【魔人探偵脳噛ネウロ】あらすじ&最終回(ネタバレ)

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2005年から2009年にかけて、週刊少年ジャンプで連載されていた作品、魔人探偵脳噛ネウロ。ジャンプ史上の「怪作」と言われるこの作品は、いったいどのような作品だったのでしょうか。あらすじを解説していきます。

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目次

魔人探偵脳噛ネウロとは?

推理物と見せかけた娯楽作品

魔人探偵脳噛ネウロとは、週刊少年ジャンプで2005年から2009年にかけて連載していた漫画で、松井̬優征先生が「暗殺教室」の前に連載していた作品でもあります。

探偵、とタイトルにはありますが、主人公は人間ではなく魔人です。更に、超人的な身体能力魔界由来の超能力染みた道具を使って事件を解決する、「推理物の様な娯楽作品」というジャンルになっています。

連載当時、道具や能力で先に解答を見つけ出し、その後であたかも推理したかのように振る舞う、という手法には驚かされました。

魔人探偵脳噛ネウロの主な登場キャラクターを紹介!

あらすじに触れる前に、魔人探偵脳噛ネウロの主だったキャラクター達を簡単にですが紹介します。

どんな難事件も解決するドS魔人・脳噛ネウロ

史上最凶の探偵にして魔界から来た魔人

この作品の主人公で、魔界から地上へとやってきた魔人。それが脳噛ネウロ(のうがみ ねうろ)です。脳噛ネウロは「謎」を食料とする魔人で、単純な物ばかりだった魔界の謎を全て食い尽くしてしまい、自身を満たしてくれる「謎」を求めて地上へと来ました。

非常にドSな性格をしており、相方の桂木弥子に拷問じみたイタズラを日夜仕掛けています。超絶的な身体能力と、魔界の道具を使って事件を解決していきますが、魔人だからか「人の感情を読めない」という欠点があります。

ネウロに振り回される腹ペコ女子高生・桂木弥子

ヒロインとは思えない顔芸が特徴

桂木弥子(かつらぎ やこ)は、地上に出てきた脳噛ネウロの相棒役で、この作品のもう1人の主人公です。最初は、脳噛ネウロに脅されて、隠れ蓑としての探偵役を演じていました。

しかし、脳噛ネウロと一緒に数々の事件を解決し、時には挫折を感じながらも人間的に成長します。脳噛ネウロの急所となる「人の感情」に関連した「謎」では、解決に大きく貢献する場面もありました。

また、とんでもない大食で、作中ではよくネタにされています。

警視庁の敏腕刑事・笹塚衛士

魔人探偵脳噛ネウロ 11 (集英社文庫(コミック版))

胸に「あるもの」を秘めた凄腕の刑事

笹塚衛士(ささづか えいじ)警視庁所属の刑事です。職業上、探偵業をしている脳噛ネウロと桂木弥子とは、事件関連で何度も会うことになります。

常に無表情でダウナーのような雰囲気を漂わせていますが、射撃術・格闘術共にかなりの腕前を持ち、作中ではその高いスキルを使っての活躍を見せました。

かつて、自身の家族を何者かに惨殺されるという凄惨な事件があり、その事が後々笹塚衛士の運命を大きく狂わせていきます。

ネウロの下僕になってしまった男・吾代忍

魔人探偵脳噛ネウロ 3 (集英社文庫(コミック版))

義理堅い元ヤクザ

脳噛ネウロが探偵事務所となるテナントを探している時に、出会ったヤクザ金融業にいたチンピラが吾代忍(ごだい しのぶ)です。金融業の中で隠されていた殺人事件の解決後、脳噛ネウロに「使える人材」として目を付けられてしまいました。

粗暴な性格をしていますが、義理堅い部分が何かと頼りになり、数々の事件で縁の下の力持ちのような働きを見せます。

ネウロのライバル!?恐るべき怪人・怪盗X

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)

