ブチャラティは、自らの所属する「パッシオーネ」のボス・ディアボロの手によって致命傷を負うものの、復活を遂げています。
物語の終盤まで存命していたかのように見えますが、実は復活時点で既に死亡していた可能性が高いのです。しかし、彼の死のタイミングや真相は原作者である荒木飛呂彦(あらきひろひこ)先生からも明かされておらず、今でも謎に包まれています。
目次
ジョジョの奇妙な冒険第5部の準主役的存在のブチャラティ
ブチャラティは「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風」に登場するギャング組織「パッシオーネ」の幹部です。
冷静沈着で、仲間内や他人からも慕われやすい性格をしているブチャラティは、話中でパッシオーネのボス・ディアボロの娘であるトリッシュを護衛するために結成された通称「護衛チーム」のリーダーを務めます。
彼の活躍シーンは「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風」の主人公ジョルノと並んで多いということもあり、多くのファンがいます。
別の記事内でブチャラティについてより細かく解説していますので、併せて参考にしてみてください。
【ジョジョの奇妙な冒険 第5部】ブチャラティが死んだ!死亡シーンは?
残念ながら、多くの人に慕われてきたブチャラティは作中で死亡しており、彼の死亡は護衛チームだけでなく多くのファンの悲しみを誘いました。
ブチャラティがディアボロの持つスタンド「キング・クリムゾン」によって重症を負い、駆け付けたジョルノによって無事に傷の治療を受けました。
その後、回復したかのように見えたブチャラティには多くの「異変」が見られるものの、彼はディアボロとの最終決戦まで戦い続け、最終的に死亡してしまいます。
ブチャラティはディアボロとの最初の遭遇時に既に死亡していた?
ブチャラティ未だに引きずってる…だって原作ではこんなじっくり見ることなかったというかページめくったら死亡確定演出されてたみたいな状態やったやん…? pic.twitter.com/6rYcdhrUDi
— 瑞貴 (@mzk_hobby_game) February 24, 2019
前述の通り、ブチャラティは初めて遭遇したディアボロのスタンド攻撃によって致命傷を負っていますが、駆け付けたジョルノのスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」によって治療を受けており、最終決戦まで存命しているように見えますよね。
しかし、最終的に魂が天に召されて「死亡」するまでの短い時間、彼の身体がだんだんと朽ち果てていくシーンや、重傷を負ったにも関わらず出血がない、身体が冷たかったといったような異変がところどころで見られます。
このように、復活したかのように見えたブチャラティは「既に死亡していた可能性がある」ことがわかるシーンがちりばめられているのです。
【死の疑問】ブチャラティはどうして生きていた?3つの視点
一見、復活したかのように見えて、実は既に死亡していた可能性が非常に高いブチャラティ。
彼の肉体は死してなお、ジョルノたちの前で「生きているように」見せ、最後まで戦い抜いていましたが、ブチャラティはどうして生きていたのでしょうか?
ここで、ブチャラティがどうして最終決戦まで死してなお生きている火のような演出が施されたのか、3つの視点から疑問を考察していきます。
1)ブチャラティの強い精神力とジョルノのスタンドによって魂だけが生きていたという視点
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風30話
ブチャラティの死亡フラグが遂にたちましたね。
ちょっと悲しいですが、最終決戦が近いです。
最近はジョルノの活躍の場が、奪われがちだったので、そろそろ
ジョルノ主体に戻りそうですね~
来週の展開に期待♪#ジョジョ#アニメ#アニメ好きと繋がりたい pic.twitter.com/Zb82oY8AZs— 転スラちゃん (@kojiki072) May 18, 2019
ジョルノのスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」の力がブチャラティが生来から持つ正義感溢れる魂の力と呼応したことで、わずかながら延命したのではないか、という視点です。
ジョルノはディアボロによって致命傷ともいえるケガを負っていたブチャラティを、スタンドの力で治しています。
作中でも、ジョルノ自身が治癒したはずのブチャラティの体温の低さが異常だ、という「異変」に気が付く描写が見られます。
さらに、氷のごとく冷たい身体であろうブチャラティは、ディアボロの親衛隊・チョコラータの持つスタンド「グリーン・デイ」の「生命にカビが生える」という力をもってしても、彼自身がカビてしまうことはありませんでした。
ヴェネツィア、つまりディアボロとの最初の対面の時点でブチャラティの死にかけていた魂は、彼の持つ強い精神力とジョルノのスタンドで生命エネルギーが注入されたことで、最後の力を振り絞ることができたのではないか、と考えられます。
その証拠に、その後の数々の戦闘とスタンドの使用過多によってブチャラティの肉体が徐々に崩壊し、最終的には死亡していることからも、納得のいく視点ですよね。
2)「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風」進行の都合上でブチャラティの死からの復活が必要だったという視点
ジョジョ33話
ポルナレフ死亡で知ってても悲しかった…
でもワクワクが半端ない!漫画を読んでて、個人的にここのブチャラティのセリフが、あまりにいい奴すぎて思わず
「ブチャラティ…お前って奴ぁ…!」
てなるの、わかる人いるかな?#jojo_anime #ジョジョの奇妙な冒険 #ブチャラティ pic.twitter.com/JdEPkPPoh8— にゃんにゃん先生 (@susikuro) June 7, 2019
続いての視点は、「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風」という物語の進行の都合上、ブチャラティは死からの復活がどうしても必要だったという視点です。
この視点を紹介するにあたり知るべきことは、過去に「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ上において、死亡しながらも生き残った主要登場人物がいる、ということです。
この視点を説明するために必要な情報は、
- ジョセフ・ジョースター…ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース
- 広瀬康一(ひろせこういち)…ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない
の2名の死亡からの復活シーンと、
- 東方良平(ひがしかたりょうへい)…ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない
に登場する東方仗助(ひがしかたじょうすけ)の祖父
の死亡時の出来事です。
「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズには死亡から復活した人物とそうでない人物がいる!
