初心者でもわかる!ガンダムの世界をザックリ解説!

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1979年に生まれ、革新的なロボットアニメとして話題となった【機動戦士ガンダム】。そんなガンダムですが、「実は昔の作品を観ておらず、よく分からない」という方も少なくありません。『40周年記念プロジェクト』も立ち上げられ勢いを増すこの機会に、あなたもガンダムの世界に触れてみませんか?

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そもそも『ガンダム』とは何か?

初代ガンダムは『機動戦士ガンダム』

ガンダムの始まりは、1979年に名古屋TVで放送された『機動戦士ガンダム』です。その内容はこれまでのロボット作品とは一線を期しており、「SF」と「軍記物」をミックスさせたリアリティのある作品となっていました。

しかしこの初代ガンダムは放送当初人気が伸びず、52話の予定が打ち切りという形で43話へと短縮されてしまいます。けれどもこの打ち切りが決定された頃から人気が急上昇し、再放送要請の嘆願署名が行われるほどとなりました。その結果、その後様々なテレビ局で再放送、再々放送が長年に渡って行われるようになります。

さらにTVシリーズを再編集し、新規カットを多数含めた劇場版3部作が公開されるなど、ガンダム人気は衰える様子を見せません。アニメーション作品において数々の歴史的記録を作りだした『ファーストガンダム』は、今後のガンダム世界の土台を作り上げた作品なのです。

子供だけではない、大人が楽しめるアニメーションに!

「機動戦士ガンダム」は、最初からターゲットを「中高生以上」と高めに設定した作品でした。しかしロボットアニメという枠自体がまだまだ子供向けのものであったことから、人気が形になるまでに少々時間がかかってしまいました。

ロボットを主軸におきながら、作品の本質はあくまでも人間ドラマであり、戦争を背景に置いたリアルな人間の心情などが大人の心を掴んだのです。ガンダムを始めとする作品達のおかげで、アニメーションを大人も楽しむことのできる時代が、だんだんと確率していきます。

革新的であり続ける『ガンダム』

ファーストガンダムから革新的な作品だったガンダムですが、そうした姿勢はその後も衰えることはありませんでした。常に挑戦の姿勢で、いい意味で視聴者を裏切る作品を作り続けてきたガンダムは、ファーストの成功で満足せず、その後も精力的に新しいガンダムを作り続けています。

例えば続編にあたる『機動戦士Z(ぜーた)ガンダム』では、多くのファンの予想を裏切り、主人公が変わっているのです。初代ガンダムが爆発的な人気を博していただけに、このことは大きな驚きとなりました。

さらにそれだけではなく、初代ガンダムの世界とは違った、全く別の次元で作られたガンダム作品も数多く存在しています。後ほど詳しくご紹介しますが、それまで描かれてきた『宇宙世紀』という世界でのガンダムではなく、ガンダムを軸として多種多様な世界が作られるようになったのです。

こうした実験的な試みは、旧来のファンから反感を買うこともありましたが、時代に沿ったガンダムを生み出し、新たなファン層を開拓することに成功しています。ガンダムの古典ともいえる宇宙世紀の作品も大切にしつつ、新たな風を招き入れることも臆さない姿勢が、ガンダムという作品をここまで大きく成長させたのでしょう。

ガンダムの代表的な舞台『宇宙世紀』

宇宙世紀が舞台のガンダム作品達

まず『宇宙世紀』を舞台とするガンダム作品についてご紹介します。宇宙世紀とは、増えすぎてしまった人類を何とかしようと、宇宙に居住空間である『コロニー』を建造し、そこに人類を移民させようという時代のことです。宇宙移民が始まった年を「U.C.0001年(ゆにばーさる・せんちゅりーとりぷるおーわん)」と定め、そこから地球だけでなく宇宙でも人類の歴史が始まりました。

宇宙世紀を舞台としているガンダム作品は、まず初代ガンダムである『機動戦士ガンダム』、続編の『機動戦士Zガンダム』、そのさらに続編の『機動戦士ガンダムZZ(だぶるぜーた)』が挙げられます。テレビシリーズでの宇宙世紀ガンダムは、その後しばらく登場せず、1993年から始まった『機動戦士Vガンダム(う゛ぃくとりーがんだむ)』が久々の作品となります。その後も時間を空けつつ、『機動戦士ガンダムUC(ゆにこーん)』や、『ガンダムGのレコンギスタ』、『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』などが展開されています。

こうしたテレビシリーズだけではなく、劇場版OVA(オリジナルビデオアニメ)も数多く存在し、作品内では宇宙世紀における人々の戦いを様々な側面から描いています。宇宙世紀の始まりから終焉後の新しい時代まで、ガンダムの世界は大きく広がっています。

