【Dr.STONE】第三部「Dr.STONE」のあらすじ・ストーリー【ネタバレ】

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現在少年ジャンプにて第三部が連載されている【Dr.STONE】。いよいよ石化の謎に迫っていく第三部のお話を、現在確認できる部分までネタバレ込みでご紹介いたします。はたして、千空たちは石化の謎を解き、全人類を救うことができるのでしょうか!?

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目次

【Dr.STONE】第三部ストーリーを解説!【ネタバレ注意】

【Dr.STONE】ってどんな作品?

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『Dr.STONE』は、『週刊少年ジャンプ』で大人気連載中の『科学』少年漫画で、「次にくるマンガ大賞」「小学館漫画賞」など、数々の受賞経歴を誇る、子供たちにオススメしたい作品です。原作「稲垣理一郎(いながき りいちろう)」、作画「Boichi(ぼういち)」のコンビによって生まれる『Dr.STONE』の世界は、ファンタジーでありながら、現実感たっぷりの科学も盛り込まれるという、非常に贅沢で楽しいものとなっています。

謎の光によって、人類とツバメのみが石化してしまった世界で、「石神 千空(いしがみ せんくう)」が、科学の力で全人類を救出しようと奔走します。千空率いる科学王国の仲間たちは、無事に文明を取り戻せるのでしょうか?

【Dr.STONE】第三部はz=83~現在も連載中!

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連載開始と同時に、謎の光によって地球上の全人類が石化してしまい、第1話内で3700年以上もの月日が経過してしまいます。根っからの科学マンである千空は、石化している間、ずっと秒数を数えていたおかげで、石の腐食をキッカケに自身の石化を解除することができました。その後、親友の「大木 大樹(おおき たいじゅ)」も復活させ、2人で科学の力を駆使して「復活液」を作り、「師子王 司(ししおう つかさ)」「小川 杠(おがわ ゆずりは)」を復活させることにも成功します。

しかし、意見の食い違いから千空は司と対立、「プロローグ」編のラストは、司が千空の首の骨を折り、なんと主人公が殺されてしまうという衝撃的なものでした。続いて第一部は、千空の再度の復活で始まります。残されたヒントをもとに、大樹と杠が石化復活時の回復能力を利用して、千空を生き返らせるのです。その後、千空と大樹&杠は二手に分かれ、千空は司に抵抗するための「科学王国」建立を、大樹たちは司のもとに残り、反撃の機会を待つこととなりました。

千空は石化からの復活者ではない、何代も続く原始の人類が暮らす村と接触し、順調に科学を広めていきます。ついには、村の巫女である「ルリ」の病気を、科学の万能薬を使って撃退させ、村の長にまで認められることになりますが、ここで初めて、この村の創始者が千空の父親、「石神 百夜(いしがみ びゃくや)」だったことが判明します。

Dr.STONE 5 (ジャンプコミックス)

百夜は石化光線が地上に降り注いだ当時、宇宙飛行士として宇宙に滞在していたため、石化の難を逃れたのでした。その後は「人類最後の6人」となった仲間と共に地上に帰還し、いつか復活するであろう千空を信じて、世代を繋ぎ、その想いを託してきたのです。ちなみに、現在ジャンプ本誌では、本編と並行して、『Dr.STONE reboot:百夜』というスピンオフ作品までもが連載中です。Boichi先生が本編と同時進行で描く、百夜たちの冒険談にも、ぜひ注目してみてください。

続いての第二部では、とうとう司帝国との全面対決が始まります。千空は情報戦を駆使し、司帝国内部にいる大樹や杠と連絡をつけながら、司帝国の無血開城を目指します。多くの困難はあったものの、最終的には奇跡の洞窟を制圧、司との取引きも成功して、科学王国の勝利となりました。

最後には、石化前の世界で脳死状態であった司の妹、「師子王 未来(ししおう みらい)」も復活し、司の心のわだかまりも取れて、千空と司は再び良い友人同士に。司帝国№2、「氷月(ひょうが)」の反撃によって、司が重傷を負ってしまったことだけが悔やまれますが、千空は科学の力で司を救うと決意しています。

【Dr.STONE】あらすじ1:石化の謎に迫る!瀕死の司を救え!

司のコールドスリープ

Dr. STONE, Vol. 9 (9)

千空は「医療用瞬間接着剤」を作り、氷月の攻撃で傷ついた司の肺を手術しますが、これではただの延命措置にしかなりません。そこで、石化復活時の回復能力を利用し、司の傷を治そうと、いったん司を「コールドスリープ」させる決意をします。「俺がこの手でテメーを殺す」「俺を信じて殺されろ」と言う千空に、司は「もちろんだ」「むしろ死ぬなら君の手で」と返すシーンからは、2人の友情が確固たるものになった様子が伝わってきます。

千空は、1度司に殺されているのだからリベンジだ、などと軽口にしていますが、千空も司も、相手を信じ、相当な覚悟でこのミッションに挑む想いが、紙面から伝わります。「冷蔵庫」、正確には「冷凍庫」が完成すると、気を利かせた他の皆が席を外し、千空と司2人きりに。司を冷凍させる作業を進めながら、敢えて無意味な話を続ける千空の気持ちはどんなものだったのでしょうか。

【Dr.STONE】あらすじ2:石化光線の発生源へ、大航海時代の幕開け

地球の裏側へ、船を造る!

冷凍された司の管理は、妹である未来が担当することになり、千空も吹っ切れたように石化の謎解きミッションへと気持ちを集中させます。石化光線の謎を探るためには、光線の発生源である地球の裏側へむかう必要があり、そのためには「船」を造らねばいけません。「ゲン」の提案によって船のアイデア会議が開かれ、自信のある人物がそれぞれ船のアイデアを持ち寄り、どの船が良いのか皆で選ぶことになりました。

結果は、おおかたの予想通り、千空の考え出した3層からなる大型帆船が選ばれます。「陽」「マグマ」も、会議に参加したのですが、千空の案にはとてもかないませんでした。しかし、これはゲンの作戦であり、わざと決定権をゆだねることで、「自分達で選んだ」と感じさせ、少し前までお互いに敵同士だった、科学王国と司帝国との団結力を生み出す作戦だったのです。

また、選ばれはしなかったものの、マグマの功績も大きなもので、ずっと水の民として暮らしてきた石神村での生活から、かなり実用的な船を提案していました。そこには筵(むしろ)で編まれた帆が利用されており、千空はその完成予想図を見て、自分の帆船の完成を確信するのです。最初は千空に対して敵対心だらけのマグマでしたが、その胸中はだんだんと変化している描写もあり、信頼関係が着々と築かれているようですね。

女記者のプライド、北東西 南!

地球の裏側への大航海、命がけの冒険旅行ですから、失敗しないためにも優秀な船乗りが必要です。そこで、船長選抜のために選ばれたのが、「北東西 南(ほくとうざい みなみ)」、石化前は敏腕女記者であった彼女の人材ネットワークを使って、帆船の船長にふさわしい人物を探し出そうというのです。

ところで、この女記者さん、単なるセクシー担当のお姉さんかと思いきや、仕事に対してかなり高いプライドを持つキャリアウーマンでした。司のファンだった南は、司が冷凍保存されてしまったことで、メソメソと泣き暮らしていましたが、千空の「仕事だ」というひとことでたちまち仕事モードに、表情も態度もガラリと変化します。ちなみに名前の頭文字をつなげると「NEWS(ニュース)」となることから、本人は記者になる運命を感じていたとのことです。

航海力最強、欲望無限大の七海龍水!

