【怪物事変】キャラクター紹介<前編>

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藍本松さんによる人気少年漫画作品『怪物事変』。血を持たない鬼「屍鬼(クーラー)」と人間との間に生まれた少年・日下夏羽が、隠神探偵事務所の者たちと共にさまざまな怪物による事件を解決しながら、自分の両親の行方を追う様が描かれます。そんな本作に登場するキャラクターについてご紹介していきます!

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目次

『怪物事変』とは?

『怪物事変(けものじへん)』は、集英社発行の月間少年漫画雑誌「ジャンプスクエア」の2017年1月号より連載が開始された漫画作品。作者は、『MUDDY』や『保健室の死神』などで知られる藍本松(あいもと・しょう)さん。2021年3月時点で、シリーズ累計発行部数は420万部を突破しています。

テレビアニメは、2021年1月から3月にかけて放送。制作を担当したアニメーションスタジオは亜細亜堂(あじあどう)。『終末のイゼッタ』や『劇場版 FAIRY TAIL 鳳凰の巫女』の監督で知られる藤森雅也(ふじもり・まさや)さんが監督を、『ガンダムビルドダイバーズ』や『這いよれ! ニャル子さん』のシリーズ構成で知られる木村暢(きむら・のぼる)さんがシリーズ構成・全話脚本を担当しています。

物語のあらすじ

古来よりこの世の影に潜み、人に知られないようにしながらも人と関わり続けてきた存在「怪物(けもの)」。その多くは人間の世界に適応し、社会に交わりながら生活してきましたが、現代では人と必要以上に深く関わるケースが増えるようになっていました。血を持たない鬼「屍鬼(クーラー)」と人間との間に生を受けた少年・日下夏羽(くさか・かばね)は、とある出来事をきっかけに、隠神探偵事務所を営む化狸の隠神鼓八千(いぬがみ・こはち)の元に身を寄せ、所員の1人として様々な怪奇現象の解決のために動くことになります。

消息不明となってしまった両親から、夏羽は不思議な力を宿した石「命結石(めいけっせき)」を託されていました。その石と同じような結石が日本各地に点在していることに確信を得た隠神は、その回収を行うこと決意。しかし、警視庁内で大きな権力を持つ化狐の飯生(いいお)もまた、警察内の部下の怪物たちを動員しながら、その結石を狙っていたのでした。

ここからは、そんな本作に登場するキャラクターについてご紹介していきます!

『怪物事変』キャラクター1:主人公 日下夏羽(くさか・かばね)

日下夏羽は、本作の主人公。短い黒髪に赤い瞳をした13歳の少年で、誕生日は6月15日。身長151cmで、体重は48kg。血を持たない鬼「屍鬼(クーラー)」と人間の間に生を受けた半妖の子どもで、物心つく前に鹿の子村の旅館「鹿の子荘」で女将の仕事をしている叔母の家に預けられました。そこで虐待同然の扱いを受け、さらに毎日学校に通わずに畑で土や肥料まみれになっていたことから「泥田坊(どろたぼう)」と周囲に呼ばれて疎まれてきました。

その田舎町で家畜の変死体が相次いで発見される事件が発生し、怪異現象を専門に扱う探偵の隠神鼓八千が調査のために東京から訪れます。彼と出会って自分を捨てたと思っていた両親が実はそうしたわけではなかったと知った夏羽は、両親に会いたいという想いを胸に、東京で隠神が所長を務める「隠神探偵事務所」で働くことになります。

屍鬼の血を引いていることから血液と痛覚がなく、頭を撃たれても、首をはねられても、傷口から炎のような力が吹き出してすぐに元通りになってしまう驚異的な再生能力を持っています。夏羽自身はある程度その力を御しきれていないところがありますが、両親から託された勾玉のような形の石「命結石」を身につけることで、屍鬼としての本能と力をある程度抑えています。

周囲から疎まれて育った影響から感情が希薄で、恐怖や嫌悪と言った当たり前に人が持っているはずの感情を持っていません。ただし、根は善良で思いやりがあり、自分が思い入れた者が危険にさらされたときや、その心情をひどく傷つけられたときには怒りを見せることもあります。当初は周囲に助けを求めたり、自分の身を守ったりといった考えがなく、事件や困難の解決のために自分の身体を傷つけることにためらいがありませんでしたが、隠神探偵事務所に来てから少しずつ仲間の存在に重みを感じていくようになりました。

