【ダイの大冒険】ハドラーはかっこいい最高の武人【再アニメ化】

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【ダイの大冒険】に出てくるハドラーは、元魔王として出てきますが、ゲーム「ドラゴンクエスト」のような威厳はありませんでした。それが成長に成長を重ね、威厳と実力を兼ね備えた真の武人に。この記事では、ハドラーの魅力をあますことなくお伝えします!

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目次

【ダイの大冒険】ハドラーの年齢は?成長の軌跡をたどる

第7話 卒業の証は仮免、決戦!!ハドラー対アバン

ハドラーは魔族なので、人間と比べて遥かに長寿命です。しかし同じ魔族のロン・ベルクは、「寿命が長い分、魔族の人生は密度が薄い」と語っていました。ハドラーはどうだったのでしょうか。

【ダイの大冒険】でもっとも成長したのは、ポップとハドラーとよく言われます。年齢と共に、その成長の軌跡をたどってみましょう。

人間から恐れられた魔王ハドラー

作中では、過去のエピソードにあたります。しかし外伝や回想などでかなり掘り下げられており、魔王としてのハドラーの強さもしっかり確認できます。ダイが活躍する本編より、約13〜15年ほど前です。本編のハドラーが357歳なので、魔王時代のハドラーは340歳ちょっとと予想します。

アバンやポップに「残虐ではあるが、卑怯ではない」と言われるだけあって、当時から前線で戦う気概の持ち主です。カール王国の王女フローラは美しく気丈で、魔王軍に対抗する人々の希望の光でした。まずその希望を摘むべく、フローラを狙ってカール王国に攻め込みます。しかしフローラの護衛を務めていたロカや、アバンの反抗によって撤退しました。なんとか撃退したものの、アバンはハドラーの強さに恐怖し、「今のままでは勝てない」と修行の旅に出ます。

アバン流刀殺法を完成させる前に、アバンは「凍れる時間の秘法」の使用を考えます。その時のパーティはアバン、マトリフ、ブロキーナでした。アバンは秘法の準備、マトリフはハドラーの護衛モンスターを相手にします。ハドラーの相手は拳聖ブロキーナ。格闘家の頂点に立つブロキーナに、ハドラーは苦戦します。やがて「凍れる時間の秘法」の準備が整い、ハドラーは封印されてしまいました。しかしまだ未熟であったアバンも封印に巻き込まれ、1年ほどで「凍れる時間の秘法」の効果が消えてしまいます

勇者アバンと魔王ハドラーの戦いは、ハドラーの居城・地底魔城にて終わります。ロカ、レイラ、マトリフがモンスターの相手をして、ついにアバンとハドラーの一騎打ち。両者一歩も譲らない接戦でしたが、とっさの判断でアバンはのちに「無刀陣」と名付ける奥義を編み出しました。そのままカウンターのアバンストラッシュでハドラーを一閃、地上に平和が訪れます。しかしハドラーは、死の瞬間に大魔王バーンによって蘇生。傷を癒やし、力を蓄えるために眠りにつきました。

野望と保身に走る魔軍司令ハドラー

眠りから目を覚ましたハドラーは、バーンの部下として魔軍司令の座につきます。バーンからアバンの抹殺を命じられたときは、357歳でした。アバンへの復讐を考えていたハドラーにとっても、願ったり叶ったりだったでしょう。その頃アバンは勇者の家庭教師として、各地で生徒を育てていました。ハドラーがアバンの元へ現れたのは、モンスターだらけの島・デルムリン島です。ダイの修行で消耗していたアバンは、ハドラーの急襲に善戦するも敗北。その後竜の紋章を発現させたダイに痛手を負い、以降の敵をダイと定めました

魔軍司令としてのハドラーは、六大軍団をまとめ上げてバーンの地上征服を遂行します。しかし魔王であった頃より野望と保身に囚われたハドラーは、六大軍団長とうまく折り合いがつきません。結果として個の力では勝っている軍団長が、次々とダイたちに打ち倒されます。なんとかしてバーンにアピールしたいハドラーですが、その思いが大きくなればなるほど辛酸を嘗め続けるのでした。