Dr.STONE 10 (ジャンプコミックス)

南の情報から、帆船を扱える人物を探すためにやってきたのは、海洋系学校の七海学園があった場所です。石化前の文明社会で、「帆船を扱える人物」となると限られてきますが、どうやら南には心当たりがあるようで、名前を言いかけます。けれども、なぜか他の人物を探し出そうとする南の前に、その人物「七海 龍水(ななみ りゅうすい)」の石像が現れました。

龍水は、七海財閥のとんでもない道楽息子であり、あまりの散財っぷりに一族からも異端児扱いされていたほどの人物です。自らの欲望に忠実すぎるその姿勢は、司の嫌う既得権益者そのものであり、豪胆すぎる性格もあって、南は龍水の復活を渋っていたのでした。しかし、話を聞くと、子供の頃から億単位のお小遣いを船の模型に費やしたり、中学生時代には本物の帆船を作らせて乗り回すなど、筋金入りの船乗りです。

周りの皆がどうしようかと悩んでいる中、後ろで千空は「実力第一!」と、龍水に復活液をかけてしまいました。「はっはー!」という第一声とともに龍水が復活、そして「世界は再び俺のものだ!!!」との言葉に、千空含め一同唖然とした表情を隠せません。

ちなみに、龍水はただの欲張りというわけではなく、自らの言動には一定した信念が存在しています。優れた能力に対しては、常に好意的な姿勢であり、自分が上に立つことに決してこだわりません。そのためか、人気も高く、第2回のキャラ人気投票では、新キャラにも関わらず第2位という好成績!「女性は皆、タイプが違うだけで美女だ」、などと豪語している点も、人気の秘訣かもしれません。

【Dr.STONE】あらすじ3:資源の王様、石油の探索開始!

相良油田目指して、新生クロム発掘隊!

復活した龍水に製造中の船を見せたところ、興奮しつつも気温や風の変化から嵐がくることを予測して、船を守るように指示を出してきます。さらには、船に使う材木の弱さなどの問題点を次々と挙げていき「自分を試したな」と千空を問い詰めます。千空もニヤリと不敵な笑みを浮かべてこれを肯定し、航海を成功させるためには帆だけではなく動力も必要だと、2人の間で意見が一致しました。

動力を使うためのまともな燃料、つまり「石油」さえあれば、地球の裏側まで俺が連れて行ってやる、と宣言する龍水。千空もそのことは分かっていたようで、次の課題は油田の発掘となりました。日本の静岡県牧之原市にある「相良油田(さがらゆでん)」を目指して、発掘隊が結成されます。

素材王である「クロム」、最強の視力の「コハク」、最強の聴力を誇る「羽京(うきょう)」の3名で、相良油田の発掘に挑みますが、千空の描いた地図は、実際の地形とかなりの違いがあり、調査がスムーズに進みません。何千年もの間には、富士山の噴火もあったため、石化前の地図はほぼあてにならない状態、油田の発見はかなり困難となる予感です。

龍水財閥発行、通貨ドラゴ!

石油発掘作業は難航していますが、龍水はマイペースに『通貨ドラゴ』を発行しています。この通貨は石油と無関係ではなく、危ない航海の船長代金として、龍水が手に入れた権利なのです。船長報酬として龍水が要求したのは、これから千空たちが発見するであろう「油田」の権利であり、船を動かすために必要な石油は、今後龍水から購入しなければならない、ということです。

そのため、千空たち科学王国は、石油購入のために一生懸命ドラゴを集めなければなりません。通貨が生まれたことで、様々な物に値段がつけられ、取り引きされるようになり、経済という概念が生まれます。

地形の変化に対抗、空からの攻め!

いっぽう、発掘隊の方は、地形の変化に対抗するために、新しい地図を作る必要があります。空からの視界を手に入れて、空高くから地上を見下ろすことができれば、より正確な情報が手に入り、地図作成も容易に進むというもの。そこで千空が考えたのは、空を飛ぶための『気球』!まずは気球のバルーン部分、大きな大きな布を作るために、材料の「麻」を集めます。

この麻集めに、先ほど紹介した通貨ドラゴが大活躍します。調子の良い男「陽」を始めとして、多くの人物がドラゴ集めに夢中になっていましたが、そんな彼らにむかってゲンは「油田が見つからないとドラゴの価値がなくなり、紙切れ同然となってしまう」と言うのです。それもその通りで、現在ドラゴが大きな力を発揮しているのは、「油田が見つかり、それが龍水のものになる」と思われているから。「通貨」とは、物だけではなく「信用」も形にすることができるのです。

というわけで、ドラゴの価値が無くなってしまうと困る人々が、石油発見のために必死に麻を集めてきてくれました。この麻から糸を紡ぎ、さらにその布を織ってとんでもなく大きな布にするのは、ハイパー手芸部・杠の役目です。千空と職人の「カセキ」爺さんが、杠のために素晴らしい織り機も作ってくれたことで、作業はどんどん捗り、大量の布をゲットすることができました。

気球作りの副産物、杠のオートクチュール!

気球に必要な布を作る作業でしたが、その工程途中で、失敗作の布も多く生まれました。この余り布を見たゲンは、この布を使って、洋服などの新しい商品を作り、それをデパート千空で売りだすことを思いつきます。これを聞いた杠は、布作りでげっそりしていたにも関わらず、目を輝かせて「作るー!作りたい!」と大喜び!

さっそくたくさんのラフ画が用意され、杠の洋服作りが始まるのですが、作業中の杠は勢いも表情も豹変し、さながら戦闘中の戦士のような形相で、周りの皆はドン引き。大樹だけは「作業中はいつもあんなものだぞー」と、慣れた様子で杠に差し入れを届けています。超特急で洋服ができあがり、さっそく杠オートクチュールのファッションショーが開かれます。モデルを頼まれた「ルリ、金狼、スイカ、カセキ」は、雑誌で紹介されるようなポエム付きで、とても麻だけで作ったとは思えない洋服の数々を披露。その出来ばえに、皆も興奮を隠せません。

ストーンワールドではどうしても高級品になってしまう「洋服」ですが、作業を手伝った人たちには無料で提供、そのかわり物欲の権化である龍水に狙いを定めて売り出すところは、さすが千空です。おかげで大量の軍資金をゲットし、主人公とは思えない「わっるい表情」で笑いが止まりません。ちなみに龍水はといえば、さすがに「自分の首を絞めていないか?」と疑問に思っていたようです。

ついに気球完成、空からの視界をゲット!

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そんな中、本来の目的である気球も問題なく完成し、気球に乗るメンバーを決めることになります。「マジシャン」ゲン考案のくじ引きですから、その結果は全てゲンの裁量次第。千空の望む「風のプロ」龍水を、いかにローコストでむかえるのかが、このくじ引きのカギとなります。

ところが、なぜか龍水は当たりを引くことなく、代わりにゲン自らが当たりを引いてしまう結果に、するとゲンは、「せっかく新世界での人類初飛行だけど、少し怖い」などとうそぶきます。龍水としては、パイロット報酬を受け取って気球に乗ってやろうという気持ちだったのが、予定が変わってしまいました。

てっきり自分が行くものだと考えていたため、いざ他の者が選ばれるとなると、急に気球に乗る権利が惜しくなってしまったようです。結局気球の乗船券を、ゲンから大量のドラゴで購入することになりましたが、改めてメンタリストゲンの恐ろしさを思い知らされます。

最後の1人は、ちょうど石油探索から石神村にいったん戻っていた、クロムに決定です。石神村で「空飛びマシーン」完成の報告を受けたクロムは、気球乗りたさに急いで駆けつけ、見事気合いで当たりを引き当てたのでした。とはいえ、こちらもやはりゲンのトリックによるもので、クロムが自分で当たりを引いたように見せたのです。その甲斐あって、クロムは夢にまで見た空の旅を経験することとなり、千空から聞いていた「地球は丸い」という事実を確かにその目で見ることができました。

