【輪るピングドラム】登場人物紹介<主要キャラクター編>(前編)

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幾原邦彦監督によるオリジナルテレビアニメ作品『輪るピングドラム』。ペンギン型の帽子に宿った謎の女性プリンセス・オブ・ザ・クリスタルから「妹の陽毬の命を助けたければ『ピングドラム』を探せ」という命令を受けた高倉冠葉・高倉晶馬が、それを探すなかで様々な人々と関わりながら、己の過去、罪、そして愛と向き合う物語が展開されます。そんな本作に登場する主要キャラクターについて、声優情報も交えてご紹介していきます!

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『輪るピングドラム』とは?

「ピンドラ」や「ピングドラム」の略称で知られる『輪(まわ)るピングドラム』は、2011年7月から12月にかけて放送されたオリジナルテレビアニメ作品。『少女革命ウテナ』『さらざんまい』などで知られる幾原邦彦(いくはら・くにひこ)さんが「家族」をテーマに監督・脚本を担当した作品で、制作は『神様ドォルズ』や『一週間フレンズ。』などで知られるブレインズ・ベースが担当しています。キャラクター原案と全話のエンドカードは、『おとめ妖怪 ざくろ』や『夢見る古都』などで知られる星野(ほしの)リリィさんが担当しています。

自動改札機や発車標などを用いた独自の場面転換の表現、紙芝居や宝塚歌劇を思わせる演劇的な心理表現、無個性なピクトグラムの形で表されたモブキャラクターなど、定型的な描写からは離れた独特の作風を持ち味とした作品であり、作中では宮沢賢治(みやざわ・けんじ)さんによる童話作品『銀河鉄道の夜』の内容がしばしば引用されています。

放送終了から長い時が経過した今もファンからの根強い人気を誇る作品であり、2021年4月には「10周年プロジェクト」の一環として劇場版「Re:cycle of the PENGUINDRUM」の制作決定が発表されました。テレビシリーズを再構成し、新たなシーンを追加した内容になる予定です。

物語のあらすじ

今作の中心となるキャラクターは、高倉冠葉(たかくら・かんば)、高倉晶馬(たかくら・しょうま)、高倉陽毬(たかくら・ひまり)の三兄妹。不治の病におかされて余命わずかとなっていた陽毬は、三兄妹で一緒に出かけた水族館で倒れてしまい、そのまま帰らぬ人となってしまいます。深い悲しみに暮れる冠葉、晶馬。しかし、そんな2人の耳に突然「生存戦略ーーーッ!」という掛け声が入ってきます。なんと陽毬はペンギン型の帽子を被って死の淵から蘇ってしまったのです。

陽毬を延命させたのは、その不思議なペンギン型の帽子に宿った「プリンセス・オブ・ザ・クリスタル」という謎の人物でした。プリンセスから陽毬を助けたければ「ピングドラム」を手に入れろと命じられた冠葉と晶馬は、妹を守るために影も形もわからないそれを探し続けることになります。そしてその行方を追うなかで、3人は自分の過去や罪、そして愛と向き合っていくことになるのです。

ここからは、そんな今作に登場する主要キャラクターについて、声優情報も交えてご紹介していきます!

『輪るピングドラム』キャラクター1:高倉家の長男 高倉冠葉(たかくら・かんば)

高倉冠葉は、物語の中心となる高倉家の長男で、晶馬と陽毬の兄。1995年3月20日生まれで、年齢は16歳。都立外苑西高等学校の2学年に在籍しています。好きな食べ物はロールキャベツ。赤みがかった髪と緑色の瞳が特徴的な少年で、その顔立ちの良さと活発な性格から異性からよくモテている様子。双子の弟の晶馬よりも女性の扱いに長けていて恋愛経験も豊富ですが、それ故に女性たちから恨みを買ってしまうこともあります。

言葉遣いにもやや乱暴なところがあるところがあるものの、家族に対しては非常に献身的で、自分だけが罪を背負おうとする自己犠牲的なところがあります。特に幼い頃の出来事から妹の陽毬に対しては兄妹間の愛情を超えた想いを抱いており、彼女の命を助けるためであれば手段を選ばないことも。弟妹には秘密にしていますが、裏ではひそかに犯罪組織「企鵝の会(きがのかい)」と関わっており、家族3人が暮らす家を、そして陽毬の命を守るために必要な大金をその報酬で賄っています。