怪物強盗、略して「怪盗」

脳噛ネウロは魔人というその性質上、無敵に等しい力で事件を解決していきました。脳噛ネウロが初めて人物として興味を示し、その後脳噛ネウロを何度か追い詰めた相手が怪盗X(かいとう さい)です。相棒にアイという女性を連れています。

恐るべきはその能力。細胞単位で体を変化させ、任意の人間や動物に文字通り「変身」することができるという、人間を完全に超越した力を保有しています。

しかし、副作用として怪盗X自身も「自分」というものが分からない状態になっており、自身に「自分の中身」を見せてくれるかもしれない、脳噛ネウロに執着していきます。

人類の生み出した邪悪の化身・シックス

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 16 (ジャンプコミックスDIGITAL)

人類を滅ぼす「悪意」のプロフェッショナル

遥か昔、ある鍛冶屋の一族が職業柄「人を殺害する手段」だけを考えた結果、そのために必要な「悪意」7000年という途方もない歳月をかけて繰り返してきました。その果てに生まれ落ちた「悪」そのもの、それがシックスです。

出生もさることながら、怪盗Xすら遥かに超える能力と邪悪さで、脳噛ネウロを追い詰めていきます。

魔人探偵脳噛ネウロのあらすじを紹介!

ここからは、魔人探偵脳噛ネウロのあらすじの中で、特に重要なものをピックアップして紹介していきます。2人の探偵は、どのように出会い、どのような物語を紡いでいったのでしょうか。

脳噛ネウロと桂木弥子の出会い、探偵デビュー編

まず、1番最初に紹介するエピソードは、脳噛ネウロと桂木弥子の出会いです。彼らの出会いはある意味で彼ららしい、と言えるものでした。

魔人と女子高生の衝撃的な出会い

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

出会いは悲しい別れの中で

物語は何者かに殺害された桂木弥子の父親、桂木誠一(かつらぎ せいいち)の葬式から始まります。父親を亡くし、感情がごちゃごちゃになっている桂木弥子の前に、脳噛ネウロは突然姿を現しました。

ファミレスに移動して話を聞くと、脳噛ネウロは魔界からやってきた「謎」を食料とする「魔人」であり、地上の「謎」を食べるのを手伝って欲しいと言います。

説明中にファミレスで起こった殺人事件を解決し、「謎」をあっさりと食べてしまった脳噛ネウロに、桂木弥子は「恐怖」「期待」を感じます。彼ならば、父親が殺害された事件の「謎」を解いてくれるのではないか、と。

桂木弥子の父親殺害の真犯人とは…

身近にいた真犯人

魔界777ツ能力「異次元の侵略者」を用いて警察のデータをハッキングし、そこから脳噛ネウロが暴いた殺人事件の真犯人。それは、笹塚衛士と共にこの事件を担当していた刑事、竹田敬太朗(たけだ けいたろう)でした。

竹田敬太朗は刑事を続けているうちに、「自分が仕事柄良く見るネガティブな表情に、悦楽を感じる人間だ」と気付きます。そして、「刑事である自分は、人の表情を加工することができる」、という事にも同時に気付いてしまったのです。

事件は解決しましたが、脳噛ネウロは桂木弥子が探偵として名声を得れば、謎が寄ってくると言います。こうして、女子高生と魔人のコンビは結成されたのでした。コンビ誕生の瞬間というのは、どの作品でも高揚しますね。

桂木弥子魔界探偵事務所の設立

魔人探偵脳噛ネウロ ねんどろいど 脳噛ネウロ

桂木弥子の安住の地?

事件を解決しながら、脳噛ネウロはあることを思いつきます。事件の度に、別行動している桂木弥子を探しにいくのは面倒臭いということです。

その思いつきから、社長が殺害されたという事件を隠蔽していたヤクザの金融業にたどり着いた脳噛ネウロは、事件の解決と引き換えにテナントの明け渡しを提案しました。

ワイヤーを使ったトリックを暴き、事件は解決されましたがヤクザ達は明け渡しを拒否。しかし魔人に敵うはずもなく、脳噛ネウロは探偵事務所と新しい下僕、吾代忍を手に入れたのでした。

初めての客は世界最大の歌姫!?