アニメ版の声優は、『ガンダムビルドダイバーズ』のヒダカ・ユキオ役や『メジャーセカンド』の茂野大吾役などで知られる藤原夏海(ふじわら・なつみ)さん。

『怪物事変』キャラクター2:隠神探偵事務所の所長 隠神鼓八千(いぬがみ・こはち)

隠神鼓八千は、東京にある「隠神探偵事務所」の所長を務める化狸。薄茶色の髪を後ろでひとつに縛ったタレ目の男性で、人間時の年齢は36歳。誕生日は9月1日。身長180cmで、体重は76kg。普段はスーツを着用した人間の姿をしていますが、それでもタヌキの尻尾までは消しきれていない様子。「人間」と「怪物」両方のバランスをとり共存することを行動方針としており、「何でも屋」を自称して怪物の起こしたさまざまな事件の解決に奔走しています。

タヌキらしく飄々として掴みどころのない性格をしていますが、主人公の日下夏羽を初めとした様々な事情を抱えた子どもたちを保護するような面倒見の良さがあります。識(しき)や晶(あきら)たちを拾う前は相棒とともに探偵業をしていたようで、今の探偵事務所の半分がバーのようにつくりになっているのはその相棒の趣味。隠神自身は興味がないので放ったらかしにしています。

警察組織で大きな権力を持つ化狐の飯生とは一応の協力関係にはあるものの、人間と怪物の共存を望む隠神と人間を支配することを望む飯生とが仲の良い関係を築いているわけもなく、実際にはお互いに牽制し合う殺伐とした間柄にあります。化狸として変化の能力を持っており、自身を様々な姿に変えることが可能。単に見た目を変えるだけでなく、拳銃のような複雑な武器も再現することができ、実際にそれを撃つことも可能です。

アニメ版で声を担当するのは、『呪術廻戦』の両面宿儺役や『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のレオーネ・アバッキオ役などで知られる声優の諏訪部順一(すわべ・じゅんいち)さん。

『怪物事変』キャラクター3:隠神探偵事務所の所員 蓼丸織(たでまる・しき)

蓼丸織は、隠神探偵事務所の所員の1人。ツンツンと尖った髪をした14歳の少年で、誕生日は11月10日。身長163cmで、体重は48kg。蜘蛛の怪物「蜘蛛(アラクネ)」の母親である山蜘蛛之仔組(やまぐものこ・くみ)と人間の父親との間に生まれた半妖の子どもで、汗や唾が蜘蛛の糸のようになり、溶解する糸や凝固する糸などのさまざまな糸を出して操ることのできる能力を持っています。

群馬県にある錦糸郷出身で、生まれる前に父親を不慮の事故で亡くし、物心つき始めた頃に母親と離れて以降は父方の叔父である蓼丸昭夫(たでまる・あきお)の元で育ちました。幼い頃の曖昧な記憶から母親に対して不信感を抱いていましたが、後に母親の身にあった真実を知り、自身が残酷な真実から逃れるために母親を疑っていたと悟り、その気持ちを悔い改めるようになりました。

パンチの効いた服を好む趣味や粗暴な言動に反して、仕事に臨む姿勢は慎重かつ冷静。幼少期のトラウマから「怖いことがものすごく怖い」という恐怖にかられていましたが、後に任務で夏羽の言葉とミハイからのあおりを受けて敵に勝利したことから、それを克服しています。当初は隠神探偵事務所に新しくやってきた年齢や境遇の誓い日下夏羽によくつっかかっていましたが、次第に打ち解けていくようになり、元々の心配性と面倒見の良さもあって、世間知らずな夏羽や怖がりで豆腐メンタルの晶に振り回されながらもそのサポートに回る苦労人として立ち回るようなりました。

アニメ版で声を担当するのは、『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役や『東京喰種トーキョーグール』の金木研/佐々木琲世役などで知られる声優の花江夏樹(はなえ・なつき)さん。

『怪物事変』キャラクター4:隠神探偵事務所の所員 岩木山雪里白那之五十六子晶(いわきやまゆきさとしろなのごじゅうろくし・あきら)

岩木山雪里白那之五十六子晶は、隠神探偵事務所の所員の1人。薄水色の長い髪をした15歳の少年で、誕生日は2月24日。身長159cmで、体重は38kg。非常に可愛らしい容姿をしていますがれっきとした男性で、本人は女性と間違われると嫌な気持ちになる様子。青森県の雪深い山に暮らす雪女の一族に100年に一度生まれる男性の怪物「雪男子(ユキオノコ)」で、岩木山雪里白那之五十五子結(いわきやまゆきさとしろなのごじゅうごし・ゆい)とは双子の兄弟の関係です。

