【輪るピングドラム】劇場版制作決定!概要を紹介!

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幾原邦彦監督によるオリジナルアニメ作品『輪るピングドラム』。高倉冠葉・高倉晶馬・高倉陽毬の三兄妹を中心に、正体不明の「ピングドラム」を探す物語が展開されます。2011年に放送された本作に、「10周年プロジェクト」の一環として劇場版が制作されるという新たな動きが見えました。本作の概要、キャラクターに加え、その情報についてご紹介していきます!

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『輪るピングドラム』とは?

「ピンドラ」や「ピングドラム」の略称で知られる『輪(まわ)るピングドラム』は、2011年7月から全24話放送されたオリジナルテレビアニメ作品。「家族」を中心的なテーマに据えた作品で、『となりの怪物くん』や『不滅のあなたへ』などで知られるブレインズ・ベースが制作を担当しています。

キャッチコピーは「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」、「僕の愛も、君の罰も、すべて分け合うんだ」。作中ではしばしば宮沢賢治(みやざわ・けんじ)さんによる童話作品『銀河鉄道の夜』の内容が引用され、駅の発車標や自動改札機などを使用した場面転換の表現、無個性なピクトグラムの形で表されたモブキャラクターなど、定型的な描写からは離れた表現を織り交ぜながら、登場人物たちが過去や罪、愛と向き合う様を描いています。

テレビアニメ作品だけでなく、幾原邦彦(いくはら・くにひこ)さん・高橋慶(たかはし・けい)さんによって著された上中下巻の小説作品、柴田五十鈴(しばた・いすず)さんによって「コミックバーズ」にて連載された全5巻の漫画作品など、多様なメディアミックスも展開されています。

物語のあらすじ

そんな本作の中心となる登場人物は、ドールハウスのように塗装された家に暮らす高倉冠葉(たかくら・かんば)、高倉晶馬(たかくら・しょうま)、高倉陽毬(たかくら・ひまり)の三兄妹。医者から余命はあとわずかだと宣告されていた陽毬は、兄たちと一緒に水族館に出かけた日に倒れてしまい、そのまま帰らぬ人となってしまいます。最愛の妹を失って深い悲しみに暮れる冠葉、晶馬の耳に、「生存戦略ーーーッ!」という掛け声が唐突に入ってきます。ペンギン型の帽子を被った陽毬は、なんと死の淵から蘇ってしまったのです。

陽毬を一時的に延命させたのは、その不思議な帽子に宿った謎の女性「プリンセス・オブ・ザ・クリスタル」でした。彼女から「陽毬を助けたければ『ピングドラム』を探せ」と命じられた冠葉と晶馬は、妹を死の危険から救うために、さまざまな人と関わりながら、影も形もわからないそれを探し続けることになるのです。

監督の幾原邦彦(いくはら・くにひこ)さんはどんな人?

今作の監督を務める幾原邦彦さんは、アニメ監督、音楽プロデューサー、小説家などを生業とした人物。1964年12月21日生まれで、大阪府出身。血液型はA型。1997年にテレビアニメ『少女革命ウテナ』、1999年に劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』を発表した後、12年ぶりのアニメ監督復活作品として、2011年にテレビアニメ『輪るピングドラム』を発表しました。

それ以降も、2015年にテレビアニメ『ユリ熊嵐』、2019年にテレビアニメ『さらざんまい』というオリジナル作品を発表しています。オリジナル作品以外では、旧作の「美少女戦士セーラームーンシリーズ」のシリーズディレクターとしても有名で、第2作目のR、第3作目のS、第4作目のSuperSを手がけています。1993年には、自身が監督を務めた『劇場版美少女戦士セーラームーンR』も公開されました。

2021年に完結を迎えたことで話題となった「新世紀エヴァンゲリオンシリーズ」に登場する渚カヲルのモデルとなった人物だという説があり、辻村深月さんによる小説作品『ハケンアニメ!』の中心となるアニメーション監督・王子千晴のモデルともされています。

キャラクター原案の星野(ほしの)リリィさんはどんな人?

本作のキャラクター原案を担当する星野リリィさんは、漫画家、イラストレーターなどを生業とした女性。1978年12月17日生まれで、長野県出身。デビュー当初はボーイズラブ系の漫画作品を中心としていましたが、その後はアニメのキャラクター原案や少女誌へと活動の幅を広げ、近年では異性同士の恋愛漫画やファンタジー漫画を主に制作しています。

2010年から2011年にかけてテレビアニメ化もされた漫画作品『おとめ妖怪 ざくろ』で特に有名で、その他にも『夢見る古都』『きぐるみ防衛隊』『スーパーダブル』といった作品を手がけています。『輪るピングドラム』のようにキャラクター原案を担当したアニメには、2018年に放送された畠中恵さん原作のテレビアニメ『つくもがみ貸します』があります。