その後順調に空の旅を楽しみつつ、石神村を目指す一行でしたが、とてつもなく巨大な積乱雲を前に危険な状態に陥ってしまいます。今回の空の旅の目的は、西への風をコントロール可能にし、今後の石油探索ルートを確保することでもあったため、低気圧を利用したことから、当然嵐も起こりやすくなっていました。

予想通りではあったものの、その他のトラブルも重なり、降下することもままならない危険な状態に陥ってしまった一行。しかし、クロムの「逃げるのではなく立ち向かう」という情熱を受けて、千空と龍水が一気に気球の高度を上げ、雲を突き破るという突破口を開くことができました。3人力を合わせて危機を脱する様子は、いかにも「友情」といった感じです。

気球によって石神村に辿り着いた千空たちは、続いて、さらに西の探索を行い、空からの視点で石油を見つけ出すためにも、正確な地図を作ろうと動き出します。空と陸、両方からの探索のおかげで、次々と新たなワールドマップのピースが埋まっていきます。素材として最適なスギ林や、野生のヤギの群れ、さらには黄金色のねこじゃらし、つまり『小麦』まで発見することができました。食糧難に怯えないためにも、今後は食料を自分達で栽培する農耕の時代に突入するのです。

【Dr.STONE】あらすじ4:農耕時代の幕開け、小麦でパンを作ろう!

ストーンワールド初、真っ黒ガリガリ石窯パン!

Dr.STONE 11 (ジャンプコミックス)

野生の麦から種もみを手に入れ、コハクが元司帝国の関東平野辺りで生活しているメンバーに届けます。大樹やマグマ、陽といったパワーチームは、さっそく土を耕して麦の栽培を始めますが、その中でも大樹は、とても嬉しそうに農作業に明け暮れます。皆の家族を復活させたいという大樹の優しい想いが伝わる場面ですね。大樹の畑は、以前千空に教えてもらった、貝殻の肥料なども使っていたおかげで、順調に麦が成長していきました。

そんな小麦を使って、石神村ではさっそくパンが作られますが、出来上がった代物は真っ黒焦げの怪しい物体。クロムやコハクといった石神村の面々はそんな焦げ焦げのパンでも大絶賛で食しますが、千空と龍水が味見をしたところ撃沈、2人揃って「プロのシェフを叩き起こす」と大声で決意します!

プロのシェフを叩き起こせ、執事フランソワの復活!

とはいえ、シェフを復活させようにも肝心の「復活液」がすでにありません。戦いの際、氷月の右腕である「ほむら」が、奇跡の洞窟を爆発させてしまったからです。最後に残っていた復活液も、気球の危機を救うための燃料として使ってしまっていたのですが、龍水が復活液を隠し持っている人物に接触を試みます。

その人物とは女記者の南で、復活者の選定を担当していた彼女なら、復活液を盗み出す機会があると予想し、さらには記者魂を持つ南ならば、復活液を「欲しい」と感じる誘惑には勝てないはずだ、と龍水は考えたのでした。

龍水の予想通り、南が1人分の復活液を隠し持っていたため、南の欲しいものと引き換えに、プロのシェフを叩き起こすことが決まりました。「誰を起こすか」については、龍水の鶴の一声で「執事のフランソワ」に決定!さっそく龍水が復活した場所の近くを探索し、フランソワの石像を発見します。

復活液をかけたフランソワは、石化解除と同時に素早く用意されていた洋服を受け取り、驚くほどの速さで着替えを済ませました。その立ち居振る舞いから、非常に優秀な秘書であることが予想されます。そしてその後、龍水のもとへ2日間休まず歩いて進むので、道案内役のゲンはへとへとになってしまいました。そしてフランソワは石神村に到着すると、すぐさまパン作りに取りかかります。

ところで、千空がこれほどまでにパンを所望していたのは、ただ単に美味しいパンが食べたいだけではなく、大航海に備えて日持ちのする食材が必要だったからでもあります。サービスのスペシャリストであるフランソワは、『日持ちがして美味しいパン』という無理難題を見事にクリア、「山羊の恵みのシュトーレン」を作り上げました。

パンの製造過程で、その優秀さを惜しみなく発揮したフランソワは、「欲しい=正義です」が口癖の、まさに龍水の執事にピッタリの人物。そんなフランソワが、周囲の要求に対し、瞬時に応える千空を見て、七海財閥が新世界で復活するためには、千空の力が絶対に「欲しい!」と言い切っています。千空とフランソワ、どちらも合理的に物事を考え、突き進んでいくあたり、性格が似ているかもしれません。

【Dr.STONE】あらすじ5:人類史上最古のカメラ、銀板写真!

石の世界初写真のモデルは千空!超有名な科学者のポーズ!

さて、フランソワのおかげで美味しいパンに大喜びする石神村ですが、そこに南から「誰のおかげ?」と電話が入ります。フランソワを復活させた今、最後の復活液を提供してくれた南に、「欲しいもの」を作ってあげなければいけません。千空には見当がすでについているようで、「それ」を作るためには職人カセキが必要だ、と呼びよせます。

筋肉ムキムキのカセキとはいえ、さすがにもうお爺さん、移動距離の長さが心配でしたが、さらにパワーアップした自動車、スチームゴリラⅡ号を作っていたカセキは、南とともにその車で颯爽と石神村に現れます。

カセキは、杠の作った麻製3ピースでバッチリ決めてカッコよく登場しますが、千空に何を作るか耳打ちされると、案の定、やる気パワーがみなぎって服がはじけ飛びます。そんなカセキに工作は任せて、千空&クロムの科学チームは、硝子から「鏡」を作りだし、女性陣は大喜びしますが、南の欲しいものはあくまで『商売道具』。

そうこうしている間に、カセキの工作も完成、千空は鏡とこの機械を組み合わせ、鏡をフィルムとして使う、人類史上最古のカメラ、「銀板写真(ダゲレオタイプ)」を作り出しました。これには、気の強い南も涙を流して喜び、「このカメラで新世界の記録を撮る!」と固く決意します。しかしその直後、南に渡したものとは別に、大量のカメラを持って千空が現れました。

実は、カメラは南のためだけではなく、地形探索に必要な機材として作られたのでした。「空から写真を撮りまくる!」と高笑いし、いい話をいい話のまま終わらせないのは、いかにも千空らしいですよね。自分がやりたいからやる!という意思の示し方が、結果的には周りを引っ張る原動力になっているようです。

この様子に、最初はちょっぴりショックを受けた南ではありましたが、「せめて最初の1枚は自分に撮らせて!」と、こちらも記者の意地を見せます。すると龍水が、記念すべき最初の1枚のモデル権をドラゴで買い取り、そのモデルに千空を指名します。「科学文明スタートの記録なのだから、千空を撮るのが当たり前」という龍水。欲張りではあっても、その欲が全て自分に向いているわけではないことが分かります。

龍水の性格を熟知しているフランソワは、こんな流れもあろうかと、石神村の龍水コレクションの中から、いろいろな洋服を取り寄せていました。おかげで千空は、あっちもこっちも衣装を試され、着せ替え状態に、最後には衣装なんて何でもいい、と投げ出してしまう始末です。せめてポーズだけでも、とフランソワ提案の『世界一有名な科学者のポーズ』、アインシュタインの有名な、思い切り舌を出したポーズが採用され、記念すべきストーンワールドの最初の写真が撮影されました。

航空写真&コハクの視力で石油発見!

