【ジョジョの奇妙な冒険】スタンドも同様、強い弱いの概念はない…という中での最強を語る!

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1980年代から30年近く連載を続けるジョジョの奇妙な冒険は様々な特性のキャラクターが登場します。今回は作中の意見に反して「最強」について考察してみましょう。

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ジョジョの奇妙な冒険とは

ジョジョの奇妙な冒険とは…今更説明は不要かもしれませんが、1986年から2021年現在まで続く荒木飛呂彦先生作の少年漫画です。
19世紀ロンドンを舞台にした第一部『ファントムブラッド』から始まる、高貴なるジョースター一族の物語を描いた壮大なクロニクルです。
2021年現在、物語は第八部まで進んでいます。
その独特ながらも書き込まれた絵柄と奇抜なポーズ、熱いストーリー展開と後述の決して力押しではない戦闘シーンから根強いファンが多く、100巻を超えるシリーズ単行本の発行部数は1億冊を超え、日本国内外で大人気となっています。

能力バトルの元祖的作品

1980年代当時、基本的に少年漫画の戦闘は力と力のぶつかり合いでした。
キン肉マンの超人強度やドラゴンボールの戦闘力…少年漫画のキャラクター達はその数値を競い合いました。
相手が100の力を出せば1000の力で返すという論法です。
結果発生したのが数値のインフレです。
例えばドラゴンボールを例にとれば、最初の頃戦闘力18000で恐れられていたベジータですが、次のボスキャラクターであるフリーザ様の戦闘力は第一形態53万。
第二形態で100万を超えていました。
そのあと変身を重ねていって、最終形態のフルパワーの戦闘力はなんと1億2000万。
そしてそれに対抗したスーパーサイヤ人孫悟空の戦闘力は1億5000万。
ちなみに次のラスボスである完全体セルの戦闘力は150億と、インフレを続けていきました。
そんな中、ジョジョは戦闘力とは異なる独自の戦いの描写を展開していきました。
第一部から登場する、身体能力ではかなわない吸血鬼に対抗する能力『波紋』に始まり、第二部では主人公・ジョセフ・ジョースターの様々な機転を利かせた戦い方で、圧倒的な戦闘力を誇る『柱の男』達に勝利していきました。
第三部以降になると、『幽波紋』(スタンド)という超能力が登場、この知恵や工夫、特性を生かした戦闘がより如実となっていきます。
『幽波紋』には様々なルールがあり、これは基本的に侵すことができません。
強い能力は短い距離でしか戦えず、弱い能力なら長い距離でも戦える。
一方で、自身の精神力以外からエネルギーを得られる能力なら長距離でも高い戦闘力を誇るが、今度は供給源を絶たれると脆い等…。
ジョジョにおいてに高い攻撃力や防御力を持っているという事は能力の1つでしかないのです。

作中の名台詞「最強なんてない」

そんなジョジョの奇妙な冒険の作中で『幽波紋』に対する話が登場しますが、これが上記の話を象徴する様な会話です。
ジョジョの奇妙な冒険第6部・ストーンオーシャンにて、敵役であるエンリコ・プッチと第1部・3部の敵役であったディオ・ブランド―の会話です。

「どんな者だろうと 人にはそれぞれ その個性にあった適材適所がある
王には王の…… 料理人には料理人の…… それが生きるという事だ
スタンドも同様 「強い」「弱い」の概念はない…。」

これはまさに作者の考えを象徴した言葉でしょう。

ゲームやスポーツではない『戦い』は、自分の土俵に持ち込んだ方が勝ちともいえるでしょう。
ジョジョにおける戦いとは、相手を自分の有利なところに誘い込めば勝てる、そんなものなのではないでしょうか。

H2 敢えて最強を語る!

しかしそんな中でも、やはり最強って何だろうと考えるのが人情というものでしょう。
上記の会話でも、スタンドに強いも弱いもないと言うディオに対してプッチは食い下がります。

「質問が悪かった……子供が遊びで話す『スタローンとジャン・クロード・バンダムはどっちが強い?』そのレベルでいいよ。」

ここで語る『最強』は荒木先生やファンの方の考えからはちょっと離れてしまうかもしれません。

しかしそれこそ『スタローンとジャン・クロード・バンダムはどっちが強い?』というレベルの話だと思ってみていただけると幸いです。

登場人物の属性

8部100巻以上に及ぶジョジョには様々な種族や能力者が登場します。

吸血鬼や柱の男、岩人間から宇宙人(?)、波紋使いにスタンド使いと様々です。

ここではその中でも『最強』になりそうな属性を紹介します。

波紋使い

ジョジョの歴史はここから始まったといえます。
人類が吸血鬼や柱の男に対抗する為に磨き上げた能力です。
独特な呼吸法は身体能力の向上や怪我の治癒、老化を遅くするといった効果に始まり、有機性の物体を通して波紋を対象に伝えて気絶させるといった事まで可能です。
吸血鬼と違って日の光に弱くなるといったマイナス点無く身体能力を向上できるのは素晴らしい点ですが、一方でスタンドほどぶっ飛んだ事はできなさそうです。
そもそも本編のコラムでも波紋は人類がスタンドに到達するための修行という位置づけであり、スタンドの前段階的な扱いとなっているのが痛いところですね。

