「やがて君になる」の魅力をネタバレ込みで徹底解説!先の読めない百合の名作を紹介!

2018年10月から放送される「やがて君になる」は、2人の女子高校生の百合関係をテーマにした作品です。後輩の小糸侑に一方的に片想いしてしまった先輩の七海燈子は積極的。小糸侑も「好きにならない」と言いつつもどんどん燈子に魅かれていきます。2人の恋の行方がどうなっていくのかおさらいしていきましょう!

『やがて君になる』とは?

やがて君になる (1) (電撃コミックスNEXT)

2015年から「月刊コミック電撃大王」で連載されている「やがて君になる(愛称・やが君)」は、漫画家・仲谷鳰先生のデビュー作品です。2018年10月時点で第6巻まで刊行されています。2018年10月にはアニメ「やがて君になる」が放送スタート。

「やがて君になる」は、遠見東高校1年生の主人公・小糸侑に、2年生で生徒会長の七海燈子が恋に落ちてしまう百合恋愛モノです。侑は、それまで人を好きになるというのが理解できなかった女の子で、燈子の『好き』な感情も理解できません。

燈子は、積極的に侑にアプローチをしますが、侑には『自分を好きになって欲しくない』と謎の発言をしています。2人の百合恋愛がどう変化していくのか気になる作品ですね。

『やがて君になる』の魅力1:女の子同士の恋愛がテーマ

小糸侑

主人公の小糸侑は、遠見東高校に通う高校1年生です。短めの髪を2つに結び、両親、姉(怜)、祖母と暮らしています。祖母の『藤代書店』を手伝う優しい女子高校生で、冷静な性格の持ち主です。祖母の書店の手伝いをしているだけあり、本を読むのも大好き(好きなジャンルはミステリーやSF)。

お客様が購入していく本を見て、そのお客様がどういった傾向の本が好きなのか想像する時もあります。

中学校時代は、誘われてソフトボール部に所属し、レギュラーになっていました。中学校の卒業時に、1人の男子生徒から告白されていた侑は、高校に入学してからも返事を出せず悩んでいました。七海燈子に告白された時にはびっくりしていましたが、良い関係を続けています。

七海燈子

やがて君になる(6) (電撃コミックスNEXT)

メインヒロインの七海燈子は、侑と同じ遠見東高校に通う高校2年生です。黒髪に美人という燈子は、スポーツ万能、成績優秀と学校内でも話題の女の子。周囲の人望も厚く遠見東高校生徒会長になりました。両親と燈子の3人暮らしですが、年の離れた姉・澪を7年前に交通事故で亡くしています。

プレゼントをあげたり、積極的な言動で侑にアプローチをかけるのに、侑からアプローチをかけられると戸惑ってしまうシャイな一面も…。また生徒会運営に参加している槙聖司と仲良くしている侑を見た燈子は、以前よりも親密度がアップしているのを察知(槙が侑と燈子の百合関係なのを知っているのは、燈子は知らない)します。

侑と勉強会を開いた時に「ほかの人の前で、そんな無防備なことされたら困る」とヤキモチを妬いている発言をしています。

佐伯沙弥香

佐伯沙弥香は、遠見東高校に通う高校2年生で、遠見東高校生徒会副会長を務め、燈子の大親友です。燈子に負けず劣らずの美人で、中学校はお嬢様学校を卒業しています。燈子が生徒会長にに立候補した時には「これまで通り、燈子の隣でサポートしていたいのよ、私は」と言って生徒会長になろうとはしませんでした。

燈子が生徒会長になると沙弥香も副会長としてサポートし「会長夫婦」と男子生徒に冗談を言われています。学校内でも男女問わずモテモテの燈子は、恋愛がらみでも困ったことがあると沙弥香に相談していました。

「燈子は誰のものにもならない。それでいい。そのままでいて。そのままでいてくれる間は、私が一番そばにいられるんだから」と考えています。

槙聖司

槙聖司は、侑と同じ高校1年生の男子生徒で、生徒会運営の1人です。中学校時代にも生徒会に携わり「活躍する人のサポートをする方が、性に合ってるみたいで」と考えて遠見東高校生徒会に加わっています。

放課後に侑と燈子が生徒会室でキスしているのを目撃し「小糸さんと、七海先輩って付き合っているの?」と侑に2人の関係をストレートに聞いた最初の人物。槙は、恋愛を外から見ていたいと考える男の子で、侑と燈子の百合恋愛を「特等席で大事に見守らなきゃ」と考えています。

友達に燈子のことを相談できない侑にとっては、よい相談相手です。また「小糸さんもちゃんと七海先輩のこと好きなんだね」と侑が知らない自分の感情を指摘したのも槙が最初となりました。

『やがて君になる』の魅力2:一方的な片想いから始まった

『特別な気持ち』がわからない侑に燈子は魅かれる…

別の日に侑は、中学の卒業式に告白された話を燈子にします。その時に、「わたしも、付き合おうって答えられるようになりたかった。」「でもわたしには、特別って気持ちがわからないんです」と自分の気持ちを打ち明けています。

侑の言葉を聞いた燈子は「好きにならなきゃいけないと思ってつらかったんだね」と気持ちを理解していました。そして、男子生徒から電話があった侑に「大丈夫だよ。彼が気持ちを伝えてくれたみたいに、君もちゃんとそのままを伝えればいい。君はそのままでいいんだよ」と手を繋いで勇気を与えています。

『特別』がわからないと打ち明けた侑に好感を持った燈子は、「私、君のこと好きになりそう」と告白をしていました。困惑気味な侑の顔が衝撃を物語っています。

『やがて君になる』の魅力3:ライバルも女子!