故郷の村にいた頃、双子の兄の結からその村を出て一緒に暮らすことを約束されましたが、離れ離れとなってしまい、その兄の行方を捜すために隠神怪物相談事務所に勤務することになりました。「雪」の名前のついた怪物らしく、雪や氷を操ることのできる力を持っていますが、集中しないと加減を間違えたり、周囲に水分が不足すると十分な力を発揮できないという弱点も。しかし、一度本気で発動すると周囲の敵を全て凍結させられるほどの大きな威力を発揮します。

明るく社交的な性格の持ち主ですが、繊細でもあり、虫などの怖いものや気持ち悪いもの、汚いものなどが苦手で、時に気絶してしまうことも。趣味はSNSの更新すること。隠神怪物相談事務所での実務能力や家事能力に関してはお世辞にも高いとは言えず、ドジを踏んでしまうことも多々ありますが、その明るい性格故に日下夏羽と蓼丸織の間を取り持つ潤滑油的な役割を果たしています。

アニメ版で声を担当するのは、『D.Gray-man HALLOW』のアレン・ウォーカー役や『ブラッククローバー』のラック・ボルティア役などで知られる声優の村瀬歩(むらせ・あゆむ)さん。

『怪物事変』キャラクター5:隠神探偵事務所の情報通信技術担当 ミハイ・フロレスク

ミハイ・フロレスクは、隠神探偵事務所の情報通信技術担当。白い髪に赤い瞳をした年齢不詳の男性で、誕生日は10月17日。身長176cmで、体重は54kg。ルーマニア出身の「吸血鬼(ヴァンパイア)」で、退屈や暇が嫌いな性分の持ち主。様々な知識や技術を極めた結果やることがなくなってしまい、世の中にウンザリした気持ちになっていたところで旧友の隠神鼓八千から日本に呼び出されることになりました。

それ以来、極端に機械関係のことが苦手な彼に代わって隠神探偵事務所の情報通信技術を担っており、事務所のサイトをつくったり、識や晶たちの携帯情報が飯生に漏れないようにしたりなどしている様子。現在ハマっているものはオンラインゲームで、好きなゲームはMMORPG・F(T)PS・対人格闘ゲーム。普段は事務所の一室に引きこもってオンラインゲームをしているため、日下夏羽の前から事務所に在籍していた織や晶ですらも彼の存在を知りませんでした。

吸血鬼故に不老半不死であると同時に高い知性と怪力があり、その凄まじい力は屍鬼の血を引く夏羽を腕相撲で負かすことができるほど(ただし、その際に夏羽に手首を折られてしまい、完治までの1週間はゲームが出来ませんでした)。非常にプライドが高く、自分以外の者のことは基本的に見下しており、自分の気分次第で場を引っ掻き回して楽しむことも。隠神は彼に信頼を寄せてはいますが、その自分本位で気まぐれすぎる性格にはほとほと手を焼いている様子です。

アニメ版で声を担当するのは、『進撃の巨人』のエルヴィン・スミス役や「ジョジョの奇妙な冒険シリーズ」の空条承太郎役などで知られる小野大輔(おの・だいすけ)さん。

『怪物事変』キャラクター6:怪物の治療屋 蓼丸綾(たでまる・あや)

蓼丸綾は、怪物の治療屋。腰まで伸びた長いピンク色の髪に赤い瞳をした8歳の少女で、誕生日は11月22日。身長121cmで、体重は19kg。蓼丸織の異父妹で、織の父方の叔父である蓼丸昭夫が、織の母で「蜘蛛(アラクネ)」の山蜘蛛之仔組の弱みにつけ込み、生物のあらゆる傷を癒すことのできる「金の糸」を生み出す実験をした過程で誕生しました。その「金の糸」の能力を宿しているため、異父兄の織の操る蜘蛛糸とは違って、肉体の再生や修復ができる回復系能力を持っています。

昭夫の歪んだ名声欲のために長年モノ扱いされてきましたが、日下夏羽たちの活躍によって織と初めて邂逅し、長い間眠らされていた母親とも再会することができました。その後は家族と一緒に暮らしながらも、自分の治癒能力を活かして怪物の治療屋になることを決め、隠神鼓八千と契約し夏羽たちの元を頻繁に訪れています。

