
おまたせしました!SAO3期アリシゼーション編ストーリーまとめPART②です!今回はセントラル・カセドラル攻略編をお送りします!PART①では投獄されて終わったキリトたちですが、今回は果たしてどんな冒険を繰り広げるのでしょうか!放送中のアニメのお供に、是非是非読んでいって下さい!


目次
【ここまでの振り返りリンク】
「アリシゼーション編」ストーリーまとめ(1)はこちらから!
【ネタバレ注意】ソードアート・オンライン「アリシゼーション編」のストーリーを紹介!
SAO3期まとめ「第2弾」は「セントラル・カセドラル」編!小説版のあらすじをネタバレ込みで紹介!
【ニコニコ生放送第2話上映会】
ニコニコ生放送にてご覧の皆さま、ご視聴頂きありがとうございました!第3話は、次週10/27(土)24:30~に配信!
タイムシフト予約はこちら:https://t.co/0nzEMgbEjZ#sao_anime pic.twitter.com/dAn88ZPhrr— アニメ ソードアート・オンライン 公式 (@sao_anime) October 20, 2018
ついにSAO第三期のアニメ放送が始まりましたね!キリトが、ユージオが、アンダーワルドを駆け巡る姿に感動した人も多いのではないでしょうか??
今回はPART①に引き続き、セントラル・カセドラル攻略編をメインに紹介していきます。小説版では第六章(11巻半ば)~第十三章のラストまで(14巻の終わり)までのまとめになります。
前編のアリシゼーション編プロローグ~学生編では殆どなかった戦闘シーンですが、今回のセントラル・カセドラル編では殆どが戦闘シーンといっても過言ではありません。投獄されてしまったキリトとユージオは今後どう動いていくのか気になりますね!
では、お待たせしました、SAO第三期セントラル・カセドラル編、幕開けです。
前略 牢屋より
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
現実世界と見間違うほど美しい世界、アンダーワールド。キリトは死銃事件の犯人の一人、ジョー・ブラックこと金本にデス・ガンを打たれ心肺停止状態になりました。奇跡的に一命を取り留めたものの、数分間の低酸素状態はキリトの脳に深刻なダメージを与えました。
そのダメージから回復させるため、キリトは現在オーシャン・タートルのSTLで治療しており、1千倍の速度で時間の進むアンダーワールドの世界の中でフラクトライトの活性化治療を行っています。
一方、金本に襲われたことすら思い出せないでいるキリトは、アンダーワールドから脱出するため、北の果ての村で出会った青年ユージオと共にセントラル・カセドラルを目指しました。整合騎士になってセントラル・カセドラルを訪れるはずが、キリト達は今囚人という形で投獄されています。
キリト 語る
【OP主題歌情報】
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— アニメ ソードアート・オンライン 公式 (@sao_anime) October 20, 2018
アンダーワールドに降り立って二年。キリトは牢屋の中で足早に過ぎ去った二年間の事を思い起こします。北の果てのルーリッド村でユージオと出会い、北の洞窟でゴブリン達と戦い、一生かかっても倒せないかと思われた巨木ギガスシダーを切り倒したこと。
衛士を経て帝立修剣学院へ入学し、傍付きとして一年間リーナ先輩に教えを乞うたこと、そして自身も修剣士になりロニエという愛らし後輩の指導に就いたこと。そして…ライオス・アンティノスの腕を切り落とし天命を奪ったこと。その過程でユージオがラースの目的とする高性能AI(A.L.I.C.E.)に昇華したこと。
キリトの中にはライオスや北の洞窟で切り殺したゴブリン二人、人工フラクトライトとはいえ人間を切り殺したという罪の意識を当然あり、だからこそ立ち止まれないと腹をくくりました。
脱獄 セントラル・カセドラル
【第2話放送まであと30分】
このあと24:00~TOKYO MX・とちぎテレビ・群馬テレビ・BS11・AbemaTVで第2話放送スタートです!
放送までもう少々お待ち下さい!#sao_anime pic.twitter.com/QqNV1R2wvY— アニメ ソードアート・オンライン 公式 (@sao_anime) October 13, 2018
ウンベールの腕を切り落とし、ライオスが死に、投獄されたショックから少し立ち直った相棒のユージオと共にキリトは牢獄からの脱出方法を考えます。
セントラル・カセドラルの牢獄内ではあらゆる術式はキャンセルされてしまい、小さな光を灯す事すらも出来ません。二人の手元にあるのはキリトとユージオが壁に繋がれているクラス38オブジェクトの手枷付きの鎖2本と、ベッドと水袋だけでした。
キリトとユージオはお互いの鎖を絡み合わせ引っ張り合うことで、鎖同士の天命を削り手枷から1.2M程の長さを残して鎖を切り離すことに成功しました。そして、その手元に残った鎖を使って鞭の要領で牢屋を打ち破り、熟睡する牢番の横を通り過ぎて地下牢からの脱出に成功したのでした。
お待たせしました。ここから、セントラル・カセドラル編本編の始まりです!
