時代を超えた名作!劇場版【機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ】のここがすごい!

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劇場版【機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ】が3度の延期を経ていよいよ公開されました!映画公開2週目で興行収入は10億円を突破し、Blue-rayの販売数は5万枚を超えるという快挙!ガンダムの新しい時代を彩る『閃光のハサウェイ』の魅力について、今回はたっぷりとご紹介してまいります!

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【機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ】とは?

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』とは、『機動戦士ガンダム40周年プロジェクト』の1つ『UC NexT 0100(ゆーしーねくすとわんはんどれっど)』の第2弾として企画された、劇場版3部作という一大プロジェクトです。アニメ業界だけでなく各方面から大きな注目を集めており、第1部が公開されたばかりにも関わらず、すでに第2部への期待にファンも関係者も胸を膨らませています。

革新的ロボットアニメの代表ともいえる『ガンダム』作品。初代ガンダムである『機動戦士ガンダム』放送当時は、ロボットアニメというジャンルがまだまだ子供向けのものであり、その大人向けの内容から思うように人気が出ませんでした。

しかし放送が進むにつれて、幼児ではなく中高生以上の年齢層へジワジワと人気が広がり、ガンダムは社会現象ともいえる一大ムーブメントを巻き起こすこととなります。その後も革新的な挑戦は続き、続編の『機動戦士Zガンダム(ぜーたがんだむ)』では主人公が変わるなど、常にファンを驚かせてきたのが「ガンダム」という作品なのです。

「閃光のハサウェイ」は、そんな初代ガンダムの流れを汲む『宇宙世紀』の物語であり、宇宙と地球を舞台とした「人類対人類」という、ガンダムならではのテーマを真っ向から描ききっている作品です。

アニメ作品という枠に捕らわれず、時には残酷な描写であってもそれらをまっすぐに見つめていくガンダムの世界。「閃光のハサウェイ」は、ファンが待ち焦がれたガンダムの最新作なのです!

富野由悠季による時代を超えた壮大な物語

ガンダム作品が生まれて40年以上の月日が経った今、最新作「閃光のハサウェイ」が公開されましたが、原作小説は実に30年以上も前に刊行されていました。ファーストガンダムの原作・総監督を務められた『富野由悠季(とみのよしゆき)』さんにより生み出された本作品は、長い間映像不可能とまでもいわれていたのです。

主人公である『ハサウェイ・ノア』は、ファーストガンダムの主人公『アムロ・レイ』の上司であり戦友でもある、『ブライト・ノア』の息子です。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の続編にあたる物語となっており、増えすぎた人類を宇宙コロニーへと移民させている時代で、母なる地球を救うため、ハサウェイと仲間たちは地球連邦政府に戦いを挑んでいます。

地球の保全のためには、例外なく人類全てが地球から退去しなければならないというハサウェイ達の理念は、子供じみた理想でありながらも真実味のあるものです。実際に現実でも地球環境の汚染がどんどんと進んでいる今、「閃光のハサウェイ」のお話は私たちにとって非常にリアルに感じられるテーマでしょう。

30年以上前の作品であるにも関わらず全く時代を感じさせない、そればかりかようやくガンダムの世界に現実感覚が追いついてきたと感じるほどです。富野由悠季さんによる壮大な物語を、今だからこそできる映像表現で、私たちはこの目に焼き付けることができるのです!

モビルスーツ戦闘シーンは実写を超えるほどの迫力!

「閃光のハサウェイ」が映像不可能とされていた理由の1つに、本作に登場するΞガンダム(クスィーガンダム)』『ペーネロペー』といった新型ガンダムのデザインが、映像化するには複雑すぎたことが挙げられます。

確かにガンダムというモビルスーツは、新しい作品になるにつれて装備や武器が複雑化、初代からどんどんと進化を遂げています。そのため、アニメの作画としては非常に労力を要することになってしまうのです。

本作品に登場する新型ガンダム2機は特に装備が重厚であり、ガンダムがさらにひとまわり鎧をまとっているような外観が特徴です。さらに、『ミノフスキー・クラフト』による重力下浮遊システムが搭載されており、その能力を駆使した高速移動による戦闘シーンは、生半可な覚悟では作り上げることができません。