高倉冠葉の声優は木村昴(きむら・すばる)さん

そんな高倉冠葉の声を担当するのは、アトミックモンキーに所属している声優の木村昴さん。愛称は「すば」「すばちゃん」など。1990年6月29日生まれで、ドイツ出身。身長183cmで、血液型はO型。趣味・特技に、英語とドイツ語を挙げています。本名は「スバル・サミュエル・バーチュ」で、オペラ歌手でドイツ人の父親と声楽家で日本人の母親との間に生まれました。

声優デビューを果たしたのは、2005年よりたてかべ和也(かずや)さんから引き継ぐことになった『ドラえもん』のジャイアンこと剛田武役。声優としての転機となったのが『輪るピングドラム』の高倉冠葉役で、オーディションの後に監督の幾原邦彦さんから演技には難があるもののとても良い声をしていると評されました。それからどんな台詞を言ってもジャイアンに近づいてしまう状況から脱するための練習をひたむきに続けたことで、全24話が終わってからようやくジャイアン以外を演じられるようになったといいます。

これら以外の役では、『暗殺教室』の寺坂竜馬役、『『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rhyme Anima』の山田一郎役、『すばらしきこのせかい The Animation』のビイト/尾藤大輔之丞役などを担当しています。

『輪るピングドラム』キャラクター2:冠葉のパートナーペンギン ペンギン1号

ペンギン1号は、クール便で高倉家へと送られてきた謎のペンギン3匹のうちの1匹。鳴き声は「ギュウ」。凛々しい3本眉毛と、おでこに貼った絆創膏が特徴的なオスで、高倉冠葉とよく行動を共にしています。

ペンギンながら人間の女性に対する関心が非常に強く、女性のスカートの中を覗き込んだり、セクシー系の写真集を読んだりしている姿がよく描かれています。高倉兄弟と同じくピングドラムを探し求めている少女・夏芽真砂子(なつめ・まさこ)がよく連れ歩いている謎のペンギン・エスメラルダからの熱烈なアプローチをかけられており、エスメラルダの姿が見えると怯えています。声は、高倉冠葉役と同じ木村昴さんが担当しています。

『輪るピングドラム』キャラクター3:高倉家の次男 高倉晶馬(たかくら・しょうま)

高倉晶馬は、高倉家の次男。冠葉の双子の弟で、陽毬の兄です。1995年3月20日生まれで、年齢は16歳。冠葉と同じく都立外苑西高等学校の2学年に在籍しています。青みがかった短髪と緑色の瞳が特徴的な少年で、活発で女性経験が豊富な冠葉とは対照的に、穏やかで初心な性格であるが故に女性関係のことはやや苦手気味な様子。冠葉の女性関係のことに関しては呆れてしまいながらも、彼に対しては深い信頼を傾けています。

妹の陽毬のことは非常に大切にしていて、よく褒めて溺愛している様子。料理が得意で、家の中では主に家事を担当しています。陽毬の身体を乗っ取っているプリンセス・オブ・ザ・クリスタルに対しては不満を抱いており、彼女の出現するイリュージョン空間に呼び込まれた際にはその気持ちを直接ぶちまけて、ペンギン2号の手によって穴に落とされ強制退場となってしまうことも。

常識的な人間ですが自罰的な一面もあり、自身に降りかかる悪い物事に対しては受動的になってしまうところがあります。「ピングドラム」を手に入れる目的で、物語初期から中心的な立場で同い年の少女・荻野目苹果(おぎのめ・りんご)と関わることになり、彼女から時にとんでもない目にあわされながらも交流を続ける中で、好意を抱かれることになります。

高倉晶馬の声優は木村良平(きむら・りょうへい)さん

そんな高倉晶馬の声を担当するのは、劇団ひまわりに所属する声優の木村良平さん。1984年7月30日生まれで、東京都出身。身長170cmで、血液型はAB型。幼少期より子役として実写作品や舞台作品などで活躍し、2009年に放送された神山健治監督によるテレビアニメ『東のエデン』の主人公・滝沢朗役を担当したことをきっかけに、声優として一躍注目を集めることになりました。

どこか隣にいそうな共感性のある声が特徴的で、これまでに『魔入りました!入間くん』のアスモデウス・アリス役、「ハイキュー!!シリーズ」の木兎光太役、『銀の匙 Silver Spoon』の八軒勇吾役などを担当しています。

