況を見て判断する洞察力も鋭いです。相手の能力を瞬時に判断してそれに対する対抗策が完璧すぎます。
クインシーの全ての始まりであるユーハバッハからも特記戦力として警戒され「手段」というところで未知数という判断をされました。
浦原喜助の知識3:藍染惣右介との因縁
浦原喜助と藍染惣右介との関係は浦原が護廷十三隊の十二隊隊長の時から始まっています。そしてそのきっかけは浦原が生み出した崩玉でした。崩玉の力は藍染の計画には無くてはならないものとわかったからこそ、100年経ってからも追い求めていたのです。
そして藍染はそんな崩玉を生み出せる浦原の能力を高く評価してもいました。ライバルと呼べるような人物だということを認めていたのかもしれません。崩玉の力を手に入れた藍染は一護以外に止めることはできませんでしたが、最終的には浦原が封じることに成功しています。
その際に藍染は本音を語り、浦原が力を持っているのに何故何もしない?という質問をしています。しかし浦原は不完全な世界だからこそ成り立っているとも返しています。
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浦原喜助の知識4:黒崎家との関係
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浦原喜助と黒崎家の関係は、かなり昔からあります。それは、一護の父親である黒崎一心と母親真咲との関係から遡ることになります。一心が死神の隊長の時に藍染の生み出した試作品の虚との戦いで、クインシーだった真咲を巻き込んでしまったことから始まります。
一心が真咲に助けてもらうような形となった戦いですが、結果真咲は虚の攻撃の負傷の影響で虚化することになります。それを防ぐために現れたのが浦原です。真咲を助ける代わりに死神の力を失うことが条件でしたが、一心は迷うことなく真咲を助けるために決心しました。
それから浦原と一心の付き合いが始まり、一心の息子である一護とも関係が始まることになります。親子2代に渡っての関係となり、浦原が黒崎家に与えた影響は大きなものとなりました。
浦原喜助の知識5:他の死神との関係
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浦原喜助は元護廷十三隊の十二隊隊長でした。その頃の死神の関係は、後に一護が出会う仮面の軍勢の一味がほとんどです。平子真子、猿柿ひよ里、愛川 羅武、鳳橋 楼十郎、矢胴丸リサは、当時隊長と副隊長クラスだったので顔見知りです。
更に藍染惣右介は、平子の副隊長で虚化の事件を起こした張本人だったので、因縁の存在となったのは昔からです。浦原が護廷十三隊にいた頃から現在まで変わらない隊長もいます。総隊長の山本を始めに卯ノ花、京楽、浮竹は現在まで変わっていません。
涅マユリは、浦原が自ら進んで技術開発局へと誘いいれました。そして浦原が現世に追放されてから2代目技術開発局長になり、十二番隊の隊長にまでなりました。四楓院夜一とは長い付き合いで、藍染にはめられた時から一緒に現世に逃げています。
そして黒猫に姿を変えた夜一と共に一護たちのバックアップを行いながら、藍染の計画を阻止しようとしていました。
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浦原喜助の知識6:研究成果の数々
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浦原喜助は、多くのものを開発し発明してきました。死神と虚とは何か?ということを研究してきたからこその成果でもありますが、その内容は世界をひっくり返せるほどのものでした。特に崩玉は、死神と虚の境目を取り除いてしまうという効果があったので藍染も目を付けていました。
その他にもルキアにいろいろと支給していましたが、飲むだけで魂が抜ける義魂丸や生身の人間が尸魂界へ行けるように霊子変換機なども開発しています。更に霊王宮、麒麟殿の超回復の風呂を再現もしているので、どれだけの引き出しがあるのか分かりません。
ユーハバッハとの戦いでは、クインシーが奪った卍解の能力を取り戻す「浸影薬」も開発し、絶対絶命の危機からの脱却をすることに大きな力を発揮しました。正に『BLEACH』のドラえもんですね。
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浦原喜助の知識7:アニメ版の声優は三木眞一郎さん
アニメ版『BLEACH』の浦原喜助の声優を務めているのは、三木眞一郎さんです。ベテランの声優で、こなしている作品の数もかなり多いです。特に有名なのは、『ポケットモンスター』のコジロウで、かなり長期間に渡って演じています。
それ以外にも『鋼の錬金術師FULLMETALALCHEMIST』ロイ・マスタングや『頭文字D』藤原拓海、『偽物語』貝木泥舟、『トリコ』スタージュン、『ドラゴンボール超』ザマス、『ワンパンマン』スネックなどがあります。
2枚目の役から、ふざけたキャラまで幅広くこなしているので、演技の凄さを感じさせられます。
浦原喜助の知識8:実写版は田辺誠一が熱演
7/20公開『#BLEACH』で、一護の母:黒崎真咲(長澤まさみさん)、一護の父・黒崎一心(江口洋介さん)、死神を援助する浦原喜助(田辺誠一さん)のビジュアルを初公開!さらに一護のクラスメイトの井上織姫&“チャド”こと茶渡泰虎の役に真野恵里菜さん&小柳友さんが演じることが明らかに!! #映画ブリーチ pic.twitter.com/ehAcHk8mB1
— ワーナー ブラザース ジャパン (@warnerjp) May 29, 2018