本当の強さを手に入れた超魔生物ハドラー

ダイだけではなく、ポップの成長にまで恐怖を感じ始めたハドラーは魔族としての身体を捨てることを決意。ザボエラの研究する超魔生物というモンスターへと、自らを改造します。超魔生物の欠点は、魔族の身体から変身すると呪文が使えなくなることでした。

ミストバーンに「超魔生物は欠陥」と言われますが、ハドラーは「変身する機能」ではなく、身体そのものを超魔生物へ改造することで欠陥を克服しました。しかしそれは、魔族の身体を捨てるということ。魔族の身体である限り、それまではたとえ何度死んだとしてもバーンの力で復活することができました。「自分の生命を惜しんではダイに勝てない」と感じたハドラーは、改造を強行します。不死の力を失った代わりに、真の強さと武人の心を得たのです。

最初は自分の生命を救ってくれた、バーンに対する忠誠のために戦っていました。そのために「アバンの使徒」を倒す、と。そして努力を重ね、魔族であることすら捨てたハドラー。それにも関わらずバーンが最後にハドラーに与えたのは、真剣勝負の邪魔という屈辱でした。超強力な爆弾「黒の結晶(コア)」を身体に埋め込まれていたハドラーは、怒りと悲しみで涙を流します。ハドラーを突き動かす原動力はすでにバーンへの忠誠ではなく、いつしか打倒「アバンの使徒」に変わっていたのです。バーンへの忠誠のために得た力は、皮肉にもバーンに向けられることとなりました。

一時はダイを助けたハドラーは悩んだ末に、「アバンの使徒」との決着を望みます。バーンのためにではなく、自分と部下のためにダイと真っ向勝負。ダイに勝つことはできませんでしたが、決着にのみこだわるハドラーはすでに悪ではありませんでした。

【ダイの大冒険】ハドラーと魔王軍は絆が弱い?

魔軍司令ハドラーは、六大軍団を束ねる魔王軍のトップで、バーンの右腕のような存在です。事実、その力は決して弱いわけではなく、各軍団長からも認められていました。一方でハドラーは自らの野望と保身を優先していたからか、信頼は得られなかった様子。魔王軍が一枚岩であったならば、ダイたちは早々に負けていたでしょう。それでは魔王軍について簡単に紹介します。

大魔王バーンから全幅の信頼はなかった

ハドラーを蘇生させたバーンですが、全幅の信頼をおいていたわけではありません。ハドラーの身体に、超強力な爆弾「黒の結晶」を埋め込んでいたことがわかります。おそらくハドラーがアバンに倒され、眠りについているときに埋め込んだのでしょう。そして直属の部下であるミストバーンを、ハドラーの下に置くことで監視をさせていました。自分の都合のいいタイミングで、「黒の結晶」を爆発させるつもりだったのではないでしょうか。ハドラーがバーンの目論見にもう少し早く気づいていれば、ダイとの共闘もあり得たのかもしれませんね。

百獣魔団:獣王クロコダインはハドラーに忠誠を誓っていた

百獣魔団を率いる獣王クロコダインは、ハドラーに忠誠を誓っていました。クロコダインは敵からも尊敬の眼差しを向けられる武人で、曲者が多い軍団長の中でも唯一まっすぐな性格をしています。ハドラーのことを当初は「ハドラー殿」と呼んでおり、忠誠のほどがわかりますね。ハドラーもまたクロコダインを信頼していたようで、裏切られたときは驚愕していました。ただ、魔王軍の中で1番早い裏切り者だったため、ハドラーに従うシーンは多くありません。バランとの戦いで、クロコダイン自身の口からハドラーに忠誠を誓っていたということが語られます

不死騎団:魔剣戦士ヒュンケルとは仲が悪かった

第20話 恐るべき敵あらわる!?魔剣戦士ヒュンケル!