エルドリエ・シンセシス・サーティーワン
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
牢獄を出ると、そこはセントラル・カセドラルの裏手で周囲は柵で囲われており薔薇で出来た迷路が月明かりの下に鎮座しているのでした。薔薇の花はアンダーワールドでは最も貴重な神々の花とされており、貴族や皇族でさえ栽培を禁じられています。高純度の神聖力を蓄えた迷路に入る前に暗素で愛剣の在り処を探し出し、カセドラル塔の中におかれているのが判りました。
迷路を踏破し、カセドラルの中に入って剣を手に入れる。最初の目標をそう決めて出発した矢先、キリトとユージオは囚人の脱走に備えて待ち構えていた整合騎士エルドリエ・シンセシス・サーティーワンと出会います。
つい一ヶ月前に地上に召還されたという若い整合騎士を相手に、キリトとユージオは手に巻いた鎖で戦うしか選択肢はありませんでした。
記憶の封印と整合騎士
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
エルドリエの持つ神器霜鱗鞭は太古から生きる一匹の蛇を鞭にしたもので、その能力を開放する武装完全支配術と姿を開放する記憶解放術を使い戦闘を挑んできました。対するキリト達は連携は取れて手傷は負わせたものの、戦況は膠着状態に陥ってしまいます。
エルドリエ・ウールスブルーグ。今年の四帝国統一大会の優勝者。ユージオはエルドリエの名前からかつて読んだ新聞の記事を思い出しました。人界最強の戦士と言われたその剣士は、どうやら記憶を刷りかえられており、ユージオが名前や功績を伝えるとエルドリエは混乱して取り乱し、額から紫色の逆三角の三角柱がせり出してきたのでした。
喪失している記憶が鍵になると気付いたキリトは、後少しでエルドリエにすべて思い出させれると感じたその時、遥か上空から矢で狙撃され二人は迷路の中に逃走しました。
少女の名はカーディナル
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
追ってくる矢の着弾音を背に全速力で前髪を引っ張られる感覚に従って迷路の中を走り抜ける二人ですが、ついに迷路は行き止まりになってしまいます。右手に残ったわずかな長さの鎖で目の前に迫る柵を破壊するしかないと覚悟を決めたその時、突如小さな扉が現れ、十歳くらいに思える少女が「おい、こっちじゃ!」と手招きして扉の奥へと消えたのでした。
二人は一瞬迷ったものの、少女が消えた扉に飛び込み、庭園とはまったく違う不思議な通路に降り立ちました。帽子にローブ、そして背丈よりも長い杖を持った謎の少女に追い立てられるままに通路を進み、いくつかの廊下が繋がっている四角い部屋に出ました。
「ほい」と掛け声一つでいままで通ってきた通路を跡形もなく閉じた少女は自らをカーディナルと名乗りました。
地の底のお茶会
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
四角い扉の中でも一際大きな大扉をくぐるとそこは、本棚と本だけで世界が作り上げられているような空間、大図書館に到着しました。そこには、アンダーワールドが創造されてからのあらゆる歴史の記録と天地万物の構造式、全てのシステム・コマンドが収められています。
少女の名前と蔵書の内容に驚愕と衝撃を隠し切れないキリト達に、カーディナルは大量の暖かな食事を再び「ほい」という短い掛け声だけでテーブルとともに出現させ、二人は一時休息をする事になりました。エルドリエとの戦闘でずぶ濡れになったユージオを風呂に入らせて、カーディナルはキリトだけを連れて図書館の奥へと進みました。
カーディナルは、アンダーワールドが仮想世界であること、そして自身がカーディナル・システムという自律型プログラムである事を知っていると口にしました。
ここから、創生の時代からの長い長い本当の歴史が語られる事になります。
長い長い昔話
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
昔々、今から450年前まだ央都セントリアが小さな村でしかなかった程昔、アンダーワールドには4人の”神”が存在しました。
現実世界のラースのスタッフの4人は二軒の農家で8人ずつ、合計16人の子供を育てました。読み書きや農業、畜産業、そして禁忌目録の礎になった倫理観を教えました。知性も高く倫理観も素晴らしい筈の4人の現実世界人でしたが、その中の1人だけ利己的な欲望を持った人物が紛れ込んでいたのです。
子供が生まれるとき、アンダーワールドでは外見だけでなく性格も遺伝してしまいます。利己的な欲望に汚染された子供の子孫は現在の人界の貴族や皇族、上級司祭というように特権階級化されていった社会の中で高い地位についており、その最高峰に立つのが公理教会最高司祭でシステムの管理者アドミニストレータです。
クィネラの誕生
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
およそ350年前、人界は数名の領主によって支配されていました。祖先から受け継いだ利己心に従って領地を広げ人を使役する。彼らはそうやってよりも多くを手にするようになっていたのです。
ある時2つの領主の家が政略結婚をし、クィネラという女の子が生まれました。彼女はそれまでのアンダーワールド人とは違い、とても美しい美貌と類稀な才覚、そして誰よりも強い利己心を持って産まれてきました。
天職に着く年になり、天職を決める仕事だったクィネラの父は彼女に神聖術の修練という職業を課します。恐るべき忍耐力と観察力でシステム・コマンドの単語を解析した彼女は、アンダーワールドで初めて攻撃術を編み出し、同時に生物ユニットを殺す事で経験地を得て自身の権限レベルが上げれることに気がつきました。
公理教会と封建社会
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
クィネラの権限レベルと神聖術行使権限は動物ユニットを殺す事で上昇し続け、それに伴いシステム・コマンドの解析も着実に進んでいきました。やがて、天候操作や天命回復などそれまで神の御業と考えられていた神聖術まで扱えるようになったのです。
13歳になったクィネラは自らを神の巫女と騙り、セントリア村の中心に白大理石の塔を建てさせました。そこで初めて人界に公理教会が発足し、同時に領主に爵士を与えアンダーワールド内に封建制が誕生します。
クィネラが20歳になる頃には各地の開拓村にも教会が建ち、それに伴って禁忌目録が全ての人間が厳守するように義務付けました。教会にとって都合の良い道徳観念が書かれた禁忌目録には、様々なトラブルの排除方もか書かれており、やがて公理教会への忠誠を疑う人間は人界にはいなくなりました。
禁断の神聖術
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
クィネラが40歳に差し掛かる頃彼女は自身の天命の減少に怯え、より一層システム・コマンドの解析に没頭するようになります。80歳を過ぎ、いよいよ長かったクィネラの寿命も尽きるというその時、彼女は遂にそのコマンドを探し当てました。
システム・コール!インスペクト・エンスタイア・コマンドリスト!