遠見東高校の生徒会長に立候補した燈子は、サポート役に侑を指名しています。これまで燈子のサポート役に、全力を注いできた沙弥香の心はザワついていました。燈子の前でも不機嫌になる沙弥香。燈子は「ごめんってば、機嫌直して?」と沙弥香に気を使います。

「別に?私が勝手に責任者をやるつもりになってただけだもの」と自分の気持ちを説明し、燈子が謝罪をして仲直りをしていました。その後も、燈子は侑を優先して行動するので、沙弥香は侑に冷たい態度をとります。

実は沙弥香は、友達としてではなく、恋愛対象として燈子のことが大好き。でも、燈子に嫌われたくなくて、自分の気持ちを隠し続けていたのです。だから、燈子が恋愛対象として侑を見ていたのを直感的に感じ、侑に冷たい態度をとっていたのでした。

『やがて君になる』の魅力4:複雑な事情が絡み合う…

燈子のそばにいようと決めた侑

やがて君になる(2) (電撃コミックスNEXT)

「わたしに特別は訪れない」「わたしは先輩のこと好きになれない」という考え方の侑に「小糸さんは、誰かを特別に思えないって知ってる。私のことも好きにならない。それでいいの。だから好きでいさせて」と見返りは求めないと言っていました。侑が全てと考えているのに片想いでいいと言っていた燈子…。

侑は、『好き』という感情はまだ自分のものになっていないと言っていました。ですが、燈子が生徒会長になる前後には、「この人の近くにいようと決めた」と燈子のそばにいようと決めています。

7年前の生徒会長は燈子の姉・澪

燈子が生徒会長に立候補したのは、7年前に交通事故で亡くなった姉・澪に関係しています。燈子と同じように遠見東高校出身で生徒会長を務めていた澪も、人気のある女の子でした。交通事故で亡くなってしまったので、の年の文化祭で披露される生徒会劇は延期となり、そのまま生徒会劇は消滅してしまったのです。

遠見東高校の生徒会長に燈子が立候補したのは、亡き姉の代に消滅してしまった生徒会劇の復活のためでした。そして、『侑は自分(燈子)を好きにならなくていい』と言っていたのも、大好きだった姉の澪を失ってしまったからが一番大きい理由のようですね。

『やがて君になる』の魅力5:動き出した感情の結末は?

侑の告白に燈子はどうする?

やがて君になる(5) (電撃コミックスNEXT)

最新刊第6巻(2018年10月時点、第7巻は2019年春頃発売予定)では、姉のやり残していた生徒会劇を自分が代わりに果たせたと(これで終了した)思っていた燈子は、生徒会劇を見た劇団の人からスカウトを受けています。それまで身近に寄り添っていた燈子が遠くに行ってしまうのでは…と感じた侑は、自分の思いを燈子に告白しようと決意しました。

でも燈子は「これからも、今までどおりそばにいてくれたら嬉しいな」と無邪気に言っています。燈子の発言を聞いた侑は落ち込みますが、自分からキスをしました。

「ごめんなさい、わたしだって変わるんです。七海先輩、好きです」と告白…。でも、燈子の答えは「…ごめん」だけでした。侑が怖くなってしまった燈子は、侑が去った後、「侑は、変わっちゃったんだ…」と寂しそうに言っています。

「やがて君になる」の評価は?

単行本派は、侑と燈子がこれからどうなっていくのか続きが早く見たい!と思っているファンが多いですが、「やがて君になる」の評価はどうなのでしょうか?

作者の仲谷鳰先生は、やがて君きみになる」で第21回電撃コミック大賞金賞受賞作家に選ばれています。そして、2018年10月のアニメスタート時点の原作公式サイトでは、重版が行われ、累計発行部数70万部を突破しているのが記載されています。公式サイトには『今もっとも読んで欲しい、恋愛漫画の最前線』とキャッチコピーがありました。

百合恋をテーマに描かれているやが君。どこかノスタルジックな、そして最先端の恋が描かれています。侑のクールな可愛さと、燈子の凛とした美しさが混ざり合って百合恋以上の『何か』を表現しているのが人気の秘密なのかもしれません!

「やがて君になる」侑と燈子の百合恋は成就するのか!?

2018年10月からアニメがスタートする「やがて君になる」。主人公の小糸侑を好きになった、七海燈子の積極的なアプローチが毎回ドキドキしました。最初は百合恋にクールだった侑。夏休みや文化祭を経ていくと『特別』な感情がわいてきて、侑も自分がどうなってしまうのか戸惑い始めています。

第6巻では、思わず「七海先輩、好きです」と侑は告白していました。侑が告白してくるとは考えていなかった燈子は、戸惑うしかなかったのが2人の立場を逆転させた瞬間でしたね。2人の百合恋愛の上下関係が変化し、これからの展開も注目していきたい作品です!

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