不死騎団を率いる魔剣戦士ヒュンケルは、魔王軍の中で唯一人間です。人間であるためハドラーと険悪というより、もともとヒュンケルが孤立していたようなイメージでした。しかしヒュンケルが、ハドラーを憎んでいたのも事実。ヒュンケルは旧魔王軍の戦士、バルトスに育てられた戦災孤児です。バルトスはアンデッドモンスターのため、ハドラーが死んでしまえば朽ちるのみ。「アバンに勝てるほどハドラーが強ければ、父も死ななかった」とヒュンケルは考えていました。ヒュンケルが人間でありながら魔王軍にいるのも、父の仇としてアバンを倒すためです。

バルトスが死んだのは、ハドラーの魔力が断たれたことではありませんでした。ハドラーはすぐにバーンによって蘇生されたので、バルトスも無事だったのです。しかしバルトスがアバンに心を許したと知ったハドラーは、直接バルトスを手に掛けます。ダイとの戦いで真実を知ったヒュンケルは、魔王軍を離脱。ハドラーは1度、ヒュンケルにより倒されてしまいます

超魔生物となったハドラーに対して、特に憎しみを向けるシーンはありません。1度倒したことで憎しみが昇華されたのか、武人として一皮むけたハドラーを見て、考えを改めたのではないでしょうか。

氷炎魔団:氷炎将軍フレイザードとは親子のような関係性

第28話 レオナはオレが守る!対決!!勇者対氷炎将軍

氷炎魔団を率いる氷炎将軍フレイザードは、ハドラーが禁呪法で生み出した生命体です。魔王軍結成の際に生み出されたのか、1年も生きていませんでした。ハドラーとはまるで親子のような関係ですが、ハドラーのことを「なってない」と陰口を叩いたことも。親子愛のようなものは、一切なかったようです。

のちにマトリフの口から語られますが、禁呪法生命体は術者の性格が露骨に反映されてしまいます。野望や保身のような考えに凝り固まっていたハドラーですから、フレイザードも出世欲にまみれたゲスな性格になってしまったのでしょう。

超竜軍団:竜騎将バランを恐れていた

第43話 竜騎将バランは語る…竜の騎士の使命!

超竜軍団を率いる竜騎将バランは伝説の「竜(ドラゴン)の騎士」で、ダイの父親です。早い段階でこの事実に気づいてたハドラーは、とにかくバランとダイを会わせないように画策します。「ダイが実子だと気づけば、バランは必ず魔王軍に引き入れようとする。」そうなると自身の立場が危うくなると、ハドラーは考えたのです。ハドラーの考えた通り、バランはダイが自分の子と気づくと引き入れようとし、バーンは「成功すれば魔軍司令の座を与える」と宣言してしまいました。ハドラーは心の内で、ダイの勝利を祈ります。

超魔生物となったハドラーは、バランと互角の戦いをしました。その際にバランに対する恐怖を語り、当時のハドラーの心境が見られます。

妖魔士団:妖魔司教ザボエラは忠実な部下だった?

妖魔士団を率いる妖魔司教ザボエラはずる賢い男で、強者に取り入って出世を狙う老齢な男性。当初からハドラーに付き従うも、忠誠を誓っているわけではない描写が何度かあります。またハドラーもそれを知りつつ、ザボエラを利用している節もあるので、持ちつ持たれつといった関係でした。

超魔生物の研究はザボエラの子・ザムザのもので、ハドラー超魔生物化の協力者です。ハドラーは少なからず恩を感じているようで、ザボエラの勝手な行動を幽閉で済ませます。しかしザボエラは「恩を仇で返された」と感じ、大事な場面でハドラーを裏切りました。結果として生命は助かったハドラーですが、代償として部下のハドラー親衛騎団・ブロックを失います。自分のために裏切りを続けるザボエラを、うまく制御することができれば結末は大きく変わっていたでしょう。

魔影軍団:魔影参謀ミストバーンとは奇妙な信頼関係を築く

魔影軍団を率いる魔影参謀ミストバーンは、本来バーン直属の部下です。バーンの命令でハドラーの元に軍団長として入り、ハドラーを監視していました。当初ミストバーンはハドラーのことを「バーンの大望を成就するための駒」くらいにしか考えていません。しかし魔族の身体を捨てるという決断をしたハドラーを、「不死である甘えを捨てた」と感じ、以降は協力的になります。

ハドラーが悔しさで涙を流した時は、無表情でありながらハドラーの無念さに共感していました。ザボエラがハドラーを侮辱した時は、怒りをあらわにしてザボエラを非難します。ハドラー自身も「六大団長の中でオレへの誠意を1番見せてくれたのは、あるいはお前だったのかもしれん」と感謝をのべていました。

暗殺者:死神キルバーンとは犬猿の仲

死神キルバーンは魔王軍の中でも特殊な存在で、バーンの側近といったところです。仕事はバーンの勅命を受けての暗殺で、ヒュンケルは「裏切り者の暗殺」とも言っていました。魔王軍を離脱したバランの暗殺に向かったことがありますが、失敗に終わっています。

