【ジンメン】は怖いけど面白い!ネタバレ込みのあらすじ&感想まとめ

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『ジンメン』はサンデーうぇぶりで連載されていた、アニマル・パニック・ホラー。動物の顔が人間になって人を襲うという衝撃な設定の漫画です。読み進めていくうちに怖いだけではない面白さが癖になる、そんな『ジンメン』のあらすじと感想をご紹介します。

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サンデーうぇぶりで話題!『ジンメン』とは?

ジンメン コミック 1-11巻セット

小学館のサンデーうぇぶりコミックスから発売されている『ジンメン』は、アニマルパニックホラーという変わったジャンルの漫画。さまざまなジャンルの漫画を連載しているサンデーうぇぶりの中でも異色を放つ作品です。

そんな『ジンメン』は、2016年からサンデーうぇぶりで連載が開始され、2019年9月12日に最終巻である13巻まで発売中。連載開始当時から、画力の高さと独特の不気味さが話題になっている作品でもあります。

ホラー漫画要素もあり、グロテスクな表現目立つ「ジンメン」ですが、読み始めるとその独特な世界観の魅力にはまって一気に読んでしまう人も多いんだとか。

『ジンメン』の原作者はカトウタカヒロ先生

[まとめ買い] ジンメン

『ジンメン』の原作者は、カトウタカヒロ先生

カトウタカヒロ先生はTwitterやInstagramなどSNSを利用されており、「ジンメン」に関するイラストなども載せることもあるので、ファンの方は必見です。またpixivにも登録されているので、こちらで昔のイラストなども見ることができます。

1枚絵などのイラストを見ると、カトウタカヒロ先生の画力の高さがひしひしと伝わり、あのジンメンたちの不気味でありながら美しさを感じる絵との共通点がよくわかります。

アニマルホラー!?『ジンメン』のあらすじ

ジンメン (12) (サンデーうぇぶりSSC)

動物の言葉が理解できる能力を持った主人公・神宮マサト(じんぐう まさと)は、7年ぶりに大好きだった不二サファリパークに向かいました。そこには顔なじみだった飼育員さんたちや動物たちもいましたが、どこか様子がおかしくて…?

少し気になりながらも、次の日にマサトは幼馴染の翠川ヒトミ(みどりかわ ひとみ)を不二サファリパークに誘って遊びに来ます。そこには人影はなく、不思議に思っている2人の目の前に現れたのは、人の顔を持った動物たちが人を襲っている姿でした。

人の顔と知能を持ち合わせた動物たち、ジンメンは人に恐怖と憎しみを持っているため人を見かけると殺し、食べようとしてくるのです。

マサトたちはジンメンから逃げ切れるのか?人類はジンメンの家畜にされてしまうのか?

ジンメンたちとそれに立ち向かう人間たちの物語を描く、怖いけど面白いアニマルパニックホラー漫画です。

『ジンメン』のメインキャラクター

ジンメン (11) (サンデーうぇぶりSSC)

主人公の神宮マサトは、動物が大好きな高校生。お人よしですが、芯を持った強さのある少年です。なじみのある動物たちがジンメンになってしまった事にショックを受けながらも、どうにか殺さずに元の動物に戻してやりたいと思いながら戦います。

最初は「動物の言葉がわかる」程度の能力だった彼ですが、物語が進むにつれて成長していく姿はこの物語の鍵となっていくので要注目。

ヒロインの翠川ヒトミはマサトの幼馴染で、神宮マサトとはお互いに思いあってはいますが、まだくっついていないという甘酸っぱい関係になっています。幼いころ、能力のせいでいじめられてたマサトを支え続けた彼女は、マサトの変化によく気づき心配してくれる優しい女性です。

中田(なかた)は不二サファリパークの職員で、マサトにとっては頼れるお兄さんのような、友達のような存在でした。動物たちに対して深い愛情を持っていたため、ジンメン計画を企てた人物たちに、激しい怒りを持っています。

内海千枝(うつみ ちえ)は、ジンメン騒動を放送しようとしていたテレビ局の記者の女性です。彼女以外のテレビ局員は、ヘリの墜落によってなくなってしまいましたが、それでも真実を知らせたいとマサトたちとともに行動します。

ぶた園長(ぶたえんちょう)は、不二サファリパークの園長の顔を持つジンメンで、ジンメンたちのボスに当たる存在です。人間の総理大臣と交渉しようとするなど、他のジンメンよりも高い知能を持っていることがわかる手強い敵になります。

ハナヨはマサトが特に仲良しだった象でしたが、しかしジンメンになってしまい、マサトや他の人間たちを襲い始めたのです。マサトのハナヨとの友情はジンメンによって崩されてしまったのでしょうか。

