動物のお医者さんあらすじ&登場人物&ドラマ紹介

カテゴリーまとめはこちら:動物のお医者さん

1987年から1993年にかけ「花とゆめ」で連載していた「動物のお医者さん」は、獣医学部をテーマにしたコメディマンガです。ドラマ化もされた「動物のお医者さん」のあらすじから登場キャラクターまで紹介していきます。

記事にコメントするにはこちら

目次

「動物のお医者さん」とは?

愛蔵版 動物のお医者さん 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)

1987年から1993年にかけ白泉社の少女月刊誌「花とゆめ(はなとゆめ)」で連載していた「動物のお医者さん(どうぶつのおいしゃさん)」は、マンガ家・佐々木倫子(ささき のりこ)先生が描く、大学の獣医学部をテーマにしたコメディマンガです。

「動物のお医者さん」は全12巻、愛蔵版全6巻、文庫版全8巻刊行され、累計発行部数2100万部以上突破。2003年には、テレビ朝日系列の「木曜ドラマ」枠で、俳優の吉沢悠(よしざわ ひさし)さんの主演で実写ドラマ化されました。

あらすじ

愛蔵版 動物のお医者さん 6 (花とゆめCOMICSスペシャル)

ある日、ハムテルこと西根公輝(にしね まさき)は、シベリアンハスキーのチョビをH大学獣医学部の漆原信(うるしはら まこと)教授から譲り受けます。さらに「獣医になる!」と漆原信教授に予言されたハムテル。

その後、ハムテルは親友・二階堂昭夫(にかいどう あきお)と一緒に、H大学獣医学部へ進学しました。H大学獣医学部に進学したハムテルは、獣医師になるため、あらゆる勉強を行っていきます。

しかし、H大学獣医学部は個性的な生徒や教授ばかり…。さらに、ハムテルが接する動物たちも個性的で、ハムテルは無事獣医師になれるのでしょうか。

「動物のお医者さん」作者は誰?

おたんこナース(1) (ビッグコミックス)

リアルな描写が面白みを増す

「動物のお医者さん」の作者は、マンガ家の佐々木倫子先生です。佐々木倫子先生は、1961年10月7日生まれ、北海道旭川出身。1980年白泉社「花とゆめ夏の増刊号」で掲載された短編作品「エプロン・コンプレックス」でデビューしています。

1982年の「ペパミント・スパイ」で、それまで使用していたペンネーム・佐々木規子(ささき のりこ)から本名の佐々木倫子に変更。その後、「おたんこナース」「Heaven?(ヘブン?)」「チャンネルはそのまま!」など人気作品を執筆しています。

佐々木倫子先生のリアルで思わず笑ってしまう作品作りは、「動物のお医者さん」でも発揮。「動物のお医者さん」で、ハムテルが飼っているシベリアンハスキーのチョビがきっかけで、シベリアンハスキーを飼う人が急増し、日本にシベリアンハスキーブームを起したといわれています。

「動物のお医者さん」は無料で読めるの?

2020年5月時点で、白泉社の総合エンタメアプリ「マンガPark(マンガパーク)」で、「花とゆめ」の創刊46周年を記念して「花とゆめ鉄板名作8作品特集」企画が行われています。第1弾として、「動物のお医者さん」が、2020年5月1日から5月4日まで期間限定無料配信されました。

残念ながら、「動物のお医者さん」の期間限定無料配信は終了しています。しかし、「動物のお医者さん」は、「花とゆめ」で連載された作品の中でも名作の一つ。

マンガParkでは、「動物のお医者さん」の試し読みや通常版も配信されているので、まだ読んだことがないという方は、ぜひ試し読みをチェックしてみてはいかがでしょうか。

「動物のお医者さん」ドラマとは?