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

歌姫アヤ・エイジアを取り巻く事件

事務所を設立して最初に訪れた客は、世界最大の歌姫と言われるアヤ・エイジア、本名逢沢綾(あいざわ あや)でした。依頼は「1年前と3年前に自分の大切だった人が自殺している。その真相を確かめて欲しい」というものです。

脳噛ネウロが導き出した事件の真相は、「逢沢綾が2人を殺害した」でした。大切な人ができたことで、歌に込めていた「孤独」を感じることができなくなってしまった逢沢綾は、2人を殺害して「孤独」に戻ることを選んだのです。

逢沢綾から依頼された事件を解決してしまった(ということになっている)桂木弥子は、驚異の探偵デビューを果たすことになります。

「自分」を探す怪人!怪盗X邂逅編

ここからは脳噛ネウロと桂木弥子が探偵としてデビューした後に出会う、ある怪人とのエピソードです。人間の常識を超えた怪物とは…?

怪盗Xとの初めての出会い

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)

身近に潜んでいる悪魔

事務所に持ち込まれた1件の依頼から、脳噛ネウロと桂木弥子は、ある存在と出会うことになります。

依頼主の家族である老婆に化け、ペット誘拐殺人事件の解決時に2人の前に姿を現した怪人。海外のメディアでは「monster robber X・I」「未知」を表すXと、不可視を表すIを繋げて呼ばれたその人物こそ、怪盗Xでした。

その後、細胞単位で桂木弥子に変身し、脳噛ネウロに近づいた怪盗Xでしたが、脳噛ネウロには即座に見破られてしまいます。変異を続ける「自分」が分からず、脳噛ネウロのことがもっと知りたい、という怪盗Xは、こうして脳噛ネウロに執着を始めるのでした。

エリート警視・笛吹直大と爆弾魔

魔人探偵脳噛ネウロ 魔人と女子高生 (SHUEISHA JUMP REMIX)

驚異は怪盗Xだけじゃない

世間を恐怖に陥れている怪盗Xですが、犯罪者は怪盗Xだけではありません。連続爆弾魔「ヒステリア」の事件に、かつての笹塚衛士の同期である笛吹直大(うすい なおひろ)警視が絡んできます。

過去に笹塚衛士と揉め、仲が険悪になっている笛吹直大は、脳噛ネウロと桂木弥子にもいい感情を見せません。街で起こっているヒステリアの事件も、介入させようとはしませんでした。

しかし、脳噛ネウロの推理力と、爆弾を射撃によって停止させる笹塚衛士の能力を見た笛吹直大は、渋々ながらも彼らの力を認めます。エリートと呼ばれるキャラクターは、一般的にプライドが高い傾向がありますが、笛吹直大は典型例ですね。

悩める桂木弥子の相談相手

魔人探偵脳噛ネウロ 10 (集英社文庫(コミック版))

度々お世話になる相手とは…

いくつかの事件を経て、桂木弥子はあることに悩むようになります。それは「自分の事務所での役割について」です。

悩んだ桂木弥子は、かつての客であり、逮捕されても、未だ塀の中で新曲のレコーディングを続けている歌手、逢沢綾に悩みを打ち明けることにします。

桂木弥子の悩みを聞いた逢沢綾は、「脳噛ネウロが外側から、桂木弥子が内側から犯人を追い詰める」と言います。更に、「近い将来、脳噛ネウロは桂木弥子の力を必要とする」と、予言めいたアドバイスをするのでした。

怪人からの挑戦状・怪盗Xとの戦い

魔人探偵脳噛ネウロ 怪物強盗X・I (SHUEISHA JUMP REMIX)

脳噛ネウロの隙を突く怪盗Xの策とは…?