『輪るピングドラム』の主要キャラクター紹介

高倉冠葉(たかくら・かんば)

高倉冠葉は、高倉家の長兄。1995年3月20日生まれの16歳で、赤みがかった短髪と切れ長の緑色の瞳が特徴的。ビジュアルの良さと活発な性格から異性によくモテており、恋愛経験も豊富です。

言葉遣いにはやや乱暴なところはあるものの、家族に対しては非常に献身的。目的のためには手段を選ばないところがありますが、必要とあらば進んで自己犠牲をしようとする姿勢もあります。妹の陽毬の命を救うため、双子の弟の晶馬とともにピングドラム探しに奔走することになります。

声を担当するのは、『ドラえもん』の剛田武(ジャイアン)役、『『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rhyme Anima』の山田一郎役などで知られる声優の木村昴(きむら・すばる)さん。

高倉晶馬(たかくら・しょうま)

高倉晶馬は、高倉家の次兄。1995年3月20日生まれの16歳で、青みがかった単発と丸みを帯びた緑色の瞳が特徴的。穏やかで常識的な少年で、女性経験が豊富な冠葉とは対照的にそういうことはやや苦手気味な様子。一方で、自分の身に降りかかる物事に関しては受動的で、自罰的な一面もあります。

料理を得意としていて、家の中では主に家事を担当。妹の陽毬のことはよく褒めて溺愛しています。「ピングドラム」を探し出す目的から、他校に通う同い年の少女・荻野目苹果(おぎのめ・りんご)と接触することになります。

声を担当するのは、『テイルズ オブ ゼスティリア』のスレイ役、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』のダリル・ローレンツ役などで知られる木村良平(きむら・りょうへい)さん。

高倉陽毬(たかくら・ひまり)

高倉陽毬は、高倉家の長女で末っ子。年齢は13歳で、薄茶色のロングヘアと深紫色の瞳、そして前髪の間からのぞくピカピカのおでこが特徴的。明るく素直な性格の持ち主で、2人の兄たちのことをよく慕っています。

現代医療では治すことが不可能な病を患っており、兄妹3人で水族館に遊びに行った日に命を落としてしまうことになりましたが、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルの力で突如蘇り、それ以後は奇跡の健康体となります。ただし、これは一時的なもので本当に健康になったというわけではありません。2人の兄たちが自分のために何をやっているのか知らないまま、偶然知り合った荻野目苹果と友人関係を築くことになります。

声を担当するのは、『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』のソニア・ネヴァーマインド役、『魔法少女大戦』の青葉鳴子役などで知られる声優の荒川美穂(あらかわ・みほ)さん。

プリンセス・オブ・ザ・クリスタル

プリンセス・オブ・ザ・クリスタルは、高倉陽毬を延命させた謎の女性。陽毬が不思議なペンギン型の帽子を被ると別人格として姿を現し、大抵の場合、手錠つきの状態で高倉冠馬と高倉晶馬をイリュージョン空間へと連れ込んで命令と説教を行います。

一人称は「わらわ」でどこか高貴さを感じさせるものの、その性格は陽毬とは正反対に傲岸不遜であり、毒舌が飛び出すことも。それがいったいどのようなものであるのかを説き明かすことのないまま、「ピングドラム」を手に入れるように高倉兄弟に対して命じました。声は、高倉陽毬役と同じ荒川美穂さんが担当しています。

荻野目苹果(おぎのめ・りんご)

荻野目苹果は、高倉晶馬が妹の陽毬の命を救う目的でよく関わるようになった少女。高倉兄弟と同じ1995年3月20日に生まれた16歳で、茶色のボブカットと橙がかった茶色の瞳が特徴的。口癖は「デスティニー」。運命の記された不思議なピンク色の日記を持っていて、「プロジェクトM」を完遂する目的でその日記に記された通りの行動を取るようにしています。

一見すると高倉晶馬と高倉冠葉の担任教師である多蕗桂樹(たぶき・けいじゅ)に片思い中の、何の変哲もない女子高校生ですが、「プロジェクトM」をやり遂げるためなら手段を選ばないところがあり、突飛な行動に出ることもあります。

声を担当するのは、『銀の匙 Silver Spoon』の御影アキ役、『アイドルマスター シンデレラガールズ』の安部菜々役などで知られる声優の三宅麻理恵(みやけ・まりえ)さん。

多蕗桂樹(たぶき・けいじゅ)

多蕗桂樹は、都立外苑西高等学校に勤める教師。高倉冠葉と高倉晶馬兄弟の担任の先生でもあります。くすんだピンク色の髪に灰色の瞳をした男性で、親指を除いた4本の指の根元には特徴的な線状痕があります。穏やかで優しげな印象の人物で、荻野目苹果の姉・桃果(ももか)とは小学校時代の同級生の関係。荻野目家とはその頃からの付き合いがあります。苹果から想いを寄せられていますが、まったく気がついていない様子です。