動物のお医者さん DVD-BOX

世界観がリアルに再現

「動物のお医者さん」は、2003年にテレビ朝日系列の「木曜ドラマ」枠で、実写ドラマ化されています。全11話放送された実写版「動物のお医者さん」は、ハムテル役を俳優の吉沢悠さんが演じました。

二階堂昭夫役を、俳優の要潤(かなめ じゅん)さん、菱沼聖子(ひしぬま せいこ)役を、女優の和久井映見(わくい えみ)さんなどが演じ、「動物のお医者さん」の登場キャラクターをリアルに再現しています。

リアルな漆原信教授が評判に

江守徹の声で聴く、腹にずしん!とくる名言365

特に、漆原教信(うるしはら まこと)役の江守徹(えもり とおる)さんは、「はまり役だ!」「漆原教授のクオリティが高い!」と評判になりました。

実写版「動物のお医者さん」は、オリジナルストーリーも加えられています。そして、実写版のロケは、「動物のお医者さん」の舞台となっている北海道ではなく、ほとんどが東京都や埼玉県など首都圏内で行われました。また、元フジテレビアナウンサーだった平井理央(ひらい りお)さんが、女優として出演しているドラマでも有名です。

2020年5月時点で、DVDが購入できるだけではなく、「U-NEXT(ユーネクスト)」「Netflix(ネットフリックス)」などの動画配信サイトでも視聴できますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

「動物のお医者さん」見どころ

動物のお医者さん 1 (花とゆめコミックス)

獣医学生の日常と動物のかわいさ

「動物のお医者さん」の見どころといえば、獣医学生の日常と、動物のかわいさです。「動物のお医者さん」の主人公ハムテルが進学したH大学獣医学部は、動物の専門医である獣医を目指す場所。さらに、実習、試験、就職活動など、獣医学部らしいエピソードが描かれています。

そして、犬や猫といったポピュラーな動物だけではなく、馬や豚などの大きい動物から、ニワトリ、ネズミ、小鳥など小動物まで登場。登場した動物の気持ちが字幕で感情が書き記され、チョビや他の動物たちが、どんな気持ちでいるのかがわかりやすくなっています。

多方面に影響を与えてきたのは「動物のお医者さん」のリアルさだけではなく、かわいさ&面白さがマッチされたからだったんですね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー1:チョビとハムテルの出会い

動物のお医者さん 11 (花とゆめコミックス)

初対面はH大学獣医学部内にある解剖学教室

ハムテルは高校生の時、友人の二階堂昭夫と、高校と地下鉄の最寄り駅へ行く近道として、H大学獣医学部内にある解剖学教室の近くを通っていました。

ある日の夜、H大学獣医学部の解剖室学教室の近くをハムテルと二階堂昭夫が歩いていると、般若顔の犬と遭遇します。さらに、般若顔の犬をアフリカ民族の格好をした白衣の男性教授・漆原信が捕まえました。

般若顔の犬を実験に使うのでは…と心配になったハムテルは、漆原信教授を引き止めます。すると、漆原信教授は、ハムテルの家庭環境を確認すると、「獣医になる!!」とハムテルの未来を予言。般若顔と呼ばれてしまったたシベリアンハスキーは、「チョビ」と名付けられ、ハムテルの家の犬になったのです。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー2:夏休みは馬の飼育アルバイト

動物のお医者さん (第1巻) (白泉社文庫)

飛べない馬・オオニシキ号

夏休みに入ると、ハムテルは二階堂昭夫と一緒に、2周間限定で乗馬クラブに泊まり込みのアルバイトに行きます。乗馬クラブの住み込みアルバイトはチョビも同行しました。

そして、夜の散歩が好きなオオニシキ号が、馬小屋の入り口に渡した棒「馬柵棒(ませんぼう)」を破壊していたのを、馬小屋の横に仮住まいの犬小屋にいたチョビが目撃。

その後、チョビを気に入ったオオニシキ号は、競走馬時代に腰を痛めたのが原因で、50cmの障害すら飛び越せない馬でした。オオニシキ号が飛べないのは、心理的な問題なのでは?とハムテルたちは考えます。

しかし、オオニシキ号は、綺麗なメスの馬・シラユキ号を追いかけようとして馬柵棒を破壊しています。さらに、シラユキ号にオオニシキ号が蹴られてしまい、オオニシキ号の恋はすぐに終了…。オオニシキ号が飛べないのは、心理的な問題ではなかったんですね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー3:坊ちゃん刈りの二階堂アン

動物のお医者さん 3 (花とゆめコミックス)

皮膚病で全身丸刈りに!

