【鬼滅の刃】猗窩座は悲しい運命を背負った苦労人?上弦の参の魅力が分かる8の知識!

吾峠呼世晴さんによる大人気コミック『鬼滅の刃』。人と鬼との戦いが描かれた本作において、猗窩座は最強クラスの鬼として登場するキャラクターです。全身に刺青のような紋様を浮かべた短髪の青年で、弱者を忌み嫌いながら純粋な強さを追い求めています。そんな彼には親や愛した人に関する凄惨な過去が隠されており、その過去から解き放たれた展開には多くの読者が涙させられました。そんな彼の魅力をご紹介していきます!

『鬼滅の刃』猗窩座とは?

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんによる漫画作品。2016年11号より「週刊少年ジャンプ」にて連載中で、2019年6月現在の既刊は15巻。2019年4月からは、ufotable制作のテレビアニメが放送されています。

舞台は大正時代の日本。鬼によって家族を殺されてしまった主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が、「鬼殺隊」に入隊してさまざまな鬼たちと戦いながら、唯一生き残ったものの鬼に変えられてしまった妹・禰󠄀豆子(ねずこ)を人間に戻す方法を模索する物語が展開されます。

猗窩座(あかざ)は、本作に登場する鬼の1人。紅梅色の短髪の青年で、その全身には藍色の刺青のような紋様が浮かんでいます。上は素肌に直接袖のない羽織、下は踝までの砂色のズボンに素足という軽装。若く強い肉体のまま、人間の一生では叶わない永い年月を鍛錬にあてることができる鬼という種族を賛美し、純粋な強さを追い求めて「至高の領域」に到達することを望んでいます。

戦闘においては基本的に正面からの勝負を挑み、たとえ敵であっても高い実力を持った者に対しては敬意を払います。しかし一方で、自身が弱者と見定めた者に対しては「虫唾が走る」と露骨に忌み嫌って見下し、些細な理由で真っ先に殺害しようとすることも。

ここからは、そんな猗窩座の魅力をより詳しくご紹介していきます!

猗窩座の魅力1:「十二鬼月」の「上弦の参」を預かる鬼

1000年以上前に最初に生まれた鬼の原種にして首魁である鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)「十二鬼月」とは、鬼舞辻が選抜した直属の12人の鬼たちのこと。他の鬼たちに比べて格段に高い実力を持っています。「上弦」6人と「下弦」6人に分かれていて、それぞれ「壱」から「陸」の6つの数字で位付けされています。「上弦の壱」が最も強くて、「下弦の陸」が最も弱く、猗窩座はこの中で「上弦の参」の位を預かっています。

猗窩座は本作で最初に登場した上弦の鬼で、鬼舞辻から直々に特別な任務を与えられています。報告のために度々鬼舞辻の元に馳せ参じており、鬼舞辻の本質を多少なりとも明かされているという意味では、文字通りの「別格」の鬼と言えます。

猗窩座の魅力2:鬼としての能力や技は?

「拳鬼」と呼ばれる猗窩座の戦闘スタイルは、搦め手なしの正面からの肉弾戦。その技量も攻撃速度も圧倒的で、たとえ四肢や胴体が切断されたとしても一瞬で治る、上弦の鬼ならではの驚異的な再生能力も有しています。

鬼にはそれぞれに発現する異能力である「血鬼術」があり、猗窩座は「破壊殺」と呼ばれる血鬼術を有しています。術式展開をすることで効力を発揮する闘法で、自らの足元に雪の結晶を模した陣が展開させて相手の動きを闘気で感知する「羅針」、拳撃の強烈なインパクトを離れた相手へと飛来させる「空式」、地上戦において近距離で拳撃による乱打を行う「乱式」などの技があります。