『ジンメン』のストーリーネタバレ1:地獄に変わった動物園

ジンメン(1) (サンデーうぇぶりコミックス)

主人公のマサトは、7年ぶりに大好きでよく通った不二サファリパークを訪れました。そこにいたのは、新しい園長の方針のせいでストレスを抱えて狂暴になっている動物たちと、暗い顔をしている飼育員たち。昔なじみの飼育員の中田もどこかおかしな様子です。

一体何があったのかと不安になったマサトでしたが、次の日には気になる幼馴染のヒトミとの動物園デートが待っていたので、次の日もヒトミと一緒に不二サファリパークへ向かいました。しかし開園前にもかかわらず、入り口は空いたままで、動物たちの姿もありません

流石におかしいと思いはじめたマサトとヒトミの前に飼育員が走ってきますが、飼育員の様子はおかしく何かから逃げているようです。そして2人の目の前で、その飼育員は何頭もの猛獣に襲われて食い殺されてしまいます。マサトとヒトミは慌てて逃げだし、助けてくれそうな中田がいるはずの象の檻へ向かいます。

倒れる中田と泣き叫ぶ園長

しかし象の檻の中では、倒れている中田鍵のかかった檻の中で泣き叫ぶ園長の姿がありました。すごい剣幕で「鍵を開けろ!」と叫ぶ園長に従って、マサトは鍵を開けましたが、園長は象の鼻につかまれつぶされてしまいます。

そんなパニックの中、助けを求める声を耳にしたマサトは、慌てて中田に目をやりますが、中田は地面に倒れたままで動きません。声が聞こえた方をマサトが見上げると、そこには中田と同じ顔を持った象のハナヨが園長の首を持っていました。

まだ生きていた中田をリヤカーに積んで、象の檻から逃げ出したマサトとヒトミ。しかし、不二サファリパークの動物たちはみんな人の顔を持って、人を襲っていることを知ってしまいます。閉じるシャッターの上を、機転を利かせてサファリパークから逃げ出すマサトとヒトミですが、動物たちはもう何頭も外に脱走していることが判明し、地獄のような世界が始まりました。

『ジンメン』のストーリーネタバレ2:動物公国の独立

ジンメン(2) (サンデーうぇぶりコミックス)

意識が戻った中田の話を聞くと、新しい園長になってから動物たちと飼育員に仲良し健康診断というものが月に1回行われており、その時に摂取したワクチンが原因ではないかとのことでした。

つまり、あのサファリパークにいた動物たちはみんなジンメンになってしまっている可能性が高いという事実が判明したのです。

倒れたばかりの中田を心配してマサトたちは病院にむかいますが、そこにあったのは解体された人間の死体。恐怖を感じ、反射的に逃げた先の学校では教科書で学習しているジンメンたちまでいて、彼らが知識を付け始めていました。

再びハナヨに追われながらも、学校の屋上にたどり着いたマサトたちが見つけてしまったのは、自分たちがいる地域とその外を断ち切る大きな溝。もう逃げることも、助けを求めることもできない絶望が彼らを包みます。

そんな中、ようやく電波がつながった携帯を見ると、死んだ園長にそっくりなジンメン・ぶた園長が動画を配信していました。そこでは彼らはジンメンであるということと、溝の外とは遮断されていること、そしてこの溝で囲われた不二山一帯をジンメンたちの国「動物公国」として独立すると宣言をしていたのです。

『ジンメン』のストーリ-ネタバレ3:家畜にされる人間たち

ジンメン(3) (サンデーうぇぶりコミックス)

多くのテレビ局がヘリで溝を超えて、不二山一帯ことジンメンたちの国「動物公国」に訪れますが、溝から出ている電磁波によって墜落してしまい、生き残ったのは内海という女性記者だけ。

空からの脱出も無理なのかと絶望するマサトたちに彼女は、「自衛隊のヘリならば電磁波にも対抗できるかもしれない」と告げました。そこで、マサトたちは内海を仲間に加えて、不二駐屯地に向かいます。

そこには中田の同僚である飼育員たちもおり、マサトたちは「これでみんな助かる」と安堵していました。しかし、自衛隊の駐屯地もジンメンたちの支配下になっていたのです!