二階堂昭夫は、父方の祖父母が住んでいる九州に家族で帰省します。祖父母の家には、ヨークシャテリアの二階堂アン(にかいどう あん)が住んでいました。二階堂アンは、「わし!わし!」と泣く犬で、九州の暑さをしのぐために、祖父母が散髪している坊ちゃん刈りが特徴です。

祖父母が二階堂昭夫の家族と一緒に遊園地へ行っている時、二階堂アンの抜け毛に気づいた二階堂昭夫は、九州で蔓延している皮膚病かストレスからくる脱毛症を疑い動物病院へ。

動物病院で皮膚病の「白癬菌症(はくせんきんしょう)」と診断された二階堂アンは、顔まで皮膚病に侵されていたため、毛の全てを刈られ、全身に薬を塗られてしまいます。動物を過激に愛しすぎることで有名な二階堂昭夫の弟妹たちも、変わり果てた二階堂アンを見て逃げていました。

小さくてかわいい二階堂アンが、不思議な動物に変化したのが笑ってしまいます。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー4:インフルエンザが大流行

動物のお医者さん (第4巻) (白泉社文庫)

飼育が難しい類人猿を担当

ハムテルと二階堂昭夫は、春休みに実習にやって来たM山動物園で、インフルエンザが流行します。ハムテルと二階堂昭夫は、飼育の現場から離れて10数年のM山動物園の園長と一緒に、飼育員がインフルエンザで休んでしまった、類人猿の飼育を開始。

類人猿たちは、見習いのハムテルたちに思うように飼育をさせてくれず、掃除もままならない状態が続きます。

このままの飼育では、類人猿たちが病気になってしまうと、危機感を覚えたM山動物園の園長は、水を撒いて威嚇するという作戦を決行。

しかし、この水撒き作戦で、M山動物園の園長が風邪を引き、チンパンジーに風邪がうつってしまいました。その後、ハムテルと二階堂昭夫は、獣医としてさらに苦労することになります。いつも飼育している飼育員さんには勝てませんね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー5:チョビが山で遭難

動物のお医者さん 9 (花とゆめコミックス)

チョビの健気な姿が感動的だった

ロープウェイに乗って、山頂を観光しようとしたハムテルと二階堂昭夫は、チョビをロープウェイの近くの林に繋ぎ、山頂に向かいます。ところが、ハムテルと二階堂昭夫が山頂に行くと、悪天候になり、ロープウェイが運休。

ハムテルと二階堂昭夫が帰ってくるのを待っていたチョビは、雷が鳴ると、パニックになって行方不明になります。その後、ハムテルがいくら探しても、チョビは見つかりません。

しばらくすると、ハムテルの家に、山でオオカミの遠吠えを聞いたという情報が入ります。山を捜索をしようと計画とした当日の朝、ハムテルの前に切り株を引きずりながら、帰ってきたチョビの姿が!

切り株にリードが絡まってしまったチョビは、必死に土を掘り、切り株を引きずりながら、ハムテルの家に帰ってきたのです。チョビが、ハムテルのところへ帰ろうとした姿が健気ですね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー6:ハムテルの家のスナネズミ

愛蔵版 動物のお医者さん 4 (花とゆめCOMICSスペシャル)

スナネズミたちの集団のかわいさ!

ある日、ハムテルは乗馬クラブで住み込みのアルバイトに行っている間、H大学獣医学部の同級生の石田(いしだ)さんに、ハムテル家のスナネズミたちの飼育を頼んでいました。

しかし、ハムテルがスナネズミを迎えに行った時に、ハムテル家出身の石田家のスナネズミ・ウイちゃんが、綺麗な姿で芸をする姿を見て、自分の家のスナネズミとは違うのに気づきます。

その後、家にスナネズミたちを連れて帰ると、入浴させて綺麗にし、滑車を与えたハムテル。

しかし、スナネズミたちは団結力を発揮し、数分で滑車を破壊してしまったのでした。ウイちゃんとは違う結果になりましたが、ハムテル家のスナネズミたちも、集団で行動するかわいさを持っていますよね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー7:常連の加藤さん

動物のお医者さん (第2巻) (白泉社文庫)

漆原信教授の天敵登場!

