【カードキャプターさくら】クロウ・リードはCLAMPが誇るミステリアスキャラ!モデルや登場シーンまとめ

複数のCLAMP作品に登場している、クロウ・リード。すでに亡くなっている人物にもかかわらず、その影響力の大きさは計り知れません。そんなクロウ・リードが登場する作品、ゆかりのある人物、さらには血縁者や生まれ変わりまで、『稀代の魔術師』についてたっぷりとご紹介いたします!

『カードキャプターさくら』に登場するクロウ・リードとは?

クロウ・リードはかっこいい大魔術師

XXXHOLiC A4クリアファイル 壱原侑子&クロウ・リード 単品

「クロウ・リード」は、『稀代の魔術師』と言われるほどの強い魔力の持ち主で、その大きすぎる魔力ゆえにいろいろと辛い出来事も経験してきた人物です。すでに故人であるため、登場するときは大抵回想シーンか幻覚の姿ですが、それにもかかわらず非常に存在感があります。

外見は細身の長身、黒髪の長髪メガネという上品な様子で、その顔には常に穏やかな笑みが浮かんでいます。占い師でもあったクロウ・リードは、未来を予知する能力もあり、言葉の端々に伏線のようなものが登場することも多くあります。

イギリス人と中国人のハーフということもあって、使う魔術は西洋と東洋の魔術が入り混じった複雑なものとなっています。性格は悪戯好きで、よく人をからかったりするため、周囲からは「変人扱い」されることも多いようです。けれども、心の底からクロウを嫌っている人はほとんど存在せず、「少し困った魔術師」という存在のようです。

正体はCLAMP作品に登場するシリーズの重要キャラ!

クロウ・リードの登場代表作は『CCさくら』

カードキャプターさくら(1) (KCデラックス)

クロウ・リードが初めて登場したのは『カードキャプターさくら』という作品です。『クロウカード』という魔力を持つ不思議なカードを、当時小学4年生だった「木之本桜(きのもと さくら)」が集めていくお話です。

ここで登場する『クロウカード』こそ、クロウ・リードの生み出した魔術具であり、クロウ・リードが自身の『闇の力』を使って作り出したカードなのです。クロウ・リードは、ずっと自分の力を受け継ぐ『後継者』を探していたのですが、その後継者というのがさくらだったのです。

CLAMP原画集 MEMORIES

漫画家グループである『CLAMP(クランプ)』の作品内において、クロウ・リードは複数の作品にその姿を現しています。他の登場作品には『XXXHOLIC(ホリック)』『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-(ツバサ レザヴォア クロニクル)』があり、これらの作品内でもクロウ・リードは変わらぬ姿で登場しています。

CLAMP作品の中では、時に特定のキャラクターが複数の作品をまたいで登場することがあります。クロウもそうしたキャラクターの中の1人であり、世界や時空が違っている、別の作品にも登場しているのです。クロウ・リードの他にも多くのキャラクターが様々な作品をまたいで登場しています。こうした部分に注目して、作品を読み進めていくのも楽しいかもしれません。

クロウ・リードとエリオルの関係

なかよし60周年記念版 カードキャプターさくら(7) (KCデラックス)

すでにこの世には存在しないクロウ・リードではありますが、その大きな魔力ゆえか、クロウの陰はそこかしこに存在しています。その中でも最もクロウ・リードに近しい存在が「柊沢エリオル(ひいらぎざわ えりおる)」という人物です。

『カードキャプターさくら さくらカード編』にて登場するエリオルという少年は、イギリスからさくらのクラスに転校してきた優しく上品な男の子です。丁寧な話し方や、いつも笑顔を絶やさない表情を持つ反面、時折とても鋭いひとことを発したり、意味深な表情を浮かべたりします。エリオルとはいったいどんな人物なのでしょうか?

実は、「柊沢エリオル」は「クロウ・リード」の生まれ変わりであり、さくらを成長させるために友枝町にやってきたのです。あくまでも「生まれ変わり」なので、クロウ・リードと同一人物ではありませんが、容姿や性格などもクロウ・リードに非常によく似ています。

クロウ・リードの生まれ変わりという設定については、「カードキャプターさくら」という作品において原作漫画とアニメ版とでは大きく違う部分があります。アニメ版ではクロウ・リードの生まれ変わりはエリオルのみですが、漫画においてはエリオルの他にさくらの父親「木之本藤隆(きのもと ふじたか)」もクロウ・リードの生まれ変わりなのです。

クロウの魂は2つに分かれ、それぞれエリオルと藤隆に受け継がれたのですが、記憶や魔力は全てエリオルが引き継いでいました。そして、藤隆には自分自身に魔力がない代わりに、その子供であるさくらに素質が受け継がれていたのです。原作の方がかなりややこしくなっていますが、このようにクロウ・リードの存在は各所に根を張っていて、物語の土台ともいえるものなのです。

クロウ・リードを演ずる声優さんは…?

そんなミステリアスな雰囲気をまとったクロウ・リードの声を担当しているのは、「林一夫(はやし かずお)」さんです。数々の特撮アニメ作品を担当される大ベテランの声優であり、林さんの渋く響く声はクロウ・リードにぴったりとはまっています。

また、アニメ『ツバサ・クロニクル』においては「水島祐(みずしま ゆう)」さんが声を担当されています。声優業だけでなく、歌手業タレント業など、幅広く活躍されている水島さん。飄々としたイケメンな雰囲気が、クロウ・リードを想起させてくれます。

クロウ・リードには実在するモデルがいた!?