それはアンダーワールド内の全てのシステム・コマンドの一覧を呼び出せる術式でした。クィネラはまず自身の行使権限を最大まで引き上げ、アンダーワールドをコントロールしていたカーディナル・システムの全権を自身に付与しました。
その後、自分の天命を回復し十代後半の美しい姿のまま天命を凍結したクィネラは、自身がシステム管理者に成ろうとして大きな失敗をしてしまったのでした。
最高司祭アドミニストレータの誕生
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
ラースの技術者用に書かれたシステム・コマンドは科学文明に縁のないクィネラには理解できず、彼女はカーディナル・システムに成り代わる代わりに、自身のフラクトライトにシステムの基本命令を焼き付けカーディナル・システムそのものと融合してしまいます。
人界の秩序の維持という命令を己の魂に焼き付けてしまったクィネラは昏倒し、眼が覚めたときにはあらゆる意味で人間ではありませんでした。人界を今のまま永遠に保つ事を欲し続ける存在。彼女は公理教会最高司祭アドミニストレータと名を改め、名実共に世界の管理者になりました。
人界を不朽の壁によって4つの地域にわけ、人の移動と交流を制限し、物理的に情報の遮断に成功したクィネラは、各地に破壊不可能オブジェクト(ギガスシダーなど)を設置して開拓村の活動範囲の制限にも成功します。
しかし、思わぬところでクィネラは再び壁に突き当たることになりました。
カーディナルとアドミニストレータ
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
人工フラクトライトを格納しているライトキューブには、およそ150年分の記憶が格納する事ができます。それは最高権限を持っても代わる事が無く、クィネラとして産まれた彼女にも記憶要領の限界、つまり魂の寿命が訪れました。
天命以外の操作できない限界を知ったアドミニストレータは、当時公理教会で修道女見習いをしていた少女に自らの魂を引き継ぐ器として自身のフラクトライトの持つ記憶と思考領域の上書きコピーを行おうとしました。
しかし、魂と記憶の統合の儀式シンセサイズの秘儀が終わった瞬間、アンダーワールドに最高権限を持つ同一の神が二人存在することになり、それぞれのフラクトライトの崩壊が始まりました。一足早く少女のフラクトライトが消滅した瞬間、クィネラはメインプロセス、少女はサブプロセスと互いを認識したのです。
魂の決別
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
片や人界の維持の命令を持つメインシステムと、片やメインの間違いを修正する命令を持つサブシステム。アドミニストレータとカーディナルは互いを認識した瞬間から最高位の神聖術を使用した激戦が幕を開けました。
しかし、いち早く身長差に気付いたアドミニストレータは戦闘中の空間を神聖術使用禁止地域に指定し、武器の戦いへと持ち込みました。突如50cmも目線が低い体に入る事になったカーディナルは神聖術では互角でも武器での戦闘は圧倒的に不利で、敗走の一手を取るほかありませんでした。
カーディナルはアドミニストレータが外部記憶装置として空間座標から切り離していた大図書館へ逃げ込み、唯一の出入り口を粉砕する事で追撃を逃れる事ができました。
二百年の孤独
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
カーディナルが大図書館に立てこもってから、キリト達が匿われるまで二百年もの時間が経過しました。その間、カーディナルは自身の中にある記憶を精査し、クィネラの頃の全ての記憶とアドミニストレータになってからの97%もの量の記憶を消去して、巨大な図書館で1人、ひたすら観察と思考のみを積み重ね続けました。
そして、ついにキリトという外世界(現実世界)から来た人物を見つけ、対アドミニストレータ戦への重要な楔としてユージオと共に自身が二百年もの間誰1人として入る事ができなかった大図書館へと招き入れたのでした。
カーディナルがキリトに望んだ事は2つ。1つはアドミニストレータを共に倒す事。そしてもう1つは、人間のぬくもりを感じる事でした。
人間
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
二百年の孤独の末にカーディナルが望んだ事、それは人間のあたたかさ知るという事でした。人間であるという事は、誰かと言葉を交わし、手を取り合い、魂の接触を感じるという事です。
カーディナルは自身が今の体に存在した直後から熾烈な戦闘を経験し、巨大な図書館で二百年という時間を人間を観察しながら過ごし、ずっと孤独に生きてきました。
そんな彼女がたった一つだけ、カーディナルがキリトに人間である自分の欲望として望んだのが抱きしめられる事で、キリトの腕に包まれてようやく孤独だった二百年もの長い歳月が報われたと吐息をついたのでした。
ここで、3035文字にも及んだ長い長い昔話が終わり、物語はついにセントラル・カセドラルでの戦闘へと切り替わっていきます。
大虐殺への予兆
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
カーディナルがキリトに話したのは昔話の他にもう1つありました。最終負荷実験と名づけられたそれは、異形の姿を持つダークテリトリー人が人界へ攻め入ってくるというものす。
闇の怪物と呼ばれる彼らは人工フラクトライトに殺戮と強奪の行動原理が書き込まれており、個々の力の優劣を絶対とする体制で組織化された彼らは、軍隊を作り上げ人界に攻め入る機会を待ち構えていたのです。そしてアドミニストレータは最終負荷実験に対して自身と31人の整合騎士で挑むつもりでした。
カーディナルの最終目的は戦争に負け暗黒界人が人間に残虐の限りを行う前に、アンダーワールドの全てを無に還すことでした。それを聞いたキリトは苦悩の後に、協力するが手段を探し続ける事を宣言しました。
神器の性質
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
セントラル・カセドラルでの戦闘の物語の前に、ここで少しだけ整合騎士達やキリト達が持つ高位オブジェクト「神器武器」の説明に入ります。中々本題に入れませんが、大切な前座なのでもう少しだけお付き合い下さい。
神器こと神器級武器とは、代償となったオブジェクトの性質を濃く受け継いでいます。性質というのは、その物質の記憶を保持していると考えて下さい。ユージオの持つ青薔薇の剣の場合、北の山脈の頂上付近の永久氷塊が、キリトの黒いのの場合はギガスシダーが、それぞれ元のオブジェクトだったときからの長い記憶を蓄積しています。
特に青薔薇の剣は永久氷塊と薔薇という2つの性質を持っており、それが今後の戦いで強い影響力を持ってくることになります。
オブジェクトの記憶
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
オブジェクトが神器と呼ばれるまでに成長するには、長い時間が必要になります。人の身では体感する事ができないほどの長い時間、それこそアンダーワールドが誕生してから現在までのおよそ450年ほどの時間をそのオブジェクトの中に蓄え、その間に多くの神聖力の空間リソースをたっぷりと蓄えている事が条件となります。
