【機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ】ハサウェイ・ノアの魅力はここだ!

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現在、劇場版が大ヒット上映中の【機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ】。主人公の『ハサウェイ・ノア』は、今までに何度もガンダム作品に登場しているキャラクターです。そんなハサウェイの魅力を、今回はたっぷりとご紹介してまいります!

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ハサウェイ・ノアはどんな人物?

地球連邦軍大佐ブライト・ノアの息子

『ハサウェイ・ノア』『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』という作品の主人公であり、これまでにもガンダム作品に登場したことのある人物です。「ノア」という名字を聞くと、作中の人物がハッとした顔をみせますがそれもそのはず。初代ガンダム作品である『機動戦士ガンダム』で、主人公『アムロ・レイ』と共に戦った、地球連邦軍第13独立部隊である『ホワイトベース』の艦長『ブライト・ノア』の息子がハサウェイなのです。

ブライトは1年戦争の後、同じくホワイトベースの操舵手を務めていた『ミライ・ヤシマ』と結婚し、ハサウェイ、チェーミンの2児に恵まれています。『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』でのハサウェイは13歳に成長しており、父ブライトのことを時には少年らしく反発しながらも、純粋に尊敬している描写が描かれています。

辛い過去を背負う主人公

「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」において、ハサウェイは非常に辛い経験をすることとなりました。「第二次ネオ・ジオン戦争」の中13歳という若さで戦争を間近に体験し、さらにそこで初恋の少女である『クェス・パラヤ』が戦死してしまうのです。

アムロの恋人である『チェーン・アギ』にクェスを撃墜されたハサウェイは、そのショックから錯乱状態となり、チェーンを自身の手で殺害してしまいます。深い心の傷を負ったハサウェイは鬱病となってしまいますが、地球で出会った恋人『ケリア・デース』のおかげもあって落ち着きを取り戻すことができたのでした。

ニュータイプの可能性を秘める

『宇宙世紀』が舞台のガンダム世界では、しばしば『ニュータイプ』という言葉が出現します。ニュータイプとは、いわば超能力的な感覚を持った新しい人類のことを指していて、宇宙で暮らすようになった人類が進化した結果手に入れることのできた力とも考えられています。アムロを始め、ガンダム作品には多くのニュータイプが登場していますが、ハサウェイもそんなニュータイプの可能性を秘めた人物です。

ハサウェイが恋した少女クェスが才能あるニュータイプであり、そんなクェスを救いたいと強く願ったハサウェイは、戦場で彼女の意識を感じ取り位置までも分かるようになりました。その後目立ってニュータイプ的な描写はされていないものの、劇場版「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ」においては、行方不明であるアムロの面影とその声を感じ取ったりもしています。

ハサウェイ・ノアの魅力①:穏やかな物腰

「シャアの反乱」から12年が経ち、13歳だったハサウェイは25歳となっていました。「逆襲のシャア」ではまだまだ幼く、父親の戦艦に忍び込むなどといった無謀な行動もしていましたが、すっかり落ち着いた風貌の穏やかな青年に成長しています。

物語冒頭で搭乗している『ハウンゼン365便』では、並み居る閣僚のお偉方達に囲まれた若者であるにも関わらず、その空気にすっと溶け込むような育ちの良さを感じさせています。外見もカッチリとしすぎないスーツにニット地のベストを合わせ、品の良さの中にカジュアルさもある、いかにも良いところのお坊ちゃんといった風情です。客室乗務員の『メイス・フラゥワー』にも、気さくな雰囲気で話しかけられており、女性から好意を向けられる機会は少なくないのではないでしょうか。

ハサウェイ・ノアの魅力②:圧倒的身体能力

そんな落ち着いた風情のハサウェイですが、その身体能力は驚くほど高く、ハウンゼンを襲ったハイジャッカー達を一掃してしまうほどです。原作小説ではハイジャッカー達の要請に従いながらも、油断なく周囲の様子を伺っている描写が一定間隔で出現し、ハサウェイがただ者ではないことを暗示しています。さりげなくシートベルトを外したり、両の手を開いたり閉じたりしている文章にはドキドキさせられました!