Dr.STONE 12 (ジャンプコミックス)

カメラを手に入れた千空たちは、相良油田探索に向けて、雪が降る前に気球の上からバンバン写真を撮りまくります。季節はすでに秋に変わっており、大樹たちが管理している麦畑では、小麦の収穫が始まっていました。農耕は順調に発展しているようですが、農作業による疲労は相当のようで、体力無限大の大樹以外、皆一様に疲れた様子です。

そんな労働者のモチベーションを上げるためにも、美味しい料理が欠かせないと、龍水がフランソワに新メニューの開発を命じます。航空写真のおかげで食材の幅も広がった今、千空のオーダー「タンパク質がとれて保存の効く食べ物」を受けてフランソワが提案したのは、「黒トリュフの牡丹肉リエット」でした。

航空写真からイノシシの群れを見つけだし、牡丹肉をゲット、さらには視力11.0のコハクが「黒い宝石」と呼ばれる黒トリュフまでも航空写真で見つけ出そうとしたコハクの目が、別の何かを見つけます。「見つけたぞ。黒い宝石…!」

コハクが見つけたのはトリュフではなく、地中から染み出した黒い水溜り…つまり「石油」でした。ピンボケ写真のため、正確な位置はわかりませんが、位置に見当をつけて探索を開始します。しかし、なかなか見つからず考え込む千空の頭に、相良油田発見の経緯が思い出されます。石化前の世界で、相良油田が発見されたのは、野生のイノシシが石油で泥遊びをしていたことがきっかけだったのです。

いっぽうそのころ、フランソワとスイカは、イノシシの探求力を利用して黒トリュフを発見、料理の準備を始めていました。しかし、いざ料理を始めようとしたところ、イノシシの身体から油の臭いがします。そこへ、「煮込むなー!!」と千空たちが駆け込み、間一髪、石油のありかを知っているイノシシの調理が免れました。

スイカに「サガラ」と名付けられたそのイノシシは、元気よく飛び出し、黒い水溜りで遊び始めます。この水溜りこそ探し求めていた石油!千空たちはとうとう石油を見つけ出しました。そして、お手柄のサガラはというと、スイカのお友達として仲良く暮らしていくことが決まったようです。

【Dr.STONE】あらすじ6:ホワイマン現る!石化光線の犯人!?

ストーンワールドでGPS!

手に入れた石油の性能を試すために、千空はモーターボートを使って実験、良質な相良油田の石油のおかげで、モーターボートは問題なく動きだし、あっという間に陸地から数キロの距離までやってきました。石油のテストと同時に、今後大型帆船で航海をするために必要な、海上で位置を把握するためのGPSの操作テストも行います。

元ソナーマンの羽京が、地上から出力された電波をキャッチ、無事通話がつながり、GPSの開発は成功となりましたが、なんと、通話の途中で何者かによる別の電波に妨害をされてしまいます。その電波はモールス信号へと切り替わり、「W」「H」「Y」、「WHY(ほわい・なぜ)」の単語を、立て続けに示します。この電波の発信源は、いったい何者なのでしょうか。

姿の見えない敵を捕らえろ、レーダー&ソナー!

電波はその後すぐに止みましたが、明らかに意思を持って告げられたこのメッセージに、人々は動揺を隠せません。地上に戻った千空たちは、「千空、ゲン、龍水、羽京、クロム」の5人で対策会議を開きます。不安はあるものの、頭を使った戦略はこの科学王国「5知将」に任せて、他の面々は自分達にできることをしようという心意気です。

謎のメッセージを送ってきた相手のことを、千空は「ホワイマン」と命名し、恐らくは石化現象の黒幕であると予測します。千空が呼びかけた途端、メッセージを切り、その後は呼びかけに応答しない点からも、恐らく友好的な関係にはなれないと判断しました。正体不明で、どこから来るかも分からない不安が募る中、千空は見えない敵をつかまえる科学の目を作り出そうと決心します。

千空はまず、三角フラスコと閃亜鉛鉱(せんあえんこう)を使って「画面(ディスプレイ)」を作成。続いて水晶の力を利用し、画面上に電子ビームを生み出したところで、ソナーマンである羽京は、千空が何を作ろうとしているのかに気が付きます。これはまさしく、羽京の商売道具「レーダー」。これがあれば、目では見えない部分も、電波によって「見る」ことができるのです。

ホワイマン対策で作られたレーダーですが、航海中に新鮮な食料を現地調達するという大切な役割もありました。レーダーで魚の群れを探知できれば、漁が効率的に行えるので、食料の確保がさらにスムーズになります。これでまた一歩、航海の準備も整いましたが、反対に問題も発生してきます。

船の完成が近づくにつれ悩まされるのが、深刻な原料不足。船の規模が大きいので、今後必要なものを作り出すためには、今までのような実験室規模ではなく、工業規模の施設が必要になります。また、資源としては特に鉄が不足、川で採れる砂鉄の量がめっきり減っていました。そんな中、レーダーの性能を見ていたクロムが何か思いつきます。

【Dr.STONE】あらすじ7:工業の世界、楽しむリーダー千空!

鉄鉱石発見、物流網の完成!

Dr.STONE 4 (ジャンプコミックス)

クロムは、海の中でも見えてしまうレーダーの性質から「地中もすけさせることができるのでは?」と考えます。そこで、小さい頃からの探索の経験を活かし、昔磁石を見つけた「はげ山」を探索。その結果、見事にレーダーに反応が現れ、鉄鉱石の鉱山を発見!おかげで、「鉄不足」の問題はクリアすることができました。

続いて資源の輸送問題ですが、鉱山の中はトロッコ、そして川までは自動車で運び、そこからは船で運ぶ物流網が採用されます。山道の悪路が悩みだった自動車は、なんとアスファルトで簡易的な道路を作り、川までの最短ルートを確保することで解決。一気に石化前の世界に近付いてきたようです。トロッコではしゃぐ千空を見ながら、龍水はこれからの石神村のリーダーについて、ゲンと話をします。

七海財閥に生まれた龍水は、小さい頃から御曹司として帝王学も学んできました。しかし、龍水は教科書にあるような、自分の欲を抑えるリーダー像には反発し、「楽しんでいないリーダーなど誰1人ついていかん」という自論を持っていたのです。龍水は、心底楽しそうに科学文明を発展させる千空の姿から、千空こそがこの村のリーダーにふさわしいと、改めて確信するのでした。

諦めない龍水、超正確な帆船模型48分の1スケール!

そのころ、もう1つの大問題が発生!船造りを仕切っているカセキからの電話で、大型帆船作りが難航していることが発覚します。小さな船とは違い、大きな帆船はどうしても制作過程で誤差がでて船体がゆがんでしまうのです。

通常であれば、トライ&エラーの繰り返しによって成功までこぎつける千空でしたが、今回は「ホワイマン」という不安要素もあるため、あまり時間もかけられません。大型帆船は諦めて、小型のヨットに切り替えようと作戦変更を切り出す千空でしたが、ここで龍水がストップをかけます。

「諦める」という選択肢が存在しない龍水は、過去の経験から100%正確な48分の1スケール帆船模型を、自分が作ると提案。その模型を正確に拡大することができれば、カセキの船はゆがみなく作れるはずです。「欲しい」のため、大型帆船製造の成功のためならば、無償で手を貸そうと申し出てくれた龍水と千空がタッグを組むことで、いよいよ船が完成に近づきます。

【Dr.STONE】あらすじ8:ついに完成!科学船ペルセウス!

目指すは宝島!