これまでもガンダム作品は、その時代の最新の技術力をもって、アニメーションによってモビルスーツ同士の戦いを描いてきました。そんな中今回の「閃光のハサウェイ」では、昨今の「CG(コンピューター・グラフィックス)」技術の向上により、ガンダムの戦闘をさらに1つ上の段階に進ませたといえるでしょう。

ハサウェイの嫌疑を晴らすために行われた、ダバオ市内での陽動作戦の時も、地球に降下させた「Ξガンダム」をハサウェイ自ら回収しに向かった時も、そのモビルスーツ戦の迫力は凄まじいものです。単なるCG技術の向上というだけでなく、そこにさらに細かな人の手が加えられることによって生まれる自然な動き。実際の戦闘シーンをこの目で見たことはありませんが、実写以上にリアリティを感じる映像といえるでしょう!

最新のアニメ技術!美麗な作画に目がくぎ付け!

前述したようなCG技術のみならず、その他の部分においても常に、「閃光のハサウェイ」の世界はため息のでるほど美しいカットに溢れています。人物の細かな描写や自然な仕草、本物よりもリアリティを感じさせる背景など、どの場面を切り取っても素晴らしすぎるクオリティなのです。

特に私が注目したのは「人物の表情の豊かさ」と、「ありそうな未来を感じさせてくれる背景」です。激しい戦闘シーンとはまた違う面ですが、ガンダムのリアルな物語を感じさせてくれる重要な点ではないでしょうか。こうした日常に接したシーンが緻密に表現されているからこそ、「閃光のハサウェイ」の世界観がより一層輝いて見えるのだと思います。

まず人物についてですが、本作品のキャラクターデザインはイラストレーターやアニメーターとして活躍されている『pablo uchida(ぱぶろうちだ)』さん、『恩田尚之(おんだなおゆき)』さん、『工原しげき』さんの3名が務められています。

監督の『村瀬修功(むらせしゅうこう)』さんがリアル寄りな表現をされることもあって、一般的なアニメとは一線を画したリアルなキャラクターデザインとなっています。そのキャラクター達にさらに自然な仕草や描写が上乗せされ、お話が進むにつれてキャラクターがどんどんと厚みを増していくように感じられました。

無重力状態で踊るギギの髪の様子や、ころころとつかみ所無く変化するギギの表情や態度、ハサウェイの緊張感や葛藤苦悩など、あらゆる場面でキャラクターの内面が滲み出ています。ケネスの普段は少々キザな優男風の所作と、軍人としての怖さのギャップもステキですね。

「ありそうな未来を感じさせてくれる背景」という点は、モビルスーツを始めとするメカ類はもちろんのこと、ハウンゼンなどのスペース・シップやその中で使用されるグラス、タブレットといった細かな部分にまで及んでいます。デザインが洗練されており、実際にこんな未来が近々訪れるかもしれないと、見る人に期待を感じさせてくれるのです。

さらに、そうした未来的な部分とは対比的に、地球の自然の美しさもすばらしいものでした。ちょうど舞台がフィリピンのダバオということもあって、美しい熱帯雨林の緑や原色、海の青さにドキドキさせられます。実際に制作チームは現地にロケハンにも行っているということで、街並みのリアルさなどはそうした点が活かされて出来上がっているのでしょうね。

そしてそんな大自然の中、本作品においてはモビルスーツという機械がごく自然に登場しているのです。印象的だったのはハサウェイが海岸線で休むシーン、その頭上をモビルスーツが飛んでいきます。ハサウェイはそれに目をくれることもなく、つまりそれほどに当たり前な日常風景だということですね。

原作小説が生まれてから30年以上もの時が経ち、時代が小説に追いついてきたからこそ、ファンタジー・SFという視点のみではなく、限りなく現実的なストーリーとして頭の中にスッと入ってきます。今の時代だからこそ出来上がったガンダム作品「閃光のハサウェイ」を、大きなスクリーンで見ることができて、今の時代に生きられて本当に幸せですね!