コロニーでの生活、ジオン軍の誕生

宇宙世紀では、人々がコロニーで生活することが当たり前となっています。宇宙移民が始まって長い年月が経ったことで、地球からコロニーへと移り住んだ人々だけではなく、もともとコロニー生まれの人々も多くなってきました。コロニーで暮らすスペースノイドたちは、地球とは違った独自の宇宙国家を築くようになっていきます。

こうした経緯から『ジオン公国』が誕生し、地球からの独立を目指して地球連邦軍と戦うようになります。「機動戦士ガンダム」では、主人公『アムロ・レイ』たち地球連邦軍が、敵対するジオン軍と戦う1年戦争』の様子が描かれています。

アムロたちの戦いが終わった後も戦争が完全になくなることはなく、また新たな勢力が生まれ、新しい戦いが始まります。このように地球とコロニーとの戦いを様々な形で描いていくのがガンダムの宇宙世紀作品なのです。

地球対コロニー、人間同士の戦い

宇宙世紀において、戦いの大きな軸は「地球対コロニー」という図式となっています。地球の環境保全のために宇宙移民が開始されたものの、高級官僚といった1部の富裕層は地球にとどまり、コロニーをまるで植民地のように扱っていました。そのためコロニー側の不満が高まり、地球からの独立を目指すジオン公国が誕生したのです。

戦争は何度も起こり、ガンダム作品ではその様々な時代の様々な場所での戦争を描いています。宇宙世紀の歴史に名を残す大きな戦いもあれば、局地戦での戦いや戦争に敗れた残党の反乱など、大きな歴史の中では小さく見えるものもあります。

しかし、そのどの戦いにおいても、人と人とのどうしようもない対立や哀しさが描かれており、単なる歴史の1部ではなく、生身の人間の体温を感じさせています。

人と人とのどうしてもわかり合えない部分を描く、でることのない答えを模索し続けるということが、「ガンダム」という作品なのかもしれません。ガンダムの世界で起こっていることは、現実世界と何ら変わりなく、戦争の不毛さについて、常に私たちに問いかけ続けています。

主人公側と敵キャラ、どちらも魅力タップリ!

『敵』という概念を大きく変えたガンダム

ガンダムという作品がこれまでのロボットアニメとは大きく違う点、それは敵が敵らしくないということでしょう。ガンダムの物語は人間と人間の戦いであり、どちらの側にも信じるべき正義というものが存在しています。

お話の都合上どちらかの視点よりに描かれるため、主人公側と敵対する側とで分かれていますが、これは別にどちらが主人公となっても問題はないのです。むしろ、数あるガンダム作品の中には、コロニー側の勢力を主人公とする場合もありますし、時にはテロリストとして活躍する作品も存在します。

主人公側が絶対の正義というわけではなく、見方を変えればどちらの立場にもなり得るという点において、リアルの戦争と全く変わりありません。ガンダムという作品は組織対組織であり、それと共にその組織中の1人1人、人間同士の戦いなのです。

敵キャラの方が人気に!?

そういった理由もあってか、ガンダムには主人公達に負けない、魅力のある敵キャラが多数登場しています。そのため、ファーストガンダムの『シャア・アズナブル』のように、時には主人公よりも敵キャラのほうが人気になってしまうケースも起こります。

さらには、主要キャラではない、いわゆるモブキャラクターでも、敵味方関係なく魅力ある人物が溢れているのもガンダム作品の特徴です。ガンダム作品は様々な立場の人間が、それぞれの立場でその世界を生きる、いわゆる群像劇であり、どのキャラクターにも愛情が持てるようなしっかりとした設定が存在しています。

主人公だけでなく、その周りにいるキャラクター達についてもしっかりと知ることができるため、作品に奥行きが生まれます。こうした群像劇風のストーリー展開が、フィクションでありながら現実と同じように感情移入ができる、ガンダム作品の魅力の1つなのでしょうね。

ところで、ガンダムの敵キャラとして最も有名な『赤い彗星』の異名を持つ『シャア・アズナブル』ですが、姿や立場を変えて複数の作品に登場しています。シャアの存在はガンダム作品において非常に重要なものであり、彼の特徴ともいえるマスクは、その後のガンダム作品で象徴的な役割をもって、多くの敵キャラクターが身につけています。

ニュータイプという存在

ガンダム作品を語る上で欠かせない存在が『ニュータイプ』です。ニュータイプとは、いわゆる超能力に近い、第六感的な能力が発達した人類のことで、自分以外の他人と意識を共有できたり、念じることでモビルスーツの武器を自在に操ったりすることができます。

ただし、ニュータイプにはっきりとした概念はなく、物語中でも非常に不安定な存在となっています。ニュータイプは人類の希望であると同時に、普通の人たちからは恐れや蔑視の対象となることもあるのです。