上品な雰囲気の加藤百合子(かとう ゆりこ)さんは、3年前から犬や猫をH大学付属家畜病院に連れてくる常連のおばあさんです。待合室で、他の飼い主さんたちにアドバイスをしたり、無心に漆原信教授の痛いところを付いてくる加藤百合子さん。

しかし、本能的に苦手な漆原信教授は、加藤百合子さんを前にして強気に出られませんでした。さらに、公衆衛生学講座の菅原(すがわら)教授も、加藤百合子さんが苦手なのが明らかになります。

その後、加藤百合子さんが、漆原信教授と菅原教授の大学時代に、難しい授業をしていた「ユリちゃんの薬理」こと薬理学助教授・鬼丸百合子(おにまる ゆりこ)だったのが判明しました。

漆原信教授の退学を阻止したという鬼丸百合子助教授に、本能的に漆原信教授が強気に出られなかったのも納得ですね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー8:ヒヨちゃんの体調不良

愛蔵版 動物のお医者さん 5 (花とゆめCOMICSスペシャル)

西根家最強の生物・ヒヨちゃん

「西根家最強の生物」と異名を持つハムテルの家のニワトリ・ヒヨちゃんが、元気がなくなり、心配したハムテルが、H大学付属家畜病院の院長をしている漆原信教授のところへ連れて行きます。

漆原信教授ががさつに診察しても、抵抗しないヒヨちゃんを見たハムテルは「これがあの、凶暴だったヒヨちゃんなのか!?」と驚きを隠せません。その後、漆原信教授の治療に疑問を持ったハムテルは、H大学獣医学部公衆衛生学講座に所属している菱沼聖子(ひしぬま せいこ)に、ヒヨちゃんの鼻水検査を依頼します。

その後、菱沼聖子は、ヒヨちゃんはインフルエンザであるという検査結果をハムテルに伝えました。しかし、鼻水検査の結果が出る前に、ヒヨちゃんは全快。そして、ヒヨちゃんは、全快したのを隠し、再診してくれた漆原信教授に足蹴りをして報復をしています。

「西根家最強の生物」と異名を持つヒヨちゃんと、漆原信教授の戦いは、引き分けで終了。漆原信教授に復讐を考えていたのが、ヒヨちゃんらしいですね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー9:菱沼聖子の就職活動

動物のお医者さん (第6巻) (白泉社文庫)

菱沼聖子の職場が決定!

菱沼聖子が就職活動を開始してから、2年目を迎えていました。職安担当と呼ばれていた漆原信教授は、菱沼聖子のためにある会社を提案。しかし、菱沼聖子は過去に受けた丸大製薬が、勤務地以外は理想的だった…と消極的です。

実は、2年前の丸大製薬の面接当日、菱沼聖子は慣れない東京で面接時間に遅れ、丸大製薬の人事部長を怒らせてしまったのでした。

その後、職安担当の漆原信教授のところに、丸大製薬の人事部長がすぐ来てくれる人材を探しているという電話が入ります。早急に人材が欲しかった丸大製薬の人事部長は、漆原信教授が紹介した二階堂昭夫に退学を迫り、大騒ぎになりました。

騒ぎを聞きつけた菱沼聖子が、2年前の謝罪をして自分を売り込むと、丸大製薬の人事部長は菱沼聖子を採用。菱沼さんの理想的な職場がみつかって、良かったですね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー10:漆原教授だけが知るチョビの出生の秘密

動物のお医者さん (第5巻) (白泉社文庫)

漆原信教授の奮闘

漆原信教授から、ハムテルのところへやって来たチョビは、漆原信教授の知り合いの男性の家の縁の下で生まれています。しかし、母犬はチョビを産み落とした直後に亡くなり、子犬で生き残ったのはチョビだけ…。