澤野弘之による世界観にマッチングした音楽!

本作の音楽を担当するのは、数々のアニメやドラマ作品で活躍している『澤野弘之(さわのひろゆき)』さんです。2015年にはアニメ『進撃の巨人BGM』において『JASRAC賞(じゃすらっくしょう)』銀賞も受賞しており、常に作品世界にマッチングした音楽を作り続けてくださっています。

『機動戦士ガンダムUC(ゆにこーん)』や、『機動戦士ガンダムNT(ならてぃぶ)』の音楽も担当されており、今後のガンダム作品においても澤野さんの音楽は必要不可欠となりそうな予感がします。

「ユニコーン」で荘厳な楽曲を多く作りだしてくださった澤野さんですが、今回の「閃光のハサウェイ」オファーにあたって、プロデューサーの『小形尚之(おがたなおひろ)』さんから「より大人の音楽を」という要望を受けたとのことです。

華やかにメロディを聴かせるよりも、サウンドに特化したハリウッド映画のような雰囲気で。けれども盛り上がる場面によってはメロディアスな部分も持たせて・・・という非常に難しい注文に、澤野さんは見事に応えられているように感じました。

澤野さんの楽曲らしく幾つかはボーカル入りの曲もあり、どの曲も使用されている場面にピッタリとマッチングしています。戦いの迫力や緊迫感を出すためか、パーカッションを非常に効果的に使用し、オーケストラの重厚感や未来的な電子音も加え、ガンダムという世界を彩っているのです。

恐らく今後の第2部、第3部も澤野さんが楽曲を担当してくださると信じていますが、今後の楽曲も今から楽しみでたまりません!ご本人はハサウェイのオファーがあった際、「ユニコーンと比較されるかも」という一抹の不安もあったというお話ですが、そんな心配はご無用です。ユニコーンはユニコーンの、ハサウェイにはハサウェイの色が滲み出ており、どの楽曲も心から素晴らしい音楽なのですから!

キャラクターに命を吹き込む豪華声優陣!

劇場版「閃光のハサウェイ」の魅力の1つとして、各キャラクターに命を吹き込んでくださる豪華声優陣の活躍が欠かせません。2次元のキャラクターを等身大の存在へと変化させる、映像コンテンツの醍醐味ともいえるでしょう。原作小説においては文字のみの情報が与えられているため、自分のイメージだけで動いていたキャラクター達が、確かな存在感をもって画面に登場する様子はただただ感激するばかりです。

『ガンダムチャンネル』にて、「閃光のハサウェイ」公開前に発信されていた特別番組『Hathaway’s Report(はさうぇいずれぽーと)』では、ハサウェイ役の『小野賢章(おのけんしょう)』さんとゲストの方々との対談が公開されていました。

ゲストには先の章で紹介させていただいた澤野弘之さんを始め、ギギ役の『上田麗奈(うえだれいな)』さん、ケネス役の『諏訪部順一(すわべじゅんいち)』さんなど、そうそうたるメンバーが登場しています。

また番組の第6回では、伝説のガンダムパイロット・アムロ役の『古谷徹(ふるやとおる)』さんとも対談する様子が見られました。「閃光のハサウェイ」の前日譚である「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」において行方不明となったアムロですが、その声が劇中で流れた時には心が震えました!

ハサウェイ、ギギ、ケネスといったメインキャラクターを始め、その他のキャラクターも皆魅力的であり、多くの人気声優さんが担当されています。第1部ではまだまだ活躍の機会が少ないキャラクターも存在していますので、今後の第2部、第3部が心から待ち遠しく感じます。

後生に語り継がれるであろう名作【機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ】をぜひ劇場で!

多くのファンが映像化を待ち望んでいた劇場版『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』について、かなり個人的な見解で感想を綴らせていただきましたがいかがだったでしょうか。宇宙世紀というガンダムの根幹ともいえる時代を真っ向から描き、必ずや後生に語り継がれるであろう名作「閃光のハサウェイ」を、ぜひとも大きなスクリーンで多くの方に楽しんでいただきたいです!

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