龍水の作った帆船模型は、最初の設計図を元に実用的な工夫が盛り込まれた素晴らしいものでした。この模型を分解し、パーツごとに正確に拡大することで、ゆがみのない船を作っていきます。約一年かけて大型船の製造が行われる中、南はその様子を何枚もの写真に記録していました。

南はやがてやってくる船出のために、できるだけたくさんの思い出を記録しておこうと考えたのです。科学の記録だけではなく、日常の様子も撮影、その写真に書きこみも加えたりと、すっかり村全体で写真日記を楽しむ雰囲気になりました。仕事の合間にウィンタースポーツを楽しんだり、バレンタインや入学式などのイベントごとを取り入れたり、楽しそうなみんなの様子が、写真1枚1枚から伝わってくるようです。

そして、とうとう科学の船、機帆船「ペルセウス号」が完成!南の想いを受けて、「こんな流れもあろうかと」と、いつも通りの準備の良さでフランソワが用意していたものは、カセキに作ってもらった写真のオートタイマーです。完成した船を背に、全員で仲良く記念撮影を行い、とうとう出航の時を迎えます。

Dr.STONE 7 (ジャンプコミックス)

船長である龍水が船員の人選を行い、村人たちはここで「世界冒険チーム」「人類発展チーム」とに分かれますが、離れていても気持ちは1つ。世界人類全員の復活のために、今後それぞれの仕事を担っていきます。

まず千空たち「世界冒険チーム」が目指すのは『宝島』!その名の通り宝箱の眠る島ですが、この『宝箱』、石神村に伝わる「百物語」の中に出てくるのです。「百物語」を考えた千空の父・百夜は、「鉱石に関する知識は絶対に残しておきたい」と、「百物語」に盛り込んでいました。千空は百夜のそんな考えを見抜いて、鉱石に関する百物語をルリから聞きだしていたのです。

幾つかの鉱石の説明のあとには、『宝箱に眠る』という言葉がはさまれていたことから、百夜たちが希少な鉱石を集め、「宝箱」に保管してくれたと、千空は予想します。そして、その保管場所は、百夜たちが着地した無人島であり、宝箱の正体は、地球への帰還に使われた『宇宙船ソユーズ』に違いないと考えました。宝箱の中に「プラチナ」が一片でも存在すれば、それを触媒に、復活液のもととなる「硝酸」が作り放題!まずは宝箱の眠る宝島へと目的地を定めました。

島の出身者ソユーズ

そんな中、パワーチームの1人が「大事な話がある」とやってきます。彼は名無しとして石神村で過ごしていた人物であり、第3巻の村人紹介のページでも名前は空欄となっていました。彼の本当の名前は「ソユーズ」。宇宙船が着陸した島、現在千空たちが目指している宝島の出身だというのです。

赤ん坊の頃、石神村に流れ着いたソユーズは、何か事情があってその島から逃れてきたようで、発見した石神村の村人が、自分の子と偽って育ててきたのです。本当のことを村の仲間に言い出すことができず、今まで過ごしてきましたが、もし宝島が自分の故郷ならば、何か手伝いができるかもと思い、告白を決心したのでした。

百物語の中には、「いつの日か日本を目指せ」という言葉が存在しましたから、その言葉を受けて日本を目指して旅立ち、無事到着した島民こそが、石神村のご先祖様にあたるのでしょう。となると、目指す宝島には、今でも島民が住んでいる可能性が大きく、島民の反応によっては宝探しが困難になるかもしれません。

船の乗員が石化!?島の頭首とは何者?

もうあと少しで宝島につくという段階になって、船は嵐に見舞われます。嵐の危険を避けつつ、晴れる前になんとかギリギリ岩陰に隠れたペルセウス号は、まずは少人数の偵察隊、「千空、ソユーズ、コハク、ゲン」の4人で、こっそりと島に向かいます。偵察隊が出かけた後、スイカの密航がばれてしまったり、羽京がレーダーで海底に気になるものを見つけたりという出来事がありますが、突然龍水が背後から何者かの「視線」を感じとります。咄嗟の判断で、自分の近くにいたスイカだけは救えると、島に向かって蹴り上げる龍水でしたが、その後、船全体が謎の光に包まれました

その光にコハクが気が付き、不審に感じた偵察組は双眼鏡で船の様子を伺います。すると信じられないことに、船上の仲間が全員石に変わっていたのです!船に向かって放たれた謎の光は、なんと『石化光線』、この宝島に石化の秘密が存在していました。仲間が石像になってしまった映像のショックで、ソユーズに赤ん坊のころの記憶がよみがえります。

ソユーズと彼を連れた島の人々は、「人を石化させる何かから逃げて」いました。この情報で分かったのは、島には石化をコントロールしている敵勢力と、その石化に対抗しようとする勢力が存在するという事実。石化に対抗しようという島民ならば、千空たちの味方をしてくれる可能性も出てくるため、まずは島民を見つけだして、情報を集めることを最優先事項と定めます。

すぐにでも石化された仲間を助けに向かいたいところですが、むやみに突っ込んでしまっては全員で石化、誰1人助からないという最悪の結果になりかねません。もしうまく宝箱の情報を得られれば、復活液が作れてみんなも元に戻せます。すでにコハクの最強視力によって、人の痕跡である貝殻を捨てた跡が見つかっていたので、科学捜査によってこの貝殻を捨てた人物との接触を試みます。

【Dr.STONE】あらすじ9:アマリリスと後宮内部でスパイ作戦!

島一番の美少女、アマリリスとの出会い!

まずは捨てられた貝殻の状態から、どのような人物かの推測、特定を行い、死んだ貝の臭いを嗅ぎつけてたかり始めたキンバエから、その人物がまだ立ち去って30分も経っていないことを割り出します。その後も地道な科捜研の作業を進め、ついに第一島民を発見しました。その正体は黒髪の美しい少女で、見つけたと同時に3人の男性から告白をされていました。

状況がのみこめない千空たちが見守る中、「アマリリス」と呼ばれる少女は、3人の男性からの求婚に驚きつつも、嬉しさを隠せない様子、しかしその直後、手に持っていた貝の海水を利用して嘘泣きをするという、なかなかの策士ぶりです。「明日には頭首様のもとへ嫁ぐ運命」と告げ、頭首様に逆らえばどんな姿になってしまうか…と男たちの不安を煽りますが、この言葉に最も反応したのは、隠れて見ていた千空たちでした。

アマリリスの言う、「頭首に逆らった人々の姿」とは、どうやら海の底に沈んでいる石像を指しているようです。これで千空たちの敵が、彼女にとっても敵である可能性が強くなりました。アマリリスへの千空の第一声は、やはり効率重視。挨拶もなしにいきなり「宝箱はどこだ?」という質問で始まってしまったものの、島民との接触に成功しました。

アマリリスは、いきなり見たことのない人々に声をかけられてビックリするものの、ソユーズの姿を見ると彼に向かって「大好きです!」と抱きつきます。どうやらソユーズが頭首に少し似ていたようで、アマリリスは頭首と勘違いして抱きついた様子。その後、コハクから千空が自分達の頭首的な存在だと聞くと、今度は千空に対して「大好きです!」の可愛い攻撃を仕掛けます。しかし、色事に1ミリも興味をもたない千空に通じるはずがなく、ショックを受けるアマリリスの様子が面白いです。

すると、アマリリスの村の方角から大きな声が聞こえてきます。どうやら、先ほどアマリリスに振られた男たちを筆頭に、頭首の武力支配に我慢を重ねてきた人々が、暴動を起こそうとしているようです。このままだと、みんな頭首に石にされてしまう、とアマリリスがオロオロしていると、千空がゲンの背中の装置を取り出し、群衆に吹きかけます。科学の鎮圧装置「催涙弾(さいるいだん)」クロロアセトンによって男たちは倒れ、暴動を食い止めることができました。

この様子をみたアマリリスは、一緒に闘って欲しいと千空に訴えます。彼女は幼い頃石化光線を逃れた経緯があり、自分の可愛さを武器に、頭首から石化の武器を奪おうとずっと考えていたのでした。千空たちにとっても、アマリリスの協力は非常に心強いものであり、共闘の約束が結ばれます。

毎年、18歳以上の美しい女性対象に行われる後宮選抜、アマリリスは、その選抜に選ばれるよう、可愛さに磨きをかけてきたのでした。しかし、アマリリスの話によると、石化の武器を持っているのは、頭首の側近である「キリサメ」という女戦士です。石化の武器を奪うには、キリサメと戦わなければならず、戦える女子が一緒に潜入できればそれが一番だと考えます。そこで、皆の視線がコハクに集中、コハクは「私が可愛いに選ばれればよいのだな!」とやる気マンマン!ゴリラ、もしくは雌ライオンと周囲に評されているコハクに、後宮選抜を突破させようと『ビューティーコハク大作戦』が始まります。

ラボが欲しい!スイカと銀狼の大活躍!