ハイジャッカー制圧の様子は、小説と劇場版とでは多少細部に違う部分がありますが、どちらもハサウェイの流れるような動きを見事に表現しています。1つの攻撃から次の攻撃へと、次々に繰り出されていくハサウェイの動きは、見ていても読んでいても、圧倒されてしまうこと間違いなしです!

ハサウェイ・ノアの魅力③:内に秘めた危うさ

先にも説明しましたが、ハサウェイは過去非常に辛い経験をしています。そのことが『マフティー』という反地球連邦政府組織に参加する要因ともなっているのですが、ハサウェイの心には未だに過去の傷が色濃く残っているのです。

第二次ネオ・ジオン戦争直後の鬱状態からは回復してきたものの、時に不安定さが感じられる場面があります。マフティーとして活動することになったのも、自身の経験した戦争でシャアが掲げていた理念を、学び共感したことが始まりでした。ハサウェイの心は、表面上は安定していながらも、深い部分ではまだ昔の戦争に引きずられているように思えます。

基本的には人当たりの良い笑顔を見せるハサウェイですが、人の目がなくなった途端に表情がふっと消えるような、危うい様子が見られます。その危うさに、ハウンゼンで出会った不思議な少女『ギギ・アンダルシア』を始め、周辺の女性も惹かれるのかもしれませんし、さらには読者や観覧者も目が離せなくなってしまうのかもしれませんね。

ハサウェイ・ノアの魅力④:仲間思いのリーダー

マフティーの活動を続けて1年ほど経ったハサウェイは、組織中枢の戦闘員として活動するようになり、さらにはマフティーのリーダーである『マフティー・ナビーユ・エリン』そのものを担うようになっていきました。リーダーにしては若すぎる面はあり、実際そう周囲から指摘される場面もあるものの、理知的で冷静な判断力を持つハサウェイは他のメンバーからも慕われており、しっかりと役目を果たしています。

マフティーメンバーの1人、ベテランパイロットの『ガウマン・ノビル』が地球連邦軍の捕虜となったときは、一刻も早くガウマンを救出しなければならないと、かなりの強攻策にもうってでました。『ケネス・スレッグ』大佐の実力を考えた上で、ガウマンの身を案じての強攻策ではありましたが、おかげでなんとかガウマンを無事に救出することができています。

そんな仲間思いのハサウェイですが、物語後半におけるマフティーとしての最後の戦いでは、途中で何人もの仲間を失うことになります。そうした場面では「今は違う」と悲しみにくれるのを後にまわす、リーダーとしての責を負ったハサウェイの姿が見られます。さらに物語の終盤においては自分のことよりも仲間のことを気にかけており、そんなハサウェイだからこそ仲間たちも協力を惜しまなかったのでしょう。

ハサウェイ・ノアの魅力⑤:女性に優しいフェミニスト?

ガンダムという作品全体に通じることですが、この作品には数多くの魅力的な女性キャラクターが登場しています。本作品のヒロインであるギギを始め、ハサウェイの恋人であるケリアやハウンゼン客室乗務員のメイス、マフティーパイロットの『エメラルダ・ズービン』、諜報員兼オペレーターである『ミヘッシャ・ヘンス』、腕の良いメカニックの『ジュリア・スガ』など、様々なタイプのステキな女性が満載です。

ハサウェイはそうした全ての女性達に優しく、好意的な態度で接していながらも、特にマフティーメンバーに対しては対等な仲間としての態度も崩していません。理想的なフェミニストとも感じられますが、時代の進んだ宇宙世紀においてはごく当たり前のことなのかもしれませんね。

とはいえスキンシップもかなり多く、原作小説ではミヘッシャを労う意味で彼女の頬にキスをしたりといった行動も見られます。上巻の最後では、ギギに対するハサウェイの揺れる気持ちに気付いたケリアが、ハサウェイに対して「結局、気が多いんだから」といった発言もしています。実際にハサウェイのような行動をする男性がいたら、周囲の女性はその行動を誤解し、いろいろと大変な事態に陥ってしまいそうです・・・。