法の書

実はクロウ・リードにはモデルが存在します。その人物とは、「アレイスター・クロウリー」というイギリス人の近代魔術師で、『トート・タロット』と呼ばれるタロットの開発や、魔術関係の書籍なども発行しています。

西洋魔術結社である「黄金の夜明け団」に入信したり、そこを脱退して、自ら「銀の星」という魔術結社を作ったりと、様々な経歴をもっています。日本に来訪した際には、日本文化にも関心を寄せたようで、その時期には登山家になろうとしていたとか。

クロウカードはタロットのように占いもできますし、そんな独自のカードを作りだしている点は大きな共通点といえます。日本文化に興味を持っていたという点も、西洋と東洋、2つの魔術が混じりあっていたというクロウ・リードと似ています。

『ツバサ』にも登場。クロウ・リードはさくらの父親?

ツバサ 豪華版(20) (Shonen magazine comics)

『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』では、クロウ・リードはさくらの父親として登場しています。けれども、『ツバサ』という作品は非常に複雑なもので、ここで登場するクロウ・リードは『サクラ姫』記憶の中でのみ父親として登場している存在なのです。

さくらは、『ツバサ』という作品の中では『玖楼国(くろうこく)』のお姫様であり、そんなサクラ姫の力を利用しようとする、『飛王・リード(ふぇい・わん・りーど)』によって記憶の羽根様々な次元に飛ばされてしまいます。

時系列で言いますと、『カードキャプターさくら』作品の「ケルベロス」・「ユエ」と別れた後、クロウ・リードはこの『ツバサ』の世界にやってきました。自分の願いのせいで世界に災難が訪れることを予測したクロウ・リードは、サクラ姫や『小狼』の助けとなるように働きかけるのです。

ちなみに、玖楼国での本来のサクラ姫の父親は、『カードキャプターさくら』の世界でも父であった『藤隆』であります。そして、その藤隆は、『カードキャプターさくら』の世界ではクロウ・リードの生まれ変わりでもあります。

様々な部分で作品同士や人物の繋がりがあるため、気を抜くと設定が頭の中でこんがらがってしまうこともあります。けれども、そこが『CLAMP』作品の魅力の1つでもありますから、各作品の世界や人物を把握しておくことで、よりいっそう作品を楽しめることにもなります。

『XXXHOLIC』侑子とも深い関わりが…?

×××HOLiC・戻(1) (KCデラックス)

続きまして、『XXXHOLIC』に登場するクロウ・リードについてご紹介いたします。『XXXHOLIC』では、はっきりと明言はしていないものの、やはりクロウ・リードは既に亡くなった存在として扱われているようです。『XXXHOLIC』の主人公である『壱原侑子(いちはら ゆうこ)』とは旧知の仲で、お互いに力を認め合った親友でありライバルでもあったようです。

それだけでなく、クロウ・リードと侑子の間には、友情以上の感情もあったのではないか、そう思わせる描写も存在しています。はっきりとは描かれていませんが、恐らくお互いに憎からず想い合っていたのでしょう。

また、『XXXHOLIC』の準主人公である『四月一日君尋(わたぬき きみひろ)』は、その容姿や面影がクロウ・リードと酷似しています。料理好きな面までもそっくりで、侑子は四月一日によく美味しい料理を作ってもらっていました。

侑子の『ミセ』の宝物庫にあった、魔力の込められた『クロウ・リードの眼鏡』は、後に四月一日が身につけるようになります。その後、物語が進み、四月一日が侑子の代わりに『ミセ』の主人となりますが、魔力が強くなるにつれて雰囲気もますますクロウ・リードに近付いてきます。

『XXXHOLIC』と『ツバサ』との間にも繋がりがあり、実は四月一日はもう1人の『小狼』という設定です。そして、小狼はクロウ・リードの血縁者でもあります。このあたりは複雑すぎてひとくちでは説明しづらいのですが、クロウ・リードの魔力があまりに強すぎたことが、あらゆる出来事の始まりかもしれません。

CLAMP作品を渡り歩く大魔術師クロウ・リードの軌跡…

完全復刻版 CLAMP描きおろしクロウカードセット (講談社キャラクターズA)

CLAMP作品の特徴でもある、異なる作品間でキャラクターが登場する現象ですが、クロウ・リードはその代表的な存在ともいえます。CLAMP作品の間では、他の作品に登場する場合、元の作品の情報を受け継いだまま登場することもあれば、異世界での同一人物といった、元の作品とは情報や記憶が違っているパターンもあります。

そんな中、クロウ・リードの場合はただ1人の存在として、複数の作品を渡り歩いているといった様子です。『カードキャプターさくら』の作品世界の後、別の次元である『ツバサ』の世界に来ていますが、それよりもっと前の段階で『XXXHOLIC』の侑子と交流があったりと、幾つかの次元や世界が複雑に絡み合っていながらも、クロウ・リードという人物の存在は確かに1人です。

さらに特徴的なのは、クロウ・リードの面影を持つ人物、もしくは生まれ変わりや血縁者複数存在するということです。『CLAMP』作品の世界観である、「物事は偶然ではなく必然で動く」を、体現しているかのような存在のクロウ・リード。これからも、クロウ・リード本人、もしくはその関係者がCLAMP作品の中で活躍していくことでしょう。