困った男性は、獣医師の漆原信教授にチョビを託します。母犬代わりになった漆原信教授は、チョビを献身的に育てました。しかし、H大学獣医学部の業務が疎かになってきた漆原信教授は、子犬を4匹育てている最中の小型犬・リリーを強引にチョビの乳母に指名します。

乳母・リリーと漆原信教授

動物のお医者さん (第8巻) (白泉社文庫)

しばらくすると、小型犬のリリーでは大型犬のチョビの世話が難しくなっていきます。さらに、ようやく乳母として慣れてきたリリーを押しのけた漆原信教授は、チョビに自分の顔を覚えさせようと行動しました。

そして、チョビを育てるのに嫌気が差したリリーは実家に帰り、チョビは漆原信教授を親と認識してきました。その後、漆原信教授は、H大学獣医学部内にある解剖学教室の前を通ったハムテルにチョビを押し付け、チョビはハムテル家の一員になります。

飽き性で面倒なことが苦手な漆原信教授が、珍しく母性を発揮したチョビの幼い頃のエピソード。しかし、チョビが幼すぎて覚えていなかったというのが「動物のお医者さん」らしいオチですね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー11:チョビが参加した犬ぞりレース

動物のお医者さん 8 (花とゆめコミックス)

犬たちが大奮闘!

外国人のブッチャーさんから、北海道で1月に開催される犬ぞりレースに参加しないか?とスカウトされたチョビとハムテルは、多頭引き犬ぞりレースの猛特訓を開始します。

1年目の犬ぞりレースは、ハムテルチームのリーダー・シーザーがスタミナ切れを起したのが原因で第5位で終了。2年目は、初出場の漆原信教授にペースを乱されてしまい、第3位で終了します。

そして、3年目に出場した犬ぞりレースでは、やっぱり漆原信教授のせいで、コースが外れてしまう悲劇に…。しかし、犬がおもりを乗せてタイムを競う「ウェイトプル」中に、迷子になっていた漆原信教授チームの犬が、ハムテルチームの前に現れます。

自分の前に別の犬が登場したのが面白くなかったシーザーは「なんだよおまえ、なんだよおまえ」と負けず嫌いを発揮し、ハムテルチームは念願の優勝を果たします。シーザーが登場する度に、2回繰り返す字幕が面白いですよね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー12:ミケがハムテルの家に来た経緯は?

動物のお医者さん 10 (花とゆめコミックス)

流れ流れてたどり着いた

幼い頃、ミケはハムテルの祖母・西根タカ(にしね たか)の友人の家で生まれた、4匹の子猫の中の1匹でした。しかし、気性が荒かったミケは、飼い主が決まりません。

ある日、ミケの飼い主が決定しますが、ミケはトラブルに見舞われ、飼い主のところから脱走。脱走途中でミケは、下校途中の子どもたちに囲まれた後、逃走中に川に落ちてしまい、溺れてしまいます。

その後、釣り人によって救出されたミケは、犬に吠えられ、ヒヨちゃんに怒られるという過酷な体験をし、汚れた状態で西根タカの家に…。

ミケの様子を見た西根タカは、ミケをそのまま引き取ることにしましたが、成長したミケは、すっかり忘れていました。その後も、ミケは、成長しても狭いところに入るのは大好きなようですね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー13:ハムテルたちがミュージカル「トスカ」に出演!

動物が出ない珍しいエピソード

ハムテルの母親・西根絹代(にしね きぬよ)が、主人公・トスカ役で出演しているオペラ「トスカ」は、予算がギリギリだったため、手作り感がたっぷりの舞台になりました。

西根絹代にノーギャラで出演させられたハムテルは、二階堂昭夫と一緒に死刑執行人隊に出演。トスカ第3幕「聖天使城」で、拷問にあった恋人・マリオを救うために、殺人を犯したトスカを死刑執行人が銃で処刑するシーンで、詳しく舞台の流れを聞いていなかったハムテルたちは、マリオではなく、トスカを銃で処刑します。