初めて登場したのはハドラーが「バランとダイの関係」を隠していた頃で、それをネタにハドラーをおちょくる様子が描かれました。その時の印象や、罠にはめるという戦い方を見てハドラーはキルバーンを毛嫌いしています。

キルバーンとアバンの戦いでは、アバンに止めを刺し損ねました。炎に強い耐性を持つハドラーの灰をかぶったことで、アバンに致命傷を与えられなかったのです。その灰の形がハドラーを型どったことから、よほどキルバーンが嫌いだったのでしょう。キルバーンは認めませんでしたが、ハドラーの起こした奇蹟にほかなりません。

【ダイの大冒険】ハドラー親衛騎団とは

超魔生物となったハドラーは、初めてバーンの姿を直接見ることを許されました。その際にバーンから、オリハルコン製のチェスの駒を受け取ります。フレイザードを作った禁呪法で、新たな直属の部下を作れとバーンより命令。魔軍司令の座をミストバーンへと明け渡し、自らを王としたハドラー親衛騎団を結成しました。

最強の駒:女王アルビナス

チェスで最強を誇る駒、女王(クイーン)。女王の駒より作られたのがアルビナスです。ハドラーがいない戦場では指揮官を務めることも多く、多くの場合はマントで両手足を隠して戦います。それでも十分に強いアルビナスは、ピンチに陥ったことはほとんどありませんでした。最終決戦にてマァムとの対決となり、手足を展開し戦います。有利でしたが「女王はうかつに動かすな」というチェスの定石を思い出したマァムによってカウンターを食らい、敗北。

女性の姿をしており喋り方も女性的でしたが、アルビナス本人は「駒としての役割」として女性であることを否定します。しかしマァムはアルビナスのハドラーへの献身を「愛」と感じ、同じ女性としてアルビナスに代わってハドラーの最期を見届けるのでした。

奥の手でハドラーを助ける:城兵ブロック

前後左右の1列を自在に動く駒、城兵(ルーク)。城兵の駒より生み出されたのがブロックです。ブロックはハドラー親衛騎団の中で、唯一しゃべれません。どうしてしゃべれないかは明らかになっていませんが、「ブローム」という言葉を放つのみ。しかしハドラーと仲間たちへの思いはひときわ強く、あわやメドローア直撃という場面で、仲間を押しつぶして助けるという荒業を見せます。この時自らを犠牲にしており、背中側がごっそりとえぐられてしまいました。クロコダイン同様にパワーファイターの造形ですが、このようにとっさの判断力に優れる一面も。

チェスになぞらえた能力として「キャスリング」を備えています。ルークとキングの位置を一手で入れ替える力で、ハドラーの絶体絶命のピンチの時に使用。自らが討たれる代わりに、ハドラーを助けました。そこでブロックは片言ですが、仲間たちに向けて初めて言葉をしゃべります。「ハドラー様を頼む」と。「チェックメイト後のキャスリングは反則だ」とバーンは怒ります。しかしブロックの表情は、どこか満足そうでした。

捨てたはずの虚栄心:僧正フェンブレン

斜めの列を自由に移動する駒、僧正(ビショップ)。僧正の駒から生まれたのがフェンブレンです。フェンブレンは全身の8割が刃物という身体で、拳や木製の武器では歯が立ちません。ポップの杖もあっさりと切断され、格闘ねずみのチウもズタボロにされました。普段は仲間たちに足並みを揃えているので目立つことはありませんが、フェンブレン曰く「ワシは残酷」とのこと。弱者をいたぶることに快感を感じ、以前のハドラーに似る部分があります。

ハドラー親衛騎団を捨て、自分の決着をつけるために独断でバランとダイを迎え撃ちました。一見身勝手な行動ですが、決着をつけるためにすべてを投げ打つという行動はハドラーそのもの。フェンブレンにもハドラー親衛騎団の高貴な心は、脈々と流れているのです。

