【進撃の巨人】エレン・クルーガーはマーレ治安当局の職員!その裏に隠された真実とは?

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諫山創さんによるダークファンタジー漫画作品『進撃の巨人』。人々を捕食する謎の存在「巨人」のいる世界を舞台に、母親を巨人に捕食されてしまった少年・エレン・イェーガーが「巨人を駆逐する」ために戦い続ける物語が展開されます。そんな本作に登場するエレン・クルーガーは、本作のキーパーソンの1人とも言える人物。本記事ではそんな彼について詳しくご紹介していきます!

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『進撃の巨人』とは?

『進撃の巨人』は、諫山創(いさやま・はじめ)さんによる少年漫画作品。2009年10月号(創刊号)から2021年5月号にかけて「別冊少年マガジン」において連載されたダークファンタジー漫画作品で、第139話で完結を迎えました。シリーズ累計発行部数は、2019年12月時点でなんと1億部を突破。2013年にはテレビアニメ第1期が放送され、第2期、第3期と続き、2020年末から翌年3月にかけて第4期となる「The Final Season」Part.1が放送されました。2021年冬にその続きとなるエピソードが放送される予定です。

この作品の舞台となるのは、人間を捕食する謎の人型の存在「巨人」の存在する世界。自分たちの命を守るために、巨大な三重の壁の内側に居住区を築いて人々は生活していました。「超大型巨人」によってその壁を破られた日に母親を巨人に捕食された主人公・エレン・イェーガーは、「巨人を駆逐する」という想いを胸に、巨人の危険性を認識しながらも壁街へと調査に走る型破りな集団「調査兵団」に入ることを決意します。

物語が進むにつれ、次々と明らかになってい驚きの事実の数々……。実は巨人たちは元は「エルディア人(またはユミルの民)」と呼ばれる人間であり、エルディア人は自身が歩んできた凄惨な歴史故に強い憎しみを受ける立場にありました。海の向こうにある「マーレ」という国では、エルディア人は被差別の立場に置かれると同時に巨人化する兵力として利用されており、「パラディ島」と呼ばれる島にいるエレンたちもまたそのエルディア人の一部として海外の人々から憎まれる立場にあったのです。

エレン・クルーガーとは?

エレン・クルーガーは、主人公のエレン・イェーガーの父親であるグリシャ・イェーガーの回想に登場した人物。短い黒髪の男性で、誕生日は4月5日。身長188cmで、体重は78kg。マーレ治安当局に在籍する役人として、多くのエルディア人に拷問を加えてパラディ島へと追放してきた立場にありますが、その正体には驚きの真実が隠されています。

ここからは、そんなエレン・クルーガーについてより詳しくご紹介していきます!

『進撃の巨人』エレン・クルーガーの知識1:声優は松本保典(まつもと・やすのり)さん

エレン・クルーガーの声を担当する松本保典さんは、シグマ・セブンに所属する声優。愛称は「やっさん」「まっちゃん」など。1960年2月7日生まれで、千葉県松戸市出身。身長170cmで、血液型はO型。妻は『X -エックスー』の星史郎の母親役や『ガンパレード・マーチ 〜新たなる行軍歌〜』の壬生屋未央役などで知られる同じ声優の佐久間純子(さくま・じゅんこ)さんですが、2011年に死別しています。

声優デビューを果たしたのは、1987年に放送されたテレビアニメ『マンガ日本経済入門』の上田役。その他にもこれまでに『SK∞ エスケーエイト』の南城虎次郎(ジョー)役、『テイルズ オブ ジ アビス』のガイ・セシル役、『スレイヤーズ』のガウリイ=ガブリエフ役などを担当。『サザエさん』の波野ノリスケ役、『ドラえもん』の野比のび助役という2つの国民的アニメにおける父親役も担当しています。

『進撃の巨人』エレン・クルーガーの知識2:マーレ治安当局の職員としてグリシャと遭遇

グリシャ・イェーガーとエレン・クルーガーが初めて出会ったのは、第21巻第86話「あの日」のエピソード。幼いグリシャが妹のフェイの手を引いてマーレにある収容区を無断で抜けだし、川辺にある土手まで飛行船を見に行った日のことです。その2人に声をかけたのが、土手に寝転んで仕事をサボっていたマーレ治安当局の役人・エレン・クルーガーでした。

