『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公碇シンジ。(声優は緒方恵美)ナイーブな性格で、自分の殻に閉じこもってしまいがちな主人公と言う異色の存在でしたが、エヴァの世界で碇シンジは色々な顔を見せてくれます!弱さ、強さ、少年期の大人への反抗などリアルな描写も多く共感した人も多いのでは!?では碇シンジの名言で名シーン達を振り返ってみましょう。
目次
碇シンジとは?
『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公、14歳の少年で、エヴァンゲリオン初号機のパイロット(3人目の適格者=サードチルド レン)で、生年月日は2001年6月6日。血液型はA型で、身長は157cmです。
父親のゲンドウに呼ばれ、エヴァパイロットとなってからはNERV(ネルフ)/EVA初号機専属操縦者、第3新東京市立第壱中学校2年A組に通 い始めます。特技はチェロの演奏と料理!
母親の碇ユイはシンジが幼い頃に亡くなっており、父のゲンドウは碇シンジが14歳になるまで親戚の家を転々とさせていました。 呼び出されて期待していた分、ゲンドウからの冷たい扱いに最初はショックを受けるのですが……そんな葛藤を抱えた碇シンジの名言・名シーンを紹介させて頂きます!
碇シンジ名言・名シーンTOP15
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!」
第壱話『使徒、襲来』より、いきなり父に呼び出されエヴァに乗らないのなら帰れ。と言われ、帰ろうとした矢先、自分の代わりとなる怪我だらけの綾波レイと擦れ違います。重症な彼女を抱き起こそうとして掌には血が。
そこで自分を鼓舞するように、小声で繰り返し呟く碇シンジのセリフ。「やります、僕がやります」と遂にはエヴァに乗る事を決意する最初の一歩目です。
エヴァと言ったら最初に想像する碇シンジのセリフだと、かなり上位だと思います!第壱話から見せ場の名シーンですね。現実で嫌な事があった時に、つい心の中で言ってしまうことも多い名言だと想います。
碇シンジ名言・名シーンTOP14
「僕だって乗りたくて乗ってるわけじゃないのに……」
第参話『鳴らない、電話』より、学友の鈴原トウジの妹をエヴァの戦いに巻き込み怪我をさせた、と呼び出され、一方的に殴られた際に呟いたセリフ。しかしトウジもケンスケも碇シンジの状況を知らない為、もう一発殴られてしまいます。
学校に居場所はなく、同時にネルフの大人達にも反抗心を抱きながら、碇シンジは段々と「目標をセンターに入れてスイッチ」と訓練を繰り返し、心が蝕まれてしまいます。しかしその直後の使徒シャムシェル迎撃の際、何と避難している筈の二人が外に!
咄嗟の判断でミサト達の指示を無視して、トウジとケンスケをエントリープラグに入れた侭、悲痛な叫びを上げ使徒殲滅をする碇シンジ。結果、命懸けでのパイロットをしているのだと学友に認められる事になっていく学園パート始まりの名シーンです。
碇シンジ名言・名シーンTOP13
「……僕はもう、だれとも笑えません」(新劇場版)
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』より、映画の後半、アスカがテストで乗ったエヴァが使徒に侵食され、碇シンジは自力での使徒殲滅を拒否します。結果テスト段階だったダミーシステムをゲンドウが許可。
自分の意思ではないとは言え、エヴァの中で何も出来ず、アスカが乗っているエントリープラグを初号機が握り潰すのを知る碇シンジ。ここまで、レイやアスカ達と仲良くしてきたシンジにとってショックの大きい出来事でした。
ミサトは「あの日レイは碇司令も呼んでいたの。シンジ君にお父さんと仲良くなって欲しかったの。一緒に笑って欲しかったのよ」と引き止めますが、そのミサトに一言、冷たく言い放った碇シンジの悲しいセリフです。
碇シンジ名言・名シーンTOP12
「戦いは男の仕事!」
第拾六話『死に至る病、そして』より、第12使徒レリエルとの交戦前に言った碇シンジのセリフですが、アスカに「前時代的」と言われてしまいます。
直前のシンクロテストで一番を取って、ミサトに「ユーアーナンバーワン」と煽てられた所為か、アスカに対して「お手本を見せてやるよ」と少し強気な姿勢。碇シンジの歳相応な少年っぽさを表す名シーンだと思います。
碇シンジ名言・名シーンTOP11
「殴られなきゃならないのは僕だ。僕は卑怯で、臆病で、ずるくて、弱虫で……」
第四話『雨、逃げ出した後』より、第4使徒シャムシェルとの戦いの後、家出をしてしまう碇シンジ。直ぐにNERVへと連れ戻されますが、ミサトの他人としての態度で、『自分にはパイロットとしてしか存在意義はない』と誤解してしまいます。
そして碇シンジはエヴァパイロットを辞める事を決意。第3新東京市を離れる日、同級生のトウジとケンスケが見送りに来ており、以前トウジが一方的にシンジを殴った借りを返せとせがまれ、シンジはトウジを殴ります、その時、碇シンジが呟いたセリフです。
父ゲンドウやミサト達から逃げているだけなのか。今、元の生活に戻って後悔しないのか。碇シンジが乗った筈の電車が走り去った後、そこには、残る事を決意した碇シンジの姿が。死と隣合わせの生活に揺れる碇シンジの心の描写名シーン!