Dr.STONE 13 (ジャンプコミックス)

アマリリスからドレスは借りたものの、手持ちの道具や材料も底をつきはじめ、このままでは科学のメイク道具を作ることも難しい状態です。この先科学で戦うためには、ペルセウス船内にある、「研究室(ラボ)」が絶対に必要。移動が可能なように車型に作っておいたため、なんとかこのラボだけでも手に入れたいというのが、千空たちの願いでした。

そこで、ペルセウス号の様子を偵察しますが、やはり敵に占有されていて迂闊に近づける状況ではありません。船には宰相「イバラ」を始め、女戦士キリサメの姿もあります。もしかしたら石化していない誰かが船上に残っているかもしれない、その可能性にかけて、なんとかラボが必要だということを伝えたいのですが、船の近くまで飛び出したコハクはキリサメに見つかり、そのまま戦闘になってしまいます。

キリサメの腕は相当のもので、動きづらいドレスを着たコハクは大苦戦、チャンスは今しかないと、大声で「ラボだ!ラボが欲しい!」と叫びます。島の人間は知らない「ラボ」という科学のキーワードによって、科学王国民だけが分かる暗号が確かに船へと伝わりました。あとは、誰かが石化せずに船に残っていてくれれば、ラボを敵の手から奪ってきてくれるかもしれません。

ちなみに、コハクが大声で叫んだあと、ゲンは千空に「ラボく~ん」と呼びかけ、恋人のコハクが呼んでいるので早く迎えに行くように促します。「ラボ」の言葉の意味に気付かれないよう、上手くごまかしたのですが、コハクもゲンの策略に気が付いて、敵に信じこませようと、千空の口元ギリギリにキスをします。周囲の人々は真っ赤になっていますが、キスをされた千空だけは恐ろしく白けきった表情をしており、本当に心の底から恋愛全般に興味がないことが分かります。

さて、なんとか猿芝居によってキリサメの目をごまかせましたが、誰も生き残りがいない場合、努力は無駄に終わってしまいます。すると、コハクの声に反応した人影を急いで確認すると、そこには銀狼の姿がありました。石化爆弾の攻撃の際、羽京から頼まれて、ちょうど銀狼は海の底を調べに潜っていたのです。もともと船から距離をとっていたことと、羽京が咄嗟の判断で、石化武器の軌道を矢でズラしてくれたことにより、銀狼はギリギリ石化の光一歩手前で助かったのでした。

しかし、生き残ったのが銀狼とは、千空たちも正直ガッカリ。「銀狼かああああ…」と落胆を隠せません。銀狼の能力は決して低くないのですが、元々の性格が「ゲス」のため、自分の安全優先で動く可能性が非常に高いからです。ここでは、ご丁寧にトレーディングカードで例えられていますが、龍水や羽京が「SSR(えすえすれあ)」カードだとしたら、銀狼は「GGR(げすげすれあ)」という、ひどい評価です。

しかし、船内にいたのは銀狼だけではなく、潜入の「SSR」小さくても勇気のあるスイカも戻っていたため、戦況は俄然明るくなりました。大自然と潜入の達人スイカなら、ラボをカモフラージュする迷彩カバーの存在にも気が付き、それを被せて逃げ出してくれると千空は期待します。問題なのはタッグを組む銀狼の方ですが、ゲスな銀狼も、兄である相棒・金狼の石像を見て決心を固め、スイカが騒ぎを起こしている隙に、ラボ脱出の準備を進めます。

2人の働きによって、水陸両用のラボカーは脱出成功、迷彩カバーのおかげもあって、自動車をみたことのない島の人間には、新種のケダモノに見えたようです。とどめに、アマリリスが昼間集めていた貝の腐った身とジャスミンを使って、生き物の排泄物(う○こ)の臭いを作り出し、敵を怯ませます。その隙に森の奥へと逃げ、アマリリスの案内で、海から繋がる「サファイアの洞窟」に身を隠しました。

コハク大変身!シャンプー、リンス、化粧品!

Dr.STONE 3 (ジャンプコミックス)

安心できる隠れ場所に避難もできたところで、改めて「ビューティーコハク大作戦」がスタート、ラボにある材料と、アマリリスが持ってきてくれた南国フルーツの数々で、シャンプー、リンス、化粧品と様々な科学のメイクアップ道具が誕生します。特に、コハクの髪の毛はひどい剛毛で、ひとつにまとめてある紐を解いた途端に、四方に広がってしまうほど。シャンプーとリンスでサラサラヘアに変身すると、かなり印象が違ってきます。

いっぽう、科学のお化粧品の威力に目を輝かせるアマリリスは、「潜入候補は多い方がいい」と、男性陣にもメイクを試しますが、最終的に「小柄で、なおかつ声もそこまで低くない人物」に該当する「銀狼」が、女装姿でコハクたちと共に後宮選抜に挑むことになりました。

アマリリスは文句なしの一発合格、コハクは自己紹介でボロが垣間見えてしまいますが、見た目重視の選抜のためになんとか合格。そして、銀狼は選ばれないよう必死に「可愛さの欠片もないんだぜえ!」とアピールしますが、守備範囲の広い宰相イバラが「僕っ娘(ぼくっこ)キャラ」を気に入り、逆にすんなり合格してしまいます。

銀狼にとっては悲劇でしかないものの、無事に全員が選抜を突破し、敵陣への潜入に成功。ギリギリで製作したイヤリング型のインカムも、移動中のコハクに託すことができたおかげで一方通行ながらも通信も可能という、スパイ作戦としては上々の滑り出しです。

千空の作戦は、キリサメが石化武器を手放す、つまり、武器を使用するために投げる瞬間を狙って、石化武器を奪おうというものです。空中戦を制することができれば、投げられた武器を奪うことができるため、千空は「ドローン」作りを決意します。まずは試作として、機械を動かすためのモーターを作り、それを利用してミニ四駆を作成。ちょうど良いとばかりに、緊急の連絡手段用にとコハクたちの元に送ります。すると、何か緊急事態が起こったのか、ミニ四駆がすぐに送り返され、その中には、血を使って書かれた何かの切れ端、恐らく「手紙」が入っていました。

無音爆弾でプラチナゲット!