先に戦ったエルドリエの霜鱗鞭は、東国最大の湖の主の白蛇を生け捕り武器に転換したもので、鞭になった後も蛇のすばやさ、鱗の鋭さ、高い命中率をパラメーターに備えています。また、元の姿だった時の長さまで体を伸ばせたりと、本来の鞭ではありえないリーチを誇ったのも元の蛇だったときの体の大きさの性質を受け継いでいるからです。
この元オブジェクトの記憶…つまり武器の記憶がどのように関わってくるのかは次の項目で説明していきます。
武装完全支配術
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
武装完全支配術とは、先に説明した武器の記憶を全開放する事で、本来ありえない攻撃力を実現する術です。霜鱗鞭では元になった双頭の白蛇が持っていた攻撃力を持つようになりますし、他の整合騎士達も全員自身の持つ武器の完全支配術を会得しています。
そして、キリトとユージオも大図書館でカーディナルに手ほどきを受けながら武装完全支配術を会得しました。一種のトランス状態とも言える瞑想の中で、キリトは長い間空き地に佇むギガスシダーの意識の中に入り込み、数百年という時間を経験してギガスシダーそのもののオブジェクトの記憶に寄り添う事ができました。
元の性質や置かれていた環境を強くイメージする事で、武装完全支配術や更にその先の記憶開放を行う事ができます。そしてそのイメージ力、心意こそが何よりも変えがたい強い力になります。
心意、それは世界の根源の理
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
ラースの研究者達は、アンダーワールドの全オブジェクトを記述するデータ形式を記憶的視覚(ニーモニックビジュアル)と呼んでいました。この世界に存在する万物はその世界で暮らす全ての者の意識からオブジェクトに関する記憶を読み取り、それを平均して主記憶装置に蓄積しています。そして、必要に応じてその記憶を引き出しているのです。
心意とはその蓄積されたイメージを、より強いイメージで上書きする事で発生する現象で、例えばキリトが学院で咲かせたゼフィリアのように「芽吹かない」というイメージを「芽吹く」というイメージに一時的に置き換える事で起こります。
武装完全支配術とは一時的に武器のイメージを上書きし戦闘に用いるという方法ですが、強力な力には代償があるように武装完全支配術は一度使うと武器の天命を大きく損耗します。
system call・・・
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
キリト達が練り上げた剣の記憶を受け取り、カーディナルは二人に武器の武装完全支配術の術式を作り上げました。
システム・コールから続きエンハンス・アーマメントで括られたその術式は25の英単語で出来ており、剣の記憶の参照、必要な部分のみの整形、剣に適用して攻撃力を拡張という3つのプロセスで構成されています。キリトは無事に英語で表記された術式の意味を理解しながら覚える事ができました。
エンハンス・アーマメントで終わる術式は、完全武装支配術の中でも武器本体の強化に当たり、元の記憶を部分的に呼び覚まして攻撃力を発現させる事ができます。そしてリリース・リコレクションは武器の記憶の全てを開放して荒ぶる力を解き放つ開放に当たりますが、まだ制御できない為キリト達は使ってはいけないと厳重に注意を受けました。
セントラル・カセドラルの攻略
皆様お待たせしました。完全武装支配術を手に入れた二人は、ようやく本編のセントラル・カセドラルの攻略に今度こそ乗り出します。
カーディナルに作ってもらった完全武装解除の術式と、それから彼女の体の一部(髪の毛)から作ったとても小さな短剣を携え、二人はセントラル・カセドラル内部に続く扉から大図書館を出ました。
カーディナルに託された短剣は、突刺した対象のすぐ傍にカーディナルを召喚出来るというもので、アドミニストレータとアリスにその短剣を使用するよう渡されました。
ユージオ 語る
『ソードアート・オンライン アリシゼーション』今夜第2話放映!#sao_anime pic.twitter.com/ryzcwdDZ58
— 山田孝太郎 (@yamadakotaro) October 13, 2018
武器庫に至る廊下を走りながら、ユージオはなんと遠くまで来た事かと自身の身に起こった今までの事を思い起こします。ギガスシダーを刻み続け、アリスの思い出に浸りながら孤独に生きて死んでいくだけだと思っていた自分の一生を、突然現れた黒髪の青年が力ずくで叩き壊して始まった旅。
収入が乏しい家族を切り捨て、整合騎士になってアリスを連れて凱旋する夢を言い訳にし、前を見続けた学院生活。そしてあの夜、後輩を守る為や正義の為だけではなく、胸中の殺意を開放したいという衝動も確かにあり、ユージオは再び家族を裏切るのだと判りながら剣を振るった。そして今は反逆者として公理教会に立ち向かっている自分自身。
自分はこの戦いが終わったら一体どこに行くのだろう?ユージオはその問いを誰にもぶつけられないまま荘厳な廊下を走り抜けました。
デュソルバート・シンセシス・セブン
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
カセドラル3階の武器庫で、二人は愛剣をみつけ、更にボロボロになってしまった学生服を着替え、決意を新たにセントラル・カセドラルの最上階にいる最高司祭アドミニストレータを目指そうと扉を開けた瞬間、分厚い扉に何本もの矢が突き刺さりました。
相対した整合騎士の名はデュソルバート・シンセシス・セブン。ルーリッド村からアリスを連行し、庭園でキリト達を熾焰弓で遥か上空から狙撃した整合騎士でした。火炎の鳥を思わせる完全支配術をなんとかくぐり抜け、ユージオはテュセルバートを切り倒しました。
自分を殺せというデュセソバートに、アドミニストレータが整合騎士達に何をしたかを伝え、彼にも奪われた記憶があることを伝えます。思い当たる節があるデュセルバートは瞑目し、二人は横たわる騎士の置いて先へ階段を上り始めました。
フィゼルとリネル
階段も半分を過ぎた頃、キリト達はリネルとフィゼルと言う2人の少女に出会います。修道女見習いの少女は最初、無邪気な子供を装っていましたが、キリト達の進入目的が判ると突如牙をむきました。麻痺毒の性質を持つルベリルの毒鋼で刺されたキリトとユージオは、麻痺に掛かりながら2人にカセドラル50階まで引き摺りあげられます。
道中少女達は自分達がカセドラル内で産まれた事、5歳~8歳まで蘇生術の実験の為に殺し合いをさせられていたこと、28.29番目の整合騎士番号を持っているが見習いな事を話しながら階段を上っていきます。
少女達の計画は50階でキリト達を待つ整合騎士の前で2人を殺すことでしたが、いち早く麻痺毒の存在に気付いたキリトが先に毒素分解術を唱えて防ぎ、50階に到達後に少女達から短剣を奪って薄く切りつけた為、彼女達は麻痺毒に沈みました。
ファナティオと四旋剣
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
まだ戦えないユージオに武装完全支配術を唱えるように告げ、キリトは怒りのままにファナティオ・シンセシス・ツーと配下の四旋剣に戦いを挑みます。ファナティオが完全支配術を唱えると同時に四旋剣とキリトの戦闘が開始しました。四旋剣の繰り出す4人連続攻撃の隙を突き、キリトはファナティオに攻撃しますが一足遅く、騎士の持つ天穿剣の光線に焼かれます。