『輪るピングドラム』キャラクター4:晶馬のパートナーペンギン ペンギン2号

ペンギン2号は、クール便で高倉家へと送られてきた謎のペンギン3匹のうちの1匹。鳴き声は「キュッ」。高倉晶馬とよく行動を共にしています。他の2匹と比べて非常に食欲が旺盛で、登場時はバナナを頬張っていたり、梅干しを食べていたりと、だいたいいつも何かを口にしています。その食いしん坊っぷりは驚きの領域にまで達しており、荻野目苹果の弁当のみならず池の鯉、果ては虫刺され用の塗り薬までもを口にしたことも。

抱卵嚢のような部位には加熱機能があり、ロールキャベツや肉まんなどの料理を温めている場面もあります。またよく殺虫剤を手にしており、家の中にゴキブリやハエなどがわいてきたら即座にそれをシューっと吹きかけて駆除することも。冠葉や陽毬が謎のペンギンを目的のために役立てたり可愛がったりしているのに対し、晶馬は割と放任状態にしています。声は、晶馬役と同じ木村良平さんが担当しています。

『輪るピングドラム』キャラクター5:高倉家の長女 高倉陽毬(たかくら・ひまり)

高倉陽毬は、高倉家の長女で、冠葉と晶馬の妹。年齢は13歳。小学5年生の頃に通学をやめています。特技は編み物で、苦手な食べ物は牛乳。深紫色の瞳と薄茶色のロングヘア、そして前髪の間からのぞく光るほどのおでこが特徴的な少女で、優しく素直で、純粋な性格をしています。2人の兄たちからとてもよく可愛がられており、自身も兄たちのことをよく慕っています。

現代医療では治すことのできない病を患っており、担当医師からは余命はあとわずかと診断されていました。三兄妹で水族館に遊びに行ったときに倒れてそのまま命を落としてしまいましたが、悲しみに暮れる兄たち2人の目の前で、不思議なペンギン型の帽子を被って突如「生存戦略ーーーッ!」と叫んで蘇生し、それ以降は医学的には奇跡の健康体となりました。

ただしこれはあくまでペンギン型の帽子の秘めたる力と、冠葉の命の一部を分け与えられたことによって成り立った一時的なものにすぎず、その帽子が遠くに離れてしまったり、分け与えられた命が尽きたりしてしまうと生命活動そのものが停止してしまう危険な状態にあります。蘇って以降は陽毬がペンギン型の帽子を被るとプリンセス・オブ・ザ・クリスタルが別人格として出現するようになりますが、陽毬自身にはその間の記憶はありません。兄たちが自分のために何をやっているのかを知らないまま、偶然知り合った荻野目苹果ととても仲の良い友人関係を築くことになります。

高倉陽毬の声優は荒川美穂(あらかわ・みほ)さん

そんな高倉陽毬の声を担当するのは、東京俳優生活協同組合の所属している声優の荒川美穂さん。愛称は「みほてぃー」。1987年12月4日生まれで、宮城県仙台市出身。身長は149cm。特技には水泳を挙げています。看護師資格を持っていて、2011年頃までは実際に病院で看護師として働いていたという経歴の持ち主です。

これまでに『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』のソニア・ネヴァーマインド役、『悪魔のリドル』の英純恋子役、『ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル』の甲原角美役などを担当。『輪るピングドラム』の高倉陽毬役が荒川美穂さんにとってのデビュー作であり、インタビューの中では今の自分の基盤となったかけがえのない存在だと語っています。幾原邦彦監督作品では、他にも『ユリ熊嵐』のヒロイン・百合城銀子役も担当しています。

『輪るピングドラム』キャラクター6:プリンセス・オブ・ザ・クリスタル

プリンセス・オブ・ザ・クリスタルは、高倉陽毬が不思議なペンギン型の帽子を被ったときに出現する謎の存在。その帽子は元々は高倉晶馬が水族館の売店で陽毬のために買ってあげたものでしたが、その施設内で倒れてそのまま息を引き取った陽毬が蘇生されて以後は、その帽子を被った陽毬の意識をプリンセス・オブ・ザ・クリスタルが乗っ取るようになり、高倉兄弟に対して「陽毬を助けたればピングドラムを探せ」と命令を下すようになりました。

プリンセス・オブ・ザ・クリスタルの登場の仕方は、突然ペンギン型の帽子を被ってプリンセス・オブ・ザ・クリスタルへと人格が移行した陽毬が「生存戦略ーーーッ!」と叫んだ後、大変ノリの良いポップな音楽と近未来的な演出が展開され、謎のイリュージョン空間にペンギンをモチーフとしたドレスを身にまとったプリンセス・オブ・ザ・クリスタルが「イマージーン!」という掛け声とともに出現するというもの。大抵その空間には高倉兄弟が手錠つきの状態で連れ込まれ、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルからの説教と命令を聞かされることになります。