しかし、ハムテルたちのミスをフォローした西根絹代は、台本通り、聖天使城から飛び降り自殺。しかし、ハムテルたちは、出演前に一緒に退場という西根絹代の言葉を忠実に守り、トスカが飛び降りた場所から次々と消え、不自然な結末で終了します。

観客が、悲劇的なトスカをにぎやかだったねと感想を持ってしまったほど、ドタバタな舞台でしたね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー14:開業医の元で修行

ジキルとハイドの獣医師

H大学獣医学部を卒業したら、開業医の道を進もうと考えていたハムテルは、開業獣医の動物病院で1ヶ月間の修行を考えます。漆原信教授から紹介してもらったハムテルは、午前はH大学付属家畜病院で働き、午後は倉嶋動物病院へ。

理想的な診察をする倉嶋(くらしま)獣医師に、漆原信教授とは違う気持ちを抱き始めたハムテルですが、倉嶋動物病院に通う飼い主さんの評判が低いのが気になります。

その後、飼い主さんたちの情報から、午前中に倉嶋動物病院を訪れたハムテルは、倉嶋獣医師が低血圧のせいで午前と午後で能力差があるというのを知りました。理想の獣医師とは…とハムテルは戸惑っていましたが、個性的な漆原信教授の人選だからでしょうね。

「動物のお医者さん」ネタバレストーリー15:ハムテルたちはどうなったの?

二階堂昭夫に跡継ぎの話が浮上

愛蔵版 動物のお医者さん 3 (花とゆめCOMICSスペシャル)

博士課程を途中で辞め、土地を貸してあげるから開業をすれば?という西根タカに、ハムテルは腕に自信がないと不安を漏らします。さらに、ハムテルの家の近くで開業している西町家畜診療所とテリトリーの問題も、ハムテルが開業するのをためらっていた理由でした。

ある日、ハムテルのためにステップアップしようと考えていた二階堂昭夫は、漆原信教授に進路を相談します。すると、二階堂昭夫は漆原信教授から、西町家畜診療所の跡継ぎを紹介されました。

二階堂昭夫がライバルになるのを知ったハムテルは、1人では勢いがつかない…と開業を当分見合わせるのを検討します。

結末は?

動物のお医者さん 12 (花とゆめコミックス)

西町家畜診療所の跡継ぎの話を断れなかった二階堂昭夫は、西町家畜診療所の助手として働き始めました。西町家畜診療所は、二階堂昭夫の苦手なネズミ系の小動物が多く診察に訪れ、二階堂昭夫はハムテルに手伝いを要請します。

しかし、西町家畜診療所の院長に、ネズミが苦手なのが知られてしまった二階堂昭夫…。西町家畜診療所の院長は、ハムテルが二階堂昭夫と一緒に、自宅で開業するのを知ると、曾孫が獣医になりたいと言ってくれているからと、二階堂昭夫が西町家畜診療所の跡継ぎになるのを諦めます。

さらに、西町家畜診療所の院長は、2~3年後でければ、西町家畜診療所の機材を提供するというありがたい言葉を、ハムテルと二階堂昭夫にかけてくれました。

ハムテルと二階堂昭夫が開業に向けて勉学に励むというところで「動物のお医者さん」は完結しています。その後、ハムテルと二階堂昭夫が開業するエピソードは描かれていませんが、ぜひ、読んでみたいですね。

「動物のお医者さん」登場キャラクター1:ハムテル(西根公輝)

ハムテルこと西根公輝(にしね まさき)は、H大学獣医学部に通う大学生の青年です。どんな時でも沈着冷静な性格をしているハムテルは、みんなから「ハムテル」、祖母の西根タカからは「キミテル」と呼ばれています。

ハムテルの父・西根祥平(にしね しょうへい)はピアニスト、母・西根絹代はオペラ歌手。また、両親はドイツに住んでいるため、ハムテルは西根タカと、チョビを含むたくさんの動物たちと暮らしています。

ハプニングが起こっても、沈着冷静なハムテル。H大学獣医学部の中で、ノーマルに近いキャラクターですね。

「動物のお医者さん」登場キャラクター2:チョビ

動物のお医者さん 5 (花とゆめコミックス)