怪盗Xはある芸術家の最後の作品である像を奪うと、予告状を世間に叩きつけます。脳噛ネウロはこの挑戦を受け、桂木弥子と共に芸術家の邸宅へと乗り込みました。

芸術家の遺族の殺人を暴き、いつものように「謎」を脳噛ネウロが食べようとした瞬間、なんと芸術家の飼っていた「犬」に変身していた怪盗Xが姿を現します。脳噛ネウロを変身時に体内に隠していたショットガンで撃ち、逃げると警察の包囲を抜けて追ってきた脳噛ネウロと対峙します。

脳噛ネウロは人間界に来て、徐々に弱っていましたがそれでもまだ魔人の域。怪盗Xにわざと切り落とさせた右手だけで怪盗Xを圧倒し、初戦は脳噛ネウロの勝ちに終わったのでした。

ネットに忍び寄る悪夢・電人HAL編

脳噛ネウロの次なる相手は、なんと超高性能AI。電脳という新しいフィールドに蔓延る悪魔が脳噛ネウロに挑戦します。

犯罪者制作プログラムの恐怖

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 9 (ジャンプコミックスDIGITAL)

見た人間を犯罪者にする電子ドラッグ

ある放火事件を追っていた脳噛ネウロと桂木弥子は、いつものように犯人を追い詰めますが、そこで奇妙な事態に出くわします。犯人が「動機が分からない」というのです。

その場に偶然居合わせた、警視庁情報犯罪課の篚口結也(ひぐち ゆうや)によれば、これはある電子ドラッグを見た結果だと言います。

その電子ドラッグを見た人間は、心の箍を外して深層意識の犯罪願望を解放し、犯罪者になってしまう、文字通りの「犯罪者制作プログラム」だったのです。見ただけで、というのは単純かつ効率のいい恐るべきプログラムですね。

接触!電人HAL

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 10 (ジャンプコミックスDIGITAL)

脳噛ネウロ初の敗北…?

そのプログラムに興味を持った脳噛ネウロは、ハッキングの魔界能力「異次元の侵略者」を用いての接触を試みます。電子の海に潜った脳噛ネウロを待ち受けていたものは、とてつもないレベルのセキュリティでした。そのセキュリティに対し、脳噛ネウロは敗北し、正体を探ることができません。

脳噛ネウロと桂木弥子は、その正体を調査するうちに、かつての旅行で出会った春川英輔(はるかわ えいすけ)という大学教授に行き当たります。

しかし、春川英輔に会う前に、大規模なTVジャックから放送された電子ドラッグを辿り、脳噛ネウロは再びそのプログラムと接触します。深部で出会ったAIは、自らを電人HAL(でんじん はる)と名乗り、製作者の春川英輔は、電人HALの手によって既に殺害されていたのでした。

壊せ!スフィンクスの防壁

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 11 (ジャンプコミックスDIGITAL)

強固なセキュリティを突破するが…

脳噛ネウロは電人HALを守護するセキュリティこと、「スフィンクス」によって再び弾き出されてしまいます。脳噛ネウロはまずはセキュリティをなんとかするべく、3台のスフィンクスのコンピューターを物理的に破壊することにしました。

スフィンクスが次々と破壊されていく中、電人HALは次の手段として、日本でもトップレベルのハッキングの腕を持つ篚口結也に目を付け、電子ドラッグで洗脳。

脳噛ネウロが篚口結也の守る最後のスフィンクスを破壊した時には、電人HALは更に強固な要塞として、空母「オズワルド」をジャックしていたのでした。

オズワルドのパスワードを暴け!

魔人探偵脳噛ネウロ 文庫版 コミック 全12巻完結セット (集英社文庫―コミック版)

脳噛ネウロの欠点

オズワルドを攻略しようとする脳噛ネウロの前に、電人HALではなく、製作者の春川英輔が設定した最終制御パスワードが立ちはだかります。

このパスワードは、春川英輔が電人HALの暴走に備えて設定したもので変更は不可能、そして知っている者は春川英輔と電人HALのみ。電人HALは、だからこそ、春川英輔を殺害したのでした。