人間たちはジンメンの言いなり

捕まった人間たちにジンメンたちは食料を差し出して、食べるように言います。実はその食糧には人間を洗脳させる薬が含まれており、おなかが減ってやむ負えず食べてしまった者たちは、みんなジンメンの言いなりに…。

一方、田んぼでは農家の人たちがネズミのジンメンに支配されていたり、人間がジンメンのために他の人間の死体を解体したりするなど、知能の上がってきたジンメンたちは人間を奴隷か家畜のように扱い始めていました。

『ジンメン』のストーリーネタバレ4:ジュウメンとマサトの正体

ジンメン(4) (サンデーうぇぶりコミックス)

マサトたちがジンメンたちに殺されるか支配されるかの瀬戸際を救ったのは、中田の同僚の飼育員メンバーの2人でした。彼らはサファリパークで行われていたジンメン計画の実験によって、特殊な薬を使うことで動物の能力を使うことができるのです。

飼育員のメンバーがここに集まっていたのは、自衛隊基地に保管されていたその薬をジンメンから奪還するためでした。動物の能力が使える状態になった人はジュウメンと呼ばれ、ジンメンたちを次々倒していきます。

マサトは人間ではない?その正体とは…

ジンメンから逃げる途中で、ジュウメン化した飼育員の1人が「マサトは人間ではない」と言い出します。確かにここまでマサトは、ジンメン相手に信じられないほどの怪力で立ち向かったり、大きなけがをしてもすぐに治っていました。

その後、ジンメン計画について調べていくうちに、マサトの正体が明かされます。マサトはジンメン計画のために生み出されたデザイナーベイビーで、父親だと思っていたのは研究所の所長。不二を離れていた間の記憶は転校だと思い込んでいましたが、実は実験のための移動で、不二を離れていた7年間の記憶は消されていました

あまりの事実にマサトはショックを受け、倒れてしまいます。

『ジンメン』のストーリーネタバレ5:希望のミズカガミ

ジンメン(5) (サンデーうぇぶりコミックス)

研究施設で見つかった資料には、マサトのことだけではなく、ジンメンを元の動物に戻す方法も書いてありました。ミズカガミと呼ばれるそれは、サファリパークのどこかにあるという事実が判明します。

死んでしまったハナヨが残したメッセージとマサトの能力によって、”ミズカガミには象の広場にある噴水が関わっている”ことまで突き止めて、そこで何本かの鍵を拾いました。

ジンメンVSジュウメンの直接対決の結末は…?

しかし、ジンメンたちもミズカガミを使わせまいと束になって襲ってきます。ジュウメン化した飼育員たちとともにジンメンたちを退けながら、象の広場にある噴水を調べていくと、先ほど拾った鍵がちょうどはまる鍵穴がいくつか見つかりました。そこにみんなで手分けして鍵をさし、一斉に回したのです。

すると噴水から水が噴き出し、周りにいたジンメンにかかりました。水のかかったジンメンたちは、だんだん元の動物に戻り、おとなしくなっていきます。「ミズカガミ」とは、ジンメン化した動物たちを元に戻すワクチンを散布する装置だったのです。

『ジンメン』のストーリーネタバレ6:四季族との手に汗握る戦い

ジンメン(8) (サンデーうぇぶりコミックス)

ミズカガミを発動したマサト達でしたが、それだけでは範囲が狭く、ジンメンになった動物たちをすべて元に戻すことはできません。そこで、資料にあったオオカガミと呼ばれる大規模な装置を動かし、不二山一帯にワクチンを散布しようと不二山に向かいます。

しかし、そこで待ち受けていたのは、四季族と呼ばれるケタ違いに強いジンメンたちでした。オオカガミを発動されればジンメンはみな消えてしまうと知っていたぶた園長は、四季族を残し守りを厳重にしていたのです。

ジンメン界の貴族「四季族」

誇り高い真っ白なヘラジカのヴィンター、素早い漆黒のライオンのゾンマーに人に裏切られた牛のヘルブスト、そして最後に800年以上も生きた巨大な蛇のフリューリンク。他のジンメンたちが「貴族」と呼んで、恐れ敬うほどの強さを持つ4体のジンメンたちです。

特に、800年もの間生きていたフリューリンクは人を簡単に丸のみにするほど大きい上に、攻撃を避けようにもジュウメン化した飼育員でも反応できないほど素早く、人間だけではかなわない相手でした。豚園長のやり方に怒りを覚えたヴィンターが加勢してくれなければ、負けていたことでしょう。

『ジンメン』のストーリーネタバレ7:マサトの隠された能力

ジンメン (10) (サンデーうぇぶりSSC)

ぶた園長はジンメン計画を人間から奪い取って、ジンメンだけの世界へ作り替えるのが目的でした。それにはマサトの隠された能力“動物を自分の思い通りに操れる能力”が重要視されていたのです。元は動物であるジンメンたちも例外ではなく操ることができる能力は、ジンメン計画には欠かせないもの。

しかし、そんな強力な力に代償がないはずありません。ここで、力を使えば使うほどマサトの寿命を削ってしまっているという衝撃の事実が発覚しました。さらに、今までジンメンと戦うために大きな力を使っていたマサトの寿命は”もう1年”だと、ぶた園長は言い放ちます。