チョビ(ちょび)は、シベリアンハスキーのメスです。名前の由来は、小さい動物を「チョビ」と呼ぶ二階堂昭夫が、名前のなかったチョビに呼び続け、チョビも自分の名前が「チョビ」であるのを認識してしまったから。

幼少期に漆原信教授が育てたとは思えないくらい、チョビは温和で上品な性格で、飼い主のハムテルに忠実。雷が苦手なチョビは、帰省本能が薄いと言われているシベリアンハスキーの中で、飼い主のもとに帰ろうとする珍しいタイプです。

会う人に怖がられてしまうチョビですが、字幕で語られるチョビの言葉はとてもキュート。チョビは「動物のお医者さん」のマスコットキャラクターですね。

「動物のお医者さん」登場キャラクター3:二階堂昭夫

二階堂昭夫(にかいどう あきお)は、H大学獣医学部に通う青年です。親友・ハムテルが好きな二階堂昭夫は、スナネズミが大の苦手でした。度々登場する妹・二階堂奈緒(にかいどう なお)と、弟・二階堂拓哉(にかいどう たくや)、二階堂稔(にかいどう みのる)は、動物を過激に愛してしまうタイプ。

冷静沈着な性格のハムテルと、明るくて、臆病者の二階堂昭夫のコンビは、いつでも一緒に行動しています。特に、二階堂昭夫がハムテルを好きだと伝わるエピソードが、頻繁に登場するので注目してみてくださいね。

「動物のお医者さん」登場キャラクター4:菱沼聖子

菱沼聖子(ひしぬま せいこ)は、H大学獣医学部公衆衛生学講座に所属しているロングヘアの美人です。

ハムテルの先輩である菱沼聖子は、痛覚が鈍く、平熱が体温計に表示できないほど超低血圧を持ち、季節の変わり目に親知らずが伸びたり、怒ると静電気を発生してしまうなどの特異体質を持っています。

さらに、マイペースな性格が原因で、就職が内定しなかった菱沼聖子は、博士課程を終了しても大学に居残る「オーバードクター」として公衆衛生学講座に在籍していました。

飼っている愛猫・ハナにも警戒されるなど、菱沼聖子は容姿端麗で頭脳明晰なのに、残念な日常生活を送っています。

「動物のお医者さん」登場キャラクター5:漆原信教授

漆原信(うるしはら まこと)は、アフリカ文化が大好きな眼鏡をかけた男性です。H大学獣医学部病院学講座の教授の漆原信は、H大学付属家畜病院の病院長も務めています。がさつで常識外れな言動ばかりする漆原信ですが、チョビを献身的に育てました。

ハムテル家の動物がH大学付属家畜病院に来ると、ハゲにしてしまうなど、問題行動の多い漆原信教授ですが、本能からくるひらめきは天才的。

また、2015年に瑞宝中綬章を受章した北海道大学(北大)名誉教授の金川弘司(かながわ ひろし)教授が、漆原信教授モデルです。

「動物のお医者さん」登場キャラクター6:菅原教授

菅原(すがわら)は、イギリス紳士風の男性です。H大学獣医学部公衆衛生学講座の教授の菅原は、漆原信の学生時代から40年来の腐れ縁で、大の馬好き。

厳格で几帳面という性格でありながら、菅原は長い間臨床から遠ざかっていたため、ポインター犬の愛犬・シャーリーの狂犬病を妻に頼まれ、悪戦苦闘したエピソードを持っています。

学生たちに独特なユーモアをすることで有名な菅原は、公衆衛生学講座に所属している菱沼聖子の就職決定で、悩みの種が解消。ジェントルマンなのに、菱沼聖子や、公衆衛生学講座所属の片付け大好きな嶋田小夜(しまだ さよ)に翻弄される菅原教授の姿がお茶目ですね。

「動物のお医者さん」登場キャラクター7:西根タカ

西根タカ(にしね たか)は、ハムテルの祖母で、和服の似合う女性です。大正時代に建てられた家に住んでいる西根タカは、ミケの飼い主で、ハムテルの母親・西根絹代の母親で、ハムテルの祖母。