千枚の大鏡を基に作られた天穿剣にキリトは苦戦しますが、猛攻の中でファナティオが女性だと判り、動揺した隙を突いてキリトは接近戦での激しい剣撃に持ち込みます。しかし、ファナティオの相打ち覚悟の記憶開放術で重症を負ってしまいました。
ユージオの完全支配術が発動し氷の薔薇で一時的に動きを止めたものの、まだ向かってくるファナティオに対し、キリトは完全支配術の発動で満身創痍の勝利を収めました。
命の選別
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
ファナティオ達との戦闘で重傷を負ったキリトにユージオは自身の天命を分け与え何とか傷は回復しました。しかし、キリトの完全支配術をまともに受けたファナティオは瀕死の状態でした。自らを殺そうとした相手を助けようとするキリトにユージオは戸惑いますが、キリトに説得され彼女の回復を手伝います。
出血が多すぎるファナティオを助ける為、キリトは切り札にと渡されていた短剣の一本を使用し、カーディナルに彼女の助命をもとめてしまいます。
短剣を刺した途端にファナティオの出血は止まり、彼女はカーディナルの元で治療を受ける事になりました。ファナティオの体を送る代わりに受け取った不思議な味の液体で2人の天命は回復しましたが、切り札の短剣は残り一本になってしまいました。
アリス・シンセシス・サーティ
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
51階~80階へは風素を使用した昇降機で上りました。天命を止められて107年もの間昇降係をしている少女の案内でセントラル・カセドラル80階、雲上庭園へと2人はたどり着きました。
扉を開けたそこは、まるで建物の内部とは思えないほど美しい景色でした。小川が流れ、草花は咲き誇り、緩やかな丘が作られています。美しい景色に気をとられたのも束の間、2人は丘の上に立つ1本の金木犀とその根元に座る一人の少女に気がつきます。
木漏れ日よりも美しく輝く金髪の少女、アリスはキリト達に気がつくと立ち上がり、既に完全支配状態だった金木犀の木を細身の長剣の姿に戻しました。アリスに短剣を刺す事だけを考えろとユージオに告げ、キリトは剣も抜かずにアリスの元へ疾走しました。
金木犀の剣
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
アリスの持つ金木犀の剣はアンダーワールドが創世の時代に作られた木で人界の中で最も古いオブジェクトで、金木犀の剣に転生した後も永劫不朽の属性をもっています。完全支配状態で放たれる花弁一枚ですら凄まじい攻撃力でした。
対するキリトの剣も破壊不能オブジェクトという同種の原型を持っていますが、金木犀の剣と比べると格下になり、重量も金木犀の剣とは比べ物にはならず、まともに剣の打ち合いで戦っても歯が立ちませんでした。
打ち合いの末、キリトは遂に壁まで追い詰められユージオが完全支配術でキリトごと動きを止めましたがそれも金木犀の花弁によって打ち砕かれました。キリトは完全支配術で金木犀の剣を狙いますが、完全支配術同士がぶつかり合って生まれた力の激流が壁を砕き、キリトとアリスは壁の外へと放り出されてしまいました。
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壁外の二人
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
雲上庭園の外に放り出されたキリトとアリスはカセドラルの壁に剣を突き刺し落下を防ぎました。しかしいつ落ちてしまうか判らない状態です。2人は塔の内部に入るまでは一時休戦の約束をし、協力してカセドラルの外壁を登ることになりました。
不朽の壁と同じ材質で出来ている白大理石のカセドラルの壁は凹凸が無く、積み上げてある石の隙間に鋼素で作ったハーケンを打ち付けて一つずつよじ登って行くという方法でしたが、アリスは恐怖で登る事ができず、篭手を形状変化させた鎖でキリトに1ハーケンずつ引き上げてもらうという方法になりました。
85階に差し掛かる頃、ミニオンが配置された出っ張りがあり、3体のミニオンとの戦闘を終えてから、月が出るまでそこで休むことになりました。
ベルクーリ・シンセシス・ワン
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
話は塔内に戻り、ユージオは1人セントラル・カセドラルの階段を登っていました。壁外に放り出されたアリスとキリトの無事を信じ、自分よりも強い二人なら、やがて無事に再会できるだろうと思っての事です。
90階の大浴場で、ユージオは整合騎士長ベルクーリ・シンセシス・ワンと出会います。鍛え抜かれた巨躯、自分の剣技に絶対の自信のある眼光、そして戦いを前に飄々とした態度にユージオはどこかキリトと似たものを感じました。
不器用にファナティオの無事を確認するベルクーリに再びキリトを重ねながら会話を続けると、アリスは6年前に騎士見習いになったことや、今や騎士長に迫るほどの強さを持っていることを知る事ができました。そして、ベルクーリ・シンセシス・ワン、参る!の掛け声と共に湯気が立ち込める大浴場での戦いが始まります。
時を刻む時穿剣
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
ベルクーリの持つ時穿剣は、未来を斬る剣です。本来剣での攻撃は”正しい場所”を”正しい瞬間”に切ることで目標に当たります。しかし時穿剣はその内の正しい瞬間にあたる剣戟が振るわれた瞬間を引き伸ばし、剣が振る終わってもその軌跡に威力が残るといったものでした。
時穿剣は創世の時代からセントラル・カセドラルの壁に備え付けられていた時計の針を武器に変換したもので、アリスの金木犀の剣に並ぶ優先度を持った神器です。
1度時穿剣の残戟で破られたユージオは、完全支配術によって遠距離からの攻撃を挑みます。即席で作った氷の剣をフェイクにアインクラッド流体術でベルクーリの体勢を崩させ、完全支配術で凍る寸前まで冷やされた冷水の中へと押さえつけました。ユージオは全霊を込めてカーディナルに禁止された記憶開放の術を叫びます。
永久凍土と薔薇の歌
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
リリース・リコレクション。それは、剣になる前の記憶の開放の術式です。ユージオの持つ青薔薇の剣は元々北の山脈の山頂にある永久氷塊と青薔薇の2つの起源を持っています。氷の中に目の覚める程美しい青薔薇を閉じ込めた氷塊は、永遠に凍り続ける事で青薔薇は美しい姿のまま咲き続けました。
細く氷の剣のように細くなった青薔薇の入った氷塊はいつしか本物の一振りの剣に変わり、ユージオが記憶開放を命じた瞬間、広大な大浴場は真っ白く氷結して2人を氷の浴槽の中に閉じ込めました。
まだ戦おうとするベルクーリに、ユージオは青薔薇の記憶を開放し、2人の天命を吸い上げさせました。ユージオが唯一ベルクーリに勝っている点、それは年齢による天命の総量です。40歳以上で天命を凍結されたベルクーリはユージオよりも天命の総量は少なかったのです。
英雄