碇シンジ名言・名シーンTOP10
「――でもぼくはもう一度会いたいと思った。その時の気持ちは本当だと、思うから。」(旧劇場版)
26話『まごころを、君に』より。中盤で「独りにしないで!僕を見捨てないで!僕を殺さないで!!」と悲痛な叫びを発しますが、アスカに「イヤ」と否定され、一度は人類補完計画が始まってしまいます。
しかし『他人の存在を望めば再びA.T.フィールドが全ての人々を引き離すわ、また、他人の恐怖が始まる』と言われると、碇シンジはそれでも良いと答えます。補完された世界は「僕がいない。誰もいないのと同じ」だと。
見せかけや思い込み、裏切りや見捨てられ不安、この両者を抱えてでも、人と触れ合いたい碇シンジのこのセリフにより、補完計画はキャンセルされて行きます。負の感情は強くとも、14歳のナイーブな少年が、人として生きることを願う、静かな名シーンです。
碇シンジ名言・名シーンTOP9
「自分には、自分には何も無いなんて言うなよ、別れ際にさよならなんて悲しいこと言うなよ」
第六話『決戦、第3新東京市』より、ヤシマ作戦前、日本中の電気が消えていく中、綾波レイと対話した碇シンジに「私には何もないもの」と語る綾波レイ。時間になり迎撃前には「さよなら」と告げていきます。
その直後の使徒ラミエル戦で、碇シンジの乗る初号機を盾で守り続ける零号機。使徒迎撃後に大破した零号機へ救出に駆けつけ、形振り構わずハッチを開けて、戦い前に言えなかったこのセリフを綾波に投げかける、熱いシーンですね。
碇シンジ名言・名シーンTOP8
「悲しいと思ってるのに、出ないんだよ。涙が。」
第弐拾参話『涙』より、第16使徒アルミサエルと零号機が応戦しますが、その際使徒に侵食され、綾波レイは初号機(碇シンジ)を守る為に、使徒をA.T.フィールドごと押さえ込み、自爆をします。
それを目の当たりにして、使徒の消滅を確認されましたが、同時に綾波の生存は絶望的である事も明白。心配したミサトが碇シンジに声をかけますが、感情が麻痺している心の侭に、このセリフを零します。
自分を守る為に誰かが犠牲になると言う事、その相手が心を開き始めていた綾波だったこと。本当に悲しい時に人は泣けないのだと、この一言から痛切に伝わってくる切ないシーンです。
碇シンジ名言・名シーンTOP7
「裏切ったな、僕の気持ちを裏切ったな。父さんと同じに裏切ったんだ!」
第弐拾四話『最後のシ者』より、クラスメートも友達と呼べる人が居なくなってしまった碇シンジの前に颯爽と現れる美少年・渚カヲル。歳も近いパイロットであり、アスカの精神崩壊、綾波が三人目となって孤独に打ちひしがれていた碇シンジにとっては救世主に近いです。
ところが渚カヲルの正体は使徒タブリスであり、勿論初号機による殲滅を命じられます。カヲルとの戦いを前に叫んだセリフです。
自分を欺き、裏切った相手に対して、父親と重ねているのは、碇シンジが誰よりも「人から見捨てられる不安」が強いからであり、決してカヲルに対して憎しみの感情ばかりではなかったと想います。静止画約30秒と言う大胆な手法で描かれた、殲滅シーンは、まさに必見。
碇シンジ名言・名シーンTOP6
「動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動いてよ!今動かなきゃ、今やらなきゃ、みんな死んじゃうんだ。もうそんなのやなんだよ!だから、動いてよ!」
第拾九話『男の戰い』より、加地リョウジに「誰も君に強要はしない。自分で考え、自分で決めろ。自分が今、何をすべきなのか。ま、後悔のないようにな」と背を押され、一度はゲンドウを許せず、NERVを去った碇シンジですが踵を返します。
既に弐号機も零号機も、かつてない強さの使徒に倒れていました。制服姿のまま、エントリープラグに乗り込み、碇シンジはそのまま使徒と戦う道を選びます。
しかし初号機は活動限界に。全く動かなくなったエヴァに懇願するように、このセリフを叫びます。次の瞬間、エヴァは再起動、シンクロ率は脅威の400%!綾波やアスカを含め「何もしないで後悔するのは嫌だ」と言う碇シンジの叫びと、この先の展開も胸熱!!