上品そうに見えて気性が荒い西根タカは、ミケや預かってきた動物たちをハムテルに押し付けてしまうなど、冷静沈着なハムテルを操縦するのに長けています。また、トラブルメーカーで楽天的という性格もある西根タカは、憎めないキャラクターです。

両親が不在がちなハムテルの親代わりになっている西根タカは、ハムテルが頭が上がらない人物ですね。

「動物のお医者さん」登場キャラクター8:ミケ

動物のお医者さん 2 (花とゆめコミックス)

ミケ(みけ)は、ハムテルの家に住んでいる金色の目をしたメスの三毛猫です。名前の由来は三毛猫だったからで、気の強いミケは、関西弁でチョビや動物たちと会話をし、面倒見の良い姉御肌タイプ。

過去に、避妊手術をする予定だった三毛猫と間違われて、漆原信教授にお腹をバリカンで剃られてしまったのは、ミケの黒歴史でしょう。

街の野良猫たちが、ミケのところに仲裁役を求めたり、挨拶に来るため「裁判官区役所員」とハムテルに呼ばれてしまうミケ。気性が荒くても、ミケはとても優しいんですよね。

「動物のお医者さん」登場キャラクター9:ヒヨちゃん

動物のお医者さん 4 (花とゆめコミックス)

ヒヨ(ひよ) ちゃんは、10年前に道の露店でハムテルが買ってきた卵用種の白色レグホンのオスのニワトリです。友だちは、ヒヨちゃんより一回り小さい、茶色のオスのニワトリで、ヒヨちゃんの名前の由来は、買った時、ヒヨコだったから「ヒヨちゃん」。

「西根家最強の生物」という異名を持つヒヨちゃんは、ハムテルの家の庭を縄張りにしています。

凶暴な性格のヒヨちゃんは、ハムテルや二階堂などを蹴るのが特徴。ヒヨちゃんがインフルエンザになって元気が無くなったエピソードでの漆原信教授との対決は、「動物のお医者さん」のエピソードでも名勝負でした。

「動物のお医者さん」登場キャラクター10:スナネズミ

動物のお医者さん 6 (花とゆめコミックス)

スナネズミ(すなねずみ)は、「動物のお医者さん」に頻繁に登場するネズミです。H大学獣医学部に入学して4ヶ月後に、漆原信教授から押し付けられ、スナネズミはハムテルの家の一員になっています。

当初はオス2匹と思われていたハムテルの家のスナネズミは、1匹が子どもを出産し大家族に。メスだと思っていたオススナネズミを「おかあさん」、オスだと思っていたメススナネズミを「おとうさん」とハムテルは呼んでいます。

ハムテル家のスナネズミは、ハムテルの同期の石田さん家などにもらわれ、ハムテルの家出身のスナネズミは勢力を拡大中。「動物のお医者さん」のキャラクター紹介にも、スナネズミは登場していますね。

【動物のお医者さん】獣医を目指す学生ストーリー

愛蔵版 動物のお医者さん 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)

1987年から1993年にかけて連載していた「動物のお医者さん」を紹介しました。ハムテルが通うH大学獣医学部は、個性的な教授や生徒が集まる楽しそうな大学でしたね。

そして、チョビやミケ、スナネズミ、ヒヨちゃんなどかわいい動物たちがたくさん登場。チョビたちの気持ちが字幕で表現され、動物たちの感情が読者側に伝わってくるのが「動物のお医者さん」の人気の理由でしょう。

そして、「動物のお医者さん」が連載した後、日本でシベリアンハスキーブームが発生。さらに、少女漫画で獣医師を目指すというテーマで描いた「動物のお医者さん」は、それまで少ないと言われてきた女性獣医師を増やすのに貢献したといわれています。

2020年5月時点で、各電子書籍配信サイトなどでも「動物のお医者さん」が配信中です。ぜひ、名作「動物のお医者さん」を読んでみてくださいね。

記事にコメントするにはこちら