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ベルクーリ・シンセシス・ワン。神聖語を訳すと、ベルクーリ統合体一号。騎士長ベルクーリは300年もの昔、セントリアから出立して北の大地にルーリッド村を開拓し、村の初代衛士長になった剣士でした。
ルーリッド村の民なら誰もが知っているベルクーリと北の白い竜のお伽噺の主人公が今、記憶を奪われ整合騎士の長として目の前にいる。ユージオはかつて人間だった男に過去を告げ、動揺の中で氷に呑まれていく男を見つめました。
ユージオ自身の天命も残りわずかになったとき、突如場違いな笑い声が響き渡ります。雪人形のような悪趣味な外見の男は元老長チュデルキンでした。チュデルキンはベルクーリに手を抜いた戦いをするなと攻め、彼を凍結刑にしました。そして元老長の魔の手が凍りついたユージオにも延びた瞬間、ユージオは意識を失いました。
記憶のあるところ
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親友の危機を知らないキリトは、外壁狭いテラスの上で目覚めました。まだ月が昇るまで空腹を満たす為にカーディナルが作った最後の食料だった2つ肉まんをアリスが蒸して1つずつ食べた後、キリトは口を滑らせてしまいます。
3つの素因で調理器具も使わずに肉まんを蒸したアリスに対し、料理上手のセルカのお姉さんと言ってしまったのです。その瞬間、アリスは蒼白な顔でキリトを掴みあげ、キリトは自分が大きな失言をしたことに気がつきました。
今のアリスは、ルーリッド村から連れ去られたユージオの幼馴染ではなく、天界から召喚された整合騎士のアリス・シンセシス・サーティーだったこと、そしてシンセサイズの秘儀によって敬神モジュールを埋め込まれ儀式以前の記憶を失っていること。
キリトは覚悟を決め、アリスに全てを話し出しました。
セルカ
【第3話本日放送】
本日24:00~第3話「果ての山脈」を放送!TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11、AbemaTVにて放送!MBSでも同日放送です!https://t.co/ZhxrQ1e4Dl#sao_anime pic.twitter.com/Xwb5LtT4Ae
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君には妹がいる。話すよ、俺が事実と信じる事の全てを。
キリトは、最高司祭アドミニストレータが整合騎士達に行っているシンセサイズの儀式のこと、整合騎士の半分が幼い頃から剣の研鑽を積んだ上級貴族のこと、もう半分がかつて公理教会へ連行された犯罪者である事を告げます。
そして、アリスがルーリッド村出身のこと、村長の娘でセルカという妹がいる事、そしてダークテリトリーへの侵入の罪で罪人として11歳の時にカセドラルへ連行されたことを告げました。キリトの話を聞いて、かつて自分がセルカの名前を何度も口にした事があると感じたアリスは、キリトの話が疑いようもない事実だと知りました。
アリス・ツーベルクに戻ると整合騎士アリスは消えてしまう。アリスは元のアリスの記憶を戻す前に一度だけ家族の姿を見ることだけを望んだのでした。
SYSTEM:ALEAT
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全てを知ったアリスが、整合騎士の使命を捨てて戦うと決意した瞬間、彼女の右目に激しい激痛が襲いました。かつてユージオの右目を襲ったその激痛は、システム・アラートという文字を右目に浮かび上がらせ、その警告に従わなければ最終的には右目が破裂するといったものでした。
ユージオから右目を失った詳細を聞いていたキリトは、必死にアリスの思考を止めようとしますが、アリスは誰がこんなひどい仕掛けを施したのかを問いかけ、世界を作り観察している存在である神の1人だと思うとキリト自身がたどり着いた憶測を伝えます。するとアリスは記憶や行動の制限に対して強い怒りに震えながら大声で宣言し、自ら右目を破裂させたのでした。
最高司祭アドミニストレータ、そして名を持たぬ神よ!!私は、私のすべき事をなす為に・・・あなたと戦います!!
記憶の迷路
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アリスが右目を吹き飛ばした頃、ユージオは強烈な悪夢の残滓と共に飛び起きました。飛び起きたそこはユージオが今まで見たことも無いような部屋でした。カセドラル最上階で目を覚ましたユージオは、そこで巨大なベッドで眠る少女を見つけます。少女の名は最高司祭アドミニストレータ。月明かりに照らされた彼女の寝顔は壮絶なまでに美しく、ユージオは魂が吸い寄せられるように意識せず手を伸ばしかけ……。
いけない、ユージオ、逃げて!
誰かわからない声がユージオを制止し、一度は正気に戻りますが、アドミニストレータが目覚めてしまいその目を見た瞬間、ユージオは視線さえ動かせない程に魅了されてしまいました。しかし、少女の艶やかな真珠のような唇が紡ぎ出した言葉はユージオの心に突き刺さるような痛みを呼びます。
ユージオ
【ED主題歌情報】
藍井エイルさんが歌うED主題歌「アイリス」は、いよいよ来週、CDと配信で10/24発売です!https://t.co/ZCz926ODSI#sao_anime pic.twitter.com/gJq9U3GQku— アニメ ソードアート・オンライン 公式 (@sao_anime) October 20, 2018
可哀想な子。アドミニストレータはユージオの事を愛に飢えた可哀想な子と言葉を続けます。ユージオには2人の兄がいて幼い頃母の愛を独占できなかった事、母の愛を奪う兄弟や父を憎んでいた事。初めて自分だけを愛してくれた少女を汚そうとした男を斬った事、そして捨てられた事。
アドミニストレータは言葉巧みにユージオの思考を誘導します。ユージオは鈍麻する思考の中で、僕にはアリスがいる。と抵抗しますが、アドミニストレータはユージオが忘れてしまった幼い頃のキリトがいた頃の思い出を掘り出し、唯一の心の支えだったアリスでさえユージオのものに成らないと甘い声で心を更に絡め取りました。
私があなたを愛してあげる。あなた一人だけに、私の愛をぜんぶあげるわ。
強制シンセサイズと零れた涙
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
ギガスシダーの刻み手になってから、家業を手伝えず肩身の狭い思いをし続けた8年間。アリスが連れ去られてから、仲良かった自分を嘲笑う村人達。自分が差し出した愛の見返りを受けた事がないという思いに誘導されたユージオに、アドミニストレータは自分なら愛を与えられる、ユージオが自分を愛せばそれと等価の愛を返してあげると畳み掛けます。
ティーゼや幼い頃のアリスが微かに残った理性の中でアドミニストレータの言葉を否定しますが、ユージオは自身に植え付けられた愛されていないという強烈な渇きに飲まれてしまいました。そして、アドミニストレータに誘導されるがままに自身のフラクトライトの大切な部分を開け渡す術式を一滴の涙と共に囁きました。
システム・コール リムーブ・コア・プロテクション…
ユージオ・シンセシス・サーティツー
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