吸血鬼

第一部の敵でもある吸血鬼は、人間が古代のオーパーツである『石仮面』(いしかめん)をかぶって人間の血を浴びる事で変化します。
人間と比べて圧倒的な身体能力と耐久力を誇る吸血鬼ですが、太陽光線に弱かったり、後述する柱の男たちの食料的な存在だったりと、物語が進めば進むほど、やられ役的なポジションになっていったのが非常に残念です。
一方で、最強候補の一角であるディオ・ブランド―は吸血鬼です。
最も彼が最強たりえるのは吸血鬼の不死身さに加えて、最強のスタンドであるザ・ワールドを持っている、という理由もありますが…。

柱の男

第二部の敵である彼らは、元々は『闇の種族』と呼ばれる人間とは異なる種族でした。
人間よりもはるかに長い寿命や身体能力をもつ彼らは古代の人類から神として崇められていました。
しかし遥か昔、カーズというたった一人の天才が出現し、同族を皆殺しにしてしまった事で残ったのはカーズを含む4名のみ。
吸血鬼よりもはるかに高い戦闘力を持ち、さらに個々人が特別な流法と呼ばれる特殊能力を持つ、まさに最強と言うにふさわしい彼らですが、太陽光線を浴びると蒸発こそしないものの石の様になってしまうという問題点もあります。
最も、その太陽光すら克服した者もいるのですが…。

スタンド使い

ジョジョを知らない人でも、スタンドの事を知っている人は多いのではないでしょうか。
第三部の頃は『幽波紋』と書いてスタンドと呼んでいましたが、いつの間にかカタカナでスタンド、と書かれる様になりました。
語源は能力者の『傍らに立つ者』(スタンド・バイ・ミー)というところからで、能力者がそれぞれ様々な能力を持ちます。
中には時間を止めてしまったり、さらには戻してしまったりととんでもないものまでありますが、基本的に能力者自身の身体能力を向上させることができないのが弱点と言えば弱点です。

やっぱりスタンドが最強…?

とはいえ、スタンドという能力は非常に強力です。
まず、スタンドのルールをおさらいしてみましょう。

1.スタンドは1人につき1体のみ。
2.スタンドは本体であるスタンド使いの意思で動く。
3.スタンドはスタンドを持つ者にしか見る事は出来ない。
4.スタンドにはスタンドでしか触れる事は出来ない。
5.スタンドが傷つくと、本体も同様に傷つく。
6.スタンド使いが死ねば、その本人のスタンドも消滅する。
7.スタンドの力の強さと本体からの距離は反比例する。
8.スタンド能力は本体によっては成長する。
9.スタンド使いはスタンド使いにひかれ合う。

ここでポイントとなるのは3項と4項です。。
スタンドはスタンド使いにしか見ることができず、スタンドでしか触れることができない、という事は、スタンド使いでなければスタンドに一方的にやっつけられる可能性があるわけです。
この点でスタンド使いは他の特性のキャラクターよりもかなり有利であるといえるでしょう。

一方で、スタンドは決して本体の能力を向上させてくれるわけではありません。

そこで6項がポイントになります。

仮にスタンドが強力でも、能力者自身を標的にすれば倒すことが可能なのです。
狙撃以外にも物量で押し込んだり、吸血鬼や柱の男といった不死身に近い丈夫さのキャラクターが攻撃をかいくぐってスタンド使いを攻撃すれば勝機があるのです。

例外:スタンド使いの吸血鬼・ディオ

そんな中の例外がディオ・ブランド―です。
本人も作中で語っている通り、吸血鬼の不死身さと最強のスタンドであるザ・ワールドを併せ持つ彼こそが、まさに無敵の帝王と言えるのではないでしょうか。
しかしそんな無敵の彼ですが、結局は最期の最期にただの人間である承太郎に真っ向勝負で敗北、という結末を迎えています。
言っても吸血鬼、太陽光線で灰となってしまいました。

史上唯一「負け無し」の存在・カーズ

そこで登場するのが究極生命体カーズ。
石仮面とエイシャの赤石(せきへき)の力で太陽光線や波紋すら克服した彼は何にでも変身し、何をされても無傷の不死身の肉体を持っていました。
作中でも最期は火山の噴火に巻き込まれて宇宙空間に放逐されたものの、それでも死なずに地球への帰還を果たそうとしたほどです。
結局宇宙空間から帰ってはこれませんでしたが、それでも死ぬことなく今でも宇宙をさまよっていると考えられます。

結論:最強はカーズ

「いや、それでも彼は結局宇宙から帰ってこれていないじゃないか」

という意見もありますが、同じシチュエーションになって無事で済むキャラクターは他にいません。

そういう意味で、この状態でも死ぬことがなく、また他の条件ではまず負けることがない彼が最強なのではないでしょうか。

勿論、不死身というだけなら第五部に登場するノートリアス B・I・Gや第七部の20th Century Boyなどもおりますが、それに加えて頭脳や攻撃力も考慮すると、やはり作中唯一の『無敗』であることも含めて、彼が最強と言えるのではないでしょうか。

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