衝撃の事実にマサトが絶望

ショックを受けるマサトに対し、「動物になつかれていたのは、能力のためであって愛でも友情でもない」と続けるぶた園長。自分の寿命が残りわずかだという事実と、信じていた動物たちとの絆が幻だったと知ったマサトは、能力がコントロールできずにジンメンたちを暴走させてしまいます。

そんなマサトを救ったのは、元飼育員の中田。彼に説得され、マサトは素直に動物たちを愛していたころのことを思い出しました。そして「人とジンメンどちらも救いたい」と思ったマサトは正気に戻り、ジンメンたちをおとなしくさせることに成功したのです。

『ジンメン』のストーリーネタバレ8:大きな代償と衝撃のラスト

ジンメン (13) (サンデーうぇぶりSSC)

ぶた園長を倒したマサト達でしたが、ジンメンとの戦いはまだ終わりません。オオカガミを起動するため、起動方法を研究所の所長に聞きだしますが、それはとんでもない方法でした。

”オオカガミを起動する第一条件はマサトの死である”

マサトはもともと、ジンメンたちが暴れだしたときの切り札として作られたため、マサトの死をもってオオカガミが起動コードが現れるようにプログラムしたのだと、所長は冷たく言い放ちます。

動揺するマサト達ですが、選択肢を深く考えている余裕はありません。鳥のジンメンたちが電磁波をすり抜けて、外へ出ようとしており、ジンメンたちと人間の移動を防いでいた電磁波自体ももうすぐ消えてしまうことが判明したのです。その前に発動させなければ、日本はジンメンに支配されてしまいます。

マサトの死と引き換えに得た平和は…

死を覚悟をしたマサトは、「最後に大好きだったサファリに行きたい」と願い、仲間たちとともに向かいました。鳥のジンメンたちが妨害する中、動物に戻りたいジンメンたちがマサトを助けます。そしてマサトとヒトミと中田、そしてハナヨの骨とともに最後の記念写真を撮ったのです。

マサトは仲間を守るため、そして自分が死ぬために、多くのジンメンたちに力を使っていきます。そして最後はヒトミに「ずっと好きだった」と思いを伝えて消えていきました。

マサトの死と引き換えに、オオカガミの発動によってワクチンを雨として不二山周辺に降らせてから半年。国が行っていたジンメン計画は中止となり、新たなジンメンの報告もない平和な時間が過ぎていました。生き残ったヒトミたちはこの平和を守るためにこれからも頑張っていこうと決意します。

そんな平和な日常で1匹の犬が散歩中に、ネズミに噛まれてしまいます。心配した飼い主がその犬をのぞき込むと、その顔は人間になっていました…。

怖いけど面白い『ジンメン』の感想まとめ

まだ地獄が終わらないことを示唆する衝撃的なラストで終わった「ジンメン」。インパクトのあるイラストや描写に注目しがちですが、ストーリーの盛り上げ方や予測不能な展開が非常におもしろい漫画でした。

独特なタッチで描かれるジンメンたちや、数多くの死体を見ると反射的に恐怖を感じますが、謎めいた主人公の能力やジュウメン化した飼育員たちの活躍を見ていくうちに目が離せなくなります。強い力を持つとはいえまだ高校生であるマサトを、精神的に支えてくれる中田をはじめとした大人たちの強さも印象的でしたね。

また敵であるジンメンの主張を聞いていると、人類は身勝手で動物たちに被虐的な行為をしているのではないか?と気づかされます。しかし、最終話のヒトミたちのように、自分にできることを少しずつ行えば、世界は少しでも良くなっていくかもしれないと希望を感じる作品です。

『ジンメン』は恐怖の中に学びがある作品

ジンメン(7) (サンデーうぇぶりコミックス)

怖さと面白さを兼ね備えた作品である『ジンメン』のストーリーについて、ご紹介させていただきました。

最初はただ恐怖を感じるだけのジンメンたちでしたが、知能が上がってきたジンメンたちのセリフを聞くと動物の視点から見た人間が浮かび上がります。この本を読んだ後に、私たちは動物とどう接していくべきなのかと考えさせられてしまうストーリーでもありました。

今回は『ジンメン』の大まかなストーリーをまとめさせていただきましたが、この作品には各巻の最後におまけページがあり、本編では見ることができないようなキャラクターたちの話が載っています。またカバー裏にも特別イラストが載っていますので、そちらも要チェックです。

この作品は13巻で完結していますが、漫画配信アプリのサンデーうぇぶりですべての話を読むことができます。この記事で興味を持った方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

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