異父兄の織同様に気の強い性格の持ち主。他者に対する思いやりや、いかなる状況でも自分を突き通す気丈さもあります。当初は織に対して複雑な感情を抱いていましたが、織が自分の存在を一切責めずに家族として受け入れてくれたことから、「お兄ちゃん」と呼ぶようになりました。打ち解けてからは、心配性の織のことを振り回している様子。自分たちを救うために尽力してくれた夏羽に好意を寄せており、積極的にアプローチしています。夏羽とのことに関しては、飯生の部下の化狐の紺(こん)と対立することも。

アニメ版で声を担当するのは、『ゾンビランドサガ』の源さくら役や『亜人ちゃんは語りたい』の小鳥遊ひかり役などで知られる声優の本渡楓(ほんど・かえで)さん。

『怪物事変』キャラクター7:医者 御花(おはな)ばあさん

御花ばあさんは、隠神鼓八千の古い知り合いの医者。白髪に花飾りをつけた高齢の女性で、怪物ではなく人間。元々は獣医としての仕事をしていましたが、怪我した野良犬などを手当たり次第に治しているうちに怪物たちも治療するようになりました。蓼丸家族に関する一件が解決したあと、目を覚まさない山蜘蛛之仔組を病室に受け入れました。

アニメ版で声を担当するのは、『楽しいムーミン一家』のムーミンママ役や『遊☆戯☆王ZEXAL』の九十九春役などで知られる声優の谷育子(たに・いくこ)さん。

『怪物事変』キャラクター8:警察を裏で操る化狐 飯生(いなり)/飯生妖子(いなり・ようこ)

飯生は、警察組織で絶大な権力を持つ化狐。階級は警視で、戸籍上の氏名は「飯生妖子」。長い紅色の髪にグラマラスな体型をした女性で、普段の口調こそ軽いもののその目はいつも笑ってはおらず、その身の妖艶さを吹き飛ばすほどの冷酷な目をすることもあります。人心を操ることのできる「妖結石(ようけっせき)」を用いることで警察官などの多くの人間を自分の傀儡とし、組織の中で強大な権力を持つようになりました。

目的のためには手段を選ばず、無関係の人間や自身の部下を容赦なく切り捨てたり、道具のように利用したりすることのできる非道な性格の持ち主。隠神鼓八千とは古くからの馴染みであると同時に協力者としての関係を築いてはいるものの、あくまで自分自身の目的や利のために動いているに過ぎません。日下夏羽の持つ「命結石」を狙っており、彼が織たちと一緒に警視庁を訪れたときにそれを無理やり奪おうとしたものの、隠神の策と織の活躍によって失敗しています。

その後も命結石のことは諦めてはおらず、部下の野火丸(のびまる)を使って夏羽のことを嗅ぎ回ったり、夏羽が自分の意思で命結石を差し出すように仕向けることを目論んだりしている様子。捜査特課の部下たちを使って、日本各地にあると言われる怪物の結石の行方を探させています。

そのアニメ版で声を担当するのは、『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃役や『PSYCHO-PASS サイコパス』の常守朱役などで知られる声優の花澤香菜(はなざわ・かな)さん。

『怪物事変』キャラクター9:飯生の部下の化狐 紺(こん)

紺は、警察組織で絶大な権力を持つ飯生の部下である化狐の1人。長い金色の髪に青い瞳をした14歳の少女で、誕生日は11月1日。身長162cmで、体重45kg。母親のように慕っている飯生からの指令を受けて、警視庁にやってきた日下夏羽たちを命結石を手に入れる目的で襲撃したものの、失敗。それから飯生に見放されてしまい、公園の木の上で寝泊まりをしながら強くなるべく修行をするようになりました。

非常に真面目かつ純粋無垢な性質の持ち主。その反面、感情の起伏が激しく、情緒不安定になるところもあります。公園の木の上で生活をするようになってから夏羽との交流を深め、飯生にとっての一番になりたいという思うと同時に、夏羽にとっての一番にもなりたいと思うようになりました。とはいえ、自分自身ではその感情を理解することができず、夏羽が他の女の子と仲良くすると苛立ちを覚えたり、夏羽と会えないことで落ち込んだりするなど、夏羽への思いに振り回されている状態にあります。

飯生によってそんな夏羽を懐柔して命結石を手にいれるように命じられてからは、飯生への想いと夏羽への想いに板挟みとなって苦しんでしまうことに。後に、屋島で静養している間に記憶が蘇り、自分が実は飯生から洗脳されていたことに気づくことになります。