クルーガーは2人に「外出許可証を見せろ」と要求。エルディア人の2人が許可も取らずにここまで来たとわかると、労働と制裁のどちらがいいかと問いました。グリシャは妹のフェイの分まで自分が制裁を受けると訴え、クルーガーから鋭い膝蹴りを2発食らわされます。あまりの痛みに土手に倒れるグリシャ。「もう…帰ります…」と言う彼に対し、クルーガーは意外にも「飛行船を見に来たんだろ? せっかくだから見て行けよ」と声をかけました。

グリシャが家に帰ると、フェイの姿はどこにもありませんでした。クルーガーの同僚であるグロスに連れ出された彼女は、グリシャが制裁を受けて土手に留まっていた間に殺されてしまっていたのです。フェイの遺体発見後にグリシャの自宅までグロスとともにやってきたクルーガーは、この世を焼き尽くさんとするばかりの憎悪を目に宿しているグリシャのことを、ただ黙って見つめていたのでした。

『進撃の巨人』エレン・クルーガーの知識3:エルディア復権派のグリシャたちをパラディ島へ連行

その後、父親の診療所を継ごうと医者になったグリシャは、その職業についていることとマーレ政府に対して強い憎しみを持っていることに注目されて、反体制地下組織「エルディア復権派」へと誘われます。マーレ政府の内通者「フクロウ」によって導かれているその組織に所属することを決めたグリシャは、そこでダイナという女性と出会って結婚し、彼女との間にジークという男の子を授かります。

グリシャとダイナはジークが「エルディア復権派」の希望となってくれることを望んでいましたが、7歳になった頃に彼は、自分と祖父母の身の安全を守るために両親をマーレ政府へと密告。マーレ治安当局に連れて行かれたグリシャは、情報を洗いざらい吐かせる目的で役人たちから酷い拷問を受けることになりました。そのグリシャの前に姿を現したクルーガーは、船の時間が来たことを同僚たちに知らせてグリシャたちエルディア復権派をパラディ島にまで連行します。

パラディ島の海辺の壁の上に並ばされたグリシャたちは、ひとりひとり注射を打たれて壁の下へと放られ、知性のない巨人と化していきます。その場には、かつてグリシャの妹を犬に食わせて殺したグロスもいました。グリシャは彼によって生身の人間のまま壁の下へと放られて巨人に食べられそうになりますが、代わりにグロスを突き落とすことで救ってくれたのが他ならぬクルーガーでした。

『進撃の巨人』エレン・クルーガーの知識4:正体はエルディア復権派のスパイ

エレン・クルーガーこそが、「エルディア復権派」に武器や資金を流し、今のエルディア人の知らない歴史文献の資料をもたらしたマーレ政府の内通者「フクロウ」だったのです。クルーガーはパラディ島にやってきたマーレ治安当局の役人たちを全員殺害した後、ひとり壁の上に残ったグリシャに対して自分のことを語ります。

クルーガーの父親は、大陸に留まった王家の残党で構成された革命軍の一員でした。その革命軍は何も成し遂げられずに家族共々生きたまま焼かれてしまい、幼いクルーガーは戸棚の隙間からただそれを眺めていることだけしかできませんでした。

その後、父親の仲間に助けられた彼はマーレへの復讐とエルディアの復権を心に誓い、医者に偽造してもらった血液検査の結果を元にマーレ人になりすまして治安当局の役人になりました。自身の正体を露見させないために数え切れないほど多くの同胞や同志たちに拷問を加えてパラディ島へと連行する一方で、エルディア復権派のスパイとして活動し続けてきたのでした。

『進撃の巨人』エレン・クルーガーの知識5:ダイナを見捨てた理由は?

グリシャの妻であるダイナは、パラディ島には行かずに大陸に残留することを選んだフリッツ王家ただ1人の末裔でした。パラディ島に向かった145代目フリッツ王とダイナの家は折り合いをつけられず決別し、彼女の一族は大陸にある収容区に身を潜めながら、いつかエルディアが革命を起こす日を待ち続けていたのです。

彼女を「エルディア復権派」に合流させる手引きをした「フクロウ」こと、エレン・クルーガーもその事実を知っていました。グリシャはダイナが王家の末裔だと知られれば彼女の命だけは助かるに違いないと考えてマーレ治安当局に彼女の出自を明かしていましたが、その情報はクルーガーによって全てもみ消されていました。

クルーガーがダイナを生身の人間の姿のまま助ける道を選ばず、他の「エルディア復権派」の者たちと同様に知性のない巨人にさせてパラディ島を彷徨わせる道を選んだのは、巨人に対して大きな力を発揮する王家の血を敵の手に渡すべきではないと考えたからでした。仮に助かったとしても、ダイナに残されていたのは、死ぬまで敵国のために子どもを産むことを強制され続ける人生でした。