ハサウェイ・ノアの魅力⑥:ギギ・アンダルシアへの気持ち

ハウンゼンで出会った不思議な少女「ギギ・アンダルシア」は、ハサウェイの運命を大きく変える存在となりました。ハウンゼンでハイジャッカー犯を制圧したハサウェイですが、行動に移すきっかけとなったのはギギの「やっちゃいなよ、そんな偽物なんか!」という言葉なのでした。

ハサウェイの目には「普通とは違う特別な存在」として映るギギですが、その奔放な性格やコロコロと気分を変える気まぐれな様子は初恋の少女クェスを思い出させるものでした。それもあってなのか、ハサウェイは自身も危ないというギリギリの場面でもギギを突き放すことができず、生身の身体のままモビルスーツ同士の戦闘に巻き込まれ、あわやという状況にも陥っています。

ギギもハサウェイに対してはハッキリとした好意を感じており、危険な状況にも関わらずマフティー側の捕虜となってハサウェイの近くに留まったりもしています。しかしハサウェイの中にはどうしても踏み切れない部分があるようで、せっかく一晩同じ部屋やテントで休む状況になっても、2人は一線を超えることがありませんでした。

劇中でも小説内でも、ハサウェイのギギに対する気持ちはかなり揺れ動いています。ギギを警戒し、必要以上に距離を詰めないように注意するかと思えば、愛おしげにその身体を抱きしめたりと、ハサウェイの行動は彼の揺れる心をそのまま映し出しているようです。ハサウェイにとってギギは、「現実的な欲望」を感じさせると同時に「異性である以上に、何かを感じさせる」存在なのです。

ハサウェイ・ノアの魅力⑦:ケネス・スレッグとの友情

ハウンゼンでの運命的な出会いはギギだけではありませんでした。新しくマフティー殲滅部隊の指揮官として地球に降りる途中の「ケネス・スレッグ」大佐とも出会います。ケネスはこれまでの指揮官とは違い、非常に油断のならない人物であり、彼が赴任したことでマフティーメンバーはかなりの苦戦を強いられることとなりました。

ケネスは軍人としては恐ろしい面を持っていますが、プライベートの顔は少々軽薄な部分もある優男といった風情であり、ハウンゼンで一緒に危機を乗り越えたことから、ハサウェイと友情関係を築くようになります。ハサウェイも、ケネスが敵であることは充分承知していながらも、好敵手と出会えたことを歓迎している気持ちもあるようです。

ハサウェイとケネスの友情の面白いところは、お互いが敵同士だと分かった後も「裏切り」や「憎しみ」を感じることはなく、あくまでもお互いの立場上しかたのないことだと分かって戦っている点でしょう。ガンダムの世界で描かれている「戦争」が背景にあるため、個人だけの問題ではない、あらがいきれない大きな組織の問題を感じさせています。

そのため、ハサウェイとケネスは戦っている間も常に友情は感じており、お互いを最高の敵だと認め合っているのです。最後には決着をつけなければいけない間柄にも関わらず、その最後の瞬間まで、いや、その後もずっと友達だと思える2人の関係は、ある意味最も純粋と言えるのかもしれません。

辛い過去を背負うハサウェイ・ノアの行く末は・・・?

『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』ハサウェイ・ノアの魅力を紹介してまいりましたが、いかがだったでしょうか?小説版も劇場版もハサウェイのキャラクターに大きなブレはなく、どちらも真面目で好青年、しかしどこか危うい不安定な部分がある印象をうけます。

人類の行く末のために行動するこの生真面目な青年が、今後どのような状況へと向かっていくのか、今のところは原作小説のみでしか確認することができません。劇場版の続編はまだ詳細が発表されていませんので、結末を確認したい方はまず原作小説を読むことをおすすめします。非常にきついラストではありますが、個人的にはひどく納得のできる結末でした。

劇場版では、ハサウェイというキャラクターがぬるぬる動き、声を発し、その息づかいまでもが感じられるようでした。小説でのイメージを崩すことなく、さらにひとまわりイメージが塗り替えられた印象であり、小説を読んだときとはまた違った感動を覚えました。ハサウェイ・ノアの行く末を、小説と劇場版、2つの媒体でぜひ見届けていただきたいです!

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