ジョセフ・ジョースターは「ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース」の中で、一度宿敵のDIOによって血を奪われたことによって死亡していますが、抜き取られた血を体内に戻すことで生き返っています。
また、「ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない」の主要キャラクター広瀬康一は、宿敵である吉良吉影(きらよしかげ)のスタンド「キラー・クイーン」の攻撃によって胸を貫通する致命傷を負っており、死亡とされながらも死の淵から見事に復活しています。
一方の「ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない」の主人公・東方仗助の祖父・東方良平は、数多くの人物が東方仗助の持つスタンド・クレイジーダイヤモンドで復活をはたしているも、復活せずに終わってしまいました。
ジョセフ・ジョースターも広瀬康一も、物語の進行上欠かせない重要キャラクターです。
このように「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズにおいて、物語の進行上で復活が必要な主要キャラクターは何らかの影響を持って復活している経歴があることからも、ブチャラティの死亡からの復活劇は物語上必要だったのかもしれません。
3)死亡後のブチャラティの正義に対する信念だけが奇跡となって身体を動かしていたという視点
「父親が何も知らぬ『娘』を!!自分の都合でッ!!」
組織とボスが自分が忌み嫌う麻薬をばら撒いていると知っても、この瞬間までブチャラティが決して組織に反旗を翻さなかったのは、父を最期まで守った自身の過去もあって、自分の都合で子供を手にかける邪悪が許せなかったんだろう。
#jojo_anime pic.twitter.com/XC6SzY01pL
— dai (@dai19910347) February 22, 2019
最後にご紹介するのが、ディアボロとの最初の衝突時点でブチャラティが死亡していたとするならば、最終決戦まで彼はゾンビの様に信念だけで肉体を動かしていたのではないか、という視点です。
ブチャラティは、物語前半は「パッシオーネ」のボスであるディアボロに可愛がられていましたが、最終的にはそのディアボロによって致命傷を負わされています。
さらに、物語の終盤でブチャラティたちの魂が入れ替わった出来事においては、ディアボロの肉体にブチャラティの魂が入っていることからも、この時点でブチャラティの魂は本人の肉体の中にあったことが考えられます。
また、ディアボロとの初戦後でのブチャラティ復活後は、前述の通り話が進むにつれブチャラティの肉体が崩壊していく、痛みを感じない、出血がないというまるでゾンビの様な描写が登場します。
ブチャラティの名言ともいえるセリフの中に
「天がちょっぴりだけ許してくれた偶然の運命だってな…。ヴェネツィアでおまえがオレの負傷を治してくれた時おまえがくれた『生命エネルギー』はもう少しだけ『動く事』を許してくれたようだ」
という物がありますが、このセリフからも彼の死からの復活は、誰にも負けない正義の信念の強さが奇跡を起こしたものとも考えることができますよね。
ブチャラティの死亡シーンはファンの間でも悲しみを呼ぶという評価が大多数
「人を優先してしまう」正義感の強いまっすぐな男ブチャラティの、誰からも好かれるという性格も相まって、ファンの間では彼の死が非常に悲しかったと評されています。
ここで、ブチャラティの死亡に対するファンの声をいくつか見ていきましょう。
やっと先週のジョジョ観たけど後の展開知ってるからいろいろと辛い…😢 ブチャラティ死亡、フーゴが1人だけ離脱するくだりも あぁ…😢って思うしナランチャが泳いて追いかけてきたシーンでのブチャラティの表情が切なくて泣ける…。 #jojo_anime pic.twitter.com/RskzIJJrxT
— 🔞👤🔞肛門血管外科医🔞👤🔞 (@GT_R88) March 8, 2019
【ジョジョの奇妙な冒険】四大ジョジョ五部で驚くシーン「ポルナレフ登場」「フーゴが離脱」「ブチャラティ、アバッキオ、ナランチャ死亡」「ボスはディアボロ」 https://t.co/TPTFfyreOw pic.twitter.com/csWaQvY7R0
— shop★ponte (@tkmsh_91) November 12, 2018
ええ!?ブチャラティ死亡なん?
いややぁぁぁ pic.twitter.com/r4L3j9ZZ4L— apyapi (@apyapi) March 1, 2019
【まとめ】ブチャラティは死んだ後も多くの人の心に生き続けている!
誰よりも美しい死亡を見せてくれたブチャラティ。 pic.twitter.com/w7uj4EVGeM
— 解げぬ (@_BAKA_SURVIVOR) July 6, 2019
ブチャラティの死亡シーンやその前後の物語から読み解くことができる、ブチャラティがどうして復活したのかにまつわる3つの視点を紹介しました。
準主人公ともいえる存在であるブチャラティの死は、主人公であるジョルノやその仲間たちだけに収まらず、私たちファンの間でも非常に印象深く、謎に包まれたものでした。
残念ながら、現時点におけるブチャラティの死の真相は、ブチャラティ本人、あるいは原作者である荒木飛呂彦先生本人しか知るよしがありません。
本記事をきっかけに、改めてブチャラティの生き様や復活劇、そして涙せずにはいられない彼の最期や死の真相について、アナタ自身の考察を張り巡らせながら、改めて「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風」の原作マンガやアニメを見返してみてください。