ダイナは巨人にされる直前に、グリシャに対して「グリシャ…私は…どんな姿になっても…あなたを探し出すから」と言い残すほどに彼のことを愛していました。どちらの方が彼女にとってまだマシなのかを尋ねたわけではありませんが、そんな彼女の最期を目にしたクルーガーは、消極的ながらも自分の判断は「間違ってなかった……と思う」と述べています。

『進撃の巨人』エレン・クルーガーの知識6:グリシャに「進撃の巨人」の継承

エレン・クルーガーは、知性を維持したまま強大な力を持つことのできる「九つの巨人」のうちの1つ「進撃の巨人」を身体に宿していました。「九つの巨人」の継承者は、継承してから13年後には身体が衰えて死ぬ運命を課せられています。これはエルディア人の始祖であるユミルが、巨人化能力に目覚めてから13年後に亡くなったことに由来するとされており、必ず13年後には死ぬこの運命は「ユミルの呪い」と呼ばれていました。実際、13年前に「進撃の巨人」を継承したクルーガーの身体は、一度巨人化能力を発揮した後に立ってはいられなくなるほどの弱った状態にありました。

クルーガーはグリシャ個人に対し、「進撃の巨人」を継承した後にパラディ島の壁内に侵入し、全ての巨人の頂点に立つとされる「始祖の巨人」を奪還する任務を与えます。グリシャは「俺はもう何も憎んでない…」「俺に残されたのは……罪…だけだ」と項垂れますが、クルーガーは「そのツケを払う方法は1つしか無い」「その行いが報われる日まで進み続けるんだ。死んでも。死んだ後も。これは、お前が始めた物語だろ」と叱咤します。

覚悟を決めて立ち上がったグリシャに対し、クルーガーは自分の命と引き換えにその能力を継承します。その後、壁の中でカルラという女性と出会い、彼女との間に主人公・エレンを授かったグリシャは、「始祖の巨人」を奪還した後に、自分の「進撃の巨人」と「始祖の巨人」を自分の命と引き換えに彼へと継承したのでした。

『進撃の巨人』エレン・クルーガーの知識7:ミカサやアルミンの名前を口にした理由は?

グリシャへと「進撃の巨人」の力を継承する前、クルーガーは「ミカサやアルミン、みんなを救いたいなら、使命を全うしろ」と口にしています。ミカサとアルミンとは、主人公・エレンの幼馴染であるミカサ・アッカーマンと、アルミン・アルトレトのことです。まだグリシャがカルラと出会ってすらいないこの時点でミカサとアルミンが当然生まれているわけはありませんし、実際グリシャも「ミカサ? アルミン? 誰のことだ?」と不思議がっています。それなのに、どうしてクルーガーはミカサとアルミンの名前を知っていたのでしょうか。

これには、「進撃の巨人」の力に秘密があります。いつの時代も自由のために戦ったその巨人には「記憶を共有する」特性があり、その継承者たちは過去か未来かに関わらず全ての継承者の記憶を覗き見たり、または見せたりすることができました。クルーガー自身がミカサやアルミンの名前を口にした後にグリシャから誰なのかを尋ねられて、「…さぁ? わからない。誰の記憶だろう?」と言っていたのはこのためで、クルーガーは自分が死んだ後より未来の継承者の記憶を覗き見てその名前を口にしたのでしょう。

『進撃の巨人』エレン・クルーガーの知識8:後に主人公・エレンは「クルーガー」と名乗ってマーレに潜伏

主人公のエレン・イェーガーは、後に負傷兵としてマーレに潜伏した際に、マーレの戦士候補生であるファルコ・グライスに対して「クルーガー」と名乗っています。もちろんこれは偽名で、グリシャの息子であるエレン・イェーガーと、グリシャに「進撃の巨人」の力を継承したエレン・クルーガーは別人です。

何故2人が同じ「エレン」という名前であるのかは作中では明らかにされていません。もしかしたらグリシャがクルーガーのことを考えて同じ名前をつけたのかもしれませんし、カルラが偶然にも同じ名前をつけたのかもしれませんね。

エレン・クルーガーは『進撃の巨人』のキーパーソンの1人!

ここまでエレン・クルーガーに関する知識をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

エレン・クルーガーが登場する期間こそ短かったものの、「エルディア復権派」を影ながら支援し、グリシャに「進撃の巨人」の力を託した彼はまさに物語のキーパーソンの1人と言えるキャラクターでしたよね。ぜひこの記事を読んで気になった方は原作やアニメの方を見返してみてくださいね。

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