アニメ版で声を担当するのは、『ゆるキャン△』の各務原なでしこ役や『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の早坂愛役などで知られる声優の花守(はなもり)ゆみりさん。

『怪物事変』キャラクター10:飯生の部下の化狐 野火丸(のびまる)/野分火丸(のわき・ほむらまる)

野火丸は、警察組織で絶大な権力を持つ飯生の部下である化狐の1人。戸籍上の指名は「野分火丸」。ショートカットの金色の髪に茶色の瞳をした13歳の少年で、誕生日は5月30日。身長153cmで、体重は46kg。かわいい方が得なことが多いという理由からその姿をしていますが、本来の姿は実は19歳の青年であり、その際の身長は179cmで、体重は62kg。

紺の後釜として飯生の元で働くことになった化狐の少年で、礼儀正しく、飄々としていて掴みどころがありませんが、時に残酷で暴力的な一面を覗かせることもあります。飯生から受けた命令を忠実にこなしているものの、本心から飯生に仕えているわけではなく、内心では飯生のことを嫌っている節もある様子。本当の目的は別にあるようで、飯生からの命令に背かない範囲内であれば自分の裁量で動いています。

飯生のために、日本各地にあるという怪物の結石を捜索する警視庁のチーム「捜査特課」のリーダーを務めることに。同じく飯生の元で働く陽(ひなた)や炉薔薇(ろばら)の命を飯生から守るために裏工作を提案したり、飯生から紺を解放する目的で非情な手段とはいえ策を張り巡らせるなど、必ずしも冷酷とは言い切れない一面もあります。

アニメ版で声を担当するのは、「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEシリーズ」の来栖翔役や『進撃の巨人』のコニー・スプリンガー役などで知られる声優の下野紘(しもの・ひろ)さん。

『怪物事変』キャラクター11:飯生の部下の化狐 花楓(かえで)/花形楓(はながた・かえで)

花楓は、飯生からの指令で怪物の結石を捜索する警視庁のチーム「捜査特課」に所属する化狐。戸籍上の名前は「花形楓」。オレンジ色の髪に筋肉質な体格をした21歳の青年で、誕生日は4月4日。身長196cmで、体重は108kg。化狐の中でも炎に特化したタイプで、両拳を打ちつけることによって強力な炎を出すことが可能。また、自慢の怪力とそれを併用することで、凄まじい威力を持った広範囲攻撃を繰り出すことも可能です。

非常に優れた嗅覚の持ち主で、それは捜査特課一だとよく言われている様子。性格は明るくて人懐っこくて、一見すると誰に対しても友好的なように思えますが、その本質は自己中心的で他人に対する関心はありません。好戦的な性質と強い食欲を持つ故か、基本的に敵を捕食することで殺そうとすします。また、相棒関係を築く赤城(あかぎ)曰くバカすぎる一面もあるため、妖結石に関する話を聞き出す前に村一つを丸々燃やしてしまったりすることも。

それが要因の1つとなって、日下夏羽たちとの戦いで敗北してさらに赤城とも衝突。その後の話し合いからお互いに歩み寄るようになり、自分なりに赤城との連携を意識することを心がけるようになりました。夏羽たちと戦った際に頭の半分・左目・両手を失うという重傷を負い、それを炉薔薇により修復されることになりましたが、頭の半分はあってもなくても変わらないとそこに糊をつめられ、目は左右で色が違うという結果になりました。

『怪物事変』キャラクター12:飯生の部下の化狐 赤城(あかぎ)/赤城一秋(あかぎ・かずあき)

赤城は、飯生からの指令で怪物の結石を捜索する警視庁のチーム「捜査特課」に所属する化狐。戸籍上の名前は「赤城一秋」。ショートカットの黒髪に老けた面立ちをした30歳の男性で、誕生日は10月1日。身長168cmで、体重は51kg。化狐の中でも幻に特化したタイプで、簡単な手順で強力な幻をつくりだすことが可能。射程範囲は1つ20mで、どんな見た目にもなる「石兵稲荷」を配置して焼けた村1つを丸々元通りに見せたり、手足となる狐を作成する「幻兵稲荷」を炎に特化した花楓の能力と組み合わせることで炎幻連係の技「紅蓮兵稲荷」などに応用させたりすることも可能です。

コンビを組む花楓とは正反対の真面目且つ冷静沈着な性格の持ち主で、優れた頭脳も持っています。身近な者の死の幻を見せることで精神破壊を狙うなどの残酷な一面もありますが、自己中心的であまり他人に関心を持つことのない花楓とは対照的に、相棒を解消すると言った彼に怒りを見せるなど、仲間に対する思い入れや情といったものはある様子。