ここにきて脳噛ネウロの欠点が浮き彫りになります。脳噛ネウロは論理には強くても、人の感情を理解するのが非常に苦手なため、感情によって設定されたパスワードを読み解くのは、人より難解になってしまうのです。

春川英輔という人間を知る

魔人探偵脳噛ネウロ 12 (集英社文庫(コミック版))

桂木弥子の奮闘

脳噛ネウロにパスワードの解読を任された桂木弥子は、まず警察の資料を片っ端から読み解き、春川英輔という人間を知ることにします。

春川英輔の講義映像を見ていた桂木弥子は、ある「くだらない理由」からパスワードに光明を見出します。

オズワルドに乗り込んだ脳噛ネウロと桂木弥子は、無事にパスワードを突破。電人HALを打ち倒し、電人HALの出した「謎」を食べることに成功したのでした。

電人HALの目的とは何だったのか

ドラマCDシリーズ「魔人探偵 脳噛ネウロ」 (<CD>)

願ったのはありえない奇跡

春川英輔の脳をコピーして作成された電人HAL、つまり春川英輔の望みとは、パスワード「1/1000000000000000000」こと、過去に失った相手である本城刹那(ほんじょう せつな)に再び会うことでした。

本城刹那は現代医学では理解不能な脳の病に冒されていて、彼女を救うのが不可能だと知った春川英輔。彼は、電脳の世界でゼロから本城刹那を再構築するという奇跡を望み、電人HALを製作したのです。

電人HALは消去されていく中、自身の体が刹那にまで分解されて初めて、本城刹那を近くに感じ、満足して消えていったのでした。

再びの怪盗X・決戦編

電人HALを退けた脳噛ネウロに、電人HALの残骸から電人HALの電子ドラッグ能力を会得した怪盗Xが再びの挑戦状を叩きつけます。そして、対決の結末は驚くべき事態へ…

囚われの桂木弥子

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 15 (ジャンプコミックスDIGITAL)

怪盗Xの仕掛けた罠

電子ドラッグの能力を得た怪盗Xは、脳噛ネウロから桂木弥子を引き離そうと、罠をしかけることにしました。

電子ドラッグで強化された手駒に、脳噛ネウロがおびき出されているうちに桂木弥子へと接近。桂木弥子を拉致することに成功します。

怪盗X最後の挑戦

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 14 (ジャンプコミックスDIGITAL)

脳噛ネウロの謎解き

拉致した桂木弥子を電子ドラッグによって洗脳、強化した怪盗Xは、自身も桂木弥子の姿へと変化し、同時に脳噛ネウロに襲い掛かります。

しかし、脳噛ネウロは全く見分けがつかない2人を見破る方法を瞬時に構築。「うそつき村と正直村」に似た論理で、怪盗Xの奇策を打ち破りました。

ちなみに、コミック版のおまけページにこの謎解きが載っているので、興味のある方はチャレンジしてみてください。

現れる巨悪・その名はシックス

魔人探偵脳噛ネウロ 8 (集英社文庫(コミック版))

怪盗Xの正体とは

追い詰められた怪盗Xは、ヘリを奪取し、逃げようとします。ところが、運転席に座っていた相棒のアイが突如、その場にいた国際警察の協力者であるアンドリュー・シクソンによって射殺。

あっけにとられる全員を前に、アンドリュー・シクソンだったものは正体を現します。アンドリュー・シクソンの顔の皮を脱ぎ捨てたその男はシックスと名乗り、怪盗Xを連れ戻しに来たと言いました。

シックスの語る怪盗Xの正体。それは、社会に放たれたシックスのクローンであり、アイという協力者を得たことによって行方がつかめなくなっていただけの、元々中身の無い者だったのです。シックスは脳噛ネウロの正体を一目で看破すると、悠々とその場を去っていくのでした。

最終章・新しい血族編

魔人探偵脳噛ネウロの最後の相手は、人類を滅ぼし、支配種族の交代を企む「新しい血族」です。超一流の犯罪者達を前に、脳噛ネウロと桂木弥子はどう戦っていくのでしょうか。