猗窩座の魅力3:炎柱・煉獄杏寿郎を倒す

炭治郎と煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)が十二鬼月の「下弦の壱」を預かる鬼・魘夢(えんむ)を倒した直後、鬼舞辻の指令によって猗窩座が現れます。煉獄は鬼殺隊の最上級隊士である「柱」の1人で、代々「炎の呼吸」を継いできた剣士の名門である煉獄家の長男として生まれ、それを極めた「炎柱(えんばしら)」として活躍していました。猗窩座は煉獄の強さを賞賛し同種の鬼にならないかと勧誘しますが、煉獄は拒否。そのまま戦闘に突入します。

猗窩座は、他の鬼とは一線を画す力量と再生能力によって次第に煉獄を追い詰めて致命傷を与えますが、動きを封じられて顎に刃を叩き込まれてしまいます。鬼の弱点である太陽の光が差し始めて焦った猗窩座は、自らの両腕を引きちぎってその場を離脱。その行動を目にした炭治郎から「逃げるな卑怯者!! 逃げるなァ!!!」と罵倒されて心の中で激昂しながらも、己の命を守るために戦場を後にしたのでした。

猗窩座の魅力4:本名は○○

猗窩座の人間であった頃の本当の名前は、「狛治(はくじ)」。江戸の貧民街に住んでいた幼い彼は、病気で寝たきりの父親の薬代を得るために、度々スリを働いていました。幾度となく捕まっては厳しい刑罰をくらい、腕に罪人としての刺青を刻まれ、それでも尚最愛の父親を守るためならばと、どんな苦痛にも耐えようとしていました。

しかし、腕に6本目の罪人としての刺青を刻まれた帰り、狛治は父親が自殺したことを知ります。父親は狛治が自分のために罪を重ね続けることに耐えられず、自ら首を吊って死ぬことを選んだのです。遺書には、「真っ当に生きろ、まだやり直せる。俺は人様から金品を奪ってまで生き永らえたくはない。迷惑をかけて申し訳なかった」という言葉。父親のためならばと苦しみに耐え続けた狛治にとって、それはあまりに残酷な出来事でした。狛治はただ、もう言葉を交わすことのできない父親の墓を抱きしめることしかできなかったのでした。

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猗窩座の魅力5:師範と婚約者との過去

父親の死後に江戸を流れた狛治は、その先で慶蔵という男に出会います。子どもでありながら素手で大人6人を倒してしまった狛治の強さに目をつけた慶蔵は、自分の道場に来ないかと狛治を勧誘。父親の死とその直前の戦いで興奮していた狛治は慶蔵に殴りかかりますが、慶蔵は笑顔で狛治のことを叩きのめしてしまいます。

目が覚めると、狛治は慶蔵の道場にいました。慶蔵は狛治に対して、自分が武術道場を開いていること、娘の恋雪(こゆき)が病弱であること、その娘の看病疲れのために妻が入水自殺してしまったことを語り、妻の代わりに娘の看病をしてほしいと頼みます。咳をする恋雪に病弱だった自分の父親の姿を重ねた狛治は、それから恋雪の看病をしながら、慶蔵の弟子として稽古に励む日々を送ることになったのでした。

慶蔵と恋雪の父娘と交流をするうちに狛治の心は救われていき、恋雪もまた狛治との些細な会話が闘病の活力になっていくのを感じていました。3年が経ち、狛治が18歳、恋雪が16歳になった頃、狛治の献身的な看病の甲斐もあって、恋雪の体調がほぼ安定するようになります。狛治は慶蔵から、「この道場継いでくれないか狛治。恋雪もお前のことを好きだといっているし」と頼まれます。

罪人である自分が他者から好かれる未来など想像していなかった狛治は驚いてしまいますが、父親の遺言通りに人としてやり直せるかもしれないと思い、己の命に代えてもこの父娘を守りたいと思うようになります。そして恋雪とともに花火を見に行った夜に、恋雪から「私と夫婦になってくれますか?」とプロポーズを受け、狛治は「はい。俺は誰よりも強くなって、一生あなたを守ります」と誓ったのでした。