Dr.STONE 6 (ジャンプコミックス)

実は、後宮に到着してすぐ、コハクはある重要なものを見つけていました。科学王国の勝利を決定づける「科学の鍵」、それは頭首の住む大木の根元に不自然な球体として存在した宝箱「宇宙船ソユーズ」です!このことを千空たちに何とか知らせようと、文字を知らないコハクは、絵文字で手紙を書いてミニ四駆に託したのです。超分かりづらい絵文字でしたが、メンタリストゲンの「書き手の心情に寄り添った暗号解析術」で見事に解読し『ぷらちながあった』という文字を読み取ったのでした。

復活液を無限に作れる、スーパー素材の「プラチナ」ですが、それが入った宝箱は、敵の本拠地のど真ん中に位置し、なおかつ保存のためにコンクリートで覆われています。こんな場所でコンクリートを壊せば、一発で敵に見つかってしまうため、千空はコハクに「無音爆弾(サイレント・ボム)」を届けます。アマリリスと銀狼が監視の注意を引いてくれている間に、コハクがサイレントボムを仕込むことに成功。静かに内部から、コンクリートの破壊に成功しました。

球体の中から、コハクはただの「砂」を見つけて一瞬がっかりするものの、今までの千空の行動から、この砂こそが宝なのだと確信します。見張りに気が付かれる前に砂を回収し、ネズミに見立てた「ネズミニ四駆」に乗せて千空たちに届けると、やはりその砂が宝・「砂金」なのでした。

天然の砂金の中には、ごく稀に「プラチナ」が混ざっています。『地殻1トンあたりたったの0.001g』という確率のため、ほんの1粒でもありがたいところでしたが、百夜が残した砂金からは、そのレアなプラチナが次々と現れます。何十年も時間をかけて、百夜が「千空という未来」に託そうと集めた、文字通りのお宝なのです。

千空と百夜との間に血の繋がりは無く、2人は本当の親子ではありません。千空も百夜から「親友の子だった」ということだけ聞いていて、詳しいことは知りません。けれども、そんな細かいことは、千空と百夜にとっては関係ないことであり、2人の関には、確かな繋がりが存在しました。そして、百夜のおかげでプラチナをゲットし、これで復活液の無限生産が可能になったのです!

【Dr.STONE】あらすじ10:プラチナで復活液ゲット、科学王国の反撃!

龍は二度よみがえる、海に沈んだ仲間を助けろ!

さっそく、千空が超スピードで「石化復活液量産マシン」を製造。続いて石像を回収できれば、誰でも復活させることが可能なのですが、ペルセウスの船上は敵に占拠されているため、回収は非常に困難となります。すると、船の石像たちが次々と海に捨てられていく様子が目に入り、その非情さに一行は怒りを覚えます。しかし、これは逆に海の底から石像を回収するチャンスということに気が付きます。

そんな中、宰相のイバラは、コハクの破った宝箱、宇宙船ソユーズの中から「透明な氷のようなもの」を見つけだし、似たものが船にもあったことから、侵入者の存在を確信します。侵入者を見つけるために、一番良い服を着ていた、リーダーと思われる龍水の石像を運びだし、敵の存在を炙り出すため、その石像を砕くよう皆に命令します。

怒りが湧きあがるコハクでしたが、そこに千空からとんでもない指令が届きます。なんと、敢えてコハクが龍水の石像をバラバラに砕き、パーツごとに分解された龍水をネズミニ四駆で回収、石像修復後に復活させるというものでした。なんとも狂気じみた作戦ではありましたが、おかげで龍水は人類初、石化から2度目覚めた男として完全復活します。復活してすぐ、周囲の状況から今一番欲しいのはカセキだと判断し、海底に沈んだカセキを回収すべく即戦力に加わるのでした。

TVアニメ「Dr.STONE」オリジナルサウンドトラック

しかし、ペルセウス号には侵入者を警戒していっそう見張りが増えてしまい、石像が捨てられた真上まで、小船で近付くことは難しい状況です。そこで、水中でも呼吸ができるよう酸素ボンベを作り出し、泳いで石像に近付く作戦に変更。ラボカーのあらゆる部分を分解し、なんとか10分間分の酸素ボンベ2本を完成させ、龍水とソユーズの2人が石像の回収に向かいます。そして、石像が海に捨てられた時の状況と、潮の流れを読む龍水の力によって、見事に流された石像たちを発見!引き上げ作業が始まりました。

しかし、発見したカセキの石像は、海底にガッチリとはまってしまい、ビクともしません。酸素も残り少なく、龍水はあることを決断、引き上げ用ロープを使って、千空たちに連絡を送ります。ロープを引っ張るモールス信号により、龍水が和名「ふ」で始まる何かを必要としていると予想した千空は、すぐさま「復活液」を海底に投げ入れます。龍水は自分の酸素ボンベを口から外し、海中に外気を作った状態で体力担当の「大樹」を復活させます。

突然海中で復活させられた大樹でしたが「仲間なら言葉などなくても心で通じる」と、すぐさまカセキの引き上げに協力、龍水の咄嗟の決断により、大樹とカセキ、2人を同時に助け出すことができました。カセキが復活したおかげで、ついにドローン初号機も完成。さらには体力無限大の大樹が、素潜りで何度も往復し、仲間の石像を残らず集めてきました。ここから科学王国の反撃が始まります!

コハクと銀狼のピンチ、頭首は石像だった!

そのころ、後宮内に潜入していたコハクと銀狼が大ピンチの状態に陥っていました。銀狼が頭首から突然の呼び出しを受け、嫌がる銀狼をなんとか送り出したコハクは、その帰り道、島で最も強い戦士「モズ」に呼び止められます。モズはコハクが侵入者だと気が付いており、仲間の居場所を教えるように詰め寄りますが、もちろん敵にそんな情報を教えるつもりは毛頭ないコハク、モズと闘うために、隠しておいた武器を取り出します。

その頃銀狼は、頭首の元に行く前に「ラブラブな手ほどき」をしてあげる、とこちらはイバラに詰め寄られていました。銀狼は千空から渡されていた「酢酸エチル」を使い、イバラの意識を朦朧とさせて逃げ出そうとしますが、その前に「せめて頭首の顔だけでも…」と簾の中を覗きます。なんとそこには、ソユーズとよく似た石像が!頭首が石像だという事実に、思わず悲鳴を上げてしまう銀狼の背後から、イバラが忍び寄ります。

銀狼はイバラの攻撃をかわしながら、コハクとモズが闘っている場所までやってきました。その時、イバラの長い爪が背後から銀狼の身体を貫き、銀狼は瀕死の状態に。コハクは闘いを中断して駆けつけますが、銀狼の傷はひどい状態で、このままではとても助かりません。最後の力を振り絞った銀狼から、頭首の秘密を伝えられたコハクは、銀狼を抱えたまま樹の頂上へと移動、その場にいる全員に頭首の秘密を暴露しようとします。焦ったイバラは、キリサメに命じて石化武器を使用、仲間たちには目を瞑るように指示を出し、コハクと銀狼だけを石化させてしまいます。

しかし、これこそコハクの賭けたワンチャンでした。瀕死の銀狼を救うためには、今すぐ石化させ、復活の際の修復能力で傷をふさぐしかありません。直前にアマリリスへと情報を託し、コハクは銀狼と共に千空たちを信じて石化されてしまいます。

あとを任されたアマリリスは、周りの人々が目をつぶっている隙に後宮を抜け出し、ことの顛末を伝えようと、千空たちの潜む隠れ家へ急ぎますが、なんとモズに追跡されていました。このままでは、科学王国の冒険チームは全滅してしまいます。

しかし、サファイアの洞窟では、すでに仲間が次々と復活、クロムと羽京も揃い、科学チームの5知将が再び集まりました。大樹がモズの攻撃を防ぎ、時間稼ぎをしてくれている間になんとか対策が練られます。

モズの本心とは?頭脳戦で炙り出せ!