アリスが右目の封印を吹き飛ばし、意識を失ってから数時間。キリトは武装したアリスごと自分の背中に鎖で縛り付け、カセドラルの外壁を95階まで登りきりました。あまりの疲労に鎖を解く気力も無く床に突っ伏していると漸く目を覚ましたアリスは、密着している汗だくのキリトを見て服に染みが付く!と後頭部を叩いたのでした。
カセドラル95階の暁星の望楼は巨大な展望デッキになっています。キリトがユージオを探す為に青薔薇の剣を闇素で探し、大浴場へとたどり着くと、そこは先刻ユージオとベルクーリの戦闘で大浴場は凍り突いていたのです。
大浴場の中でディープフリーズによって石化していたベルクーリは恐るべき精神力で少しだけ石化を解き、2人にユージオがチュデルキンによってアドミニストレータの居室がある最上階へと連れ去られた事を伝えました。
人ならざる光景
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 8, 2018
96階からはついにアドミニストレータの本拠地、元老院に差し掛かります。酸えた臭いのする細い通路を進んでいくと、そこには許しがたい光景が広がっていました。壁に備え付けられた箱からほぼ頭だけを出した体毛のない人々、絶えずその口から唱えられるアンダーワールドの人々の違反指数を計る神聖術式、そして、一定時間ごとに自動で口に流し込まれる流動食。
およそ人間の扱いとは言いがたい光景に、アリスはせめて彼らを殺して自由にしてやろうとしました。しかしその決意も奥の間から響いた奇妙な男の声に打ち破られ、2人は声のする方向へ進みます。
まるで雪だるまに道化服を着せたような服装の男は数多のおもちゃの中に座り、硝子球を見つめながら悶絶する声を上げています。アリスは即座に男を掴みあげ、首に剣をあてたのでした。
元老長チュデルキン
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
アリスに掴み上げられた男、元老長チュデルキンは最初こそ驚愕しましたが、アリスの裏切りを知ると一瞬にして驚愕が激昂に姿を変えます。アリスがシンセサイズの秘儀によって記憶を封印された事を知ってるのに気付くと、チュデルキンは嫌な笑みを浮かべて語りだしました。
8年前に連れて来られてから2年、故郷に帰るため精一杯勉強してたアリス。そして行使権限がたっぷり上がった6年前、忘れさせないでと泣きながら懇願するアリスを引き摺って無理やり心の壁をこじ開け、強制的にシンセサイズの儀式を行ったというのです。
お前の話はもう聞き飽きましたと、アリスがチュデルキンの胸元に刃を立てた瞬間、破裂音を轟かせてチュデルキンの体が爆発しました。中から真っ赤に着色された煙があふれ出て、煙にまぎれてチュデルキンは逃走してしまいました。
32番目の整合騎士
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
99階で2人を待ち受けていたのは逃げたチュデルキンではなく、シンセサイズの儀で32番目の整合騎士になったユージオでした。キリトの事を忘れてしまったユージオは青薔薇の剣を心意の腕で奪うと2人に向かって剣を構えたのでした。
キリトとユージオ、二年半もの長い間共に旅をした親友同士が繰り広げる剣戟はまったくの互角の腕前です。キリトの事を忘れてもアインクラッド流剣術の事は忘れなかったユージオ。いつか自らの剣技も抜かれるのではないかと考えていたキリトは次々に打ち出される技に感動も覚えながら打ち合うのでした。
剣の打ち合いを通じて記憶を取り戻したユージオは、埋め込まれた命令に背けず記憶開放術を使って2人を凍らせる事で戦いを停止するしか方法はありませんでした。そして一人、アドミニストレータの下へ向かったのです。
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黒の剣士
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
アドミニストレータへの奇襲に失敗したユージオは、一度は彼女と剣を交えますが、そこへ99階に降りてボロボロになったチュデルキンと氷漬けにしたはずのキリトとアリスが登ってきました。
最高司祭に刃を迎える3人に対峙したのは元老長チュデルキンです。全ての指と両目を合わせた22個もの素因を扱う事ができる超高位の神聖術師で、セットした炎を使って巨大な火達磨を召喚し迫ります。アリスが全力で防いでも10秒という猛攻の最中、キリトは心意の力で自らの記憶にあるSAO時代の黒の剣士キリトを呼び起こしアインクラッドで最もよく使用した必殺技ヴォーパル・ストライクを構えました。
すると技だけでなく衣服や髪まで当時のものに変化させながら放たれた渾身の一撃はチュデルキンの体を貫き、3人は元老長との戦いに勝利したのでした。
最高司祭アドミニストレーター
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— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) February 13, 2018
戦い果てたチュデルキンを部屋の隅まで吹き飛ばし、最高司祭アドミニストレータは3人の前に立ちはだかりました。そして、ユージオやアリスには理解の及ばない言葉でキリトに語りかけたのです。
アドミニストレータとキリトのやり取りでキリトはユージオ達の生きる世界ではない別の世界からやってきた人間だという事が判ります。思いの拠らない事実に衝撃を受けながらユージオはキリトをただ見つめたのでした。そして、最終負荷実験について問いただすキリトにアドミニストレータは恐るべき答えを放ったのです。
人界の終焉を逃れる為にアドミニストレータが行った策とは、30本もの剣で出来た巨大な意思のない人形、ソードゴーレムの製作でした。剥き出しの刃を回転させながら進む恐るべき兵器は、3人の前に立ちはだかりその刃を向けたのです。
記憶の欠片 ソードゴーレム
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
ソードゴーレムの猛攻に僅か2秒でキリトとアリスは瀕死の重傷を負い床に倒れこんでしまいました。恐怖で立ち尽くすユージオに突如、昇降機に短剣を使えという声が投げかけられたのです。
声の主は小さな蜘蛛でした。ユージオに声を掛けた蜘蛛は、2年もの旅の間ずっとキリトの髪から2人を観察し、キリト達を薔薇の庭園から大図書館のある扉へと導いたあの蜘蛛です。小さな蜘蛛、カーディナルの使い魔シャーロットは自らの体を巨大化させソード・ゴーレムに立ちふさがります。
ほんの数発、彼女はソード・ゴーレムの攻撃を受け止め命を落としました。しかし、シャーロットが命を掛けて稼いだ数発分の時間でユージオは昇降機に短剣を刺しカーディナルを召喚に成功したのです。そして、ユージオに迫るソードゴーレムの刃に数発の豪雷を浴びせながら彼女は現れました。
リセリスとクィネラ
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
雷撃と共に現れたかつてリセリスと呼ばれた少女カーディナルは、シャーロットの亡骸を拾い上げた後キリトとアリスを杖の一振りで回復させ、アドミニストレータと対峙しました。
アドミニストレータが作り出したソードゴーレムは、整合騎士が人間だった頃に愛した人々が生きたまま剣へと物質変化させられたもので、原動力は天井に埋め込まれている整合騎士達の記憶の欠片でした。愛しい人を求めて呼び続ける記憶の欠片と、愛しい人を探して戦い続ける悲しい存在でした。