碇シンジ名言・名シーンTOP5
「……もう、エヴァなんかどうでもいいんだ」(新劇場版)
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』より、14年後の世界から唐突に始まり、碇シンジは目覚めと同時にニア・サードインパクトを起こした事で、ミサト率いるヴィレに拘束され、そこから綾波の元へ逃げ出しますが、首にはDSSチョーカーが。
綾波も以前の綾波ではなくなっており、唯一、同年代で接してくれる渚カヲルに「僕だけは信じて欲しい」と言われます。
一方の碇シンジは「できないよっ……ミサトさんたちが僕にこれを付けたんだ……もうエヴァには乗るなって。乗ったら死ぬって脅されて……」と絶望に沈んだまま、続けて言うセリフです。この直後、カヲルがDSSチョーカーを引き受ける所まで。全体的に絶望要素の高いQの中で、「希望」が灯る名シーンだと想います!
碇シンジ名言・名シーンTOP4
「笑えばいいと思うよ」
第六話『決戦、第3新東京市』より、TOP9でご紹介した続きであり、エヴァ屈指の『皆が知っている名シーン』!
ラミエルとの戦いで初号機を命がけで守った綾波、無事を確かめる為にハッチを開け、生きていると解った碇シンジは安堵の涙を零しますが、綾波には、その理由が解らず……。
「ごめんなさい。こういうときどんな顔すればいいかわからないの」と呟く綾波に対し、泣きながらの笑顔でこのセリフを言います。とても人らしく、優しい碇シンジらしさ。綾波の笑顔もあって、忘れられない!
碇シンジ名言・名シーンTOP3
「僕はここにいてもいいんだ!」
最終話『世界の中心でアイを叫んだけもの』より、リアルタイムで一度だけ見ると、全く解らない最終回。と定評がありますが、この最終回は考察する程味が出ますね。
「僕は僕が嫌いだ。でも、好きになれるかもしれない。僕はここにいてもいいのかもしれない。そうだ、僕は僕でしかない。僕は僕だ、僕でいたい!」、出会ってきた様々な人からの言葉を受け、碇シンジは可能性を幾つも見つけていきます。
この最終話は自分を好きになれない自分であっても、「僕はここにいたい。僕はここにいてもいいんだ!」この一言を碇シンジが紡ぎ出した瞬間、世界が開け、皆が拍手をします。人は人生の中、何度でも産声をあげられる。そんなシーンだと思っています。
碇シンジ名言・名シーンTOP2
「僕がどうなったっていい、世界がどうなったっていい。だけど綾波は、せめて綾波だけは、絶対助ける!」(新劇場版)
『エヴァンゲリヲン新劇場版:破』より、綾波が「碇君が、もう、エヴァに乗らなくても、いいようにする」そう呟いて、足元にシンジが捨てた音楽プレイヤーを置き、使徒殲滅に挑むものの破れ、零号機もろとも丸呑みにされてしまいます。
マリが差し出した手の上でその光景を見た碇シンジは、NERVへと駆け出して行きます。そして初号機で応戦!そのまま零号機――否、取り込まれている綾波を助けに向かいます。交戦中に初号機が活動限界し、絶対絶命の中。
「綾波を、返せ!」覚醒したシンジの赤い瞳。暴走と似て非なるもので、リツコですら解らない状態の中。このセリフと共に碇シンジは綾波レイと言う少女を助ける為だけに戦います。これまでのエヴァシリーズになかった展開で、翼をくださいのBGMとは裏腹にカッコイイ主人公に泣かされる名シーンです!
碇シンジ名言・名シーンTOP1
「父さん。僕はエヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです!」
第拾九話『男の戰い』より、トウジが搭乗した侭、使徒となったバルディエルに対し、ゲンドウは戦意喪失した碇シンジの代わりに、ダミープラグで勝手に初号機を動かし、その結果トウジは大怪我。(漫画版では亡くなっています)
「僕はもう、エヴァに乗りたくありません。ここにもいたくありません」ゲンドウにそう告げてNERVを去る中、使徒を目撃。弐号機、零号機が倒され、加地リョウジは「悔いのない選択をしろ」と男前な助言!
片やNERVでは初号機がダミープラグを拒絶。絶対絶命の中、戻って来た碇シンジに対し「なぜここにいる」と冷たい視線のゲンドウ。しかし、つい先ほどまでの憎しみ、嫌悪を振り払い、父親のゲンドウに向かって放ったセリフ!加地やゲンドウ、碇シンジによる、まさに『男の戰い』と言うタイトルが相応しい回だと想います!
少年碇シンジの成長に共感して大人になっていく自分達。(まとめ)
父親との確執から始まり、エヴァパイロットに仕方なく乗ることになった碇シンジですが、周りの大人たち、同世代のチルドレンや学友との触れ合い。
これまで心を閉ざしてイイコでいる事が処世術だった碇シンジは、エヴァンゲリオンのパイロットになったことで、ネガティブな面は大きく変化する事はないですが、「自分の生きる道」を見つける事が出来たのだと思います。
それは現代を生きる私達でも共感が出来ることで、嫌々していた事の中に、いつの間にか自分の居場所が見つかったり……そんな成長を碇シンジを通して見る事が出来ますね。自分にとって最良のハッピーエンドを目指して生きていきたい。そんな気持ちになれる名シーンばかりだと思います!