幼い頃から極度の潔癖症のために、除菌ウェットティッシュの携帯は欠かせません。それがなくなってしまうと精神が乱れて幻が使えなくなってしまうという弱点があり、日下夏羽たちとの戦いで敗北したことをきっかけに、その克服を目指すことを考え始めるようになりました。何かと正反対の花楓の生み出す炎に関しては、不浄なものを全て焼き尽くす性質を持った美しいものだと思っている様子です。

『怪物事変』キャラクター13:飯生の部下の化狐 松竹梅太郎(まつたけ・うめたろう)

松竹梅太郎は、飯生からの指令で怪物の結石を捜索する警視庁のチーム「捜査特課」に所属する化狐。もじゃもじゃ頭の黒髪をした24歳の男性で、誕生日は1月23日。身長172cmで、体重は65kg。違法カジノで大負けしてしまい、どうにもらならなくなってトイレで泣いていたところを、野火丸から力を見込まれ、その借金を肩代わりしてもらう代わりに捜査特課の刑事になった経緯があります。

「遅延ガス」という特殊能力を持ち、そのガスを吸い込んだ者はまるで時の流れが止まってしまったかのような幻惑に襲われることになります。その能力を用いて沖縄でたまたま「天結石」を手に入れた晶たちに対してじゃんけん勝負を挑み、その石を奪うことに成功しました。

『怪物事変』キャラクター14:飯生の部下の化狐 陽(ひなた)/日向陽夏(ひなた・はるか)

陽は、飯生からの指令で怪物の結石を捜索する警視庁のチーム「捜査特課」に所属する化狐。戸籍上の名前は「日向陽夏」。薄茶色の髪をした25歳の女性で、誕生日は8月10日。身長154cmで、体重は51kg。化狐の中では炎に特化したタイプで、自らの炎を纏わせた大刀を武器にし、長い年月をかけたたゆまぬ努力によって細胞を潰さずに人体を切断することができるようになりました。

ガサツで気の強い性格の持ち主で、戦いにおいて人質を用いたりするような容赦のなさもあります。仕事で相棒関係にある炉薔薇とは、5歳の頃からの恋人関係にもあります。まだ5歳だったある日、炉薔薇の家に遊びに行ったときに、彼が母親をバラバラにして組み立てたベッドで寝ていた姿を目にして、そばにいなければいけないと思いました。

放っておくと事件を起こしてしまう炉薔薇の行動を監視し、彼の性質を改善する努力もしていますが、自分たちの力だけではどうにもならないと悟り、飯生の持つ「人心を操る力」を必要としています。本当は殺しを嫌っていますが、炉薔薇のためであれば鬼にも悪魔にもなる覚悟をしています。

『怪物事変』キャラクター15:飯生の部下の化狐 炉薔薇(ろばら)/火戸薔薇彦(ひと・ばらひこ)

炉薔薇は、飯生からの指令で怪物の結石を捜索する警視庁のチーム「捜査特課」に所属する化狐。戸籍上の名前は「火戸薔薇彦」。白髪に長い睫毛をした25歳の青年で、誕生日は2月24日。身長181cmで、体重は59kg。化狐の中では幻の使用に特化したタイプで、「瞬間接着銃(グルーガン)」という特殊な武器を使用。そこから隣接した細胞と似た物質の糊を出すことができ、バラバラにしたものをくっつけたり、傷の修復をしたり、陽を強化する武装を施したりすることができます。

相棒関係にある陽とは、5歳の頃からの恋人同士の関係にもあります。普段は大人しそうですが、定期的に生き物をバラバラにして工作をしなければ気が済まない猟奇的な性質の持ち主。それには見境がないため、陽が周りに対して2人きりになる時は気をつけるようにと注意を促すこともあります。陽とは仕事上の相棒であると同時に5歳の頃からの恋人同士の関係でもあり、彼女のことを「ひぃちゃん」と呼んでいます。陽のことを好きな人に対しては警戒や嫌悪の感情を抱くことも。

『怪物事変』キャラクター16:夏羽の叔母 女将(おかみ)さん

女将さんは、鹿の子村にある旅館「鹿の子荘」の女将。日下夏羽の叔母(夏羽の母親の妹)で、夏羽が怪物と人間との間に生まれたことを知っていました。姉から夏羽のことを人間として育ててほしいと頼まれ、当時1歳だった夏羽を預かって以来、行方不明となった彼女の代わりに面倒を見てきました。