実写版『BLEACH』は2018年7月20日に公開しました。その配役はかなり豪華で、浦原喜助役は田辺誠一が担当することになりました。田辺誠一は、今までに喜劇的な役、騒々しい軽薄な人物から、寡黙でクールな二枚目、悪役と幅広く演じてきました。
妻は女優の大塚寧々で、2002年公開の映画『ハッシュ』では主演男優賞も受賞しています。面白さもありクールさもある浦原喜助を演じるには、ぴったりの俳優と言えますね。
浦原喜助の知識9:カッコいい名言
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— kohei (@cv9vb2) September 22, 2018
浦原喜助は天才と呼ばれつつもそれを公言することもなく、本当の実力を隠していました。そしてやる時にはしっかりと決めてくれる頼りにもなる存在です。だからこそカッコイイ名言がたくさんあるので紹介していきます。
「死にに行く理由に他人を使うなよ」
浦原喜助 pic.twitter.com/GKexHIWu7U
— kohei (@cv9vb2) September 22, 2018
一護がルキアが処刑されると知って、救出するために浦原の力を借りるのですが、浦原は一護の覚悟というものがどれほどのものかを見極めようともしていました。そんな中で出た言葉でもありますが、死を覚悟しているのに他人を使うのは間違いだということですね。
自ら選んだ道なのかもしれませんが、死を前提としていて、さらにその理由をつけてしまうとなるとそれは潔いものではなくなります。自ら選んだ道ならば、誰のせいにするわけでもなく進むべきだし、死を前提にしていることも間違いだと思います。
どんなことをしても生き残ることを考えてこそ、救出されるであろうルキアも喜ぶはずなのですから、浦原は自暴自棄になっている一護に対して警告を鳴らしているのです。この言葉は現代にでも使える言葉だとも思えます。
「死なない為に死ぬほど準備することなんて みんなやっている事でしょう」
浦原喜助 pic.twitter.com/WsszhPKkft
— kohei (@cv9vb2) September 22, 2018
クインシーであるアスキン・ナックルヴァールとの戦いの中で、苦戦を強いられることになった浦原は自らの斬魄刀を解放させ、他人に見せたことのない卍解「観音開紅姫改メ」を晒しました。あるあらゆるものを作り変えて治す力を利用して、勝利することができました。
その際に話した言葉ですが、浦原の徹底した勝利欲というものが感じられます。勝つためには何をしなくてはならないのか?必死に考えて、どんな些細なことでもいいから勝ちに繋がるための方法を出しつくすということです。普通の人間はこれはできません。
途中で諦めてしまって「もういいや…」と死を覚悟するかもしれません。しかし浦原はあらゆることを想定しているからこそこの言葉が出るのです。命を失っては終わりだからこそ、必死に考えなればならない!そう言っています。
「誰も見たことのないものを作るなら自分の手で それが科学者ってもんス」
浦原喜助 pic.twitter.com/YrhV6sISAC
— kohei (@cv9vb2) September 22, 2018
浦原喜助を象徴している言葉です。ひとつのことでもしも満足してしまっていたら、次には絶対に満足のできるものはできません。探究心というものがあるからこそ、次々に新しいものを産み出していけるのです。科学者の思想に限界があってはいけないとも言える言葉です。
誰もが理想は描きますが、途中で諦めてしまいます。しかしそれを諦めずに何度も何度も挑戦するのが浦原なのです。藍染によって虚化してしまった平子たちを助けるために諦めないで懸命に考え続ける姿がここにも当てはまっています。
自らを死神ではなく科学者と名乗ってしまうところも浦原らしく、その道のプロだということをアピールしていますね。
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浦原喜助に関する知識10:最終回とその後は?
大好きな大好きな浦原喜助の誕生日。三木さんも大好きです。#浦原喜助誕生祭 pic.twitter.com/LCo8PRKzkG
— いずみ (@hjm5041) December 30, 2014
浦原喜助が最終回で登場することはありませんでした。最終回はユーハバッハとの戦いから10年後、ユーハバッハの力の残りを一護の息子の一勇が握りつぶしてしまいます。それを見ていたルキアの娘の苺花との出会いで終わりました。
浦原はアスキンとの戦い以後、全く姿を見せていないので、ひょっとしたらアスキンとの戦いで死んでしまっているのでは?と思われてもいます。しかし小説版では、その後も登場しているので死亡説は否定されます。
そして科学者として新たな発明品を開発して以前と変わらない立ち位置を見せています。
浦原喜助は『BLEACH』の陰の中心人物
浦原喜助は元護廷十三隊の十二隊隊長で技術開発局の局長でもありました。しかし藍染の計画のために現世へと逃げることになり、しがない駄菓子屋の店長となった訳です。それでも悲観することもなく、常に前を向いて生き続けていました。
死神と虚との存在について、考えて研究もずっと続けていたのです。そんな浦原の前に現れたのが一護ですが、父親である一心との頃からの関係となっているので、これも何かの縁を感じてしまいます。それだけ主人公とも大きく絡んでいるからこそ、重要な人物だということも分かります。
藍染との戦いやユーハバッハとの戦いでも浦原がいなければ最悪の状況となっていたので、陰の活躍者といってもおかしくはありません。