【ククルス・ドアンの島】1人のザクパイロットの物語、ガンダム新作映画について徹底考察!

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『機動戦士ガンダム』の劇場最新作の情報が公開されました。ファーストガンダムの第15話『ククルス・ドアンの島』を、今度は劇場版として上映するというものです。監督である安彦良和自ら「いい話」と言わせしめた第15話が、どのような形でよみがえるのでしょうか?

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【機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島】とは?

ファーストガンダムの15話を新たな切り口で!

2021年9月15日に行われた『第2回ガンダムカンファレンス』にて、新作映画【機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島】の製作決定が発表されました。「ククルス・ドアンの島」とは、初代ガンダムであるTVシリーズ『機動戦士ガンダム』の、第15話のサブタイトルとなっています。今回の映画は、この第15話のお話を新しい切り口で語るものであり、古くからのガンダムファンにとっては、どのような形でお話が進められていくのか非常に気になるところです。

もともと、第15話は本編には直接関係のない1話完結のお話となっており、そのためTVシリーズをまとめた「劇場版 機動戦士ガンダム」では紹介されておりません。その15話がなぜ今になって映画化されるのでしょうか。ククルス・ドアンの島について、現在分かっている情報を紹介していこうと思います。

監督は『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 』の安彦良和!

ちなみに現時点で公開されている他の情報といえば、監督を『安彦良和(やすひこよしかず)』さんが務められるということくらいです。安彦監督と言えば、ファーストガンダムのキャラクターデザイン、作画監督を務められた人物であり、さらには「機動戦士ガンダム」のコミカライズである『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 』の作者でもあります。

その安彦監督が今回の「ククルス・ドアンの島」を監督されるのですから、いやがおうでも期待は高まりますね。情報がまだ全くといっていいほど出ていない状態であるにも関わらず、全く不安を感じさせません。詳しい情報が発表されるまで、焦ることなく、胸を躍らせながら待つことにしましょう。

【機動戦士ガンダム】15話のあらすじをご紹介

とはいえ、あの15話がどのようによみがえるのか、気になるところです。安彦監督がどのようにお話を進めていくのか、まずは基となる「機動戦士ガンダム」第15話「ククルス・ドアンの島」についておさらいしていきましょう。

子供たちを守る兵士、ククルス・ドアン

宇宙での戦いを経てなんとか地球に降りることができた「ホワイトベース」が、連邦の緊急信号をキャッチします。アムロが信号が発信されている島へ様子を見にいくと、戦闘機のパイロットは生きてはいたものの縛られて動けない状況でした。

アムロが応急処置をほどこしていると、物陰から石を投げつける子供達が現れ、「兵隊は出ていけ!」と興奮して叫びます。さらにはそこへ、ジオン軍のモビルスーツ・ザクが現れアムロは驚愕するのですが、子供達は嬉しそうにそのザクに駆け寄っていくのでした。

ザクは「武器を渡せば危害は加えない」とアムロに話しかけます。アムロはその声には耳をかさず、コア・ファイターで攻撃をしかけますが、そのザクによって返り討ちにあってしまいます。これが子供達を守る島の兵士「ククルス・ドアン」とアムロとの出会いでした。

戦争の爪痕、ククルス・ドアンの戦い

ドアンは元ジオン軍の兵隊であり、戦争の最中自分の撃った流れ弾で子供達の母親を撃ってしまったのです。さらに軍は母親の遺体にすがる子供達をも殺すよう命令をしてきました。ドアンはそんなジオン軍に嫌気がさし、子供達を連れて逃げる決心をしたのです。

そんなドアンをジオン軍が許すはずもなく、島に追っ手がやってきます。たいした武器も持っていないドアンですが、「モビルスーツの格闘技というのをみせてやる」とアムロに言い、ジオン軍が差し向けたザクに肉弾戦で立ち向かいます。「子供達が見ている限り、戦い続ける!」と、ドアンは見事に相手のザクを仕留めるのでした。

アムロ、ザクを投げ捨てる!