その田舎町で起きた家畜の変死体が相次いで発見される事件の原因が夏羽にあるのではないかと疑い、隠神鼓八千に夏羽の殺害を依頼。隠神から夏羽の死体を見せられて死んだと思い込みましたが、実際は夏羽は仮死状態にあっただけでそのまま隠神探偵事務所に引き取られることになりました。

アニメ版の声を担当するのは、『バッテリー』の原田真紀子役や『DIVE!!』の冨士谷頼子役などで知られる声優の乃神亜衣子(のがみ・あいこ)さん。

『怪物事変』キャラクター17:夏羽のいとこ 弥太郎(やたろう)

弥太郎は、鹿の子村にある旅館「鹿の子荘」の女将の息子。癖のついた薄茶色の髪をしたした少年で、日下夏羽の母方のいとこにあたります。夏羽の存在を疎ましく思い、「泥田坊」と呼ばれる彼のことをいつもバカにしていました。

東京に対する憧れがあり、いつか上京したいという想いを抱いています。その東京からやってきた隠神鼓八千が鹿の子村を訪れた当初、旅館で彼の給仕係を担当していましたが、その隠神からの希望で自分の代わりに夏羽が給仕係を務めることになります。そのことに嫉妬心を抱いて夏羽の命結石を奪い、夏羽の正体を知ることになりました。

アニメ版で声を担当するのは、『スマイルプリキュア!』の黄瀬やよい/キュアピース役や「食戟のソーマシリーズ」の薙切えりな役などで知られる声優の金元寿子(かねもと・ひさこ)さん。

『怪物事変』キャラクター18:蓼丸兄妹の母親 山蜘蛛之仔組(やまぐものこ・くみ)

山蜘蛛之仔組は、蜘蛛の怪物「蜘蛛(アラクネ)」の女性。年齢は34歳で、誕生日は1月18日。身長168㎝で、体重は57㎏。外観は人間とそう変わりはありませんが、額にある蜘蛛の6つ目を前髪で隠しています。元々は群馬県にある錦糸郷の山中で暮らしており、そこでその地域の伝承に関する調査を行っていた後に織の父親となる男性とその弟の蓼丸昭夫に出会いました。後に織の父親と結ばれて織を身ごもりましたが、出産前に彼を山中での転落事故で失ってしまいます。

幼い織がインフルエンザに感染してしまった際、怪物の世界にはまだその治療法が確立していなかったことから、織を人間として育てていくことを決め、義理の弟の昭夫を頼ることに。そこでかねてより後世に自分の名前を残すことに強く執着していた昭夫から、息子の将来を想う弱みにつけこまれ、錦糸郷伝説にあったあらゆる怪我や病気を治すという「金の糸」を再現するための人体実験を承諾しました。

その実験の母体となった組は、山に住む様々な怪物と人工的に交配させられ、連日酷使されることに。その末に昭夫の念願であった「金の糸」である蓼丸綾が生まれると、今度は綾を昭夫の手元に置き続けるための人質にされ、山中の湖の底で綾の糸で拘束された状態のまま深く眠り続けることになりました。その後、隠神探偵事務所の者たちの活躍によって昭夫の悪事が露見し、組は大きくなった息子の織の手によって湖から救出されることに。御花ばあさんの病院に搬送された後に無事に意識を取り戻すことになりました。

アニメ版で声を担当するのは、『カードキャプターさくら』の仮の姿のケルベロス役や『ああっ女神さまっ』のスクルド役などで知られる声優の久川綾(ひさかわ・あや)さん。

『怪物事変』キャラクター19:蓼丸兄妹の叔父 蓼丸昭夫(たでまる・あきお)

蓼丸昭夫は、蓼丸兄妹の父方の叔父。メガネをかけた穏やかそうな印象の男性で、織の故郷である群馬県の錦糸郷において民俗学に関する研究をしています。かつて実兄と一緒に伝承の調査を行っていたときに、蜘蛛の怪物「蜘蛛(アラクネ)」の女性である山蜘蛛之仔組と山中で出会いました。彼女が失踪してからは、兄と組の息子である幼い織を引き取って育て、織から母親の安否について尋ねられても曖昧な返事しかしませんでした。

