【文スト】中島敦は過去に囚われ正義を為す探偵社員!魅力が分かる6の知識

『文豪ストレイドッグス』の主人公・中島敦は、武装探偵社の社員であり、ヘタレな面はあれど人を救うために命を懸けることのできる勇気と強さを持っています。しかしその反面、凄惨な過去に捕らわれてもいます。今回は、過去の軛から解放されようともがく敦の魅力に迫ります!

『文豪ストレイドッグス』の主人公・中島敦とは?

『文豪ストレイドッグス』の主人公・中島敦は、身長170cm、体重55㎏、誕生日は5月5日で18歳の探偵社員です。孤児院から追い出され餓死寸前だったところ、探偵社員である太宰治、国木田独歩と出会い、探偵社に入社しました

座右の銘は「生きているならいいじゃない」。気弱でヘタレなところもありますが妙に前向きな面もあり、困っている人を放っておけない優しさや勇敢さを持ちます。基本的に常識人ポジションですが、やや天然なところもあり、そこも含めてよく個性的な探偵社員に振り回されています。

一見個性が見えづらい敦ですが、過去や異能力、人間関係などを突き詰めていくと、やはり主人公なだけあってかなり深いキャラクターです。この記事では、そんな敦の魅力に迫っていきます。

 

中島敦の知識1:声優は上村裕翔さん

敦の声優は上村裕翔さん。『ダーリン・イン・ザ・フランキス』のヒロや、『僕のヒーローアカデミア』の天喰環などを演じており、吹替でも活躍しています。

少し高めな声が、子どもと大人の中間でまだ発展途上の敦のイメージにぴったりです。普段の敦のヘタレで気弱なところがありつつも素直でまっすぐなところはもちろん、敦の抱える弱さやトラウマ、悲しみや沸々とした怒り、すべてにおいて敦の感情を見事に表現しています。

特に悲痛な叫びは圧巻で、様々な敦の気持ちが痛いほどに伝わってきます。アニメ第3シーズンでは、敦がこれまでにないくらい心を乱されることがあり、そういった敦の心情を演じる上村さんの演技にも注目です。

 

中島敦の知識2:孤児院で虐げられてきた過去

敦は赤子の頃に捨てられ、18歳まで孤児院で暮らしてきましたが、そこではかなり苛酷な生活を強いられていました。熱した棒で折檻されたり、理不尽に殴られたり、足を釘で貫かれたりと、虐待という言葉でも足りないほどの暴力を敦は何年間も受けてきました。子ども達にも好かれておらず、不揃いの前髪は年下の子のいたずらによるもののようです。

精神的な責苦も相当なもので、孤児院の院長は事あるごとに敦に「凡てから見捨てられた子」「お前の居場所はない」といった言葉を浴びせ続けました。敦はそういった言葉に反発心を覚えつつも、「自分が死んでも誰も困らない」という気持ちを常に抱いてきました。敦の自己肯定感が低いのは、こういった過去によるものです。

 

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敦のトラウマの根源たる院長は、同時に敦の生きる指針のようなものも示してきました。「誰も救わぬ者に生きる価値などない」という院長の言葉は、敦を悪に虐げられる多くの人を救う行動へと駆り立てるのです

理不尽な暴力による苦痛を知っているからこそ、敦は「正しい行い」をすることができる人間になりました。太宰曰く、「地獄が正しく君を育てた」ということです。ちょうど太宰が芥川にとっての師であるように、院長は敦にとっての師という位置づけとなります。

院長の過去や、芥川と太宰の言葉を受けて、院長の死に涙を零してしまう敦。しかし一方で、院長からの言葉は彼にとって「呪い」です。本当に辛く苦しい思いをしてきた敦の院長に対しての恐怖と憎しみは、消えることはないのでしょう。

 

中島敦の知識3:探偵社での活躍

ほぼ強制的に武装探偵社に入社した敦ですが、入社試験でとっさに時限爆弾に覆いかぶさり被害を出さないようにするなど、もともと自らの危険を厭わず他人を助けるために動くことのできる優しい心と強さは持ち合わせており、彼にぴったりの職場といえるでしょう。

自分のせいで襲撃されても彼を責めることなど考えても居ない探偵社の面々に、敦も信頼と尊敬を抱き、彼らと同じように人を救っていきます。自らがマフィアや組合(ギルド)に狙われながらも、身を奮い立たせ、列車テロを防ぎ、大災厄をもたらすQの異能から街を救い、組合の長を倒し……。

特に、35人殺しの少女暗殺者・泉鏡花は、敦に救われて武装探偵社に入社しています。仕事のできる鏡花と比べるとやや頼りなさげな敦ですが、それでも戦闘やいざというときには格好良い姿を見せています。

 

中島敦の知識4:芥川龍之介との因縁

文豪ストレイドッグス (9) (カドカワコミックス・エース)

敦のライバル的存在が、ポートマフィア遊撃隊隊長・芥川龍之介です。敦は彼に最初に出会ったときは強大な異能力者ということで怯えを滲ませつつも、仲間を助けるために勇気を振り絞って彼と戦いました。その後、院長と同じように他人の生きる価値を断じ、人を傷つけることに躊躇のない芥川に嫌悪を抱くようになります

芥川は太宰のマフィア時代の部下であり、苛烈な教育を受けていました。自身の力を認めることなく去った彼に己の強さを認めてもらうために戦い続けているため、大した戦果もなしに太宰に認められている敦を憎悪しています。