騎士道あふれる一陣の風:騎士シグマ

特殊な動き方をする駒、騎士(ナイト)。騎士の駒から作り出されたのがシグマです。圧倒的な跳躍とスピードを武器とする戦い方で、相手を翻弄します。いきさつは不明ですがハドラーから、あらゆる呪文を跳ね返す伝説の盾「シャハルの鏡」を授かっており、ポップの天敵として描かれました。ハドラーへの忠義は直接描かれたことはありませんでしたが、言葉の端々から感じ取ることができます。

最終決戦ではポップと1対1の勝負を挑みますが、ポップの策とメドローアの前に敗北。自身の身体の一部ではないため「シャハルの鏡」は消えないと言い、ポップに託します。バーンとの戦いで大きな決め手となるほどの活躍をして、壊れてしまいました。しかしハドラーをも突き動かしたポップの助けとなれたことは、シグマにとっても幸せだったのではないでしょうか。

ハドラーにもっとも似ている:兵士ヒム

愚直に前に進む駒、兵士(ポーン)。兵士の駒から作られたのがヒムです。ヒュンケルには当初「最弱の駒」と言われましたが、アルビナスは「駒にあるのは役割のみ」と真っ向から否定されています。実際に距離を詰めての格闘戦ではヒムはめっぽう強く、初戦ではダイをも圧倒しました。直情的な性格で熱くなることも多いですが、「ハドラーのため」と言われアルビナスに従うシーンがあります。ハドラーに絶対的な忠誠を誓っているのが、よくわかるシーンです。

最終決戦においてハドラーを含め、親衛騎団は全滅しました。しかし、ヒムだけは死の淵から蘇ったのです。禁呪法生命体では使用できない生命エネルギー・闘気を使ったことから、新たに生まれ変わったとされました。しかも頭部には、ハドラーを象徴するような銀髪を携えて。ヒュンケルはこの現象を、「兵士の昇格(プロモーション)」と想像しました。プロモーションとは、チェスにおいて相手陣地まで踏み入った兵士が好きな駒の能力を得られるというもの。限界を超えて戦い続けるヒムはハドラーの遺志を継ぎ、新しい生命体へと昇格したのです。

【ダイの大冒険】最大の見せ場はハドラーの最期

敵キャラとしてもっとも出番の多いハドラー。最初の頃はコミカルに描かれたこともありますが、最大の見せ場はなんと言っても最終決戦です。感動の連続で、目を離すことができない名シーンですね。

ダイと最後の戦い

ダイとの一騎打ちを申し出て、それに応じるダイ。あまりにも実力が拮抗した2人の戦いは、周囲に他者を寄せ付けないエネルギーフィールドを形成します。これは「真竜の戦い」と呼ばれるもので、太古にボリクスとヴェルザーが雌雄を決する時に発動したようです。バーンでさえ舌を巻く希少な戦いでした。

新必殺技のアバンストラッシュクロス、ギガストラッシュを受け、ハドラーはついに敗北します。超魔生物は生命が断たれると、身体は残らず灰となって消え失せてしまう宿命。そうなる前に、ダイに握手を求めます。ハドラーの表情は、とても満足気で穏やかでした。

キルバーンの罠

ダイがハドラーの手を取ろうとした瞬間、キルバーンの罠が発動します。周囲から炎が巻き起こり、動けないハドラーと消耗したダイは炎の檻に閉じ込められてしまいました。「暗殺は成功した」とほくそ笑むキルバーンでしたが、そう簡単にはいきません。緊急事態が起きてもすぐに動けるように構えていたポップが、罠の中に飛び込んでいました。「ハドラーは信用できても、他の魔王軍は信用できない」というポップは、上から降り注ぐ炎を魔法力で防ぎます。このときからハドラーはポップという男に、大きな感謝と尊敬の念を抱いていたのではないでしょうか。

しかし上から降り注ぐ炎は勢いが強く、ポップも1度諦めかけます。その時に発破をかけたのがハドラーでした。「最後まで諦めないのが、アバンの使徒ではないのか」と叱咤されたポップは、なんとか持ち直します。メドローアを使った脱出作戦を考えたポップですが、炎の圧力が強すぎてメドローアを発動できません。そこに朽ちるだけのはずだったハドラーが立ち上がり、炎を抑え込みます。「急げポップ!骸が動いたのだ!!もうけものと思え!!」とポップをサポートしました。その隙にポップはメドローアを上空へ撃ち、視界を開きます。ダイがルーラを唱えポップがダイに掴まる瞬間、ハドラーが崩れ落ちました。