声を担当するのは、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 (2020)』のラーハルト役、『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲル役などで知られる声優の石田彰(いしだ・あきら)さん。

時籠(ときかご)ゆり

時籠ゆりは、「サンシャニー歌劇団」に娘役として所属するトップ女優。ウェーブのかかった長い金髪と深紫色の瞳が特徴的な美女で、口癖は「ファビュラスマックス」。多蕗桂樹と荻野目桃果とは小学校の同級生同士の関係で、荻野目苹果の前に恋敵として立ちはだかることになります。後に、苹果の手にしている日記に不穏な動きを見せることに……。

声を担当するのは、『魔法少女リリカルなのはViVid』のアインハルト・ストラトス役、『CLANNAD』の一ノ瀬ことみ役などで知られる声優の能登麻美子(のと・まみこ)さん。

夏芽真砂子(なつめ・まさこ)

夏芽真砂子は、高倉兄弟同様「ピングドラム」の行方を追っている少女。縦ロールにした茶髪と青い瞳が特徴的で、口癖は「嫌だわ、早く磨り潰さないと」。高倉冠葉に執着していますが、それには彼女の過去が関係している様子。記憶を操作できる力を持ったペンギン印の弾を持っており、「プロジェクトM」のために荻野目苹果の持っている日記を手に入れようとしています。

声を担当するのは、『フルーツバスケット』の本田透役、『ミス・モノクローム -The Animation-』のミス・モノクローム役などで知られる声優の堀江由衣(ほりえ・ゆい)さん。

渡瀬眞悧(わたせ・さねとし)

渡瀬眞悧は、物語の裏で暗躍する謎の人物。やや癖のある長いピンク色の髪に桃紅色の瞳をした美青年で、口癖は「シビれるだろう?」。常ににこやかな表情で穏やかに話しますが、抽象的な物言いが多く、相手を煙に巻いてしまうことも。自身のことを「運命の至る場所から来た」と語っており、物語序盤で中央図書館「そらの孔分室( そらのあなぶんしつ)」の司書として登場することになります。

声を担当するのは、『N・H・Kにようこそ!』の佐藤達広役、『しあわせソウのオコジョさん』の槌谷遥役などで知られる声優の小泉豊(こいずみ・ゆたか)さん。

劇場版「Re:cycle of the PENGUINDRUM」の制作が決定!

放送開始から長い時が経過した今もファンからの厚い支持が寄せられる『輪るピングドラム』。2021年春に、なんと「10周年記念プロジェクト」の一環として本作の劇場版 「RE:cycle of the PENGUINDRUM」が制作されることが発表されました! 公開時期はまだ不明で、テレビシリーズを再構成した上で、完全新作のパートを加えたものになる予定です。

劇場版を制作することになるのは、幾原邦彦監督が手がけた『ユリ熊嵐』の制作協力、『さらざんまい』の制作を担当していたアニメ制作会社「ラパントラック」。幾原邦彦監督は劇場版の応援クラウドファンディングページの方に、「放送から10年が経過した今も、僕たちは混乱の時代の中にいる。この時代にもう一度彼らの命を感じたいと思った」という旨のコメントを寄せています。

応援クラウドファンディングの実施

2021年4月8日より、「10周年記念プロジェクト」の一環として応援クラウドファンディングが実施されています。制作側の「『輪るピングドラム』をさまざまな形で応援してこられた全ての皆様と一緒に10周年をお祝いしたい」という想いからスタートしたもので、劇場版「RE:cycle of the PENGUINDRUM」の制作費用、完成披露試写会の製作費用、お返し品の製作費用などに使用される予定です。

お返しの内容としては、星野リリィさんによる描き下ろし待受画像と缶バッジAセット&ステッカーがセットになった「生存戦略カレーコース」、劇場版パンフレットと映画のエンドロールに名前を小さくクレジットする「メルシーちょい足しカレーコース」などがあります。目標金額は1000万円でしたが、なんとたった1日足らずでそれを達成してしまい、2021年5月25日現在は8500万円を上回っています。この金額だけで、『輪るピングドラム』がどれほどファンから想いを寄せられてきた作品なのかがよくわかりますよね。

劇場版「Re:cycle of the PENGUINDRUM」の公開が待ちきれない!

ここまで『輪るピングドラム』の概要やキャラクター、劇場版の制作などについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

放送から10年が経過した今尚『輪るピングドラム』に新たな展開が見えるのは本当に嬉しいですよね。今作の「10周年記念プロジェクト」はまだまだ始まったばかり。劇場版の方にいったいどんな新規パートが加えられるのかももちろん楽しみですが、「10周年記念プロジェクト」そのものの新たな展開にも期待していきましょう!

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