しかし「師に囚われて足掻きながら生きる意味を模索している」という点において、敦と芥川は瓜二つ。そのためか、敦は芥川に対しては嫌味や皮肉を言うなど、他の人には見せない感情を出すことが多いです。

 

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敦と芥川は組合の団長、フランシス・フィッツジェラルドを倒す際に、互いが互いを許せないながらも共闘します。さらに敦の院長の死をきっかけとして、芥川が敦をほんの僅かではあるものの認めました。

その結果として、フョードル・ドストエフスキー率いる盗賊団「死の家の鼠」のアジトに乗り込んだ際には、芥川が敦に己の「羅生門」を纏わせる形での共闘を果たしました。その後、芥川に半年後の再戦を申し込まれた敦は、芥川にそれまで人を殺さないように告げ、自身は異能力の訓練や格闘を習うことを決意します。

すべては半年後に芥川の強さを否定するため、そして院長の軛から自由になるため。敦と芥川の再戦の先に何があるのかは、今後の『文豪ストレイドッグス』最大の注目ポイントのひとつでしょう。

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中島敦の知識5:中島敦の異能力の正体とは?

敦の異能力「月下獣」

敦の異能力は「月下獣」。文豪・中島敦の作品「山月記」が元ネタで、白虎に変身することができる異能力です。ただし、当初は敦本人に異能力者である自覚はなく、無意識に夜な夜な虎に変身し畑や田んぼを荒らしたため、区の災害指定猛獣に認定されていました。このとき変身中の記憶はまったくありませんでした。

探偵社に入社後、福沢諭吉社長の異能力によってある程度「月下獣」を操れるようになり、腕や足、目だけ虎化して動体視力や脚力、腕力といった力をパワーアップしたり、尻尾を使って戦闘相手の隙をついたりしています。暴走状態やよほどの極限状態のときには全身が白虎となりますが、大体は部分的です。

 

フィッツジェラルドが探す「道標」

どうやら敦の異能力はただ単に「白虎に変身する」といった類のものではないようです。フィッツジェラルドは、敦のことを「道標(タイガービートル)」と呼んでいます。

ヨコハマの地のどこかに封印されている、書いたことが現実になる白紙の文学書、通称「本」。敦はその在処を示す鍵となるらしく、フィッツジェラルドは敦を手に入れるために70億の懸賞金を用意し、ヨコハマ一帯を焼け野原にしようと画策した際も敦だけ自らの根城に避難させていました。

「月下獣」と「本」がどのように関係しているのかはまだ分かっていませんが、懸賞金作戦については「死の家の鼠」や「時計塔の従騎士」も噛んでいたことから敦の重要性がうかがえるでしょう。

 

秘められた力

敦の異能力には、秘められた力があります。敦の白虎の爪には、異能自体を裂く力が備わっています。芥川の羅生門や、フィッツジェラルドの身体強化を破ってきたのは、間違いなくこの爪の力です。太宰の「人間失格」を彷彿とさせるその特徴は、普段敦が「月下獣」発動によって使っている動物の虎を模した力とは明らかに一線を画します。

さらに、劇場版『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』において、澁澤龍彦は白虎を纏う敦を「すべての異能に抗う者」と呼び、敦の異能力を執拗に求めていました。こういったことから、敦の「月下獣」には他の異能とは異なる未知の力が宿っており、それが物語全体に深く関わっているのだと推察されます。

 

中島敦の知識6:胸を打つ名言

「人は誰かに『生きていいよ』と云われなくちゃ生きていけないんだ!」

第3巻で、鏡花を助けるために敦が芥川と密輸船上で戦ったときの台詞です。先述した通り、敦は孤児院で散々に虐げられてきました。特に「生きる価値などない」という言葉に、敦は今でも苛まれています。

敦の過去への咆哮と、鏡花の生きる価値を勝手に判断する芥川への怒りが込められた、敦の行動原理を表したこの言葉は、まさしく名言といえるでしょう

 

「人の強さは悲しみの淵で藻掻く人に差し伸べるためにあるんだ!」

第9巻、フィッツジェラルドと対峙したときの敦の台詞です。フィッツジェラルドは財力や強い異能力を持っているにも関わらず、己の目的のためにその力を使って街の人々を傷つけています。優しい心と強さを持った探偵社の面々に救われた敦には、それがどうしても許せませんでした

今まで、敦は己の力を人を救けるために使ってきました。Qの異能によって精神操作されたときには力に溺れてしまいましたが、そのときのことを噛みしめた末のこの言葉でもあるのだと思われます。

 

敦は仲間を守ることができるのか?原作やアニメ第3シーズンをチェック!

文豪ストレイドッグス (12) (角川コミックス・エース)

アニメ第3シーズンにおいて、探偵社とポートマフィアはドストエフスキーの策略によって対立せざるを得ない状況に追い込まれます。マフィアとの戦いに、元凶たるドストエフスキーの知略。敦たちはヨコハマを守り切ることができるのでしょうか?

また、原作では探偵社が今までとは比べ物にならないレベルのピンチを迎えています。敦と鏡花に探偵社の未来が懸かっている状況で、敦はテロ組織の目論見を阻止し、探偵社を救うことができるのでしょうか?アニメ、原作共に見逃せません

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