ハドラーを見捨てることに抵抗を感じたポップは、ダイに掴まり損ねます。脱出に失敗したポップはハドラーに見とれたことを正直に話し、ハドラーを「仲間たちと精一杯努力する姿は、自分たちと同じだ」と言いました。今度こそ死を覚悟するポップに、ハドラーは謝罪の言葉とともに涙を流します。そしてポップのために魔族であることを捨て、人間の神に祈りました。「この素晴らしい男だけは生かしてくれ」と。

アバン復活とハドラーの死亡

全員が絶望した時、人間の神がもたらしたのか奇蹟が起こります。罠の炎が完全に消滅し、そこに現れたのはハドラーに殺されたと思われていたアバンでした。アバンは朽ちゆくハドラーを抱きかかえ、感謝を述べようとします。ハドラーは「相変わらず甘い男よ!」と、ヘルズクローで攻撃。しかしその狙いは背後に迫っていたキルバーンで、見事に胸を貫いたのです。「ダイたちにはお前の力が必要だ」と助言し、ハドラーは完全に動く力をなくしました。

互いに1度は相手を殺した、という奇妙なライバル関係の2人。ハドラーはライバルの腕の中で、灰となって消え去りました

【ダイの大冒険】ハドラーの得意呪文

ハドラーはメラ、イオ、ギラ系の3系統を極めています。魔王時代からメラゾーマとイオナズンは使用できたようですが、ベギラゴンを習得したのは魔軍司令となってから。他の呪文を使ったことがなく、熱系呪文が得意なようです。

火炎呪文メラゾーマ

作中でよく見られる呪文であり、ハドラーも使用できます。「対象が燃え尽きるまで消えない地獄の業火」とハドラー自身が言っていますが、真偽は不明です。ヒュンケルとの戦いで使用しましたが、ヒュンケルが死ぬことはありませんでした。しかし火球として飛ばすだけでなく爪から流し込むような使い方もできるようで、使い方にバリエーションがあったのはハドラーだけです。

極大爆裂呪文イオナズン

イオナズンは爆裂呪文でも、最上位に位置する呪文です。作中ではイオラは何人か使っていましたが、イオナズンを使うキャラは多くありません。習得が難しい呪文なのは間違いないのでしょうが、あまり出番がありませんでした。【ダイの大冒険】ではベギラゴンの方が強い設定で、ハドラーもここぞという時はベギラゴンを使用していました。

極大閃熱呪文ベギラゴン

閃熱呪文ギラ系統の極大呪文。
【ダイの大冒険】において、オリジナル呪文を除けば最高の威力を誇る呪文です。使用できるのは限られた人物のみで、作中ではハドラーとマトリフだけ。ハドラーも魔軍司令となってから習得しており、魔王時代には使えませんでした。マトリフが使用した際も「使えるはずがない」と驚愕しています。

【ダイの大冒険】ハドラーの必殺技

当初のハドラーは必殺技らしい必殺技は持っておらず、身体能力を活かした格闘と魔法での戦いを得意としています。魔軍司令時代は剣を使うことはなく、超魔生物となってから剣を使うように。この時に剣をマスターしたのかは、作中では触れられていません。

地獄の爪(ヘルズクロー)

手の甲から硬質化した4本の骨を突き出し、相手を切ったり突いたりする技。魔軍司令時代のハドラーは直接戦うことが少なく、作中で頻繁に登場したわけではありません。しかしヒュンケルとの戦いで、オリハルコンに次ぐ強度の鎧を簡単に傷つけたり、不意打ちで貫通したりと破壊力はかなりのものです。終盤ではハドラーが剣を手にしたので、メインではなくなりますが要所要所で使われ、相手に致命傷を負わせています。

地獄の鎖(ヘルズチェーン)

ヘルズクロー同様に硬質化した骨を、鎖状に撃ち出す技です。中距離戦に長け、ダイ・バランのタッグに使用しました。鎖自体がチェーンソーのような刃になっていて、縛り上げられただけでダイは血しぶきをあげています。ただハドラーの性格と合わなかったのか、作中で使用されたのはこの1回だけです。

超魔爆炎覇(ちょうまばくえんは)