猗窩座の魅力6:猗窩座の誕生と結末

しかし、狛治のそんな心が震えるような幸福もほんの束の間のことでした。恋雪と祝言をあげると父の墓に報告しに行った帰り、狛治は慶蔵と恋雪が殺されてしまったことを知らされます。以前より慶蔵の道場は近隣の剣術道場からの嫌がらせを受けていたのですが、慶蔵と狛治に武術では敵わないからと、とうとう井戸に毒を仕込んで殺害に及んだのです。

またも自分の留守中に大事な人を失ってしまった狛治は、強烈な怒りと憎しみを抱いてその剣術道場の人間67名を素手によって惨殺。返り血で全身を染めて夜の街をさまよい歩いていたところで、その凶行を聞きつけて興味を抱いた鬼舞辻無惨に出会います。鬼舞辻によって大量の血を流し込まれた狛治は、「もう・・・どうでもいい・・・すべてが・・・」とうわごとのように呟き、そうして「猗窩座」という鬼へと姿を変えてしまったのでした。

猗窩座は人間であった頃の記憶を忘却してしまいましたが、「誰よりも強くならなくてはならない」という誓いはまるで妄執のように彼の中に残り、以後100年以上に渡って不毛な殺戮に手を染めるようになりました。無限城における炭次郎との戦闘時、猗窩座は人間であった頃の過去を全て思い出します。自分が忌み嫌っていた弱者は他でもない自分自身であったことに気づかされた猗窩座は、かつて煉獄の命を奪った「滅式」という技を己に打ち込みます。

己の意に反して鬼としての自分の肉体が再生していくなか、猗窩座は父と師範の姿を見て狛治としての自分を取り戻しかけますが、鬼舞辻の「強くなりたいのではなかったのか?」という声を聞いて再び鬼へと戻ろうとします。しかし、その時に現れた恋雪が「ありがとう狛治さん。もう充分です」と語りかけ、猗窩座は子どものように泣きじゃくりながら何も守れなかったことを謝ります。そして恋雪に「おかえりなさい。あなた・・・」と受けとめられた後、再生を続けた猗窩座の身体は崩壊し、呪いから解き放たれてその生涯に幕を下ろしたのでした。

猗窩座の魅力7:上司からのパワハラ被害が話題に?

鬼殺隊の柱を倒すほどの強敵であり、極めて辛い過去を持った猗窩座ではありますが、シリアスな笑いを提供するキャラクターとしても話題に。鬼舞辻からのパワハラ被害のインパクトが大変大きく、猗窩座は「十二鬼月」という最強クラスの鬼らしく鬼舞辻に対して片膝を立てて報告を行っていましたが、鬼舞辻の逆鱗にふれるとすぐさま綺麗な正座に姿勢を変えて、顔色一つ変えないまま折檻を受けることに。

その最強クラスの鬼とは思えない扱いに読者は笑いと同情を禁じ得なかったわけですが、その後「十二鬼月」の他の玉壺(ぎょっこ)・童磨などの上弦の鬼は猗窩座にとってまるで良い同僚とは言えない存在であったことが発覚し、そのあまりに恵まれない境遇から読者からは憐れみの眼差しを向けられることになってしまったのでした・・・。

猗窩座の魅力8:節分では公式がまさかのお面を配布

2018年の節分の日に、まさかの公式ツイッターから猗窩座の顔を使った節分用なりきりお面が配布されました。その顔は煉獄に対して鬼にならないかと勧誘した際の笑みを浮かべた表情。猗窩座の勧誘癖は公式でも半ばネタ化していたようで、この猗窩座の公式いじりには読者も笑いを禁じ得なかったのでした。

猗窩座は「人が鬼を倒した」名キャラクター

ここまで猗窩座の魅力をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? 罪と後悔にまみれた末に鬼となって記憶を忘却したものの、それを思い出したあとに恋雪への愛から「鬼舞辻の呪い」に打ち勝ってその生涯に幕を下ろした猗窩座は、本当に読者を感動させたキャラクターでしたよね。2019年4月より放送中のアニメで、彼が登場する日が楽しみです!

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