このニュータイプの最初の存在が、アムロや『ララァ・スン』といったファーストガンダムでの登場人物であり、その後も宇宙世紀の戦いにおいて、多くのニュータイプが出現します。人と人とが分かりあえない「戦争」という現実のなかで、ニュータイプは人々の希望となり得るのでしょうか。

宇宙世紀以外の世界戦でのガンダム作品

これまで宇宙世紀のガンダム世界について紹介してきましたが、ガンダムにはそれ以外の世界線も数多く存在しています。全く新しい観点のガンダムを作り出すことで、時代に合った新しい風をとりいれようとしたのです。

最初に作成された宇宙世紀以外のガンダム作品は、『機動武闘伝Gガンダム』。ゲームバトル要素を取り入れたこの作品は、最初こそ以前からのファンに受け入れられなかったものの、だんだんと若い世代の人気を得ることができました。

こうして、宇宙世紀以外にも広がるようになったガンダムの世界は、その後も『新機動戦記ガンダムW(ウイング)』や、『機動新世紀ガンダムX』、『∀(たーんえー)ガンダム』と続いていきます。時系列順に紹介すると、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ、『機動戦士oo(ダブルオー)』、『機動戦士ガンダムAGE(えいじ)』、『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』といった作品が、それぞれ独自の世界やテーマを有して作成されました。絵柄も設定も雰囲気も、それぞれのガンダム作品で見事に違っており、「ガンダム」の裾野の広さを表しています。

様々なメディアミックス展開のガンダム!

ガンダムは映像作品だけでなく、様々なメディア展開を見せる作品です。ファーストガンダムで大ヒットしたプラモデルを始め、小説や漫画、その他様々なグッズ展開など、他作品に比べてかなりのボリュームといえるでしょう。

「ガンダム」とは、昔から続く古典ともいえるべき作品でありながら、いつの時代でも自由で新しい作品であるともいえます。そのためどんなメディアミックスでも、どんなコラボでも、臆することなく挑戦していけるのが、ガンダム作品の強みです。

2019年に40周年を迎えたこともあり、ガンダムの活躍はここ数年でさらに加速しています。ハローキティやプロ野球チームとのコラボなど、様々な場面でガンダムの姿を見かけますし、横浜では『動くガンダム』として、期間限定で『ガンダムファクトリーヨコハマ(GUNDAM FACTORY YOKOHAMA)』が開催されています。(2022年3月31日まで)

ファーストガンダムに感動した世代が、新たにガンダムという作品を作る担い手となり、またファンも成長し子供や孫が同じようにガンダムを楽しむ世代となっています。ガンダムはどんな世代でも楽しめる、伝統と新しさが共存したコンテンツなのです!

一世を風靡した『ガンプラ』!

ガンダム人気の一端を担った『ガンプラ』、すなわちガンダムシリーズのプラモデルですが、ファーストガンダムから現在までその人気は衰えることがありません。初のガンプラはファーストガンダムが放送終了してから実に6ヶ月も経ってようやく発売されました。放送後半にガンダム人気が高まったことで、ようやく実現した企画といえます。

これまでのロボットアニメとは違い、子供向けのおもちゃではなく大人向けのリアルなおもちゃとして、スケールモデルのリアルなガンプラが開発されたのです。これらガンプラは日本のプラモデル史上大ヒット作となり、販売元のバンダイナムコグループにとってガンプラは、模型業界における地位を押し上げてくれた存在といえるでしょう。

現在でも新しいプラモデル開発は進んでおり、次々と新しい技術や情熱が込められたガンプラが発売されています。現在劇場版が公開されている『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』に登場する『Ξガンダム(クスィーガンダム)』『ペーネロペー』のガンプラも、その重装備の外見がファンの間で大人気となっています。

ガンダムは40周年から50周年へ・・・!勢いは止まらない!!

「機動戦士ガンダム」から続く「ガンダム世界」について、ザックリと概要を説明してまいりました。40周年を迎えたガンダムは古くから続くコンテンツであり、その情報量も膨大なことから、一部分しか紹介することができませんでしたがご了承ください。

ガンダムのすごいところは、時代を超えて、世代を超えて愛され、そして成長が止まらない作品だということです。現在展開されている40周年企画についても、何年もかけて行われるプロジェクトであり、この勢いのまま50周年へとなだれ込んでいく予感がします。

今までガンダム作品に触れてこなかったという方も、子供の頃見て懐かしいという方も、ぜひ40周年の勢いに乗って作品に触れてみてください。今なら40周年企画の1つとして開設されたYou Tubeチャンネル『ガンダムチャンネル』にて、多くのガンダム作品を楽しむことができます。子供も大人も、男性も女性も関係なく魅了し続ける、それが『ガンダム』作品なのです!

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