「悪意」の定向進化と相容れない2人

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 20 (ジャンプコミックスDIGITAL)

生態系の頂点として

脳噛ネウロをを自身の茶会へと招待したシックスは、脳噛ネウロに自身の事を話します。シックスは「悪意」を人類が7000年に渡って定向進化させ続けた末に、もはや人類とはDNAのレベルで異なった存在であり、人ならざる者同士の協力を持ちかけてきます。

しかし、脳噛ネウロは提案を一蹴。シックスは人類を滅ぼそうとしていますが、脳噛ネウロは自分の食糧として人類の生存を望んでいます。生態系の頂点としての2人は、決して相容れないのでした。

シックスからの刺客

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 18 (ジャンプコミックスDIGITAL)

恐るべき力の血族達

シックスの提案を拒否した脳噛ネウロを、シックスから送り込まれた刺客達が襲います。水の流れを自在に読む力を持ったDR、大地の脆い部分を見抜いて崩壊させるテラ、植物の生長や毒を操る吾代忍の昔の知り合いであるヴァイジャヤ

脳噛ネウロは桂木弥子や笹塚衛士の協力もあって刺客達を退けますが、人間界で元々弱っていた魔力を次々を消費させられていきます。

最後の刺客、人々を扇動する魔女ジェニュインを屈服させて、シックスの居場所を吐かせようとした脳噛ネウロでしたが、最後の最後で失敗。血族達の忠誠心の高さを思い知ります。

復讐の笹塚衛士

魔人探偵脳噛ネウロ カラー版 19 (ジャンプコミックスDIGITAL)

新たな敵と復讐者の末路

刺客達との戦いも一段落したところで、笹塚衛士が姿を消します。どこからか自身の家族を殺害したのがシックスである、という情報を入手した笹塚衛士は、シックスを復讐として、たった1人で殺害しようとしたのです。

しかし、入念な準備もシックスには及びませんでした。怪盗Xを洗脳・調整し、「相手の記憶を読み取り変身する」という凄まじい能力を身に着けたシックスの新しい手駒・Ⅺ(いれぶん)に隙を突かれ、笹塚衛士はシックスに殺されてしまいました。

内通者の正体、折れた桂木弥子

魔人探偵脳噛ネウロ コミック 全23巻完結セット (ジャンプコミックス)

元々はただの女子高生

笹塚衛士が殺害された直後、桂木弥子はあることに気が付きます。DRの頃から桂木弥子達に協力してくれていたホームレス、本城刹那の父親でもある学者の本城二三男(ほんじょう ふみお)が怪しいと。

問い詰めると本城二三男はシックスの信奉者である正体を露わにし、娘である本城刹那すらも実験動物としてシックスに捧げたと言います。憤る桂木弥子の前で、本城二三男は自身に毒を注射。憎んでいたのはシックスに抗いきれない自分であると、謝りながら自殺します。

それを見てしまった桂木弥子は、ついに人が目の前で死ぬ痛みに耐えきれなくなり、脳噛ネウロに失望されながらも逃げ出してしまいました。

桂木弥子の再起、そして遺されたもの

魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 17 (ジャンプコミックスDIGITAL)

折れた心を組み上げながら

すっかり元気を無くしてしまった桂木弥子の元へ、刑務所から抜け出してきた逢沢綾が訪れます。全てを話し、「こんな悲しいなら出会わなければよかった」と言う桂木弥子へ、逢沢綾は「出会いは必ず何かを残す」とアドバイス。

そのアドバイスを聞いた桂木弥子は、本城二三男の最後の言葉を思い出します。本城二三男が暮らしていたダンボールハウスへ行くと、そこにはシックスの隠れ家を偶然突き止めてしまったという、桂木弥子宛てのレポートが遺されていたのでした。