超魔生物となったハドラーの必殺技。ダイやバランが操る魔法剣に対抗すべく、ハドラーが編み出した技です。ハドラーの右腕に収納された「覇者の剣」はオリハルコン製で、ダイの使う「ダイの剣」やバランの「真魔剛竜剣」と同等の強度を持ちます。「覇者の剣」に炎の暗黒闘気である「魔炎気」をまとわせ、豪快に斬りつけることで魔法剣と同等の威力を発揮。ダイの剣にひびを入れたり、バーンを後一歩まで追い詰めたりと終盤の必殺技にふさわしい活躍を見せました。

【ダイの大冒険】ハドラーの名言3選

ハドラーの名言は、最終決戦に集約されていると言っても過言ではありません。魔王時代、魔軍司令時代にも名言らしい言葉はありますが、3選としたので最後のシーンから選ばせていただきました。

おまえたちの忠誠にこの一太刀で答える

ダイとの決戦で親衛騎団の全滅を悟ったハドラーは、今までの部下に対して思いを馳せます。まず思い浮かんだのは、旧六大軍団長。ハドラーは指揮官としての自分が不甲斐なかったから、魔王軍は勝てなかったと気づきます。その上でハドラー親衛騎団の素晴らしさを改めて感じ、「最後の最後で、部下に恵まれた」と心の内でつぶやきました。そしていよいよ、ダイと最後のぶつかり合いです。

「さあいくぞっ!!おまえたちの忠誠に…この一太刀で答える!!」

ハドラーの350年がこもった一撃です。自分の過去の不甲斐なさも、自分のために生命を賭した親衛騎団の想いもすべて乗せて、ダイにぶつかりました。

全身全霊!敗れたりっ!

ハドラーは折られた「覇者の剣」を触媒に生命エネルギーの剣で「超魔爆炎覇」を仕掛けます。しかしダイの新必殺技「ギガストラッシュ」の前に敗北。

「我が全身全霊ッ!!敗れたりっ!!」

そしてハドラーはついに地に伏すのでした。これほどまでに潔く、かっこいい敗北宣言はなかなかありません。自分の身かわいさに、敵を応援していた男とは思えませんね。

オレの死に場所を、この男の腕の中にしてくれるとはな

復活したアバンのおかげでなんとかキルバーンの罠を脱したものの、ハドラーはもはや朽ち果てるだけでした。ライバルであり、ある意味最高に信じられる男アバンに抱きかかえられながら、少しずつ灰になるハドラー。ポップを死なせたくない一心で、人間の神に祈ったハドラーの本当に最後のセリフです。

「…ポップよ…」
「おまえたち人間の神というのも…中々粋なやつのようだぞ…」
「…オレの…生命とひきかえに…」
「…オレがかつて奪った大切な者を…おまえたちに返してくれた…」
「そのうえ…」
(オレの死に場所を…この男の腕の中にしてくれるとは…な…!)

名言に挙げた最後の言葉は朽ちていく中でのハドラーの思いで、言葉として発せられたわけではありません。
その思いがポップやアバンに伝わったかは定かではありませんが、ハドラーの死に様は強く彼らの心に刻みつけられたでしょう。

【ダイの大冒険】1991年版ハドラーの声優は青野武さん

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たくさんの作品に出演し、特に悪役や老人の役が多い傾向にあります。本人も様々な感情を表現できるという理由から、悪役を好んでいたようです。「らんま1/2」や「犬夜叉」など高橋留美子の原作アニメや、「ONE PIECE」の常連でもありました。特徴的なバリトンボイスをまた聞きたいですが、残念ながら2012年に病没。

代表作は「ONE PIECE」ジュラキュール・ミホーク(初代)、「ドラゴンボールシリーズ」ピッコロ大魔王が挙げられます。

【ダイの大冒険】魂が震えるハドラーの成長をアニメで観よう!

デルムリン島でアバンと戦うハドラーは、鼻水を垂らすようなカッコ悪いキャラでした。それがいつの間にか、真の武人にまで成長。ハドラーというキャラクターは、死の瞬間まで見ることで本当に好きになれるキャラクターです。2020年アニメがどこまでやるか分かりませんが、ぜひ最後までやりきってほしいと思います。【ダイの大冒険】の素晴らしさを教えてくれるキャラクター、ハドラーの活躍が楽しみで仕方ありません。

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