島に来たばかりの頃はドアンに反発心を抱くアムロでしたが、子供達の様子やドアンの過去の告白を聞いたことで、ドアンへの気持ちに変化が訪れます。ドアンの子供達への大きな愛情に、心が動いたのでしょう。

今回はなんとか追跡者を倒すことができましたが、今後もきっと襲ってくる、子供達も危険な目にあわせてしまう、と心配をするドアン。アムロは「あなたの身体に染みついている戦いの匂いが、追跡者を引きつけるんじゃないのでしょうか」と言い、ドアンのザクを海に投げ捨ててしまいます。

子供達を守るためであったとしても、兵器といえるモビルスーツを所持している限り、戦いは己につきまとってしまいます。アムロは、ザクを投げ捨てることで、ドアンに本当の意味で戦いを捨てる決心をさせたかったのではないでしょうか。大義のための戦いを捨て、大事な人を守る道を選んだドアンに対し、アムロは静かに敬礼をもって尊敬の念を示すのでした。

漫画作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島』について

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 』のスピンオフ作品

実は「ククルス・ドアンの島」には、TVシリーズの他に漫画作品も存在します。安彦監督が描かれている漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 』のスピンオフ作品、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島』が単行本全5巻で発行されているのです。

こちらは漫画原作を安彦良和監督が、作画を『おおのじゅんじ』さんが担当されており、ドアンがなぜ戦場を捨てることになったのか、彼の周辺の人物の視点で描く手法がとられています。そのためTVシリーズとは違い、作品中のドアンは回想シーンでしか登場することはありません。

安彦監督自身「捨て回」と評しながらも「いい話」だと語っているTVシリーズの第15話。本筋から外れた内容でありながら、ガンダムという作品の根底を現す、そんな作品となっていました。戦争を非現実的なものではなく、非常にリアルに、生活の延長線上にあるものとして捉えている「ククルス・ドアンの島」を、「THE ORIGIN」の世界ではまた別の形で表現しているのです。

ちなみに、漫画版ではドアンの過去について触れていることもあり、TVシリーズでは描ききれていない設定も多く含まれています。小隊長という立場であるにもかかわらず戦場から脱走したことや、なぜ突然そのような行動に出たのかという理由など、ドアンという人物についてより深く描写されていますよ。

新作映画で描かれる物語はTVアニメ?それとも漫画作品?

そこで今回の新作映画ですが、ストーリー展開はどのようなものになるのでしょうか?公式の発表では『TVシリーズの第15話にフォーカスし新たな切り口で描く』とありますので、第15話の内容のみではなさそうです。

そして「新たな切り口」という点から考えると、コミカライズでのエピソードが含まれている可能性も考えられます。このスピンオフ漫画は、なんといっても原作が安彦監督自身のものでもありますし、漫画とTVシリーズを上手く合わせて1つの映画へと仕上げていくのではないでしょうか?

もちろん、TVシリーズとも、コミカライズとも全く違う、さらに新たな切り口で展開する可能性もあります。いずれにしても、また新たなガンダムの名作が生まれるに違いありません!

ククルス・ドアンのその後はどうなる?

ところで気になるのがククルス・ドアンのその後です。TVシリーズでも漫画でも、ドアンのその後は描かれていません。ドアンは島でジオン軍の追跡をかわした後、どのような暮らしをしているのでしょうか?

これは完全に予想というか希望になりますが、ドアンは子供達と一緒に幸せに暮らしていると信じています。アムロの言う「戦いの匂い」が、ザクを失ったことでドアンから払拭され、兵士だった己を捨てて子供達と新しい出発をすることができたのではないでしょうか。

「ザク」という目立った目標がなくなれば、ジオン軍もドアンを探しだすのは難しくなりますし、正直戦争の真っ最中ですから、1人の脱走兵にそこまで時間を割く余裕もないでしょう。願わくば新作映画において、ドアンと子供達の幸せな様子を予感させる描写がありますように!

【機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島】は2022年に劇場公開予定!

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初代ガンダムの第15話にフォーカスした新作映画、【機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島】。映画は2022年に公開が予定されています。その他にも新たなTVシリーズスマートフォンアプリなど、2022年には新しいガンダム作品がたくさん登場する予定のため、ファンは嬉しい悲鳴を上げることになりそうです!今後公式から順次詳細が公開されるかと思いますので、映画公開前にしっかりとガンダム作品を復習するのもよいかもしれませんね。

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