脳噛ネウロの元へと戻った桂木弥子は、「もう逃げない」と誓い、シックスへ繋がる手がかりを渡します。

脳噛ネウロの信頼・桂木弥子VSⅪ

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追い詰められたシックス

警察の奮起もあり、隠れ家への避難を余儀なくされたシックスは、隠れ家を突き止められた脳噛ネウロとの決戦に挑みます。

これまでの血族の全ての力と、生体金属を操るシックス、そして記憶の中の犯罪者達の力を再現するⅪに苦しめられる脳噛ネウロ。

しかし、奇策で桂木弥子へと注意を向かせた脳噛ネウロは、隙を突いて1度離脱。「何にでも変身できるなら、理論上Ⅺを怪盗Xに戻せば無力化できる」と、Ⅺの撃破を桂木弥子に頼みます。脳噛ネウロから初めて「相棒」と呼ばれた桂木弥子は、Ⅺと対峙します。

怪盗Xの取り戻した「自分」

魔人探偵脳噛ネウロ ねんどろいど 桂木弥子

怪盗Xの最後

桂木弥子は、脳噛ネウロに変身して近づいてきたⅪを即座に見破り、動揺させると、自分の記憶を読むように言います。桂木弥子の記憶を読んだⅪは、シックスに封印されていた怪盗Xだった時の自分を思い出し、油断したシックスの心臓を奪い取ります。

しかし、事前に裏切り防止として体内に埋め込まれていた爆弾と、なお生きているシックスからの報復の斬撃によって、怪盗Xは致命傷を受けてしまいました。最後に笹塚衛士に変身し、桂木弥子を泣かせることに成功した怪盗Xは、満足して息絶えました。

飛来したステルス戦闘機に乗って逃げるシックスに、飛行能力の魔帝7ツ兵器「飛んで虫に入る火」によって追いつく脳噛ネウロ。2人の最終決戦は、高度3000mで行われるのでした。

最終決戦・脳噛ネウロVSシックス

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最も屈辱的なシックスの最後

2人の決戦は、勝負ごとに対する「悪意」を進化させ続けてきたシックスが優位に進めます。そこで脳噛ネウロは、自分の命を賭して最強の魔帝7ツ兵器「二次元の刃」を召喚。

「斬った」という結果を直接造り出す魔剣で、シックスを頭部だけ残してバラバラに引き裂いた後、戦闘機の自動操縦に合わせて空中に放り投げます。

シックスへ向けて飛行する戦闘機の先頭へ腰かけた脳噛ネウロは、「靴を舐めろ、その全身で」と言い放ち、シックスを粉々に粉砕。落下する戦闘機の上で、脳噛ネウロは生き残れないことを思いながら眠るのでした。

さらば、魔人探偵脳噛ネウロ

魔人探偵脳噛ネウロ 死の「赤い箱」ふたたび (SHUEISHA JUMP REMIX)

魔界への帰還

偶然か運命か、生前に春川英輔の構築した救助ネットワークによって、海から救出された脳噛ネウロ。しかし、傷は深く、一向に目覚める様子がありません。そんな中、事務所へと謎の人物が訪れます。

やってきたのは青膿ゼラ(あおみ ぜら)という魔人。青膿ゼラは脳噛ネウロに「魔界に帰らなければ死ぬ」と言い、忠告を聞き入れた脳噛ネウロは、留守を任せた桂木弥子と他愛のない話を1晩中して、魔界に帰っていったのでした。

最終回・再会の時

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世界1の探偵、そして…

3年後、19歳になっていた桂木弥子は、これまで犯人の心理を肌で感じてきた経験を活かして、重箱1つでどんな事件も解決する世界1の探偵として名を馳せていました。

そして、桂木弥子はが乗った飛行機の上に、見知ったシルエットがあります。こうして再び「謎」を食べるために、魔人は地上へと帰ってきました。

魔人と女子高生の歩んだ軌跡

あくまでも「単純娯楽作品」

推理物のようで推理をしていない単純娯楽作品という触れ込み、犯人達の常人離れした犯行動機など、まさしく「怪作」というのが相応しい魔人探偵脳噛ネウロ。

再会したその後の道筋にも興味がありますが、それは2人だけが知る物語なのでしょうね。

 

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