一人称は「わらわ」で、どこか高貴さを感じられる口調で話す女性。その性格は明るく純粋な陽毬とは違って傲岸不遜であり、他人のことを常に「お前」あるいは「貴様」と呼んで時に暴言を放ち、粗暴な面を見せることがあります。そのような面があってもお茶目なところもあり、高倉兄弟に対して自分が陽毬でないことを証明するために、牛のコスプレをした上で陽毬の苦手な牛乳を飲んで見せたこともありました。声は、陽毬役と同じ荒川美穂さんが担当しています。

『輪るピングドラム』キャラクター7:陽毬のパートナーペンギン ペンギン3号

ペンギン3号は、クール便で高倉家へと送られてきた謎のペンギン3匹のうちの1匹。鳴き声は「キュッキュッ」。睫毛があって、かわいらしい赤い色のリボンつけているのが特徴的なメスのペンギンで、よく行動を共にしている高倉陽毬からは「3(サン)ちゃん」の愛称で可愛がられています。

陽毬と同じく編み物が得意で、家にいる陽毬と一緒に何かつくっていることも。女優の時籠(ときかご)ゆりや、アイドルの「ダブルH」のようなオシャレな存在に対して興味があるようで、作中では度々カツラをかぶったり、髪を櫛ですいたりしています。

ペンギン3号が道端で猫に転がされてしまった際、荻野目苹果に激突して彼女をカレーまみれにしたことが、高倉家と苹果を結びつけるきっかけとなりました。陽毬とはどうやら命が繋がっているようで、陽毬が再び瀕死の状態に陥ったときはそれに合わせて身体が消えかかっていました。声は、陽毬役と同じ荒川美穂さんが担当しています。

『輪るピングドラム』キャラクター8:「運命日記」を持つ少女 荻野目苹果(おぎのめ・りんご)

荻野目苹果は、高倉晶馬がピングドラムを得る目的で深く関わり合うようになった少女。口癖は「デスティニー」。高倉兄弟と同じ1995年3月20日生まれで、年齢は16歳。櫻花御苑女子高等学校の2学年に在籍しています。茶髪のボブカットと橙がかった茶色の瞳が特徴的で、得意料理および好きな食べ物はカレー。荻野目家には毎月20日に大切な人と食卓を囲んでカレーを食べる「カレーの日」という風習があるため、カレーに対しては特別な思い入れがあります。

高倉冠葉がハッキングしたデータによれば学校での評価は成績・人格ともに優れているとされており、実際優しさと思いやりのある性格なのですが、思い込みの激しさとそれを元にした高い行動力があり、時に人目もはばからずに夢想に耽ったり、感情を爆発させたりすることもあります。姉の桃果(ももか)が亡くなった日に自分が産まれ、それから両親が離婚して家族が崩壊してしまったことを悲しみ、自分が姉の桃果になれば家族が元通りになるに違いないと考えて、姉の遺した日記に書かれていた運命をなぞって「プロジェクトM」を実現しようとしていました。

そのために亡き姉の想い人であり、冠葉と晶馬の担任教師でもある多蕗桂樹(たぶき・けいじゅ)のことをストーキングしていましたが、偶然陽毬と出会って友人となり、高倉家にも出入りするようにもなります。日記を「ピングドラム」と見なして狙う晶馬のことを最初は鬱陶しがっていましたが、いつしか彼に対する気持ちに目覚めていくようになります。

荻野目苹果の声優は三宅麻理恵(みやけ・まりえ)さん

そんな荻野目苹果の声を担当するのは、プロ・フィットに所属している声優の三宅麻理恵さん。愛称は「まりえってぃ」。1985年6月7日生まれで、大阪府出身。身長162cmで、血液型はO型。趣味に読書と落語を、特技に中国語と素潜りを挙げています。幸村誠さん原作のアニメ『プラネテス』を観て感動したことをきっかけに声優を目指し、2007年に放送されたテレビアニメ『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』で声優デビューを果たしました。

その他にもこれまでに、『銀の匙 Silver Spoon』の御影アキ役、『アイドルマスター シンデレラガールズ』の安部菜々役、『ウマ娘 プリティーダービー』のマーベラスサンデー役などを担当。『輪るピングドラム』の荻野目苹果役が初のメインキャストでした。

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