正体を知ったカーディナルは殺人禁止の制約がある為ソードゴーレムとは戦えず、せめてもの条件として自らの命と引き換えに3人の助命を願い出たのでした。条件を飲んだアドミニストレータの放つ激しい雷撃を受けたカーディナルは倒れ、最後の瞬間にキリト達に望みを託します。
白と銀の舞踏
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
キリトの腕の中で今にも息絶えようとしているカーディナルに、ユージオは自分の体を剣に変えてくれと懇願します。ユージオの中に強い決意を見たカーディナルは、ユージオと青薔薇の剣を融合させ純白の大剣へと姿を変換させ息を引き取りました。
刀身にアリスの記憶の欠片を填めた白の大剣はソードゴーレムと激しく打ち合い、遂に打ち負かします。更にキリトの制止を聞かず、今度はアドミニストレータへと突進しました。白の大剣は雷撃を引き裂きながら突き進み、アドミニストレータの構えるレイピアと数瞬鬩ぎ合います。そして、白の大剣が真っ二つに折れ、吹き飛んだ切っ先がアドミニストレータの右腕をレイピアごと斬り飛ばしました。
そして折れた大剣は床に横たわり、腹部で切断されたユージオと刀身の中腹で折れた青薔薇の剣へと姿を変えたのでした。
決戦
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
横たわるユージオの姿に打ちひしがれ戦いを諦めたキリトに、アドミニストレータは右腕を変形させた銀色の長剣でトドメを刺そうとします。その瞬間、アリスがキリトを守ろうと前に躍り出て、キリトはかつてSAO時代にアスナが同じように命を掛けて自分を守った事を思い出します。
アリスが斬られるギリギリの所で剣を打ち返したキリトは再び心意の力で黒の剣士の姿に戻り、アドミニストレータとの戦闘に入ります。自身の知らないSAOのソードスキルを打ち出すアドミニストレータに苦戦をするキリトに、血溜まりに横たわるユージオは一振りの剣を託しました。
それは、心意の力で青薔薇の剣と自身の血を剣に変換させた赤薔薇の剣で、かつてSAOで幾度と無く命懸けで戦った二刀流のキリトの姿と同じく2本の剣を持って再び戦闘に挑みます。
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
さあ、立って、キリト。僕の、親友…。ぼくの…英雄…
キリトとアドミニストレータは同時にヴォーパル・ストライクを放ち、キリトは右腕を、アドミニストレータは左腕をそれぞれ失いますがSAOでは有り得なかった二刀流ヴォーパル・ストライクの二撃目は更にアドミニストレータの胸を貫き巨大な爆発を引き起こしました。
両腕をなくし、体の中心にも巨大な穴を開けた銀髪の少女は現実世界に脱出しようと一台のノート型コンピューターを呼び出します。しかし、別世界に逃れようとした瞬間息絶えていたはずのチュデルキンが共に脱出しようと彼女の両足に絡み付きました。
ああ猊下、アタシの…アドミニストレータ…さま…。自身の体を発火させたチュデルキンの執念の炎に巻かれ、アドミニストレータとチュデルキンは共に魂を消失させたのでした。
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魂の逝くところ
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
最高司祭と元老長の消滅を見届けたキリトは、ユージオの治療を必死で行います。しかしユージオの傷はあまりに深く、キリトでは治すことは出来ません。自分の血までリソースに使おうと手首を噛み切きる寸前、ユージオは何度も交わした合言葉を静かに囁いたのでした。
ステイ・クール…キリト。
何度もかぶりを振るキリトに、ユージオは自身の心の内を優しく語りかけます。自分は使命を果たした事、この先お互いが守りたいアリスの為に戦う運命が待ち受ける事、キリト達に剣を向けた自分はその罪を償わないといけない事。
死を受け入れているユージオに、それでも泣きながら抗うキリト。ユージオは握り締めていたアリスの記憶の欠片を持ち上げ、キリトの中で失われたはずの三人で過ごした幼い頃の記憶を一部呼び起こしました。
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
ルーリッドの村の木漏れ日の中の子供の頃のキリト、そしていつも傍らに居たアリスとユージオ。懐かしい日々の一幕を垣間見たキリトは、確かに幼い頃から共に育ち三人は揺ぎ無い絆で結ばれた親友同士だった事を思い出しました。
アリスとユージオ、2人の思い出は永遠に残る、キリトの中で生き続ける。だから僕らは永遠に親友だと微笑を浮かべるユージオの頭を抱きかかえ、キリトは涙を零します。
命の灯火が消え細り、もう目も見えなくなったユージオは未だ名前のないキリトの黒い剣に、かつてギガスシダーの根元から1人で毎晩見上げた美しい星空になぞらえて、夜空の剣と名前をつけ息を引き取りました。
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転章 エクスターナル・オブザーバー・コール
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
菊岡…、聞こえるか、菊岡!!菊岡ぁぁぁっ!!!
部屋の端に出現したままの端末を操作し外部管理者呼出ボタンが接続された直後、キリトは自分をこの世界に送り込んだ菊岡誠二郎の名前を叫びました。
端末からは銃撃の音が聞こえ、現実世界のラースの状況が流れ込んできます。いぶかしむキリトの声に比嘉が気付き菊岡はマイクを掴み取りました。
アリスを連れてワールド・エンド・オールターを目指せ。余裕のない菊岡の声に続き事態は更に切迫しているようです。ラースの置かれた状態をキリトが問い掛ける前にオーシャンタートルの主電源が切断され、キリトはフラクトライトに深いダメージを追いました。
思考能力が奪われる寸前に聞いたキリトくんと自分の名前を叫ぶ泣きたくなる程懐かしく、狂おしい程に愛おしいその声が、誰だったかもキリトには解らなくりました。
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そして、最終負荷実験「人界大戦」へ…
— アニメ・映画LOG (@anime_eigaLOG) October 21, 2018
ここまで読んで下さりありがとうございます。今回はセントラル・カセドラル編として小説版SAOの11巻後半から14巻の終わりまでのまとめ記事を書かせていただきました。
キリトは、初めて出来た同性の親友ユージオを失ってしまいましたね。一番最初に小説を読んだときは私も泣きそうになったのを覚えています。そしてセントラル・カセドラル編が終わる14巻の最後では、フラクトライトにも心にも深い傷を負ったキリトはアスナの声すら解らないほど思考能力を無くしてしまいました。キリト達は一体どうなるの!?負荷実験は!?オーシャン・タートルは!?アスナ達に何が起こったの!?と大変続きが気になる終わり方をします。
15巻からは負荷実験の最終段階、人界大戦が幕を開け、長かったアンダーワールド編もついに最終章へと突入します。
※ 【アンダーワールド大戦編】は11月下旬に公開予定です!