モズがなぜわざわざ暗闇の中、アマリリスを追跡したのか、そう考えると、モズとイバラの関係に引っかかりを覚えます。モズの興味は「可愛い女の子をつまむ」ことのみであり、実は邪魔な存在のイバラの首を狙っていたのです。不確定ながらも、その考えを導き出した科学チーム5知将は、まともに戦えば100億パーセント勝ち目のないモズと交渉を始めます。

交渉相手は、もちろん『メンタリストゲン』!様々なテクニックを駆使し、モズの心理を束の間の共闘関係へと導いていきます。この国を支配したいが、そのためにはキリサメの持つ石化武器が邪魔なモズ、一方千空たちは石化武器が欲しい、という利害の一致があるので、妖術によってモズを援護する代わりに石化武器は渡してほしい、と交渉をします。しかしモズは、自分のために科学チームが働き、なおかつ石化武器もモズに渡すよう、一方的な条件を提示してきます。

この結果に、ゲンはわざとらしくガッカリしていますが、実は計算通り、表面的にはモズの主張が通ったかのように見せかけて、本来であれば即ゲームオーバーだった状況を、ひとまずの共闘という形へと展開させたのです。今更ながら、メンタリストゲンは敵にすると恐ろしい存在なのが分かります。

モズとの共闘が決まり、ドローンで石化装置を奪うための最適な舞台を作り上げ、そこでキリサメに石化装置を投擲させる計画が開始されます。まずはモズに黒フードを身につけさせ、侵入者をねつ造。その状態で島の戦士たちを傷めつけ、侵入者の強さをアピールすれば、ドローンの操縦に都合の良い「海哭りの崖(うなりのがけ)」までキリサメ達をおびき寄せることができます。

モズが島民に対してそうした裏工作をしている間に、千空たちも作戦の準備を超特急で進めます。石化装置を手に入れてしまえば、モズが裏切るのは解りきっていたので、神と悪魔の発明品である『拳銃』を作り出しました。石化前の世界でも、特に危険な武器のため、射撃を担当するのは、仲間の中で唯一拳銃を撃ったことのある警察官の陽です。

そしてここから、千空の思惑、モズの思惑、そしてイバラやキリサメを始めとする島の勢力の思惑と、三つ巴バトルがスタートします。

宰相イバラの計画とは?

計画通り、海哭りの崖で戦いが始まりました。千空は、金狼、ニッキ―、マグマなどのパワーチームも復活させてこの戦いに挑みます。黒フードをかぶれば強い侵入者のフリができるので、とりあえず敵に強さを見せつけ、キリサメに石化武器を使わせる作戦です。しかし、モズがインカム用に千空から受け取り使っていたイヤリングが、コハクのつけていたものと同じだと勘付いたイバラは、コハクのイヤリングを使うことでモズの裏切りを見抜き、裏で手をまわしていたのです。

イバラは、戦いに出発する前、キリサメに対して、まずは石化武器ではなくフェイクを投げるように指示していました。しかし、この危機をドローン操縦担当の龍水は「船乗りの勘」で、千空は「科学による計算」を使って感知し、ギリギリのところで全員逃げ出します。千空の予定とは違う指示に対して、科学王国民全員が迷いもせずに従ったことから、千空への信頼がどれだけ大きいものか分かります。

イバラの計画は、島民をいったんペルセウス号に避難させ、海に避難したところで島全体を石化してしまうという恐ろしいものでしたが、それを察知した千空は「ピンチはチャンス」と考えます。島民が揃っている場面で、頭首の石像を日の元にさらし、イバラの悪事をばらしてしまえば、形勢は一気に逆転するからです。そこで、千空たちは頭首の石像を奪うチームとペルセウス号に向かい、時間を稼ぐチームとの二手に分かれ、このピンチを逆転のチャンスにするべく動き出します。

モズの情報で、頭首を石化した黒幕がイバラだと発覚。頭首の石化を隠して実験を握り、好き放題していたようです。容貌がソユーズに似ているという頭首はソユーズの父親であり、ソユーズこそが正式な王位継承者となります。赤ん坊の頃、密かに島を抜け出したソユーズには、そんな事情があったのでした。

頭首の部屋に到着したソユーズたちは、すでにイバラの手によって壊されたバラバラの頭首の石像を発見します。しかし、科学王国民はあきらめず、スーパー手芸部の杠によって、石像の復元を大急ぎで行うことを決意。残念ながら、頭首の石像はかなり劣化しているため、石像を修復しても復活させることは難しいようですが、赤子の頃の記憶がよみがえったソユーズは、「復活できなくても、必ず元の姿に戻してあげる」と、強い気持ちで修復作業を開始します。

氷月復活!ちゃんとした管槍の威力!

千空たち「時間稼ぎチーム」が、姿の見えなくなったマグマを探しだし、大急ぎで合流します。結果的に良かったとはいえ、マグマは、1人1番手柄を立てようと陽の拳銃を持ち出していたのでした。マグマの放った銃弾は、もちろんイバラに当たるはずがありませんでしたが、敵に「妖術」を見せつけるには充分。残り3発のところでなんとかマグマに追いついた千空たちは、ペルセウス号内に突入しました。

しかし、すぐに駆けつけたモズとの圧倒的な戦力差に、次々と科学王国民は倒されてしまいます。じりじりと後退する千空たちですが、追い込まれたように見せかけて、実はある場所に敵を「追い込んでいた」のです。千空の切り札とは、幽閉していた「氷月」の存在で、この極限状態で氷月を復活させます。モズに対抗できるのは氷月しかいませんが、氷月は千空たちの敵でもありますので、事態はどう転がってしまうのでしょう。

ちなみに、千空はこの船旅に氷月とほむらも檻ごと連れてきていました。主要戦力がほぼいなくなってしまった石神村で、もし氷月が脱獄してしまったら絶対絶命。いざとなったら戦力が桁違いの氷月は切り札として使える、という判断からでしたが、まさしく切り札としての復活です。モズの強さを確認した氷月は、状況を瞬時に判断し、千空たちとモズどちらと組むかを考えます。

この場にいる科学王国民が、全員自分の役割を「ちゃんと」している、と考えた氷月。その一方で、モズに対して自分が理想とする「人類の選別」について話をし、どう思うかを問いかけます。モズは氷月の意図を汲み、選別には大賛成、すでに島では可愛い子の選別をしていることを意気揚揚と伝えます。

しかし、見た目だけで女性を判断するモズの考え方は、氷月の考える「選別」とは全く違うものでした。氷月はモズの答えを聞いて、千空側につくことを決意、金狼に託された黄金の槍でモズと闘います。そして、千空たちはその隙に島へと戻り、氷月の勝利を決定づけるための「あるもの」を作ります。かつての司帝国№2の氷月をもってしても、モズの才能には敵わず劣勢となってしまいますが、千空たちの作った『管槍(くだやり)』の部品のおかげで形勢は大逆転。1人の天才に、何世代も続く地道な研鑽が勝利しました!

そのころ、ペルセウス船上にはキリサメが到着。イバラは戦士の1人に、この飾り(石化装置のこと)を持って、島の真ん中に向かうよう命じます。キリサメの記憶にある頭首様は、今回のような命令をする人物ではなかったことから、キリサメはここで初めて「本当に頭首の命令なのか」と疑問を持ちます。すると、ようやく頭首の石像を修復した頭首奪還チームが現れ、頭首が石像だという真実が明らかに!

驚愕するキリサメは「秘密を知った罪」と、石化武器を発動させたイバラによって石化されてしまいます。しかし、海に落ちた陽が、イバラに向かって拳銃を放ち、見事左手に命中。石化武器を手に入れてひと安心かと思われましたが、イバラは最後の最後で石化装置を発動してしまいます。

アニメ【Dr.STONE】第2期制作決定!石化の秘密にますます接近中!

石化の秘密にぐいぐい迫っていく【Dr.STONE】、第三部は引き続き連載中です。宝島での戦いもクライマックスに近付いている予感ですが、まだまだ謎がたくさん存在します。最終回の24話を迎えたテレビアニメも、第2期の制作が決定し、ますます「唆る(そそる)」展開となりそうですね!

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