実際は昭夫こそが織から組を引き離した張本人にして、織にとっては母親にまつわる憎しみを向けるべき対象でした。組の夫である兄が亡くなり、幼い織のことで頼られた際、昭夫は自分の研究成果で歴史に名を残したいという欲望から、組に対して織を人間として育てるための費用を稼ぐために人体実験を提案。

織への愛情という弱みにつけこまれた組はそれを了承し、人体実験の母体となって様々な怪物との人工的な交配を繰り返し、長い年月をかけてようやくあらゆる怪我や病気を治すことができるという「金の糸」である蓼丸綾を誕生させました。隠神探偵事務所の者たちの活躍によってその悪事が露見した際、昭夫は「金の糸」を生み出す過程で誕生した織の「兄弟」たちを差し向けて抵抗。隠神探偵事務所の者たちを分断して追い込んだものの、織の家族の絆を踏みにじったことに強い怒りを覚えた日下夏羽に軒並み倒され、さらに綾によって隠神たちとの合流を許してしまうことになりました。

それでも尚、綾が知りたがっていた組の隠し場所を交渉材料に生き残ろうとするも、隠神探偵事務所の情報通信技術担当であるミハイ・フロレスクによってそれを明かされたことで打つ手を失い、その場に投げ捨てられることに。いまだ衰えぬ欲望と野心から新たな研究に手を出そうと考えましたが、最終的に野火丸の狐火によって焼き殺されることになりました。

アニメ版で声を担当するのは、『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲル役や『昭和元禄落語心中』の有楽亭八雲/菊比古役などで知られる石田彰(いしだ・あきら)さん。

『怪物事変』キャラクター20:晶の双子の兄 岩木山雪里白那之五十五子結(いわきやまゆきさとしろなのごじゅうごし・ゆい)

岩木山雪里白那之五十五子結は、晶の双子の兄。年齢は15歳で、誕生日は2月24日。身長171㎝で、体重は65㎏。晶と同じく雪女子の里に100年に一度生まれる男性の怪物「雪男子(ユキオノコ)」で、繊細で臆病な晶とは対照的にたくましく、非常に弟思いな優しさの持ち主。晶よりも先に身体が子どもをつくることができる成長段階に達したことから、その里の長になりました。

そこでの雪女子たちによる醜い権力闘争、さらに毎晩の子孫を残すことを課せられた義務などによって精神をすり減らしていたものの、晶の純真無垢な笑顔を心の支えにして耐え抜いていました。しかしある日、晶もついに子どもをつくることのできる成長段階に達したことを知り、晶まで自分と同じ目にあうことを避けるため、自分の命を人質にして晶を里の外へと逃すことに。

しかし、晶が里の外に出た後、雪女子たちが晶の命を奪うために追っ手を差し向けていたことを知り、そのことに絶望した結は里を吹雪で守る「零結石(れいけっせき)」の力を解放し、自分に埋め込むことで里を壊滅させました。強大な力と引き換えに心身を共に蝕まれながらも東京に向かった結は、戦いの最中に零結石に命を吸われ続ける限界を迎え、身体が崩壊する危機に直面してしまうことに。

そこで日下夏羽の持つ命結石と零結石と結合したことで、身体から零結石から切り離されてどうにか一命をとりとめました。その後は正気を取り戻して本当の意味で晶との再会を果たし、彼と一緒に自分探しの旅に出ることになりました。

アニメ版で声を担当するのは、『アイドルマスター SideM』のプロデューサー役や『ポケットモンスター サン&ムーン』のカキ役などで知られる石川界人(いしかわ・かいと)さん。

『怪物事変』キャラクター21:石鎮の一族の化狐 おいな様

おいな様は、那須に暮らす石鎮の一族の化狐。その土地では最も強い身体を持つ狐が「生稲(おいな)」になり、「殺生石(正式な名前は妖結石)」と呼ばれる石と融合してその石から発せられる邪気を抑え、やがてその邪気を受けとめ続けた身体は小さくなって死に至ることになっていました。その古い生稲の上に新たな生稲が座ることでその役目を受け継ぐことになり、それがその土地に生きる狐のさだめであり誉だと言われていました。

殺生石および石鎮の血の力を狙っていた飯生は、力を失いつつあったおいな様や一族を食い殺してしまうことに。その一族の生まれで、自分を可愛がってくれていたおいな様のことを慕っていた化狐の紺は、1匹くらい残しておけば血の力を増やしてまた喰えるという目論見から生かされ、実際には一族の仇であったにも関わらず、飯生から記憶の改竄を受けて飯生のことを母親のように慕って仕えるようになりました。

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